2019年05月12日

反対したけれど、バスターミナル複合施設建設計画は着々と【月形町地域拠点施設整備等審議会設置条例の制定・令和元年第2回臨時会】

令和元年第2回臨時会(初議会)の議案審議報告です。

町側からバスターミナル複合施設建設計画の関連で(当初予定どおりに)審議会を設置する条例が提出され、私と楠議員から質疑を行いました。私が反対討論(計画の進め方と条例内容に問題点がある)、楠議員が賛成討論を行い起立採決となり、1対6の賛成多数で可決されました。以下詳細です。
 
《町側の説明》
■JR代替バス+路線バス+町内公共交通の結節点となるバスターミナルが必要。合わせてコンパクトなまちづくり(公共施設の老朽化対策、利便性の向上他)も推進したい。
■昨年から検討に入っていた。(昨年10月の臨時会で、基本構想をコンサルタントに依頼する予算を議会が承認)
■この審議会は「バスターミナル複合施設の整備」「皆楽公園の整備方針」「2つの連携」について町長に意見を具申するもの。
■審議会委員は20人以内
 1)町内の公的団体や関係機関の会員や職員(12〜13人)
 2)見識を有する者(5人:大学、観光機構、経済界など)
 3)公募(2人)
■町民への説明は「審議会」が行う。事前に町側から町民に説明することはしない。
■今できている基本構想(3つの候補地、複合施設の中に入る機能、建設費等の経費概算、進行計画)は、あくまでたたき台、(案)の段階。これから変更可能。柔軟に対応する。
 
《質疑》
■Q宮下:平成29年3月に策定された公共施設管理計画には、公共施設の面積を40年後20%削減するとある。また、今回複合施設に含まれる公共施設(図書館、多目的研修センター)は対策急務の判定を受けていない。この計画との整合性は?) 
 A:図書館は老朽化が進んでいる。できればコンパクトなまちづくりと合わせて進めたいと着手した。これも含めて審議会で検討する。
■Q宮下:バスターミナル複合施設建設計画は、月形町地域公共交通網形成計画の施策としても掲載されている。建てることが前提になっていないか?
 A:決まったものではない。審議会で検討する。
■Q楠:JR廃線がきっかけだが、色々な可能性がでてくる。1つに組み立てることが大事なので諦めずにやってほしい。町民への説明機会を作るべき、審議会が柔軟に対応してほしい。
 A:進め方や進捗は柔軟性を持って。町民の意見を聞いて是非とも進めたい。
 
《反対討論:宮下》
この計画をほとんどの町民は知らない。昨年10月に検討が始まっていたなら、11月の町政懇談会で町民へ説明する機会があったが何もしなかった。町民への説明不足まま進むのは問題がある。
まず町としてどういう考えでこの計画を進めるのか、公共施設管理計画との整合性も含め、町側の方針を町民に説明する必要がある。その上で審議会が町民の意見を聞くというステップが必要。
現段階での審議会設置には反対する。
 
《賛成討論:楠》
町民への説明不足は有るものの、審議会を開催しながら町民の意見を聴き、プロセスを決めていくなど、柔軟な対応をすると説明があった。
審議会設置に賛成。
 
《起立採決 → 反対1/賛成6 → 原案可決》
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このあとに予算審議がありました。
 
●審議会予算は204万4千円
・審議会4回分+道内視察(全委員で1回)+道外視察(一部委員で1回)の委員報酬と費用弁償など
・財源は全額「ふるさと納税基金」
 
審議会で町民の意見を聞くとのことだったのですが、会議の開催は4回しか計画されていません。また、町民への説明会の開催時期は審議の後半で計画しているとのこと。そんな時期に町民からの意見を聞いて、計画の変更や修正ができるのでしょうか? 条例設置のときの説明と全く違うと感じたのは私だけ?
さらに、委員のよる視察が2回も計画されていました。全部で4回しか会議を開催しないなら、視察は早い段階で行われるでしょう。町民の意見を聞くよりも前に視察の計画が入っているなら、建てることが前提で進んでいるとしか思えません。
 
町民そっちのけで進んでいる計画としか私には思えないんですが・・・
他の議員はどう考えているのでしょう? 
選挙期間中に不安の声を聴いている議員もいるはずでしょうに。
選挙で「町民の声を議会に届けます」って言ってたのに。
何の意見も言わずに賛成するから、全く解りません。

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