2019年05月09日

常任委員長と監査委員の兼務は、機能的に可能か?【月形町議会人事】

先ほど議会人事を掲載しましたが、その中で気になっていることがあります。常任委員長と監査委員が同一人物という点です。
 
月形町議会では、議会内人事を本会議にかける前に全員協議会で話し合いますが、ほとんどが「正副議長一任」で進められます。この件も正副議長が、既に常任委員長として決定していた議員を監査委員として指名し、間髪入れずに「異議なし」の声が上がって(全員協議会で)決定しました。すぐに休憩が入ったので私から「常任委委員長と監査委員の兼務には問題があるのではないか?」と問題提起しました。理由は以下の通りです。
 
月形町議会では1つの常任委員会しかなく、行政全般を対象に所管事務調査を行っている。常任委員長は議会側調査の代表者として調査を牽引する役割がある。一方、議会選出監査委員は議会が推薦するものの所属は町側。町側の一員として町の財務や業務を監査するのが仕事。
常任委員長も監査委員も仕事内容は似ているが置かれた立場は全く逆。それを同一人物が担うのでは、本来それぞれがもっている機能(議会としてのチェック機能と、監査委員としてのチェック機能)を果たせないのではないか? 
 
これに対して賛否両論の意見が出ました。私の懸念に同調するものと、一旦決めたものをくつがえすことに問題があるというもの。
 
ここで正副議長は休憩を取り熟慮した上で「法令等をチェックしたが兼務に問題があると明記されていない。問題ない」「正副議長の責任において、この人事を決定する」という結論が出されました。
 
 
法令が禁止していないから問題ないという感覚が物事の本質を見失わせると感じます。何のためにその役職や仕事が設けられたのかを考えれば、必然的に制限ラインは見えてくると思うのですが・・・
 
これと似たようなことが過去にありました。
実は前議長と現副町長が兄弟の関係です。2年半前に副町長の承認審議の時、私は傍聴席にいて「この人事は不同意、もしくは議長が役職辞任すべき」と考えていましたが、議員からは「法令を調査したが問題はなかった」「除斥という制度があるのだから活用すべき」と反対はなく承認され、それから2年半に渡って「議長と副町長が兄弟」という状態が続きました。当時、全国の実例を調べたら同様の事例は皆無だったとのこと。それでも法令に問題がないとそのまま任期満了まで押し通したのです。
 
今回、常任委員長と監査委員を兼務する議員は、この他に議会運営委員と広報特別委員にもなっています。1人の議員がこれほどの仕事をこなせるのかも疑問です

宮下ゆみこ4期目は、議員個人の活動に励みます【議会人事決定】

盛りだくさんの初議会が終了しました。
議会内人事に加え、町側提出議案は重要かつ問題もあって審議に時間を要し、本会議が終了したのは午後4時50分。どうにか延長せずに収まりました。(議案関係の報告は別記事で)
 
さて、その議会人事は以下の通りに決定しました。
 
■議長   金子廣司(5期目)
■副議長  大釜 登(3期目)
■議会運営委員会(4人=委員長、副委員長、副議長、常任委員長)
・委員長  楠 順一(4期目)
・副委員長 東出善幸(2期目)
■まちづくり常任委員会(9人=議長を除く全議員が所属)
・委員長  我妻 耕(2期目)
・副委員長 楠 順一(4期目)
■広報特別委員会(4人←正副委員長は後日決定)
・委員   楠 順一(4期目)
      松田順一(2期目)
      我妻 耕(2期目)
      東出善幸(2期目)
■監査委員 我妻 耕(2期目)
 
議会内人事で役職に就かなかったのは、
堀 広一(5期目 前議長)と 宮下裕美子(4期目)
の二人だけでした。
 
これからの4年間、この配置で議会が運営されます。
私には議会全体に関わる仕事がなく、他の議員に比べ自由な時間が持てるということでもあるので、個人的な議員活動を充実させ町民のみなさんの負託に応えたいと考えています。
どうぞ、お気軽にお声かけください。それをヒントにして議員活動に励みたいと思います。
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広域議会への派遣議員は、以下の通りです。
 
■岩見沢地区消防事務組合議会議員(岩見沢市議会と構成)
・堀 広一
・大釜 登
■月新水道企業団議会議員(新篠津村議会と構成)
・楠 順一
・宮下裕美子
・松田順一
■空知教育センター組合議会議員(空知24自治体で構成)
・東出善幸
■南空知ふるさと市町村圏組合議会議員(南空知9自治体で構成)
・金子廣司(慣例で議長)
■石狩川流域下水道組合議会議員(中空知6市6町で構成)
・金子廣司(慣例で議長)
 
私はこれまで広域議会に派遣されたことがありませんでした。今回、月新水道企業団議会に参加できて嬉しく思うと共に、興味津々です。上水道事業の話題が尽きない昨今、現場や実態を捉えてしっかり取り組みたいと考えています。

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