2020年02月06日

住民説明会の報告【月形町地域拠点施設整備等審議会】

2月4日(火)午後6時から役場大会議室で開催された住民説明会。「バスターミナル複合施設建設・皆楽公園整備・道の駅」という大型公共事業に関係する住民説明会です。
 
位置づけとしては、審議会が主催し、審議会の審議内容をまとめた【答申案】を住民に説明して住民の意見を聴くというもの。このあと審議会を開催し、住民説明会での意見等も参考に【答申】を決定、町に提出するという流れになっています。
なので、今回の住民説明会は「町の方針(=決定事項)ではない」ということが最初に強調されました。
 
さて、当日の住民側の参加者は15人ほど。住民説明会常連組だけでなく、普段あまり参加されない方も参加している一方で、バスターミナル複合施設の建設予定地とされた「月形小学校」周辺の住民や学校関係者(PTA含む)の姿はあまり見らませんでした。住民説明会開催の周知が充分でなかったか、現段階の住民説明会に興味を持てなかったのか・・・ 
 
説明会では、まず事務局から答申案の説明がありました。といっても資料となる「答申案=文章」の読み上げ中心で、残念ながらいつもの役場スタイル。この審議会は若者や女性を多く登用し、ワークショップ形式を取り入れ、自由闊達な意見交換を行ってきた「新しいタイプの審議会(←ずっと傍聴してきた私は知っているけれど・・・)」だったのですが、“いつもの”説明会になってしまって、審議会の良さや答申内容が伝わりにくかったのが残念でした。
 
個人的には「説明会は、住民に対するプレゼンテーションの場」だと考えているので、住民が解りやすいように地図やイメージや写真などを使って審議内容をプレゼンし、共通理解の上で意見交換という流れが理想です。それこそが「住民を巻き込んだ議論」への第一歩になると思っているので。
 
とはいえ、途中で皆楽公園やバスターミナル複合施設候補地が掲載された地図(←審議会のたたき台となった、コンサルタント作成の資料)が配布され、説明のあとには質問や意見も多く寄せられました。
 
【答申案】の内容は・・・ 
○バスターミナル複合施設を建設するなら月形小学校グラウンドだが、教育関係との充分な議論が必要。複合施設に何を入れるか(入れたいか)のアイデアは示したが、最終的には財政負担も含めて設計段階で必要な機能を充分精査する。
○皆楽公園再整備のコンセプトやターゲットを示したが、事業実施の優先順位は財政状況を勘案して検討必要。
○道の駅については、結論を出すような検討はできなかったので、継続検討。
・・・という感じで、さらに意訳すれば(答申全体の雰囲気としては)
○バスターミナル複合施設も皆楽公園再整備も月形の未来に関わる大きな事業なので、簡単には決められない。少し時間をかけ、もっと多くの町民を巻き込んで議論していきたい。今回の答申はその第一歩で、次の議論のたたき台のようなもの。
・・・という印象を受けました。
 
そもそも、この審議会に諮問された内容がとても広範囲で規模の大きいものなのに、8ヶ月程度(当初は半年)で答申を出さなければならないスケジュールが組まれていて、本当に大変だったと思います。答申の中に明確な結論が書かれなかったのは、審議委員のみなさんが誠実で真摯に取り組んだからだと私は理解しています。結論はなくても課題整理はできたので、審議会の成果はあったといえるでしょう。
 
一方で「合意形成できた」というのは無理があるでしょう。議論の余地が大いにあります。よって、この答申をもって建設計画を進めることにはならないでしょう。ある審議委員も言っていましたが「話し合いのスタート地点に立てた」ということなのだと思います。
議員として、この想いを次につないでいきます。

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