2009年02月08日

産業建設常任委員会(2009.2.5)

2月5日の午後、産業建設常任委員会が開催されました。
今回の調査事項は
1. 建設工事等の進捗状況について
2. 除排雪の実施状況について
3. その他(国の第2次補正予算にともなう、月形町一般会計補正予算案の概略説明)
の3点で、まず最初に現場調査として月形町交流センターと月形町除雪センターを視察、続いて委員会室で質疑と討論を行いました。以下要点。
__。__。__。__。__。__。__。__。__。

1. 建設工事の進捗状況について

◆土木工事(9件実施、全て完了)
◆建設工事(5件のうち3件完了)
・残り2件は交流センター関連で進捗率85%、3月15日完成予定
◆農業集落排水工事(2件実施、全て完了)
◆委託業務(6件実施、うち2件完了)
・残りのうち1件は交流センター関連で進捗率85%、3月15日完了予定
・残りのうち2件は除雪関連(以下、2.項で詳しく)、3月31日完了予定
・残りのうち1件は役場庁舎耐震改修設計で進捗率80%、2月20日完了予定

◆月形町交流センター(工事、監理とも進捗率85%)
・全体の進捗状況は2月3日の総務民教常任委員会を参照
・RC工法の一部(器具庫部分)2階建て
・交流センターの総面積は多目的研修センターより若干小さく、
 講堂は「はな工房の大ホール」とほぼ同じ広さ
・主暖房はペレットボイラー(15万Kcal)。
 補助暖房として「ふれあい広場(集会施設部分の無料スペース)」に電気不要のペレットストーブ


2. 除排雪の実施状況について 
◆H21年2月5日現在の降雪、積雪状況
・降雪 4.5m (H20年の同日:7.66m)
・積雪 46cm (H20年の同日:130cm)
 ※平成15年と降雪量はほぼ同じであるが、積雪量は少ない(高温傾向)

◆除雪内容
・早朝:降雪深15cmで稼働、午前7時30分までに最低一車線を確保
 日中:降雪深10〜15㎝  夜間:20㎝、午後5時〜午後8時30分で作業終了
・雁里地区:町道2路線
 全地区(雁里以外):町道123路線、歩道22路線、公共施設39カ所、町道雪割20路線

◆1月30日現在の進捗状況(契約金額に対する支払額)
・雁里地区・・20%    ・全地区(雁里地区を除く)・・40%
◆委託費は人件費(固定)+稼働分(変動)。降雪が少ない分、稼働距離・時間が少ない
◆除雪機械について(雁里地区以外。雁里地区は別に業務委託)
・除雪関連機械は計12台+借り上げ(タイヤショベル)2台。人員は16名。
・平成3年車を筆頭に古い機会が多いが、手入れをして使っている。
・稼働率は近隣自治体の3倍


3. その他
【平成20年度第2次補正予算にともなう、月形町一般会計補正予算案 概略説明】
国会で上記の補正予算が通ったことを受け、月形町にも総額2億円ものお金が下りてくる(この表現を使うのは不本意ですが)ことになった。各項目別の国からの配分は以下の通り。これに一般財源からの負担分を加え、各種事業に取り組んでいく。細かな内容は今後の本会議に提出される補正予算で。

◆家計緊急支援対策費・定額給付金 : 6,220万円
◆生活安全保障対策費・介護報酬改定による介護従事者の処遇改善:180万円
          ・子育て応援特別手当の支給       :199万6,000円
          ・安心・安全な出産の確保        : 6万4,000円
◆地域活性化対策  ・農業の将来を担う経営の育成と雇用創出 :555万円
◆地方公共団体支援対策費・地域活性化、生活対策交付金 :1億4,654万8,000円
総額 2億1,815万8,000円
__。__。__。__。__。__。__。__。__。

交流センターは2日前の総務民教常任委員会の現地調査時に比べ内装工事が進んでいて、講堂も天井が貼られていました。完成まで後1ヶ月、急ピッチで進んでいます。

国の第2次補正予算にともなう町の補正予算の概略説明がありましたが、これと同じものは、総務民教常任委員会でも行われました。ある日突然2億円が下りてくる・・・現実のことではありますが、にわかに信じがたいです。2億円と言えば、月形町の年間予算の16分の1。大きい額です。こんな使い方で本当にいいのか、考えてしまうのは私だけではないでしょう。
景気対策、生活支援とはいえ、将来につながる事業に使えればいいのですが、あまりにも急すぎて難しい。こういうときに慌てないために、人も自治体も日頃の準備が重要だと思いました。

2009年02月06日

我が家にもインフルエンザの波

近隣都市部ではインフルエンザが例年より早く流行していたようですが、月形町ではここまでほとんど聞きませんでした。が、今週初めくらいから町内でもポツポツと患者が出始めたという話を聞いていたら、昨日、我が家にも流行の波が押し寄せてきました。
小学6年の息子がインフルエンザA型になったのです。体質のせいもありますが、かなりの高熱で辛そう。次は我が身・・・覚悟しています。また同じ学年の子が何人も罹患したと言うことで、これからの広がりが心配です。

どうぞ皆さん、手洗い、うがい、加湿、栄養、休息など、万全の策で予防してくださいね。

ちなみに、左の写真は小児科で処方されたインフルエンザの薬「リレンザ」です。飲み薬ではなく、粉末の薬を専用の道具で吸入して使います。初めて見る形状と方法に最初は戸惑いましたが、玩具のようでかえって興味をひかれたのも事実です。
これが効いて早く良くなってくれればと思います。

我が家にもインフルエンザの波の続きを読む

2009年02月04日

まちづくり研修会(北方領土の最近の情勢)

今日は夕方から、はな工房大ホールにて「平成20年度 まちづくり研修会」が開かれました。今年は「北方領土の現状と今後期待される共生のあり方を考える町民の集い」として講演会がおこなわれました。講師は北方領土復帰期成同盟事務局次長 平子博氏で、演題は「北方領土をめぐる最近の情勢」した。
参集範囲は町議会議員、町監査委員、町の各行政委員会委員、町職員ということですが、前日に新聞折り込みで周知されたので、一般の方も何人かお見えになっていました。総勢約50人。

講演の内容は、北方領土問題(北方領土の歴史)、日本とロシア(ソ連)の関係、北方領土返還運動の現状などでした。
日露関係は文化面の交流があり、経済面では関係が強化され貿易額も年々伸びているにもかかわらず、平和条約(領土問題)だけは進展がなく、具体的な道筋が見えていないということでした。また「国民の総意」が領土交渉には重要になるということで、地元根室だけでなく、全道、全国へと運動を拡大し、「北方領土返還」の声を大きくして外交交渉をバックアップしていきたいとのこと。そのためには学校教育をしっかりしていただきたいとのお話しもありました。
現在学校では小学5年の社会科と、中学校の地理・歴利・公民の時間に「北方領土問題」を取り上げているそうです。
__。__。__。__。__。__。__。__。__。

確かに、私が「北方領土問題」を知ったのは学校の授業でした(約30年前)。私は栃木県出身で、北方領土と言われても身近に感じることはできませんでしたが、「太平洋戦争の爪痕が今も残っているんだ」という驚きとともに、暗くて怖いイメージがしたのを覚えています。

今日の講演で、北方領土問題の解決にあたっての国の考え方として「現在居住しているロシア人住民については、その人権、利益および希望は、返還後も十分尊重していく」ということ、また過去に樺太(サハリン)において日露混住(日本人とロシア人がともに暮らしていた)という時代があったというお話がありました。領土問題は国の利害が前面に出てきてしまうものですが、そこに現在住んでいる人や過去に住んでいた人の考えや感覚が優先される解決策であって欲しいと思いました。

それから講師の所属する北方領土復帰期成同盟は運営費の9割が公的な補助で成り立っているということ、ビザなし訪問活動や人道支援物資の提供活動はそれぞれ別団体が行っている等のお話しがあり、それぞれの団体の連携はとられていない印象を受けました。全国的な展開をするのであれば、何か一工夫された運動やお金の使い方があってもいいのではないかとも思いました。

今日は北方領土問題について見識を深めることができ、講師の方にはお礼申しあげます。が、「まちづくり研修会」の目的に合致した講演会だったかは疑問が残りました。

2009年02月03日

総務民教常任委員会(2009.2.3)

本日午後から総務民教常任委員会が開かれました。
今回の調査事項は『月形町交流センター管理運営について』。
__。__。__。__。__。__。__。__。__。

まずは現地視察。私が交流センターの工事現場に入るのは今回が初めてなので、どの程度進んでいるのか、設計図で示されていたものと実際の建物とのイメージの確認、等興味津々でした。

今日現在の工事全体の進捗率は85%で、内装工事段階とのこと。外壁は95%が完成し、外構の一部(道路から玄関までをつなぐアーケード下の舗装)は2月後半に行われ、完成予定は3月15日。
この段階になるとそれぞれ専門の業者さんが多数参加しているので、どの部屋も活気があります。

最初の写真は【交流センターの中央玄関】です。交流センターには表側(南東面)に3つの玄関が設置されています。南側(月形小より)から学童保育用、集会施設用、障害者支援施設用です。
私たちが入場した集会施設は土足仕様なので、工事期間中でもほとんど平らでした。

次の写真は【学童保育施設内部】。面積的には、現在学童保育として使用している「母と子の家」の(講堂以外の)居住空間とほぼ同じと言うことですが、南向きで窓も多く明るい上、キッチンや居室が一体のホールで開放的、思いのほか広く感じました。
この空間なら少ない人数の指導員でも目が届きやすく、対処もしやすいのではないでしょうか。保護者(利用者)と指導員(先生)と役場(設置者)が何度も協議を重ねた結果だと言うことで、完成が楽しみです。

最後は【集会施設の中心となる講堂】の様子。天井の下地工事中で講堂全体に足場が組まれていたので、入り口から覗いてきました。しっかりした構造で天井を支えているのが見えました。
天井には講堂を分割する可動式壁のレールも設置されたいました。そこを閉めると1/3と2/3に分割できるのですが、2/3部分はほどよい広さで使い勝手の良いスペースになりそうです。それに対し1/3は思いのほか狭く、ウナギの寝床状態。大きく一面を使うか、分割して使うか・・・完成後の使用形態についても要観察です。

写真は掲載しませんが、この他、トイレや厨房、フリースペースの「ふれあい広場」「高齢者サロン」、障害者支援施設内部、ペレットボイラー室も見学しました。

5日の産業常任委員会にも交流センターの現地視察が含まれているので、機会があれば別の場面も紹介したいと思います。
__。__。__。__。__。__。__。__。__。

現地視察終了後、委員会室での調査研究となりました。

1. 交流センターの管理業務は社会福祉協議会に委託する
・社会福祉協議会の事務局を、現行の7名から10名体勢。
・今までの活動に加え地域活動支援センター事業と交流センターの管理業務を請け負う。

2.開館時間、受付業務などは要精査
[町側からの説明]・開館時間:月〜土曜の8:30〜18:00、
         ・利用申し込みに応じて18:00〜21:00、日曜祝日も対応する
[委員会討議]
・交流センターの開設趣旨(異世代の交流、ふれあい、思いやり)を運営に反映させるべき
・「日曜祝日、夜間は原則閉館。予約で対応」と「原則開館」とでは町民の受け取り方が違う
・「ふれあい広場(フリースペース=予約なし、無料開放)」はこの事業の象徴。
  この部分の位置づけと運用がカギ。
__。__。__。__。__。__。__。__。__。

月形町交流センターは、この4月から運用が開始されます。工事も急ピッチで進められ、運営に関してもツメの段階に入りました。

1月臨時会での条例審議の際、全員協議会での町側と議会のズレは今回も解消されたとは言えません。交流センターは何のために建てられたのか、日曜や夜間の開館をどう捉えるのか、開館にともなう経費増加分を精査した数字は・・・。町側の意向を受け入れるには、いくつもの項目に対し納得できる説明や資料が不足していると思いました。

今は「交流センターの運営」に話題を絞って検討していますが、もっと大きく「月形町の公共施設のあり方と運営」を論じることで解決の道が見えるかもしれません。ただそのためには、現状分析が欠かせません。もう少し調査範囲を広げ、精査した数字を揃えた中で、複合的に検討していきたいと思っています。

<<前の5件 123

▲TOPへ戻る