2019年08月07日

相場【農作業日記】

花切りのピークを越えたとは言え、まだまだたくさんの輪菊が出荷を待っています。今週いっぱい、計画通り・予定通りに出荷していきます。
 
切花のセリが行われるのは月・水・金。お盆用の商材が一番動くのが今週(5日〜9日)。以前はお盆直前のセリ(12日頃)までモノが動いていたけれど、山の日の連休ができて人の動きが変わり、お墓参りの日程も変化したみたい。前倒しで動いています。
 
で、
例年なら一番の高値が出るこの時期なのに・・・
時期もバッチリ、品質もバッチリなのに・・・
悲惨な相場に。
 
25年以上輪菊を生産している中で最安値。例年の1/3くらいの相場は生産者にとっては信じられない数字。鼻血も出ないくらいのショックな状況。これは、巨大産地から例年を大幅に上まわる大量の輪菊が市場に出荷され値崩れを起こしたから。天候によって出荷量が左右されるけれど・・・こんなことは今までなかったので・・・どうしようもない。
 
家族経営で、できる範囲の規模で、丁寧に、時期もキッチリ作っていても、大規模な産地の動向でコテンパンにやられちゃう現実・・・悲しいね。

少し前々では「花はお花屋さんで買うもの」だったけれど、今はスーパーでもコンビニでも、身近なところで売るようになったでしょ。それはそれで便利になったし、生産者にとっても花が気軽に買えるようになって良かったんだけれど・・・ それは大量消費社会の到来であり、それに合わせた大量生産が行われるようになって・・・ 花がダブついて捨てられるリスクも増えたということ。社会状況が変化してきていたのに、これまでお盆の需要期にそういうことが起きなかったのが奇跡だったのかもしれない。

こういうことって社会の中にいっぱいあって、大規模量販店と地元商店、輸入飼料と国産飼料・・・ 小規模事業者はもっと付加価値や売り先など工夫が必要などと色々言われるけど、考えられること、やれるだけのことはやったとしても、どうにも出来ないこともある。そう、今年はそんな年だと思う。あ〜あ、どうしたものか。
 
モチベーションは下がってるけれど、咲いた花は出荷しないとお金にならないので、最後までガンバリマス!

※ 今年は色々ありました。年号改正で令和婚が多かったそう。例年6,7月に多い結婚式が4,5月に前倒しになったために、6,7月の切花需要も減って安値に。6月末の大阪サミットでは1週間ほど大阪の物流がストップ。そのために売り場を求めてモノが他の市場に流れてパンクして安値。
来年は東京オリンピック、その時、東京の物流はどうなるんだろう? 日本で一番モノが動く東京の市場で大阪のようなことになったら・・・ 

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