2010年04月21日

札比内小学校の雨漏り視察(経緯)

今年度の予算に「札比内小学校の雨漏り改修費用」として327万6千円が計上されています。これは校舎の一部(耐震基準もクリアした築30年の増築部分と体育館への渡り廊下部分=写真右側の赤い屋根の部分+中央の平屋部分)が対象です。

その審議が行われた予算特別委員会の時に、私は以下のような内容の質問をしました。
__。__。__。__。__。__。__。__。__。

『札比内小学校は平成24年4月の統合が決定した。(先に行われた)金澤議員からの一般質問「統合後の跡地利用は?」に対し、町長は「3月8日に地域とPTAの代表から統合の申し入れがあり、スクールバスの大型化と校舎の利活用(=校舎を残して欲しい)の要望があった。跡地利用に関して今は具体策はない。今後地域と一緒に検討していく。」と答弁している。

(これを受け、私は町長に)校舎として利用するのはあと2年だが、その後の利活用が決まっていない段階で雨漏り改修に300万円もの費用をかけるのはどういう理由か? この工事は応急処置的なものか、恒久的なものか?

(質問の背景として)札比内地区においては、地域の中心的公民館施設として札比内コミュニティーセンターがあり活用されている。札比内小学校跡地を(既に統合された他の小学校のように)他の団体等が活用できるのであれば問題ないが、もし公民館的な活用しかできないのであれば、1kmも離れていない場所に同規模の施設が2つも必要なのだろうか。
月形町の行政の流れは「地域の会館の管理はそれぞれの地域に移管する」としている状況から、2つの施設を残し維持することは将来的に地域の負担にならないだろうか。

だとすれば、今は応急処置的な工事でしのぎ、地域との話し合い(校舎を残した場合の地域の経済的・労働的負担も含めた話し合い。取り壊すことも選択肢。)の中である程度の方向性が出た後、本格的な改修をしてみてはどうか。
もし他団体に貸し出すことになっても、地域が活用することになっても、校舎内部を含め本格的な改修が必要になると考えられる。その時に一斉に工事を行った方が総合的な費用負担が少ないのではないか。』


この質問に対し、町長からの答弁主旨は以下の通りでした。

●校舎を残すことが前提(地域は校舎を残すことを希望している)
●札比内小学校は避難場所に指定されている
●雨漏り箇所や原因は簡単には特定できない。応急処置的な工事でどこまで対応できるのか疑問。


審議中やその後に複数の議員から
■地域が残したいと言っているのに、取り壊しを前提にしたような質問をするとはいかがなものか。
◆地域が残して欲しいというのは当然。しかし議員は町全体のことを考えて判断すべき。宮下議員の考えも理解できる。
などの意見が出ました。
__。__。__。__。__。__。__。__。__。

これらのやりとりを今(冷静になって)振り返ってみて、私も町長も他の議員も本質の議論からズレていたのではないかと思うようになりました。
本来は、【雨漏り補修工事】が今校舎を使用している子ども達にとって必要かどうかが重要であって、私が質問の主眼にしていた【跡地の利用】や【地域の判断】、町長や他の議員が指摘した【地域の要望】はまた別の次元だったのではないかと。

しかしながら、答弁の中で『雨漏り工事の必要性=子ども達が雨漏りで困っている。だから早急に対応しなければならない。』と、実情などを交えた具体的な様子を聞くことができなかったのは残念でした。これがあれば納得できたかも・・・。
__。__。__。__。__。__。__。__。__。

以上のような経緯があったので、実際に雨漏りがどの程度なのか、現場を視察することにしました。
(→ 次の項へ つづく)

comments

コメント・フォーム

(ゆみこの日記 にはじめてコメントされる場合、不適切なコメントを防止するため、掲載前に管理者が内容を確認しています。適切なコメントと判断した場合コメントは直ちに表示されますので、再度コメントを投稿する必要はありません。)

コメント・フォーム

▲TOPへ戻る