2017年12月07日

【月形町地域交通活性化協議会設置条例とJR札沼線問題】議会傍聴記(1)+ラジオ情報

月形町地域公共交通活性化協議会が設置されることになった。

議案審議の際の説明と質疑で明らかになったのは
・交通弱者のための地域交通網を作るための計画を平成30年度中に作りたい。そのための協議会を平成29年度中に設置したい。
・この計画は国の補助対象。
・協議会メンバーは「公共交通事業者/道路管理者/公安委員/地域公共交通の利用者/学識経験者/商工・福祉・教育・その他関係団体の代表者(またはその推薦を受けた者)/行政区長(同じ)/町の職員/その他町長が必要と認める者」計30人以内。幅広い分野から参加してもらう。
・まちづくりに関係する他の計画とリンクさせる予定。近隣自治体との関わりも含まれる。
・道や関係者の指導を受けながら作成する。
・この協議会を設置したからといってJR札沼線廃止やバス転換を容認したわけではない。それとは別に、地域の足を守るための効率的な交通網を構築することがねらい。

一気に仰々しいことになってきたという印象。

11月上旬の町政懇談会で町長からこの話を聞いたときは、町民の実態や意見を活かす場ができると期待したけれど、蓋を開けてみれば国の補助がらみの協議会とは・・・。補助要件に合致した協議会で、町民の生の意見や感覚を吸い上げることができるのだろうか?

メンバー構成も専門家が多い上に、町民は「いつもの人」になりがち。さらに公募もない。そしてメンバーには「守秘義務」が課せられる。

月形町が設置する法定協議会のほとんどは、「会議は公開」としながらメンバーには「委員その他会議に出席した者は、職務上知り得た秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後も同様とする」という守秘義務が課せられる。これだからメンバーは一般町民と自由に意見など交わせない。広聴などお題目に過ぎなくなる。私が議員時代に、笹木議員とともにこの守秘義務を問題にしたことがあったが、結局何も変わらないまま。

地域公共交通という暮らしに密着したことを検討する時に、自由な議論の場が設定されていないのは致命的だと感じた。

《追記》大事なことを書き忘れてました。
今朝のHBCラジオ朝刊さくらい「ニュース三面チェック!」の中で、「(読売新聞から)JR札沼線廃止容認へ。沿線4町が路線廃止を前提とした協議会を年明けに設置することを、22日に月形町で開催する協議会で決定する予定」と流れました(タイムフリーで聞くことができます。7:20直前から1分間程度)。新聞記事を探したのですが見つからなかったので、どなたか知っていたら教えてください。
この報道が本当なら、一般質問で上坂町長が答弁した「維持・存続姿勢は変わらない」というのはどういうことだったのか?! 混乱しています。

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