2020年04月08日

緊急事態宣言について思うこと【新型コロナウイルス対策】

昨日、法に基づく緊急事態宣言が発令されました。

対象となる7都府県(東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡)にお住まいのみなさんの不安と不便は相当のものと思います。それでも何とかしてこの1ヶ月間を乗りきっていただきたいです。もちろん私たち「その他」の40道府県住民にとっても自分事として、気を緩めることなく、できることを粛々と進めていきましょう。
 
そして何よりも、新型コロナウイルス対策の最前線で活動されている医療従事者のみなさんや様々な分野の関係者のみなさん、みなさんの努力のお陰で今の私たちの暮らしがあります。ありがとうございます。感謝しています。
 
日本中が、世界中が、「普段の暮らし」を取り戻せるよう、私たちも社会の一員として、自分のできることを精一杯取り組んでいきたいと思います。
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さて、以下は緊急事態宣言について感じたことを。
 
■政府の経済支援
 
中小企業や個人事業者向け(200万円、100万円)、個人向け(1世帯30万円)などの経済支援策が打ちだされたけれど、これらは全て損害が出た人への補塡。それも、支援対象となる条件が厳しいように感じる(←様々な条件を加味するので、解りにくい)。さらに、支給が5〜6月(1〜2ヶ月先!)になるという! 
 
もちろん無いよりはイイ。マスクだってそう。だけど・・・
 
少し体力があって必ず支給されるという見通しが立つ事業者は休業できるけれど、零細やギリギリライン上の人、この金額では到底成り立たない人、すぐに現金が必要な人等は休業できないと思う。新型コロナの影響は既に1ヶ月以上経過していて、体力が弱っている=余裕のない事業者も多い。私は学生時代や新規就農したての頃にとてもお金に困った経験があるので、先にお金の見通しが立たなければ行動変容できないのがすごく解る。
 
今、必要なのは「安心感」そのための「現金」。基準を緩めて多くの人が対象になるような現金支給(一時所得として給付)をした上で、体力のある人達(=コロナの影響が少ない人達=所得としての収入が一定以上ある人達)からは「税金」という形であとから回収する方法はどうなのか? 最初に対象者を絞ると、あぶれるかもしれない不安ばかりが大きくなる。
 
 
■政治家の役割とは
 
緊急事態宣言前日の小池都知事の記者会見を見た。私たちが聞きたいことを伝えていたし答えていた。「宣言の前日」をいう会見の設定も絶妙。事前に知らせるということで内容を落ち着いて聞くことができた。また、内容に関しても数字や根拠を示しながらの説明で納得できた。さらに、元キャスターでもあるから滑舌も表情も訓練されていて聞きやすい。様々な部分で「ザ・政治家」を感じた。
 
一方で、関東の某県知事は「みなさん、ここは心を1つにしてみんなので乗り切りましょう」と精神論。記者会見全てを見たわけではないので実際のところは解らないが、危機的場面での精神論は不安を増大させるように感じた。精神的につながることは重要で理解できるけれど、それが前面にでてくると無策のように感じてしまう。
 
政治家は「想いを形にする」職業。政治家として考えたこと市民に伝え、行動してもらうことで未来を創る。想いをそのまま伝えるのではなく、想い→考え→政策と転換して形にして欲しい。想い→精神論は・・・共感しても行動できない。
 
政治家は全てにおいて「調整役」。政策や方針だけでなく感情も調整することで、目指す方向に人々を導く。
危機的状況の今こそ、政治家の力が試されていると思う。

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