2020年02月09日

この現実から考える【札幌市内と新千歳空港と日本農業新聞と】

先週は日曜日〜火曜日に札幌宿泊、木曜日には新千歳空港に行ってきた。
 
まさに「さっぽろ雪まつり」期間中。なのに札幌市内のホテルには「空室あり」の張り紙があり、居酒屋も食事処も待たずに入れる状態で、地下街や地上を歩いている人の数は明らかに少ない。空港も同様。
 
最近の北海道(特に雪まつり期間)はインバウンド需要が高く、どこにいても外国語(特に中国語)が溢れ、ごった返していたのに・・・
新型コロナウイルスの影響を如実に感じる。経営者はもちろんのことバイトやパートの人にも影響が出ているんじゃないかと心配になる。
 
そう言えば月形町内でもマスクの棚は空っぽだった。そうなるのは予想もつくし(実際、私も東京に帰る娘や息子のためにマスクを買ったし)・・・ 一方で、今すぐ必要な「現場」に届いているのかが心配。上手く分け合えたら足りるものも、囲い込んだら全然足りないから。
 
ダイヤモンド・プリンセス号の乗客や乗員のみなさんは気の毒だし、申し訳ない気分。防疫上の措置として理解はするが当事者なら・・・。
武漢市の様子も。街中に大量の薬剤散布をしているが、その場を離れられずに暮らしている人もいる。今は蔓延したウイルス防除が最優先だけれど、生態バランスを崩した場所の今後が心配。
さらに言えば、防疫作戦が後手に回ったことの重大さ。他人事でない。国の(地域の)舵取りを誰に任せるかの問題。
 
 
社会がグローバル化や大規模化をめざしてきて、それはそれで意味があったけれど・・・ そこで生き抜くには知恵も備えも(質や量の)レベルを上げる必要がある(←リスクが増大するから)。
でも、やってきたのは単純化だったような気がする。同じ方向に向いて最適化することで迅速な対応はできたけれど、その場ではムダに見えた「本当に必要なもの」や「あれば良かったもの」までも追いやった(捨てた?!)と思う。そう、人間が一度に見られるもの・考えられることは案外狭くて少ない。
 
 
農業をやっていると、自然の広大さと懐の深さと生命の圧倒的な力と数量に驚かされて、いつも新鮮な感動を味わう。自然を前に謙虚にならざるを得ない。脅威と愛みたいな、複雑さや多様性がそこにある。
そう、大規模化やグローバル化を進める一方で、家族経営やら地域経済も重要視されていい。手の平からこぼれ落ちる前に、手を打ちたい。
 
先日(2月6日・日本農業新聞)中村由美子さんのコラムを読んだ。今「第2回農薬を知るつどい」を企画している。私の中では全部繫がっている。

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