2019年06月11日

議会を追うと「町の実態」が見えてくる【令和元年第2回定例会報告・1】議案審議

6月4、5日に開催された令和元年第2回月形町議会定例会の報告をしていきます。まずは、主な議案審議の内容(全て原案可決)です。

※写真は、2019年6月6日の北海道新聞朝刊/空知面
 
例年6月定例会の議案は少ないのですが、今回は盛りだくさん。特に「JR」「町立病院」「振興公社」関連が入っていて、月形町の課題が顔を見せています。議会を追うと「町の実態」が見えてきます。
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■入湯税の導入
・温泉(鉱泉)を利用する浴場に対して(←月形温泉が対象)
・入湯客1日1泊150円、日帰り入湯客1人50円
・令和元年10月1日〜
・入湯税は、鉱泉源の管理、観光振興に使用する。
・入湯税の導入は道から促されていた。鉱泉のある空知管内の自治体で入湯税を導入していないのは月形町だけのため。
・今年度(半年分)税収見込み 221万3千円
※月形温泉入浴料は今年10月以降、入湯税導入と消費税10%にあわせて値上げ予定
 
■札沼線代替輸送事業等基金の新設
・JR札沼線の廃線に伴ってJRから月形町に支給される支援金を積み立てるための基金
・事前に取り決めた内容に従い町がJRに(その都度)必要な金額を請求、支給された支援金をこの基金に積んで活用する。
・取り決められた支給金額:4町(当別/月形/浦臼/新十津川)総額で18億1600万円 → 月形町分:5億7360万円
 内訳)代替バス運行経費・・・運行距離で各町按分、各町でJRに請求
    まちづくり(当別以外の3町同額)各1億1000万円
    既存交通への赤字補塡分
 
■一般会計補正予算(令和元年第2号)
 +6606万6千円 → 総額40億5585万7千円
・JR札沼線関連(記録映像製作、バスマップ作成、代替バス運行準備)
・幼児教育・保育無償化の準備
・認定こども園ボイラー修繕
・スクールバス購入(国補助+地方債)
・須部都橋長寿命化事業の一部財源振替(道交付金→地方債)
・指定避難所整備(総合体育館トイレの洋式化)の財源振替(公有財産整備基金→地方債)
・国保会計への繰出金減額(国・道の負担金減)
 
■国保税率改正+国保事業特別会計補正予算(令和元年第1号)
 +14万7千円 → 総額4億2342万1千円
・道(国保運営主体)への納付金を支払うための税率改正
・加入者所得が落ち込んだことから本来なら大幅な税率アップになるところ、多大な国保財政調整基金残高(平成30年度末で1億537万6千円)あることから、基金を取り崩し(1554万3千円)税率を低減した。
・月形町国保税率は、今回の低減化を行っても道の基準よりも高い。多額の基金があるうちは取り崩して税率の低減化を図る。
 
■町立病院に「外科」
・今年5月着任した安友院長は、日本外科学会の専門医・指導医のため、外科を標榜することに。
・ちょっとした外科的処置中心。麻酔医が必要な大きな手術は考えていない。
・現在の診察室で内科外科とも対応
 
■町立病院事業会計補正予算(令和元年第1号)
 医業収益&医業費用 +742万 → 5億6469万7千円
・医業収益増・・・入院収益増
・医業費用増・・・医師紹介手数料、他
 
■介護保険税の改正
・消費税10%にあわせて低所得者層(第1〜第3段階)の軽減強化
・令和元年7月分〜
 
■新規就農者受入対象者の年齢変更
・45歳未満 → 50歳未満
・国の支援等の要領改正にあわせて
 
■(株)月形町振興公社の経営状況報告・・・別項目で詳しく

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