2018年03月17日

傍聴しての感想【月形町議会 予算特別委員会&第1回定例会/終了】

昨日(3月16日/金)午前中に予算特別委員会の最終審議「総括質疑」が行われ、委員長と議長を除く全議員から一通りの質疑があって(総括質疑をすると議会だよりに掲載)、その後の討論はナシで平成30年度予算(一般会計を含む計6会計)は原案可決(←ここまで傍聴)。
午後から本会議があり、議会として予算を認めて閉会しました。

今回、月形町議会の一般質問と予算審査全日程の計4日間を傍聴したので、全体的に感じたことを記します。

※ 写真は役場正面の樹木。メタセコイヤも、きたこぶしも、松も、下枝をスッキリ整えてもらってサッパリ。今年は雪が多いので、高い位置まで選定できています。雪が融けたら雰囲気が変わっていることでしょう。(3月15日撮影)

■ぼやけてぬるく、薄い緊張感
・・・ この1年の方向を決める3月定例会だというのに全く緊張感を感じられなかった。特に今年はJR札沼線や町立病院がどうなるのか町民が関心を寄せている(もしかしたら、町民はもう諦めたり呆れていて関心を寄せていないかもしれないけれど、少なくとも話題にはなっていて多数の記者が傍聴に来る状況)なのに、その雰囲気を全く感じさせない議会だった。
総括質疑は全員が行ったが必ずしも総括的でない問いも多かった。そもそも、一つ一つの事業を精査する段階で質疑を行ったのは4人の議員だけ。3人は石仏状態で一言も発しなかった。これらも緊張感が薄くなる要因だと思う。

■氷の上を滑るような質問と答弁。傍聴者の無力
・・・ 議員の質問や質疑は最初だけは勢いがあるが、答弁に疑問が残っても、真意が伝わっていなくても食い下がることなく収めていた。一方、答弁する町長は「議員と同感」を多用し、職員は狭い範ちゅうだけを答える場面が目立っていた(どこかで見たような光景)。
結局、深みのない、表面を滑るようなやりとり。私にはいくつもの疑問が残ったが、議員が納得したらそれ以上を聴くことは出来ない。傍聴者は無力だとしみじみ思う。

■町民の関心ある話題はスルー?!
2月の「議会と町民の懇談会」で町民の関心が高かったのは、町立病院の医師確保と経営の問題。町政執行方針には例年通りの当たり障りのない言葉が少しあるだけ。一般質問もなく、町立病院事業会計の予算審査での質疑はゼロ(総括質疑で笹木議員がそれとなく触れてはいたが・・・)。一般会計からの赤字補填が年々増えて今年は1億4千万円(去年より3千万円増)にもなっているのに!大丈夫なの?

■達成可能な数字だけが独り歩き
事業には目的がある。それを達成するための予算(のはず)。だけど目についたのは「実績をもとに、実現可能な範囲で予算化した」事業。テクニックとしては理解するが、それじゃあ予算を消化するだけで事業が先に繫がっていかない。
月形町をどうしていきたいのか、明確な意思とそれを具体化する策が欲しい。

■町長の想いは解った。具体的に何をやるのか?
いつものことだが、町長の「想い」を聴く場面はたくさんあった。だけど、それをどうやって実現するのかは一度も聴けなかった。予算を見てもわからなかった(明確な政策を打ちだした事業はなく、これまでの延長線上や上乗せした事業がほとんど)。
数名の議員から「計画性や検証性が不足している」との厳しい指摘に、「私もそう感じる」と答えちゃダメ。町長がやりたい「まちづくり」を実現するために予算を組むのだから。町長が提出した予算なのよ!

この辺で止めておこう。個別の事業については別立てて。

私、町長は批判されてナンボだと思ってます。そこが議論の始まりであり、相互理解の糸口になるから。
多様な社会で、批判を避けたり、批判されないことが良いことだと考えているなら、結局、何もできないでしょう。

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