2011年01月12日

今後のゴミ処理について

今朝の北海道新聞朝刊・空知版に

『月形町とのゴミ中間処理 美唄市先送り表明へ』

という記事を見つけ、やっぱり! 計画通りに進んでいないことの報告は受けていましたが、1年先送りとなると話は別です。大きい自治体に振り回されている現状にガッカリしました。

月形町では一昨年来、美唄市と共同でゴミ処理を行うことを検討し、進めてきました。
(経過は、2009.11.27全員協議会2009.12.9全員協議会2010.11.26全員協議会
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ですが、そもそもは『月形町の今後のゴミ処理をどうするか』が原点です。

私は平成20年(2008年)3月定例会で一般質問をしました。内容は、最終処分場の状況を踏まえ、当時検討が進められていた「全量焼却処分」に対し、高齢化や人口減に伴う影響、環境問題も含めた将来的コスト、現行政策との矛盾点などを上げて反対。町長の方針を聞くと共に、新たな展開についての提案をしました。

その後、平成20年12月発行の「ゆみこの活動報告書4(PDF・2ページ目)」、「ゆみこの活動報告書6(PDF・道外視察研修)」で、町や議会が新しい処理方法を調査していることをお伝えしました。

焼却以外のゴミ処理方法検討過程の中で、最有力となったのが白老町で取り組んでいた「高温高圧処理方式」。私自身も平成21年(2009年)11月に、廃棄物資源循環学会技術セミナーでの視察に参加し、直接現場を見てきました。

「高温高圧処理」の良さも理解しながらもその課題を感じていて、まずは最終処分場の延命を最大限図って時間を稼ぎ、その間に、月形町の実情にあった最善の処理方法を探すのが得策ではないかと考えていました。幸いにも月形町の最終処分場にはまだ余裕がありますし、町民のゴミへの意識が高く、分別減量化も功を奏しているという背景があるからです。

※ ゴミ処理方法は、近年の環境問題から様々な方法が編み出され、それぞれに一長一短のところはありますが、めざましい技術革新によって日々改良されていますし、新たな問題も浮かび上がってきています。時間があればあるほど検討できる要素は増えますし、コストも下がってきます。(もちろんどこかで結論は出さねばならないので、その時点での最善策を選択することに変わりはありません。)

という検討中の一昨年・・・(ここで最初の部分に戻ります)・・・美唄市と共同でゴミの処分を行うと、【月形町内では】一気に進められました(上記の全員協議会の報告参照)。細かな検討課題はさておき「広域で処理を進めなければ補助金が下りない」というのが町側の主な理由でした。
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もちろん町側の事情もよく分かります。理解します。
けれどこうなった以上、じっくり検討をしませんか? 

【誰と組む、どんな処理方法をする】ということではなく、
            【月形町のゴミをどうしていくか】ということをです。

今後ますます進む高齢化で、詳細なゴミの分別はできなくなるでしょう。
高齢化や人口減、意識の高まりで、ゴミそのものの量は減るでしょう。
環境規制が厳しくなり、ゴミ処理方法はより高度化することを求められるでしょう。
最終処分場周辺のみなさんとの約束事や環境保持・改善も必要でしょう。
ゴミ処理にかけるコストは高くならざるを得ません。どこまでなら町民は納得するのでしょう。

自分(月形町)から出たゴミは自分(月形町)で処理した方がいいのですか? それとも
         ゴミは厄介者だから誰か(他の自治体)にやってもらえたらいいですか?

他町村との議論の前に、月形町としてはどうしたいのか、どうすべきかの方針が十分検討されていないと感じています。【ゴミ】は町民誰もが等しくかかわる重要な問題です。また今住んでいる人だけでなく、将来の町民にも関係することでもあります。

この1年間、月形町は「待っている」だけで、事の本質は考えてこなかったように思います。せっかく時間ができた今、町民の話題に乗るくらいにはなって欲しいし、そうしていきたいと思っています。

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