2010年04月13日

第3回 さけ稚魚放流会(放流)

4月12日、今年で3度目となる「さけ稚魚放流会」が例年通り、ちらいおつ遊び塾裏手の須部都川で行われました。今年も町内5カ所(月形小、札比内小、花の里保育園、友朋の丘そして役場)で計1000個の発眼卵から育てたそうですが、上手く育ったところもあればそうでなかったところもあって・・・。3回目とは言えまだまだ難しいようです。

今年の参加者は今までで最も多く140名ほど。主役はもちろん稚魚を育てた関係者。月形小からは3年生25人名、札比内小からは3・4年生7名、花の里保育園からは年長児9名、福祉施設の友朋の丘からは4名。他に、この放流会をお手伝いするボランティア団体「花の里つきがた水と緑の会」の方々や、行政関係者(国や道の河川関係、森林関係、建設関係、町役場)や一般町民など。

「たかがサケ、されどサケ」実に多くの人が関わり、協力し、すそ野を広げているのを感じました。

放流は実にスムースに進みました。
3回目で手慣れたせいかもしれませんが、放流会場が一面雪で覆われていて(今年は本当に雪解けが遅いです)、足元も汚れることなく(いつもはぬかるみでグチャグチャ)、また放流地点も広々(湿地が雪に覆われていたので、どこで見学してもOK)だったからです。
加えて、お手製の放流台(流しそうめん用の竹筒を応用したもの)設置や雪道の整備など、黒子に徹した「花の里つきがた水と緑の会」メンバーの力にもよると感じました(いつもありがとうございます)。
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この放流会、いつもながら印象的なのは、参加者がまるで母親のように「元気でね」「大きくなって戻ってくるんだよ」と稚魚を放流している姿です。

参加者の多くは、サケを育てていたり、育つ過程を観察していたり、放流会の準備をしたり、この地域で暮らしていたり、(サケが育つ)環境を整える仕事をしていたり、工事をしたり・・・と、なにがしかの形で実際にこの「さけ稚魚放流事業」に関わっています。
だから「さけ稚魚=我が子」。身近な存在になっているのでしょう。

「物事に関わることの大切さ」=連携のヒント ですね。
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そうそうGood newsがあります。
この冬、須部都川に架かる堰(落差工)に魚道が造られました!

サケが海からこの放流地点に戻るまでに、5つの障害物(海側から、石狩川頭首工1、須部都川の落差工4)があるのですが、そのうち石狩川頭首工は問題ありません(現行の設備は落差20cmでさけの遡上は○。現在工事中の頭首工には3種類の魚道がつけられ◎)。
須部都川の落差工4カ所はいずれも落差2mほどで、さけ遡上の大きな障害でしたが、1番河口寄りとその次の落差工に魚道がつけられました。(右の写真は2月下旬に撮影した河口側から2番目の落差工。現在はこの脇に魚道が完成しています)。残りの2カ所も今年度の(道)予算で工事がされる見通しがあるとか。

2年前に放流したサケが戻るまでに「魚道」が完全整備されそうです。

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