2020年07月23日

議会が意義を持つための立役者【北海道新聞コラムから】

昨日(2020年7月22日)の北海道新聞・空知版の記者コラム。
月形町議会での出来事を題材に、議会の意義について触れられていた。

コロナ禍に対応するため多くの議会が議論を遠慮・停滞させている中、月形町議会は真摯な議論を展開してきたつもりなので、傍聴してきた記者のこのような感想には当事者の一人としてとても嬉しい。未曾有の事態だからこそ議会本来の力を使って乗り越えていきたい。

記事には「議員」と「首長」のあるべき姿が書かれている。傍聴者にはその2者が目に着くのだと思うが、当事者(議員)の私の視点では、議会が本来の力を発揮するために必要不可欠な登場人物が他にもいる。

それは「議長」と「議会事務局」。このような議論の場が作れるかどうかは議長次第であり、それを裏付けサポートする議会事務局も必要。(←全国の話を聞くと、議会事務局が議論をストップさせている事例が散見される。議会事務局が議会の一員として働くのか、出身母体である行政側の出先の感覚で働くのか、こういう場面で試される)。

月形町は「議員」「議長」「議会事務局」「町長」の4者が、それぞれの役割を理解し行動している。
これから先も、そうありたい。

 

北海道新聞/朝刊・空知版「そらち日誌」/2020年7月22日

 5月下旬の月形町議会の全員協議会。町は新型コロナウイルス対策に、町民1人あたりマスク30枚を配布する方針を示した。
 一方、一部議員が待ったを掛けた。町内各店でマスクが既に販売されている実情を説き、全町民への一律配布に疑問を呈した。
 意見した中には4年前の町長選で現職と一騎打ちした議員もおり、記者は「当初予定どおり配布となるだろう」と踏んでいたが、良い意味で裏切られた。町は関連議案が提出される6月定例会までの数日間にマスク販売の実態を調べ、災害などの際に早急に配布できるよう備蓄しておく方針へと転換したのだった。
 町の示した方針にひるまず異を唱えた議員と、かつての対立相手の提案を受け入れた首長。異なる意見を持つ者同士がぶつかり合い、住民にとってより良い案を模索する議会の意義を見た気がした。(勝間田翔)


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