2009年09月20日

第17回雪の聖母園祭

今日は晴れ渡る晴天のもと、第17回雪の聖母園祭が開催されました。

多少の風はあったものの、澄みきった秋の空気と青空が、会場に集まった人達の心を解放したのは言うまでもありません。たくさんの出店を回って「おいしいもの」を食べ、友達や親御さんと談笑し、ステージの催し物に合わせて踊る・・・園生や保護者、地域の人達の姿が印象的でした。

左の写真は今年初参加の北海道医療大学(当別町)の「よさこいソーラン」チームです。本戦でも賞に入るほどの実力はさすがで、躍動感と笑顔、衣装の華やかさと展開のおもしろさに圧倒されました。
もちろん例年催される岩見沢清丘園の「きじ太鼓」は身体に響く力強さがあり、月形小のブラスアンサンブルも堂々としていて素晴らしかったです。
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雪の聖母園祭に参加するようになって何年か経ちますが、園生が着実に高齢化してきているのも感じました。当たり前のことですが、普段は何気なく見過ごしていたように思います。

月形町は高齢化が急速に進んでいるのですが、こういう福祉施設の方々も、刑務所の囚人もそれは同じ、日本そのものの問題です。ただ、それぞれに事情を抱えているだけに、個別に対応しなければならない問題で、一定の配慮が必要だと思います。でも根っこは同じ。制約はあるにせよ、人として豊かな老後を支えるのは自治体の役割だと思います。

だからこそ、町内にある資源を活用しなければ。人と人との輪、福祉施設のノウハウと設備、人材・・・今はまだ上手く調整ができていないために力が発揮できていませんが、近い将来の超高齢化社会に備えて、そろそろ本腰を入れなければなりません。

様々な人が集まる月形町だからこそ、行政の調整能力が不可欠です。幸せの鍵はそこにあるのではないでしょうか。一歩進める勇気を!

2009年09月19日

平成21年度 樺戸監獄物故者追悼式

去る9月3日、例年通り樺戸監獄開監のこの日、物故者追悼式が行われました。今年は多少風が強かったものの晴天に恵まれ、秋の晴れやかな清々しい追悼式となりました。

この真っ青に澄んだ空は、この地に眠る囚人達が必死に労役に耐えた時代にも存在していたはずです。ただ労役中に空を見上げる余裕があったのか・・・。

式典後にあった郷土史研究家の熊谷正吉さんの説明では、「その頃の月形町は10メートルを超す巨木の原生林に覆われ、昼でも暗く、雨が降っても地上まで届かない」状態だったとのこと。また「石狩川の周囲は泥炭に覆われていたことから足元はぬかるみ、労役の主であった開墾や道路開削は難航を極めた」とありました。時代を経て豊かになった土地で暮らす私達には想像もできないことで、果たしてこんな私達が豊かさだけを享受してて良いのか・・・そんな気持ちにもなりました。

さて、この日の式典には町内の行政機関や地域の方々はもちろんのこと、町内外から「樺戸監獄とその労役」に関係したであろう機関(法務省・矯正施設関係、北海道開発局関係、河川管理局関係、自衛隊関係、林業所関係)と、樺戸監獄や月形町に縁のある人達(花山看守の子孫、月形町歌の作詞者の御息女、月形から分村した浦臼町の町長、他)にもご参列いただき、いつにも増して盛大な追悼式となりました。

式典は代表者による追悼の言葉のあと参列者による献花が行われ、その後、熊谷正吉さんによる樺戸監獄・囚人墓地の説明、そして岩見沢在住のオカリナ奏者・斉藤かすみさんによる追悼演奏で締めくくられました。
なお、昼は「月形産野菜を使ったカレー」が振る舞われ、午後からは樺戸博物館に場所を移し、熊谷正吉さん解説のもと樺戸集治鑑(国立の刑務所)から始まる月形の歴史を学ぶことができ、参加者一同、月形にどっぷり浸かった感慨深い一日となりました。
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様々な思考がこらされた今年の追悼式でしたが、私にとっても思い出深いものになりましと。というのも、追悼式に参加された月形町歌作詞者松実菱三氏の御息女、山下五十鈴さんご夫妻とは、このブログが縁結びとなって巡り会えたからです。(いきさつは過去のブログで書いています。興味のある方は検索してみてください。)

ほんの半年前にメールのやりとりから紡ぎ始めた「縁」が、この日「対面する」までに育ちました。その間、山下さんはもちろんのこと、桜庭町長をはじめたくさんの人の興味と行動が「縁」を育ててくれました。本当に有り難いことですし、不思議なことです。

そしてまた次の一歩が始まります。
来年(平成22年)は月形町開町130周年の記念の年で、その7月には記念式典を行うとのこと。今まで忘れかけられていた「月形町歌」を、月形中学校の生徒が合唱するために準備を進めています。

こうして一つ一つ縁を紡ぎ、伝統が形作られていくのですね。紡ぎ手の一人として参加できたようで、嬉しいです。

2009年09月17日

鳩山政権誕生

昨日、鳩山政権が発足し、夜遅くまで新大臣の記者会見があった。どの大臣も緊張と不安はあるものの、まっすぐ前を向き、信念と希望のオーラを発しているのが印象的だった。

8月30日の選挙結果を見た時、民主党のあまりの勝ちっぷりに4年前の小泉選挙を思い出してしまったが、その後の民主党の動きや鳩山さんの発言を聞いているうちに、あの時とは全く違うのだと認識した。鳩山さんの言葉は論理的だし、常に先の一手を打っているように思う。

今までとは違う政権。改革は痛みを伴い、戸惑いを生む。
でも、それを私達国民が選んだのだ。
だから私達にもその責任の一端はある。

全てお任せでなく、監視も必要。そして信頼はもっと必要。
関心を持って「これから」をともに進もう。

2009年09月16日

議長預かり

今定例会で予定した一般質問は3つ。しかし諸事情により本会議開会直前に2項目となりました。実際に行った質問内容については、別途掲載します。

以下の項目は現在『議長預かり』となり、疑義を明解にするための最善策を模索していただいています。
月形町議会において「行政委員長(選挙管理委員会)への一般質問」は前例がなく、様々な調整が入り現在に至っています。私の目的は『情報の公開』なので、最終的に町民に公開できる形であれば一般質問にこだわりません。
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[質問項目]先の衆院選における事務的ミスの経緯と再発防止について

[答弁者] 選挙管理員会委員長

[内 容] 先の衆院選において、期日前投票期間中に比例代表選挙に関する誤った投票方法の広報があり、その後、訂正があった。これら一連の経緯と、事務的ミスが権利の侵害に至らないための方策、および再発防止策について伺いたい。

[質問意図]
期日前投票期間中に、比例代表選挙の投票に関する広報ミスがあり(8月20日発行)、その後、訂正があった(8月25日朝刊折り込み)。確実に影響のあった人を特定することはできないが、その期間に衆議院総選挙の期日前投票を済ませた人は203人(全投票者数は2,724人、うち期日前投票者の総数は1,049人、投票率80.43%)だった。

この広報ミスが実際の投票に影響があったのか、比例代表選挙制度が導入された平成8年からの総選挙(計5回)における無効票数を調査した。以下は各回の無効票数
平成 8年・・比例:235、小選挙区:189
平成12年・・比例:252、小選挙区:89
平成15年・・比例:162、小選挙区:75
平成17年・・比例:147、小選挙区:117
平成21年・・比例:89、小選挙区:76
となり、今回の広報ミスと無効票との関係に優位性は見いだせなかった。

今回広報ミスはあったものの選挙そのものに影響が出ないよう、どのような方策がとられたのか。結果的に影響はなかったと推察されたが、場合によっては大きな問題に発展する可能性があったのも事実。広報ミスの再発防止策は?
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法律的に問題がないことも、筋が通っていることであっても、「慣習」「前例」の前に進めないこともあります(人によっては「進めない方が良い」といいます)。そのことは理解しますが、「時代の流れ」「進むべき方向」「未来のあるべき姿」を考えた場合、ここで立ち止まったり、あるいは過去に縛られたりすることが果たして良いのか・・・疑問です。

私の行動規範は「町民にとって、より良い町とは」というもの。
そのために議員の立場で何ができるか?
議員だからこそできることは?

私が議員として活動できるのは、私の考えや行動を支持してくれた人がいたからです。だからその時と同じように、自分の信念に正直に行動していきたいと思っています。もしそれが支持されない時が来たならば、それはこの町が私を必要としなくなったということ。信念を曲げて迎合することは、私が私でなくなる訳で、私が議員をやっている意味などないと思うのです。

議員は町民の鏡、議会は町の縮図です。
だからこそ、議会は常に真剣勝負。それぞれが想いを背負って、やるべきことをやらなければ!

2009年09月06日

第49回月形中学校学校祭

今日は月形中学校の学校祭、今年のテーマは『BRANDーNEW DAY 〜新たな自分の発見へ・・・〜』でした。会場には生徒の家族や卒業生などがたくさんの人が集まり、熱心に見入っていました。

内容は、開会後すぐに「吹奏楽部の演奏」。今年は多くの新入部員が入り大所帯。迫力ある演奏と綺麗なハーモニーで一気に学校祭モードに突入しました。

続いて「意見発表」。各学年代表2名ずつが壇上で自分の考えを発表します。緊張しながらも堂々と、6人全てが持てる力を出し切ったわけですが、その中でも最優秀賞の松本さん(2年)の発表は圧巻でした。『食の安全を考えて』というテーマに対し、新聞記事の引用や授業での取り組みから考えたこと、日常生活での疑問点や解決策など、思考の組み立てと幅の広さが素晴らしく、また自信に満ちあふれた言葉とまっすぐ見据えた視線から「強い意志」がビンビン伝わってきました。

その後は学年別に演劇と合唱がありました。
1年生は、思春期特有の異性に対するモヤモヤした思いをどう解決したらいいのか悩む「あこがれ」。等身大のテーマを演じることは難しかったと思いますが「この演劇を通して色々考えたんだろうなあ」と素直に感じさせてくれる劇に、胸がキュンとなりました。

2年生は家族のあり方や人間同士の繋がり、個人の生き方を考えさせる劇「ジャンバラヤ」。テンポの良さとキャスティングが絶妙で、個性が光る素晴らしい演劇でした。軽快だけれど、見終わったあとに何か一つ心に残る心地よさがありました。ちなみに私は「自分に正直になることの大切さ」を感じました。

3年生は部活(新聞部)での出来事をミュージカル風にした「これから先も僕たちの」。思い通りに事が進まない部員を熱演している姿が印象的でした。

合唱は毎年の事ながら、聴いているうちにいつの間にか涙がこぼれてしまいます。私だけでなく、周りのお母さん方も赤く目を腫らしていました。学年毎の他、全校合唱もあって大いに泣かされました。

そういえば、今年度は開会式と閉会式に「学校祭に向けた意気込み」「学校祭までの活動記録」の映像が紹介されました。今、目にしている姿はそれまでの努力の積み重ねだという事実を見ることができ、感動が増したのはいうまでもありません。ここでもまた「新しい発見」がありました。
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今日の学校祭全体を通して、生徒一人一人が何かを見つけようと、真剣に自分に向き合っている姿が心に残りました。小さい学校だからこそ全員が力を発揮するチャンスがあり、そのチャンスを生かすように一人一人が一生懸命楽しみながら取り組んでいる・・・月形の力の源を感じた一日でした。

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