2007年11月28日

子育て講演会「幼児期は宝がいっぱい」

 今日の午後、月形町子育て支援センター(花の里保育園内に設置)主催の「子育て講演会」が月形町多目的研修センターで開催されました。会場には乳幼児のお母さんから私のような小中学生を持つ母親、そして小さいお孫さんがいるお婆ちゃんまで20数名が集まりました。2時間に及ぶ講演中、皆さんずっと集中して聞いていて、他のどの講演会よりも一体感のある中身の濃い雰囲気でした。

 さて、「幼児期は宝がいっぱい〜宝を育てる大人のかかわり〜」と題した講演会の講師は、元山鼻保育園主任保育士で国際モンテッソリー教師でもある春木佐栄子さんでした。
 春木さんが幼児教育やモンテッソリー教育に関わるきっかけから始まり、モンテッソリー教育の考え方や、実際の子どもの姿を通しての解説、そして親として大人としてどんな関わり方で子どもに接すればいいのかを、丁寧に分かりやすく話してくれました。

 春木さんの話す「子どもの姿」を、私も子育て中よく目にしました。その時に「子どもの内部で起きている事象」のモンテッソリー的な解説には、説得力がありました。当時の子どもの様子を思い浮かべては、なるほどと納得し、できることならその瞬間瞬間に戻って子どもの成長とともにじっくり関わりたかったなあと思ったほどです。
 今回は「幼児期」にスポットを当てていたのですが、「子育て全般」に共通することもあり、実生活で応用できることがたくさんありました。
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 今回の講演の中で私が印象に残ったお話しを1つ。

『子どもは球根のようなもの』

 この球根は、この状態では何色の花が咲くのか、どんな形なのか、全く分かりません。でも既に全てこの中にプログラムされています。紫色の花が咲いて欲しいからといって紫になれと願っても、チューリップが咲いて欲しいと願っても、この球根からは「白いヒヤシンス」しか咲きません。

 だからといって、この状態のまま白いヒヤシンスが咲くわけではありません。適切な時期に適切な環境を整えなければ(この場合、水や温度、肥料、光、作業など)きちんとした花は咲きません。

 この生物のプログラムが、人間にも当てはまります【命のプログラム】。

 大人が適切な時期に、適切な環境を整えてあげることが大事です。
【知る→整える→観察→反省→知る→整える・・・・愛の循環】
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 私は農学部で学び、今は農家として花作りをしていますが、知識や経験から思い当たることがたくさんあり、非常によく理解できました。モンテッソーリ教育と農学とには共通するものがいくつもあるようで、生命の不思議を感じました。

 今回の講演を企画してくださったのは、子育て支援センターを担っている花の里保育園の先生方です。お陰様で有意義な時間を過ごすことができました。今後も子育てのバックアップ、よろしくお願いいたします。


 なお、春木さんは現在月形町の新規就農者として研修中で、間もなく本格的に農業を始めます。幼児教育を深く学んだ人が農業に興味を持ち、農家になる・・・。
 私は農業の中に常に「人(成長、代謝、制御、関わり・・・)」を感じ、植物を人として考えることで理解できることがよくあります。
 言葉にするのは難しいのですが、春木さんと共感する何かを感じています。

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