2010年07月09日

全員協議会(2010.7.9)

今日は朝から盛りだくさんの日程でした。

まずは午前中、雨竜町にて「空知町村議会議長会議員研修会」。
北大大学院教授の山口次郎先生の講演を、空知内の14町議会の議員が一堂に会し学んできました。(この詳しい内容は後日アップします。)

車中で昼食を取り、午後からは「月形刑務所の視察」。所要時間は約1時間半。
増設工事(定員600人から約1,800人)が終了したことを受け、新しい施設を現地視察してきました。一般の見学ルートでは回らない刑務所内部も見せていただき、様々なことを感じました。この視察内容についても後日アップします。

視察終了後は役場に戻り、全員協議会を行いました。

全員協議会は本来公開で行われるのですが、今回は「秘密会」となったため内容を公表することはできません。現在月形町の抱えている問題について,理事者と議会で話し合いを行いました。
(なお、同様の件で7月1日には議員協議会を実施しました。議員協議会は議員の私的な会議の位置づけなので、もともと非公開の会議です。このため秘密会と同様に内容を公表することができません。)
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議会は町民と共にあり、原則公開の場で協議する機関だと私は思っています。しかし現在月形町の抱える問題を解決するには様々な場面や状況で協議を繰り返す必要があり、時には公開しない方が議論が進展することがあります。

今回の全員協議会の内容は、しかるべき時には公開できると考えます。議会として、議員として、「説明責任を果たす」事ができるよう、今後も最善を尽くします。

皆さん、今しばらくお待ち下さい。

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2010年07月06日

平成22年度 北海道町村議会議員研修会

7月1日午後、札幌コンベンションセンターにて北海道町村議会議員研修会が開催されました。

全道各地から約2,000人の町村議員と事務局員を集め毎年行われるこの研修会ですが、本当に意味のあるものになっているのか、ますます疑問に思うようになりました。
コンベンションセンター周辺は全道各地から集まったマイクロバスがごった返し、排気ガスで目が痛いほど。玄関外の喫煙所には大勢集まり、開会前と閉会後(研修最中は分かりませんが・・・)は横をすり抜けるのも大変なほど。2,000人もの人が入った研修会場は参加者と講師とが遠く離れ、スクリーンに映し出される様子を見なければ分からないほど。
このような状況なら、「ネットやテレビの講演でも同じではないか・・・」「まして講師がマスコミに出演するような人なのだから、あえてこの場で聞かなくても聞く機会はある。」と思うのは私だけではないでしょう。

全道から一堂に会し研修を行う意味は? 

私には分かりません。もちろん普段会えない他地域の議員さんと挨拶を交わすことができるのは魅力ですが、同じ思考を持った議員であるなら、この場でなくてもそれぞれの活動の中で会える機会はあるでしょう。また情報交換なら電話やメールもあるわけで・・・

もしこれがワークショップ形式の実践的研修や、町村議会の抱える課題に向かって現実に努力している議会や議員の体験や成果の発表、青年の主張のように「町村議会議員の主張」を募集し発表する場であったなら、どれほど有意義かと考えます。この場に参加しなければ聞くことができない内容であり、創造的な研修だからです。(若手市議会議員の中では主張大会のようなものが既に存在します。)もし機会があったら、執行部に提案したいと考えています。

さて講演内容ですが、要点のみ以下に記します。
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『農業ビッグバンの経済学 ーグローバル化と人口減少時代の農政改革ー』
           経済産業研究所 上席研究員  山下一仁氏

■改革の必要性
・日本の農業は1960年代までの100年間、ほとんど変化していない。60年代以降衰退。
・食料安全保障の上で重要なのは「農地資源(農地面積)」
・戦後700万ha今日まで増やした農地は、現在460万ha(宅地化や耕作放棄などにより減少)
・少子高齢化と人口減少で米の消費量はますます減少。品種改良が進み、反収は増加する。
 → 需要に必要な水田面積は少なくなる = 農地資源の減少

■日本の農業政策
・他の国より高い関税をかけているのに、日本の農業は衰退している。
 → 国内にその原因があるのではないか。
・「高い関税」とは、高い価格で農家を保護していること = 消費者の負担による保護
・財政負担による農家保護 = 中山間地等の制度
・現状では、高い関税による農家保護(4兆円)>>財政負担による農家保護(0.5兆円)
・農業基本法の考え方=米の消費量が下がる中、価格と生産量を上げるわけにはいかない。
           コストを減少させるため、大規模化や品種改良を行う。
・戦後:小作農の解放(農地法の改正)と零細農業構造の改革をめざしたが、
 60年代:農業基本法の考え方を無視し米価を上げる政策(減反政策)をとり、
     第2種兼業農家が残った。

■改革内容
・減反廃止と、対象者を絞った直接支払い(農家所得補償)をセットで行う。
 = 米価の下落により消費者負担による保護は減少。
   直接支払い(財政による保障)で農業の効率化を促進
・年々、中国産米の価格は上昇している(中国の労働コストが上昇しているため)
 → 日本産米の価格下落が起きれば国際競争力がつき、中国産米とも渡り合える。
○減反政策を廃止し、対象者を絞った直接支払いを行い、米を海外に輸出することで、
 日本の農業を守ることができる。

『政局展望』    白鳳大学法学部 教授 福岡政行氏

■7月11日投開票の参議院選挙の状況について
■民主党政治について

※選挙期間中なので、ここに内容を記すことは不適当と判断しました。
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今年の北海道自治体学会シンポジウムのおり、石井吉春先生(北大公共政策大学院教授)も山下氏の講演内容と同様のお話しをされていました。第一線で活躍する経済学者が同様の考えを持って農政を見ていることに興味をそそられました。

私は上記の考え方が理解できるものの、農業の多様性や多面性は必要と考えています。今も一部で行われている「生産性と関係しない直接支払い」「環境直接支払い」「条件不利地直接支払い」などの制度も、『農地の維持』という観点で今後も継続されるべきと考えます。効率化を優先し大規模化や集約化を進めたとしても、自然条件に左右されたり不慮の病害の影響を受ける農業は、リスク分散が何よりも重要と考えるからです。

農政については様々な考え方や地域特性があることから、今後も注意深く見つめ、学びも深めていきたいと思います。

2010年07月05日

開町130年記念 第30回行政区対抗ソフトボール大会

7月4日(日)、円山公園野球場で毎年恒例の行政区対抗ソフトボール大会が開催されました。
今年はずっと暑い日が続いていますが、この日も陽射しが強くジリジリ・・・。昼前から雷が鳴り出してちょっと心配でしたが、大会終了(午後2時半)までは降らずに済みました。

  
今年は第30回大会、加えて開町130年記念の冠の付いた大会です(だからといって特別な何かがあったわけではありません。あしからず)。前日の記念式典の余韻を引き継ぎ、何となくお祭りムードだったような、無かったような感じでした。

今年の参加は7チーム(市南A、市南B、市北、赤川A、赤川B、中和、札比内)。中でも札比内チームは十数年ぶりの参加と言うことで、盛り上がらないわけがありません。プレーヤーも応援も大声を出し、笑い、やじりやじられ楽しいゲームでした。
小さい頃から知っている仲間同士だから、近所で暮らす間柄だから、同じ職場で毎日顔を会わせる者同士だから・・・どんな言葉も「楽しさ」に変えられるのでしょう。田舎の楽しさ全開です。

試合結果は【優勝】赤川B 【準優勝】市北 【3位】市南B 【4位】中和

試合後の懇親会はどこも盛大だったようです。もちろん私たち市南チームも車庫で焼き肉!! 4時過ぎにスゴイ雷と大粒の雨で驚いたものの、ケガもなく無事に行事を終え、心地良い疲れと日焼けの痛みと共に楽しいお酒をいただきました。

さあ、次の行政区対抗試合は2月のミニバレーボール大会。
「また頑張ろうね」「赤ちゃんはお父さんに預けて一緒にやろうね」「今度こそ勝つぞ」「バレーならやれる」「また飲もうね」・・・言葉をかけ合い、気合いを入れて、解散。

2010年07月01日

平成22年度 月形町戦没者追悼式

本日午前、樺戸神社境内脇の忠魂碑前で「戦没者追悼式」が行われました。
朝からいつ降り出してもおかしくないお天気で、40分ほどの式典途中には雨の落ちる場面もあり、いつになく寂しさと悲しさが同居する追悼式になりました。

今年は戦後65年。参加する遺族の方はますます少なくなり、10人ほど。お身体が不自由になった方も多かったのですが、精一杯の追悼の気持ちを献花に込めている姿が印象的でした。

折しも今年は開町130年。そして今日がその当日でした。

挨拶に立った代表者の言葉にもそのことは詠われ、明治初期にこの地を拓こうと決めた人々も、そこに強制的に集められ北海道の道路を拓いていった人々も、「戦争」によって命を落とした方々も、月形町の130年の歴史のページにあることを実感しました。

「先人の労苦の上に今の私たちの生活がある」 まさしくその通りなのです。

戦争体験が平和への祈りとなり、戦後65年の現在、日常生活に戦争の気配をほとんど感じません。
昭和40年代、年間1万人以上の死者が発生した「交通戦争」も多くの努力で改善し、「戦争」とは呼ばれなくなりました。

しかし現代社会には「戦争」と呼ばれるに匹敵する「年間3万人を超す自殺者」の存在があります。時代時代に「戦争」と呼ばれる課題があるとすれば、私たちはこの自殺の問題を真正面に捉え、克服していくことが、先人の労苦に対して報いる一つの方法なのではないかと考えさせられました。

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