2010年07月21日

産業建設常任委員会(2010.7.21)

本日午前、産業建設常任委員会が開かれました。今回の調査項目は「建設工事の進捗状況について」です。

今年度の建設工事(土木・建築・農集)は、平成21年度から繰り越された「地域経済対策臨時交付金」や「きめ細やかな臨時交付金」の予算と、元来の平成22年度の予算とで、活発に行われています。
これら工事のうち、建築工事の一部について現地視察を行いました。
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721sanngyou6.jpg1.高齢者等向け町営住宅建設工事(市北6、さくらコーポⅡ)

・木造一部2階建て住宅
 (1階:高齢者向け1DK×3戸、2階:一般向け2LDK×1戸)
・契約金額 4651万5000円  福居建設(株)
・完成予定 平成22年9月30日 進捗率65%
・無落雪住宅だが、コーポ入り口のスロープから各住宅玄関
 までの通路は「雁木」構造で片屋根
・北海道バリヤフリー基準に準じている

[質疑応答・気付いた点]
Q 玄関ドアの幅が狭く(78cm)、車イスでの出入りに問題はないのか?
A この住宅の出入り口(内部も含む)の有効幅は74,5cm。車いすの基準は62cmで問題ない。
  (車いすの両側に6cmにゆとりがある)。なお、木造なので柱等の間隔は多少制限される。
  床の段差はない。
721sanngyou1.jpg
●窓は腰窓。台所(玄関脇)からの出火で避難する場合、高齢者が窓枠を越えて脱出することができるのか。外から窓枠を越えて救出するにも基礎が高くなっているので入出が困難に見える。
●北海道バリアフリー基準に達していても、高齢者が実際に生活する場面では不都合があるように見えた(高齢の方が車いすを取り回しする時、左右6cmのゆとりで危険はないのか? 最近高齢者が活用している電動車いすは出入りできるのか?)

721sanngyou2.jpg2.皆楽公園公衆トイレ整備事業
 (皆楽公園堤防外側、月形緑苑の向かい、下水処理場の手前)

・木造平屋建てトイレ棟1棟
 (多目的トイレ1,男子トイレ:大1、小1、女子トイレ:大2)
・契約金額 945万円  (有)久慈工務店
・完成予定 平成22年7月30日 進捗率85%
・バンガローやバーベキューコーナー利用者のトイレ不足解消のため、この場所に設置。

[質疑応答・気付いた点]
●周辺整備(街灯、誘導路など)も必要になるのでは。
●入り口スロープは道路側に向いている。
 利用者の導線を考えた場合、堤防側に1〜2段のステップがあったほうがいい。
※皆楽公園は旧石狩川堤防の内側に広がる公園。そのため、堤防に階段等を設置するにも(堤防の機能を弱めるという考え方から)河川管理局の許可が必要で、自由にはできない。

721sanngyou3.jpg3.皆楽公園バンガロー建設等工事

・木造高床式バンガロー(右写真)3棟建設
 +既設バンガロー(キノコ型)4棟内部改修
・契約金額 687万7500円 (株)廣野建設
 (新設バンガロー建設費は1棟約200万円)
・7月10日完成 既に供用開始

721sanngyou4.jpg4.水辺の家改修工事

・コインランドリー移設、
 間仕切り壁設置等改修工事一式
・契約金額 194万2500円 (有)久慈工務店
・6月30日完成 既に供用開始
・水辺の家2階を改装し、休憩所として整備。
 休憩所は朝8時から夕方6時まで利用可。
 休憩所内部に、障がい者福祉施設・友朋の丘が売店「こむ木」を出店。7月17日オープン。軽食や飲み物を提供。10月中旬までの土・日・祭日と夏休みの営業。
友朋の丘利用者が接客などを通して地域との交流を進めている。

[質疑応答・気付いた点]
●内装は清潔感があり、雰囲気も良い。これからの利用増に期待したい。
●皆楽公園利用者には高齢者やベビーカー利用者もいる。また福祉施設が売店を開いていることから、公園側からの入り口階段にスロープが在ればいいのでは。

【まとめ】
■現地視察にて、進捗状況を確認できた。
■町が発注する建設事業の多くは、福祉との関係が強い。
 (例)高齢者住宅、バリアフリー化、障がい者
 今後建設に当たっては事前に福祉分門とも協議し、使いやすい施設を心がけるべき。
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今回の現地調査で、町内の様々なところで建設工事が進められているのを確認しました。これは経済対策を主眼とした昨年来の交付金による事業です。
3年前の同時期にも現地視察を行っていますが、その年は予算が厳しく(交付税が絞られていた時期)道路の補修工事程度しか公共事業がありませんでした。それを考えると、ここ1,2年は地元業者にも発注が多く、経済が回っているのを感じます。

反面、これら地元経済も国の交付金に影響される=交付金がなければ何もできない、という現実に寂しさも感じます。地域経済の活性化として独自の財源を生むためにも、基幹となる産業=農業を元にした活性化が必要だと、改めて感じました。

それから【皆楽公園】。芝生や水辺はとても魅力的で、観光資源として再認識する必要があります。今年度から利用者には清掃費として200円/人をいただいていますが、皆楽公園周辺施設(温泉、はな工房、パークゴルフ場、つり、バーベキューコーナー、コテージガーデン、飲食店など)の魅力をアップして経済が活性化するように、皆楽公園地区が一体となった総合的なプランができればと思います。

その先頭を切ってまとめるのは・・・  誰かが動き出さなければ・・・

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