2010年02月04日

総務民教常任委員会(2010.2.4)

本日午後、総務民教常任委員会が開かれました。
所管事務調査(行政からの説明と視察)は社会福祉協議会(社協)が事務所を置く交流センターで、それ以外は役場3階委員会室で行いました。

今回の調査内容は「地域福祉の委託業務の内容等について」ですが、社会福祉協議会の業務に一部踏み込む調査になりました。これは前回「高齢者福祉」を調査した際に、今後の展開として地域福祉が重要であること、その鍵となるのは「社会福祉協議会」であるという結論に至ったからです。

社会福祉協議会とは、社会福祉法に基づき設置された非営利の民間組織で、民間の社会福祉活動の推進を目的にしています。関係各機関の協力と連携により、地域の人々が住み慣れたまちで安心して生活することのできる「福祉のまちづくり」をめざして、様々な活動を行っています。

今回の調査対象は社会福祉協議会の業務のうちの、町からの委託業務部分についてです。
以下に要点を記します。
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『地域福祉の委託業務の内容等について』

【1. 社会福祉協議会運営補助事業について】

◆職員等人件費(事務局3名分)・・・957万3,263円(平成20年度決算額)
                 959万8,000円(平成21年度予算額)

◆事業費(主に4つに事業) ・・・・104万3,185円(平成20年度決算額)
                 152万1,000円(平成21年度予算額)
 (1)在宅老人等日常生活用品助成事業(オムツ代助成)
  ・85万6,632円(平成20年度決算額)→ 98万円(平成21年度予算額)
  ・使用実績から自己負担3,000円/月、その残額の2/3を補助。ただし上限7,000円/日まで

 (2)ふれあい生き生きサロン推進事業(高齢者・障がい者対象の茶話会、昼食会他)
  ・9,134円(平成20年度決算額)  → 3万円(平成21年度予算額)
  ・開催 4回、 のべ参加者 105人
  
 (3)ボランティアセンター運営事業(ボランティア活動の啓発、推進)
  ・15万7,560円(平成20年度決算額) → 31万1,000円(平成21年度予算額)
  ・除雪ボランティア6団体への交付金と、一般ボランティア3団体への助成金、活動保険

 (4)地域福祉ネットワーク事業
  ・関係団体や機関、住民相互の連携を図り、地域福祉を推進する事業
  ・構成:福祉関係施設代表者、民生児童委員協議会代表者、日赤奉仕団委員長
      更生保護女性会会長、老人クラブ連合会会長、行政機関関係者、知識経験者
      行政区代表者、社会福祉協議会、子ども育成連絡協議会会長(委員総数19名)
  ・1万9,859円(平成20年度決算額) → 20万円(平成21年度予算額)
  ・内容:会議2回、視察研修1回

[質疑応答]
Q 平成21年度の予算額が20年度決算額に比し大きく伸びているように見えるが、その理由は?
A 予算が伸びているのではなく、平成20年度の実績が少なかった(予算が使われなかった)。
  平成20年度に社協の事務局体制が変更となり、予定通り事業が実施できなかったことが大きい。
  平成21年度は平成20年度当初計画と同じく予算組みしており、また実績も上がっている。

Q ボランティア事業でも予算額に比べ決算額が低いが、
  ボランティアの担い手がいないのか、事業自体に問題があるのか?
A 平成21年度では給食ボランティアへの取り組み等も行われ、活発化してきている。
  保健センターでのボランティア(保険推進員に変わるもの)や教育委員会のボランティアとも
  将来的には一元化し、総合的なボランティアセンターへの発展も考えている。

Q 地域福祉ネットワークは、町の地域福祉計画の中心になる存在。行政の計画を反映させるためにも、地域福祉ネットワークの(地域福祉計画の中での)位置づけを明確にする必要があるのではないか。また、民間専門家の意見を聞いたり、社協が主体的に考え、地域福祉ネットワークを推進する必要があるのではないか。
A 行政は地域福祉ネットワークの一員でもあるので、社協に提言していきたいと思う。

[意見等]
●町は事務員3人分の人件費を負担している。それに見合った事業展開をしているのか疑問。
●事務局体制が変わったとは言え、役員体制に変更はなかったはず。継続的な事業運営ができなかったことは問題。
●地域福祉ネットワークが社協の事業の要に思う。この事業の成功が鍵になるのでは。
●地域福祉を考えた時、社会福祉協議会への期待は大きい。


【2. 交流センター管理関係業務】

◆委託先:社会福祉法人 月形町社会福祉協議会

◆開館時間:月曜〜土曜日の午前8時半〜午後6時、(利用申し込みがある場合)午後9時まで
  ※日曜日、祝日も利用申し込みがあれば開館。葬儀などやむ終えない場合は、適宜対応。
      
◆委託業務内容:受付、清掃等、管理(暖房機等、放送設備等、設備備品、施設周辺) 

◆委託料:395万1,150円(平成21年度契約額)

◆利用状況:利用日数(1日1件でも利用した場合に1とカウント)÷対象日数で調査
 (平成21年4月6日〜12月31日分)・・・総利用率・・・83.33%
 ・平日の利用率・・・91.76%
 ・土曜日・・・・・・68.42%
 ・日・祝日等・・・・62.75%

[質疑応答]
Q 夜間の利用状況は?
A 詳しいデータを後日提出します

Q 地域の集会所としての役割は果たしているのか?
A 実績も上がっている。住民に不満はないと思う。

Q ペレットボイラーによる暖房の状況は?
A ペレットの消費量は9t/月(冬場の暖房用として)予算より増えているが、
  他の光熱費(電気、灯油など)は減っているので、年度を通して様子を見たい。
  温度管理や時間管理は他の暖房同様できているので、使い勝手に問題はない。

Q 交流センターの使用申し込み手続きはどうなっているのか
A 空き状況の紹介などは交流センターでできるが、申し込み手続きは役場総務課管財係で

Q 委託先は社会福祉協議会だが、業務の一部は他の団体が行っている。問題はないか?
A 管理運営など一切を含め、社会福祉協議会に委託している。
  実際には、受付の一部(夜間・日祝日)は高齢者事業団、清掃は障害者団体が行っているが、
  コストや手続き上も問題はないと考える。

[意見等]
●委託料と業務の関係で、更なるコスト意識が必要ではないか。
●利用者に配慮し、申し込み手続きの利便性向上が必要では。
 (交流センターでも申し込みできるようにした方が使いやすい。)
●高齢者サロンの利用促進が課題。
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地域福祉の要は社会福祉協議会であることが、今日の調査でも実感できた。が、平成20年度の事業実績を見る限り、まだまだ余力があると感じられる。様々な問題もあると思うが、ぜひぜひ頑張って地域福祉の構想を掲げてほしい。

月形町は高齢者も、障がい者も多く住む町である。そして私たちも人ごとではない。いずれお世話になる身であり、担い手でもある。
社会福祉協議会、期待してます。

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