2010年04月19日

(社)北海道中小企業家同友会・南空知支部 講演会

今日は午後6時から、岩見沢ホテルサンプラザにて(社)北海道中小企業家同友会・南空知支部の第34回定時総会記念講演会があり、参加してきました。

講師はサンマルコ食品(株)代表取締役 藤井幸一氏。赤字会社を吸収してからの立て直しや経営の肝、会社の要(人づくり)、危機的状況を打開する重要な点など、事実と実践に基づいたお話しは非常に説得力がありました。また、ブレない姿勢と情熱的な語り口はとても魅力的で、大変興味深く有意義な講演会でした。

講演の内容(特に組織経営に関する部分)で、私が心に留めておきたいと思った点を記します。
__。__。__。__。__。__。__。__。__。

『北海道の本物』にこだわり続ける! 〜危機こそ本物の社員に支えられて〜
          講師:サンマルコ食品(株)代表取締役 藤井幸一氏

◆赤字会社を吸収した時の話しから
・赤字会社の社員一人一人はプロだが、全体はバラバラ。それぞれが違う物差しを持っていた。
 (技術力は高いのに生かせていない=伸びる余地がある)
・考え方の物差しを統一するため、毎月勉強会を開催
 (考え方の基本=型=物差しの共有を徹底。ベクトルをあわせる。)
・勉強会の講師は親会社の幹部が務める(=幹部にとっても勉強になる)。

◆中小企業経営で重要な点
・自社の「スタッフ・技術・能力・財務」を考え、『専業メーカー』になることを自ら選択
・「作る・売る・クレーム対応」全てのノウハウがあって初めて生きる
・動いていれば(良くも悪くも)風が吹く
・チャンスはたくさんある。それを捕まえるアンテナをたくさん張っておくことが重要
・実践が大事。全員営業、全員技術職 = 評論家はいらない
クレーム=ヒント
・社長の器以上の会社にはならない

◆人づくり(創業以来、最も力を入れているところ)
・仕事(または人生)の結果 = 能力 × 情熱(努力) × 考え方(思いやり・利他的)
最も重要なのは「考え方」、次に「情熱」
考え方の転換で人は化ける(蘇る)
・目指すべきは「意見を持った金太郎飴」
 (=基本は同じだが、自分の意見を持つ。イエスマンだけでは×)
・解らないことを解らないままにしない(=恥をかいたら忘れない)
・人として重要なこと
 (1)しっかりした挨拶
 (2)キャッチボール(連携)をしっかり
 (3)おかしいと思うことが言える
__。__。__。__。__。__。__。__。__。

藤井さんが指摘されていたことは、そのまま行政組織に置き換えられると感じました。

「一人一人はプロでも組織はバラバラで、総合的な力を発揮できない」状況を打開するためには、経営者(首長や理事者)が何度も何度もそのマインド(考え方・方向性)を伝え、同じ方向へ導くことが重要なのです。
また経営者は『ブレない』ことが何よりも大事で、諦めずに伝える努力を惜しまず、自ら実践者として行動することも。

今日の講演を聞きながら、有限会社アールズセミナー代表取締役 佐々木亮子氏の講演や、福島県矢祭町前町長 根本良一氏の講演と共通するのもを感じました。
自らの道を自らの決断で選択してきた人には、立場や環境が違っても同じ『視点』があるのです。

comments

コメント・フォーム

(ゆみこの日記 にはじめてコメントされる場合、不適切なコメントを防止するため、掲載前に管理者が内容を確認しています。適切なコメントと判断した場合コメントは直ちに表示されますので、再度コメントを投稿する必要はありません。)

コメント・フォーム

▲TOPへ戻る