2014年06月02日

会場との一体感は健在【北海道自治体学土曜講座/開講】

5月31日(土)午前10時、「北海道自治体学土曜講座」が開講しました。

会場は北海学園大学、5号館6階60番教室。主催は北海道自治体学土曜講座実行委員会、後援として北海学園大学開発研究所と北海道自治体学会。この日が第1回で、これから月に1回のペースで今年度中に5回開催されます。

第1回のテーマは「自治体学とは、どういう学か」。参加者は約100人。

午前中の2時間は森啓先生(北海学園大学開発研究所特別研究員)から同名の講義があり、午後は3時間ぶっ通しの討論会。司会は森先生、討論者として廣瀬克哉先生(全国自治体学会代表委員)、土山希美枝先生(龍谷大学政策学部准教授)、神原勝先生( 北海学園大学開発研究所特別研究員 )そして私、宮下裕美子(月形町議会議員)。

講義と討論会の内容については間もなく動画が配信されるとのことなので、それを待って再度掲載します。今日はひとまず感想を。
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会場となった教室は、前身である「北海道地方自治土曜講座」の最終講座(平成22年8月28日)の会場でした。土曜講座は私が議員になる過程で重要な役割を果たしてくれた学びの場で、最終講座の時もこの教室の中段左側に席を取り、松下圭一先生の講義や土曜講座ゆかりの先生方の討論を理解しようと必死になって聴いていたことを、この教室に入って鮮明に思い出しました。

この日、私は前方右側に席を取り、午後からは壇上から見上げる形になりましたが、会場に集まった人々の(顔ぶれに変化はありましたが)視線や心持ちは、あの頃の「学びたい」「何かつかみたい」というものと同じだったように感じました。

それは午後からの討論会で、司会の森先生から何度となく会場に呼びかけられた「質問どうぞ」の声にすぐにいくつもの手が上がり、それぞれの立場で抱える問題点を自然に提起したり、それに対して壇上から討論者が自分の考えを遠慮することなく素直に答えたりすることからも感じられました。

講座修了後、討論会に参加された先生方との反省会(ではなく懇親会ですね)の席で、ある先生の「久々に真面目な議論に参加できて、今日は良かった。」との声を聞いて、北海道自治体学土曜講座の意義と方向性を確信することができました。

やっぱり土曜講座は必要なんです。普段の生活や活動で溜まった課題ややるせない気持ちは、どこかで吐き出したり、ヒントを見つけなければずっと溜まったまま。受け身の講義で解決することもあるけれど、こうした対話の場であれば一気に消化でき、時には思わぬ方向に昇華することもできます。全道各地から同じ方向を向いた関係性の薄い人たちの集団だからこそ、その発想は豊かで、伸びしろも大きいのだと。

さて、私自身の反省を少し。

討論者の中で「先生(研究者)」でないのは私だけ。議員の現場では考えをどんどん実行してきたとは言え、確固たる理論があるわけでもなく、ただただ「市民としての考えが反映される、もっと暮らしやすいまちにしたい」という感覚だけで突っ走ってきた私には、正直かなりハードルの高い役割でドキドキでした。事前に森先生から「あなたは話しが専門バカにならないように、解らないことは解らないと質問してくれればいいのですよ。」と言われていたとしてもです。

討論会の最中、先生方の話している内容に「なるほど〜」「そういう捉え方もあるるなあ・・・」と納得することが多く、「それは現場では相当難しい」と思えたのは極わずか。聞き入りながらも自分の発言場面までに考えをまとめるのは(いつもながら)難しかったです。

質問されている「こと」に答えるのはもちろんのこと、その背景や、その先への提案まで話しをつなげられたら、きっと質問者も会場参加者も満足感を得られるでしょう(私がその立場ならそうだから)。先生方の回答にはそういう展開がありました。一方、私は力不足で反省しきりです。特に「就学援助」「介護保険」の話題はきっと議員だからこその展開ができたのに、タイミングを失して・・・瞬間的判断と行動(発言)をもっと磨きたい!。

私が思うに「学びの場」は発言(行動)したかどうか、もっと言えば発言量(行動量)で学びの効果が変わってくると思っています。今回、手を上げて質問された方はその行為で大きな学びと満足感を得たことでしょう。そして私は皆さん以上に学ばせていただきました。いつもながら有り難いです。ありがとうございました。

次回、ぜひ多くの方が質問に立ち、大きな学びを得られることを願っています。私も参加者の一人として、その場面を虎視眈々と狙っていきたいと思っています。

写真は講座が終わって、ホッとしたところ。相好は崩れていますが、私の素が出ている良い表情だと思って掲載しました。撮ってくださったのは、記録動画を担当してくださったMさん。後方には片付けをする実行委員の姿もあります。皆さん、手弁当で集まってお世話くださっています。この行動がなければ実現しなかった今回の講座。実行委員の皆さん、ありがとうございます。

私には気の置けない仲間があちこちにいて、幸せです。

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