2007年11月13日

月形高校公開授業

 月形高校は普通科2クラス×3学年の道立高校です。小さいながらも特徴を持った学校で、町内はもとより近隣の市町村から生徒が通学しています。

その月形高校で今日の2,3校時、公開授業が行われました。全クラスが対象で、教育関係者から地域住民まで自由に見学することができます。受付で授業の内容を示した資料と教室の地図をいただき、いざ見学。

私は高校の授業を見るのは初めてで、自分の高校時代の思い出と重ねながら見学させていただきました。特に「化学Ⅰ」は昔から興味があったのでいつしか授業に引き込まれ、じっくり聞き入ってしまいました。また「数学Ⅱ」ではlog(常用対数)の授業で、なるほど〜と感心し、楽しませていただきました。
他に、家庭科では「高齢者のくらし」、保健で「環境と健康」と、私が高校生の頃は「現代社会」の分野で学んだようなことが別の教科で専門的にしっかり学んでいるのに驚きました。また情報Aの「情報の活用とコンピュータ」の授業で一人1台のパソコンを使い、実践を通して学んでいくスタイルにも驚きました。

先生方はみな工夫しながら授業を行い、生徒達も真剣に向かい合って「学ぶことの楽しさ」を味わっているようでした。

2007年11月11日

月形中学校開校60周年記念式典

昭和22年5月2日に開校した月形中学校は、今年で60周年を迎えました。
町内はもとより道外からも同窓生が集まり、厳粛でありながら希望に満ちた記念式典が執り行われました。

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左の写真は表彰式、右の写真は全校生徒合唱「大地讃頌」の様子です。
現在の生徒数は105人ですが、その一人ひとりが力強い歌声で心に響く合唱を聴かせてくれました。

式典の後は祝賀会。開校当時の逸話披露や、同窓生の電子オルガン奏者「熊沢由香さん」の演奏で、和やかで華やかな祝賀会となりました。

私にとってこの式典は、過去から現在まで通じる「月形のこころ」を感じるとても良い機会でした。準備をしてくださった関係者の皆さん、どうもありがとうございました。

2007年11月09日

産業建設常任委員会(11/9)

本日午前、産業建設常任委員会が開かれました(傍聴人はナシ)。議題と内容は以下の通りです。

1)観光振興の状況について

・町内美化事業(町内一部花壇の管理等)
・はなのまち推進事業(花苗の配布)
・イベント実施事業(つきがた夏祭り、つきがた産業まつり)
・観光振興事業(看板整備、観光広告、観光PR他)

様々な観光振興策をしているが、観光振興の目的(町のPR、経済とリンク、皆楽公園を活かす)やターゲット、戦略などを明確にしていく必要があるのではないか。町内にある資源の有効活用を。等の意見が出されました。


2)地産地消の取り組み状況について
H18.3 地産地消計画推進協議会が設立され、H19.5 体制が強化。主な事業は
・新野菜導入推進事業(つち工房で栽培試験、ゆりかごで販売し反応調査)
・郷土料理コンクール事業
・加工研究事業(リンゴジャム、かぼちゃスープ、トマトゼリー)
・産地間交流活動事業(H18年度 足寄町農協)
・啓発活動事業(「食っちゃえ!」の発行、食育・地産地消標語コンクール)
・イベント活動事業(産業まつりに協賛)
・調査研究活動
・製粉機の導入(蕎麦専用機、小麦・大豆・米汎用機 計2台)
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月形は様々な農産物を生産しているので材料はよりどりみどり、可能性もあります。地産地消計画推進協議会の体勢が強化され、加工研究部会や栄養師部会などの実戦部隊も随時活動していて今後が楽しみです。

2007年11月08日

総務民教常任委員会 (11/6)

11月6日午前、総務民教常任委員会がありました。今回の議題と内容は以下の通りです。なお、傍聴人は1人でした。

1)旧知来乙小学校跡地利用の状況について

 旧知来乙小学校は、地域再生計画に基づきNPO法人ファミリーサポート聖十字広場に貸し付けられ、H19年8月1日から「ちらいおつ遊び塾」として運用が始まりました。「子ども育成支援事業」と「文化・交流事業」を柱に、交流人口の創出と特産品等の消費拡大を目指しています。

 運用開始から3ヶ月経過した10月末現在で、初年度目標の
●交流人口1,500人(実績:1,757人)
●参加人数20人以上のイベントの開催2回以上
 (実績:オープニングイベント 300人、ひのき屋ミニコンサート&ワークショップ 80人)
も既に達成し、また「ちらいおつ遊び塾」利用者が、町の施設(町営プール)を利用するなど波及効果も広がっていると、報告がありました。
 ただ町内の利用者はまだまだ少ない現状で、今後PRを含め、町としてもより一層の協力が必要ではという意見が出されました。
 

2)月形町立病院の運営状況について

●H19年度の運営状況、年度別収益・費用状況、診療科目別患者数
 月形町立病院は医師他人員確保ができていて、一般40床、救急指定病院として運営しています。患者数は人口減に比例し年々減少、H14年度の老人医療費の値上がりからはその傾向が顕著になっています。
 H18年度は5,200万円強の赤字が発生しましたが、今年度は途中経過ながら多少の改善がみられます。医療制度の変更により経営上様々な困難が出てきますが、その都度最善の方法を選択して努力しています。

●自治体病院等広域化・連携構想(素案)
 道の広域化・連携構想の素案で、月形は第5ブロック(岩見沢を中核とする地区)になり、その中で月形町立病院は栗沢病院と共に「比較的小規模ですが、病床利用率が高く、今後も適切な運営が求められます」と高評価を得ています。
 道はこの構想(素案)に検討を加え、H20年3月までに完成させたいとの意向です。
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 旧知来乙小学校の跡地はNPO法人の努力により活発に利用され、町内に新しい風が吹き込まれた感じです。この新しい芽がどんな風に育つか楽しみです。

 町立病院は制度改革に合わせて素早く対応し、赤字を最小限にとどめるよう関係者が努力している姿に感心します。また町内にはたくさんの福祉施設や矯正施設があり、身近な医療が欠かせません。そういう視点から町立病院の役割を見直す必要性もあるのかと感じました。
 来年度からは後期高齢者医療制度が始まります。これにより高齢者の医療に関する負担が増えるため、病院の利用率も下がる可能性があります。病院の経営だけでなく、町民の福祉と医療全体を考えた上での「病院のあり方」を議論しなければならないと思います。「住みやすい町」にとって大きな問題です。

2007年11月05日

道内行政視察研修の報告

10月30日〜11月1日にかけて、月形町議会議員全員による道内行政視察について報告いたします。

【厚沢部町】

1)メークイン等を原料にした焼酎の製造について

 民間企業が試験的に栽培したサツマイモ「黄金千貫」が地域に定着し、それを原料にした焼酎製造工場を誘致した。現在は特産のメークインを使ったじゃがいも焼酎他も製造。原料の麹用米はJAから、黄金千貫は町内農家との契約栽培、メークインは規格外品も使えるため、経済的波及効果が大きい。
 町は工場建設にあたり、企業立地促進条例に基づく支援(インフラの整備、補助金の交付、課税の免除)をしているが、主体は民間企業と農業者である。

2)トドマツを原料にした木質ペレット製造について

 製造業者の「佐々木総業」は、建設業や廃棄物処理業の傍ら木質ペレットを製造することで、人員や機材を効率的に配置・稼働していた。また作業所や機材の多くが手作りで、徹底したコスト削減が図られていた。
 原料は周辺国有林の間伐材で、不足することはない。販売は道南から札幌方面まで幅広い。

■私の感想
 焼酎工場が柱になった産業展開は、元々は民間企業の取り組みだった。そこをある時点で行政が支援し大きく育てたが、その際、2億円もの資金援助や様々な取り組みを決断した行政と議会の「先見の明」に驚いた。私たちの町でそのような場面が起きた時、どのようなプロセスで判断するのか、できるのか。
 ペレット工場を経営する佐々木総業社長の徹底したコスト意識に、民間の厳しさとたくましさを感じた。


【黒松内町】

 酪農から「福祉の町」に転換し、人口の4割が福祉関係に従事している。「ブナ北限の里」をまちづくり構想の柱に展開し、年間20万人が来町する町となった(人口は約3,300人)。現在の課題は、町立病院と点在する離農家の廃屋。

1)総合移住対策事業

 移住の対象は若者からお年寄りまで全ての世代。移住者は新たな価値を持ち込んでくれると歓迎。役場内に関連部署が連携した「総合移住対策連絡会議」を設置、ホームページを最大限活用。自家住宅建築奨励事業(地元業者の活用、屋根の形状統一)、景観修景事業(住宅の色彩指定)、北方型住宅建設奨励事業(案・国から補助あり)などを合わせて展開。

2)地球温暖化防止対策・・月形町と同様の施策 

3)お出かけサポート券交付事業

 高齢者等の外出支援。温泉券またはタクシー券として利用できる共通券の発行。利用者が自分にあった使い方を選べるので利用率が高い。
 
■私の感想
 移住者を町の財産として位置づけ、歓迎し活用していることに興味を持った。また住宅景観や「ブナ北限の里」など、イメージを統一して方向性を出すことで、大きな力になりうるということに気付いた。
 「お出かけサポート券交付事業」は興味深く、参考になった。福祉の分野でも「選べる」という発想が大事で、成果を上げていることに着目したい。


【道の駅視察】

 施設の雰囲気、配置、利用状態(農産物直売、展示棟)について視察。
各道の駅の特徴は以下の通り

・ あっさぶ:道の駅内に別組織の事務所あり。(人がいる、暖房費削減)
・ 江差/繁次郎:トイレと売店だけ(簡素でよい)。
・ ルート229元和台:見晴らし良。広いトイレが数多くある。
・ くろまつない/トワ・ベールⅡ:有名なパンの店、加工品と喫茶充実。
・ みたら室蘭(休館)
・ だて歴史の杜:併設して刀鍛冶館や藍染め館などあり。
・ あぷた:小さい建物に様々な産品が効率よく配置。
・ とようら:農産物が中心。大きな建物。
・ 230ルスツ:施設が広く大きい。農産物専用の棟。
・ 真狩フラワーセンター:特産のユリ根中心。温室、細川たかしの展示場。
・ ニセコビュープラザ:農産物販売が充実。長屋方式で効率的。

■私の感想
□道の駅を建設する場合、建物の大きさと配置に工夫が必要。また同じ施設内に他団体の事務所等が入居することにより、●常時人が出入りしている ●冬場の暖房費、除雪の面で有効 と思われた。
□道の駅の構成要素「トイレ」は重要で、新しい施設ほど洋式トイレの割合が高かった。その分建物は大きくなる。
□農産物や加工品など、特産品がある町は特徴付けされて印象に残った。
□夏場に農産物が多く出回る道の駅では、冬場の場所の維持が大変そう。広すぎて空間を埋めるのに苦労しているようだった。

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