2013年02月07日

情報満載の『議会だよりNo.6』発行

gikaidayori6.jpg月形町議会の情報誌『議会だよりNo.6』、2月5日に発行しました!!

町内の各家庭には、町報『花の里つきがた2月号』に折り込まれ配布されます。既にお手元にある方もいらっしゃると思いますし、まだの方は今しばらくお待ちください。

また、役場町民サロン、交流センター、町立病院にも数部ずつ配置しました。待ち時間等にご覧いただくこともできます。

町外のみなさんは右の写真をクリックしていただくとご覧いただけます。また【月形町のホームページ>議会>議会だより】にも近々アップされます(PDF)。


今回の内容は、
◆平成24年第2回定例会(6月開催)の一般質問を中心に、議決結果も
◆平成24年第3回定例会(9月開催)の一般質問を中心に、議決結果も
◆平成23年度決算特別委員の総括質疑
◆道外視察研修(10月実施/東北方面)の報告
が主です。

一般質問や決算委員会総括質疑は紙面の関係でかなり要約はしているものの、議論の中身が解るように論点整理したり、質問者と答弁者の言葉の使い方などにも工夫をしてみました。多少なりとも議場の臨場感が伝わればと思っています。

手前味噌で恐縮ですが、内容には自信を持っています。定例会中心とは言え、今の議会の議論や争点、つまり月形町の課題を詳しく提示できていると思いますし、町民のみなさんに議会活動や議会の意義を理解していただく一助になるとも思っています。

ただ残念なのは、制作・編集から印刷・製本・折り込みまで全て私たち広報特別委員会の4人の委員(議員)と事務局職員1名で行っているので、迅速な発行ができないこと。年に2回の発行のため、スピード感に欠けるのは否めません。

また、役場の印刷機を使用しているため紙面が不鮮明(特に写真)で、読みやすさという点では相当に劣っていると感じています。(ホームページのPDFなら画像の劣化はありませんが、町内の人にはやはり紙面中心ですね。) レイアウトにも更なる工夫があればと毎回検討を加えていますが、素人であることの限界も感じています。

いずれにせよ、現状で自分たちにできるだけのことをして仕上げた『議会だよりNo.6』です。ぜひご覧ください。そしてよろしければ感想などお聞かせください。もちろん町外の方からのご意見・ご感想もお待ちしています。
(このブログへのコメントの他、私や議会事務局へのメールでもOKです。)
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【議会だより発行の背景と今後】

月形町議会では4年前まで、議会議員が主体となって制作・発行する「議会だより」がありませんでした。議会の議決結果や一般質問(項目のみ)は、議会事務局と町総務課広報係が事実を確認をして、町発行の広報誌「花の里つきがた」の一部分(定例会で2ページ、臨時会で数行)に掲載し、それ(議論の中身など一切なく、結果と項目のみ)で充分と考えていたからです。

私と同期の楠議員とで、私たちが議員になった6年前から「議会だよりの発行」を提案してきました。「議会の議論を町民に示し、議会を身近な存在にすることが重要」との想いがあったからでしたが、全体の理解はなかなか得られず。大半の意見は
■現状で充分
■発行が続かずに途中でやめる議会もある。
 途中でやめるくらいなら、最初からやらない方がよい
■議会だよりの発行を議会事務局に丸投げしている議会もある。事務局の負担になる
■行財政改革の折、新たに歳費を使うことが問題
というものでした。結果、私は個人的な「ゆみこの議員活動報告書」の発行を先行させで情報発信を開始しました。

町民のみなさんからの声もあり、また広報誌の必要性を理解する議員も増え、3年前に広報特別委員会を立ち上げて「議会だより」を発行することにこぎ着けました。
しかしながら発行の条件として提示されたのが、
●議員自ら編集・製本に関する全てを行い、議会事務局に迷惑をかけない
●発行のための特別な予算を組まない
というもの。

この3年間、途中に改選期があり広報委員のメンバーの一部は変わりましたが、当初提示された2つの条件を守って、手作りの「議会だより」を発行し続けました。

そしてつい先日のこと、「より良い議会だよりにするため、印刷を業者に任せたい。ついては予算として26万2千円を計上したい。」と広報委員長から全員協議会に提案、紆余曲折があったものの了承されました。町長査定がOKであれば、来年度から「見やすい議会だより」が発行できます。

予算が付くことは「見やすさの改善」だけでなく、「議会だより」を将来的にも発行できる基盤が整ったということです。現状では広報委員のメンバー構成によっては発行できない事態になる可能性もありました。専門家の手を借りることで、委員のスキルに関係なく議会の内容を町民のみなさんに提示できるのです。

やっと次のステージに上がることができました。
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私にとって議会の広報は、議会や議員の仕事の中でも重要な部分を占めると考えていますが、一歩進めるために、これほどの期間と実績がなければ理解されないのが現実です。「議会だより」の次は「議会報告会」の開催を提案しているのですが、こちらも一筋縄ではいきません。

近隣も含め多くの議会が実施している「議会報告会」。時代の流れを感じ、自らを変えていく勇気と実行力が月形町議会と各議員にあるのか、試されているとも言えます。

2013年02月03日

小規模自治体、注目!!【道北地域地方自治土曜講座:2012年度第2回】

一昨日は朝から季節を相当に先取りした暖気で雪が緩み、街中が水浸しに。それが一転、その夜から氷点下の気温と強い風で、一面、氷の世界! 

ほんの1〜2日で 雪→水→氷(ふわふわ→ベチョベチョ→コチコチ)と、水の状態変化を体感しています。北国に住んでいれば何度も目にする光景ですが、科学現象を生活の一部として体感できるおもしろさがあり(現実には危険も伴いますが、それはそれとして)厳しい季節をやり過ごす一つの楽しみです。

今日は立春。暦と太陽の日射しは春に一直線ですが、現実には冬と春の間を行きつ戻りつ、気持ちも一喜一憂しながら何となく進んでいきます。1年のうちの熟成期間かもしれませんね。
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さて本題。一昨日(2013年2月2日)、旭川市ときわ市民ホールで開催された『道北地域地方自治土曜講座』に行ってきました。今年度2度目の開催で、今回のテーマは『持続可能な地域づくりのために』。参加者は自治体職員を中心に学生や首長、議員、市民の姿も。80名近い人で盛況でした。

講座では、最初に北海学園大准教授(地方財政論)西村宣彦氏から、夕張問題や政権交代の影響など現状課題の提示があり、持続可能な地域づくりの指針として[幸福度]という視点が上げられました。

続いて、道北地域の首長によるパネルディスカッション。パネリストは
中川町(道北北部、人口1800人、農業・林業)町長 川口精雄氏
東神楽町(道北中部、人口9900人、旭川市のベッドタウン)町長 山本 進氏
南富良野町(道北南部、人口2800人、9割森林、かなやまダム)町長 池部 彰氏
司会は北海道新聞旭川支社報道部長 石川 徹氏、コメンテーターに西村宣彦氏。

1時間半にわたり、各町の現状と課題、取り組み事例、地域づくりに必要な要素、などについて熱のこもったお話を聞くことが出来ました。

いつもは講座の内容や印象に残った点を記すのですが、今日は私の感想と考えを。
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道北地域は北海道内でも過疎の進む地域で、人口規模も小さく、地域を牽引する大企業や収益性の高い産業があるわけでもなく・・・多くの人が暗く、停滞するイメージを持っていることでしょう。しかし、道北地域の現場や首長、職員の方々に接すると必ず「輝き(光とパワー)」を感じ、圧倒されます。それがなんなのか、今回の講座でハッキリ見えました。

『地域に踏みとどまって生活したい』という自律した強い気持ちです。

今の日本の主流は、経済の効率性や採算性を最重要視しています。結果として都市部に集約することを求め、地方は切り捨ての対象になってきたと感じます。特に生活の拠点が都会にある人々(マスコミに登場する人々、経済団体代表や国会議員、都市部の首長)にはそういう視点を感じますし、地方暮らしであっても経済至上主義であれば同様です。

しかし、社会全てが効率性だけで回ることはあり得ない。非効率・非採算性の仕事や暮らしを誰かが担っているからこそ社会が成り立っていると思います。それが都市部と地方という関係だけでなく、日本と発展途上国、大企業と中小零細事業者、職場と家庭、土地利用型農業と労働集約型農業、正規労働と非正規労働、男性の社会進出と女性の家庭内就労 ・・・ 様々な場面で「表」と「裏」の関係になっているように思うのです。

私たちは今まで「表」ばかり見てきた、というか、表をいかに輝かせるかに心血を注ぎ、投資をしてきたと思います。しかし現実には表もあれば裏もある。双方は常にバランスをとっているのだから、表に手をかけたのと同じだけ裏にも手をかけなければならなかった。でも「裏」側を見て見ぬ振り、先送りしてきて、そのツケがいよいよ・・・ 体罰やいじめ、毎年3万人の自殺なども根っこは同じだと感じます。

私は、「地域に踏みとどまって生活したい」という道北の人々の願いが叶うことが、今の日本における持続可能な社会実現の一つの指標になると考えます。
彼らは決して、現代日本の繁栄の代償や補完のために地方の暮らしを求めているのではなく、「地方には魅力があるから、地域に踏みとどまって生活したい」と訴えているのです。都会と同じ基準の生活を求めているのではなく、地域に誇りを持ち、個性を大事にした暮らしを望んでいます。つまりは「多様な価値観」の提示であり、閉塞感の打破に繫がっていくのではないでしょうか。

北海道には179の自治体(市:35、町:129、村:15)があり、その40%が人口 5,000人以下の小さな自治体ですし、「町」が自治体数の7割を占めます。

人口の35%が札幌市に集中しているとは言え、北海道を構成する要素の多くは「小さな自治体」や「町」であり、そこが生き生きとすることこそが北海道の活力に繫がる ・・・ 
私は、道北地域にはその鍵があると、強く感じています。


いくら言葉を並べても、稚拙な表現では伝わらないですね。

これを読んで何かを感じたみなさんには、ぜひ機会を見つけて道北の人々の熱い想いに触れて欲しい。きっと「輝き」を感じ、未来を拓く力を得ると思います。

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