2019年07月25日

最後の施設見学会【月形学園】

この前の日曜日(7月21日)、町内にある少年院「月形学園」の最後の施設見学会がありました。そう、月形学園は今年度末で46年の歴史に幕を閉じるのです。当日は町内を中心に20人近くが参加しました。
 
月形学園は月形町の誘致により昭和48年に開庁したのですが、それは月形町が明治時代に「樺戸集治監(明治14年〜大正8年)」を開設するために拓かれた町だったから。発祥に縁を感じて「矯正の町」として活性化しようとした先人の足跡でした。(この流れで月形刑務所も誘致し昭和58年に開設された。)
それが今、施設の老朽化と(少子化の影響もあって)非行少年数の減少を受けて集約化されることに。これまで道内4つあった少年院が3つ(男子は千歳市と帯広市、女子は千歳市)になるとのことです。
 
月形学園は短期少年院(半年以内)。教育活動の中で積極的に地域と関わっていて、近隣の事業所で実習したり、地域の人が学園に来て行事をしたり・・・。今回参加した人の多くが何らかの形で学園と関わったことのある人達(同じ町内会、少年の受け入れ事業者、教科の指導者、ボランティア・・・)だったので、過去の思い出とともに感慨深そうに施設を眺めていました。
 
私自身は、月形に移住して最初に住んだ実習農場が月形学園のお隣。私が農作業しているときに、少年達も農作業をしていたり、歩くスキーをしていたり。フェンス越しにあいさつを交わすこともあって親しみを感じていました。それから20年以上経過する中で、議員や地域住民として、主に職員の方達とお付き合いしてきました。全国・全道を転勤する職員のみなさんやそのご家族も地域に馴染もうと町内行事や行政の説明会等にも積極的に参加され、「新鮮な風」を吹き込んでくれました。月形学園は非行少年の「社会への窓」であるとともに、私たち町民にとっても「外界との窓」だったように思います。
 
これだけ地域に密着していていた施設が閉じられることに寂しさを感じずにはいられませんが、現状から当然の帰結だと思います。願わくば、月形学園の取り組み(=人と人との温かなふれあいで少年教育を進める)が受け継がれますように。
 
最後に
今回の施設見学会では学園長にとても丁寧な説明と対応をしていただき、穏やかな気持ちで見学を終えました。学園長と職員のみなさんさん、ありがとうございました。
数年ごとに替わる学園長、これまで何人もの学園長と接してきましたが、これほど親しみや穏やかさを感じたことはなかったです。職場の雰囲気や外部との関係を作り出すのは組織のトップ、その役割は重要だと改めて感じました。

  

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