2010年03月11日

全員協議会「議会活性化」道内外研修・議会選出議員の取り扱い

現在、平成22年第1回定例会の会期中ですが、15日の一般質問まで本会議は休会になっています。その間をぬって本日午後から「議会活性化のための全員協議会」が開かれました。

今回のテーマは以下の通りですが、いずれも協議というよりは報告の印象が強いものでした。

写真は帰宅時に撮影した須部都川の様子。
土手の雪は春の日差しに引き締まり、ウサギが飛び跳ねた跡を際立たせています。川縁の柳は冬芽が大きく膨らみ枝先をほんのり茶色に煙らせ、ところどころネコヤナギ状態になっています。
自然の全てが「春」に向かって進んでいるのを感じさせてくれた、ひとときでした。
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【1,道内外研修(2)】

 ◆昨年7月10日行った1回目の議論をもとに、議長から方向性が示された。

[議長案 → 協議後、この通りで決定]
 ◆道内外研修は現行通り、1期4年間に道内研修2回、道外研修1回
 ◆研修にかかる予算も現行通り、議会の予算枠で取得(議員の旅費と日当に関する条例)
  ただし道外視察については上限を設定:1回1人15万円まで
                    (道内も上限設定方式にするかは検討)
 ◆研修先はその時の課題にあわせ柔軟に対応(予算は上限枠で取ってあるので直前の変更可能)
 ◆調査すべき緊急の課題が発生した時は、各議員の自費で調査すること

【2.議会選出議員の取り扱い

 ◆今回は現状把握と課題の抽出のみ。今後時間をかけて検討。

[現状および課題]
 ◆議員は様々な組織(土地開発公社、振興公社、農業委員会、国民健康保険運営協議会・・・)に
  議会の代表者として派遣されているので、その発言は「議会の総意」として扱われるが、
  実際には議員個人の意見になってしまう。
 ◆議会は行政のチェック機関であるが、議員が組織の一員では充分な機能を果たせない。
 ◆派遣先によっては「公的代表=議員」として明確な位置づけをされているものもある。
  議会の一存で早急に引き上げるのは難しい場面もある。
 ◆地方自治法の変更の流れの中、議員は議会に集中する方向
  (既に各組織から議員を引き上げている議会もある)
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自然界のあらゆるものが、間もなく訪れる「春=芽吹きの時」に照準を合わせ、着々と準備を重ねている今、私たちは「議会」あるいは「行政」というフィールドで、同じように準備を重ね、積んでいるのでしょうか?

もちろん個人がそれぞれの課題に取り組み、個人的には前に進んでいることと思います。しかし「組織」「機関」としては?

植物も芽、茎、根・・・もっと小さく見れば道管、維管束・・・あるいはミトコンドリア、細胞壁・・・様々な段階で徐々に変化しているのは、植物体として「その時」を迎えるために、なにがしかのプログラム(遺伝子)が働き、統制がとれているからです。

統制=ガバナンス、果たして私たちの組織にそれがあるのか、無いのか・・・

 

2010年03月10日

平成22年第1回の一般質問は・・・

3月8日(月)午後5時に一般質問の通告が締め切られ、翌9日(火)に議会運営委員会が開かれて調整等が行われました。
初の取り組み(執行方針後に一般質問を行う)なので、やはりちょっとした問題が発生。それは一般質問の通告数が(関係者が思っていたより)多く、8人の議員がそれぞれ1〜4項目の質問を行うとのことで、予定の1日では時間が不足しそうになったことです。

議会運営委員会の判断で会期を延ばすことはせず、一般質問は15日1日限り。時間延長も行わない方針で、午前10時の開会から午後5時まで(休憩などをはさんで、実質5時間程度)の審議とのこと。
また議員間の質問時間にあまりにも差があることは問題だと、私の場合は40〜50分間の質問時間となりました。

私は8日の受付時点で7項目を事務局に持っていったのですが、様々な事情を勘案し、以下の4項目のみを一般質問に残し他の部分は予算特別委員会の各担当や総括質疑で行うことにしました。割り振った時間で充分なやりとりができるかは不安ですが、頑張りたいと思います。

なお私の一般質問の順番(受付順)は最後で、午後4時以降になる見込みです。他の議員の質問内容は現時点ではわかりませんが、8人の議員が一般質問を行うのは確実です。このような機会は希ですので、ぜひ皆さん傍聴にお越し下さい。
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1. 「自立のまちづくり」について 【答弁者:町長】10分

 町長は昨年9月「合併を前提にしたまちづくり」から「自立のまちづくり」へと転換した。これまで転換への経緯は説明されてきたが、「自立のまちづくり」の姿は平成22年度町政執行方針からも見えてこない。
 「自立のまちづくり」とは何を目指し、どう展開していくのか(町政執行上の具体策)。また何のための自立表明だったのか(自立表明の目的)、伺いたい。 


2. 情報通信基盤におけるIP告知端末を用いたサービスについて【答弁者:町長】10分

 情報通信基盤整備により町内に光ファイバー通信網が整備される。各戸に配置されるIP告知端末を用いたサービス内容はプロジェクトチームを立ち上げて検討すると聞いているが、その具体的な内容と行程(タイムスケジュール)はどの様になっているのか。またこのプロジェクトに町民参加(協働)の場面はあるのか、伺いたい。


3. 情報通信基盤における光回線契約者数の確保について【答弁者:町長および教育長】20分

 今回の整備事業によって個別契約ではあるが光通信が可能となり、その契約者数の確保は事業の維持管理費捻出のために必要となった。しかし現状では町民に対して、光通信の実態や優位性、利用のための経費や設備等のきめ細かな情報提供は充分とは言えず、予定する契約者数確保もままならないのではないか。
【町長に質問】これらの情報提供はどの様に行うのか。また導入促進策(導入補助等)は検討されているのか、伺いたい。
【教育長に質問】平成21年度更新された小中学校の情報インフラはブロードバンド化されており、現時点で町民に光通信の可能性を示すには最適の環境である。これらを利活用し、町民に光通信に関する情報提供を行うことは社会教育・生涯学習の点からも有用であり、また先に説明した契約者数の確保(維持管理費の捻出)においても有効と考える。この取り組みをどう考えるか、また実施できるか、伺いたい。


4.道徳教育について【答弁者:教育長】10分

 道内を移動する教職員から、月形町の「地域力の高さ」「子どもの素直さ、真面目さ」を評価される機会は多い。この状況で、どこに主眼を置いて「道徳教育の充実」を進めるのか、また地域力の活用(住民との連携)は検討されているのか、伺いたい。
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これまで私は(質問・回答を含め)1項目あたり20〜30分で一般質問を行ってきました。質問をするに至った経緯の他、関連条例や法律、現状などを示し、問題点を質問。その後、提案を含めて今後の可能性や事業の展開まで盛り込んできました。
今までは多くの場面で、質問者が私ともう一人程度だったために時間が充分にあり、自由にやらせてもらえました。このことには感謝しています。

私自身『一般質問のあるべき姿はこういうものだ』と思って取り組んできましたが、一部の議員や行政側、事務方などから「前置きが長すぎる」「質問なのに提案するのはおかしい」「明朗簡潔に」と指摘されることや、ヤジが多かったのも事実です。ただ予定時間を超過したことはなく、時間と言うよりは内容として「長い」と感じられたのかもしれません。

『最適の一般質問』の決まりがあるわけでもなく、時代に合わせ模索していかなければなりませんが、私としては常にベストを目指してやってきたつもりですし、今後も積極的に取り組んでいきたいと思います。

※ これら私の一般質問に対しての評価は甘んじて受けるつもりですので、もしよろしければ議事録等で確認し、ご指摘いただければ大変参考になります。よろしくお願いします。

2010年03月06日

平成22年第1回定例会・第1日を終えて

議員になって丸3年12回目の定例会になりますが、今までは開会初日に一般質問があり、毎回質問に立っていた私にとって一般質問のない初日は初めてで不思議な感覚でした。(今定例会の一般質問は3月15日、本会議第2日に設定されています。)一般質問せずに定例会を迎えるのはこんなにも気が楽なのか、初めて他の議員の感覚がつかめた感じです。

とは言え、いつもは一般質問時が緊張の最高潮で、その勢いに乗ってその後の質疑は躊躇無く思うがままにできていたのですが、今回はちょっとした質疑にもかかわらず緊張してしまいました。コトの大小にかかわらず第一声を発するには勇気がいるものですね。だからこそ場数を踏むことの大切さも認識しました。


今回は「町政執行方針、教育行政執行方針に対する質疑も合わせた一般質問」なので、ほぼ全議員が質問に立つと思われます。また質問項目も多くなるでしょう。私も6〜8項目を準備中です。

このため事前の議会運営委員会(3月9日)で項目調整や時間制限なども検討されるとのこと。となると質問の質やまとめる力、問題意識と情報収集能力、発想力などがいつもにも増して求められるような気がします(個々の議員が意図することを伝え、時間や項目をもらえるように説得しなければならないから。言い換えれば他の議員との直接的な比較競争になる)。
また行政側にとっても短時間で多くの質問に論理的で的確な回答を示さなければならず、通常とは違った緊張感が生まれるでしょう。

いずれにしても変化によって緊張感が高まることは良いことです。
私も精一杯頑張りたいと思います。

※写真はカーネーションの新品種のサンプル。とても綺麗だったので本文とは関係ありませんが載せてみました。花は空気を和ませまるし、気持ちも明るく前向きにさせてくれます。

2010年03月05日

平成22年第1回定例会・第1日

3月5日、平成22年第1回定例会が開会しました。
日程変更に伴い、例年より早い時期に開会し(途中休会をはさみ)15日間の長丁場となります。

写真は役場3階の議員控え室からの風景。日中の気温がプラスになる日も増え、雪が随分ゆるんできました。今日の最高気温は+4.3℃、最低気温はー1.0℃、多少の日差しもあり、ここ1週間のうちでは一番暖かな日でした。(写真では暗い雲がたれ込めて寒そうですが、暖かな日だからこそ雪雲の白でなく、雨の黒雲になります。)

今日の主な議案は以下の通りです。
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【平成21年度各会計補正予算】

1.一般会計補正予算(第9号)
 ●歳入歳出総額 47億8100万1千円 (ー2835万円)
 ●[増額要因]国の地域活性化・きめ細かな臨時交付金(8796万円5千円)による事業
  [減額要因]年度末による事業精査
 ●繰越明許費の追加 15億5586万3千円
  (月新地域情報基盤整備事業 13億350万円+きめ細かな臨時交付金の一部等)
 ●注目点
 ・財政調整基金、減債基金、公有財産整備基金は全て繰り入れせずに済んだ
  (=全額減額補正。赤字繰り入れなし)
 ・きめ細かな臨時交付金による主な事業
    ・マイマイガ対策(町内街灯 水銀灯→ナトリウム灯)
    ・北農場中央線の街灯付け替え工事(照度アップのため)
    ・避難施設の太陽光発電式街灯整備(新エネルギー関係)
    ・農業集落排水(下水道)事業への繰り出し(中継ポンプ等の修繕)
    ・町有林管理(杉林の植林等)
    ・皆楽公園周辺施設の老朽化改修工事

2.国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)
 ●歳入歳出総額 5億4372万1千円 (+1556万円)
 ・医療費の伸びがまだ続いている(12月定例会の補正分では間に合わない)
 ・国や道からの財政調整交付金が大幅に減額される(算定式の変更)ため、
  国保会計財政調整基金(町の基金)からの繰り入れを増額(計1,000万円)。

3.老人保健事業特別会計補正予算(第2号)
 ●歳入歳出総額 665万7千円 (ー374万3千円)
 ・会計を閉じて2年が経過する。過去の請求がほぼ終了により、会計規模も縮小。

4.農業集落排水事業特別会計補正予算(第4号)
 ●歳入歳出総額 1億3815万1千円 (+1763万8千円)
 ・北農場中継所と処理場のポンプ改修に2,000万円
  (一般会計から繰り入れ=きめ細かな臨時交付金) 

5.介護保険事業特別会計補正予算(第4号)
 ●歳入歳出総額 3億6318万2千円 (+613万7千円)
 ・保険給付費の伸び(施設利用者が12月の補正時より増えている)700万円支出増
 ・介護給付費準備基金からの繰り入れ 484万8千円増(計2,181万円)

6.後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)
 ●歳入歳出総額 4608万円 (ー552万円)
 ・年度途中で特別徴収(年金からの天引き)から普通徴収に変更された(一部扱いが減った)
 ・保険料納付額が、当初の7割軽減から9割軽減へ拡大したことによる

7.月形町立病院事業特別会計補正予算(第3号)
 ●病院事業収益および費用 7億9121万1千円 (+365万円)

【条例・規約の改正】
1.構成組織が名称変更、解散または再編するによる、条例や規約の改正
 ・職員の旅費に関する条例の改正(支庁 → 総合振興局または振興局)
 ・北海道市町村退職手当組合規約の変更(構成組合の一部が解散脱退)
 ・北海道市町村総合事務組合規約の変更(構成組合の一部が解散脱退、名称変更)
 ・北海道町村議会議員公務災害補償等組合規約の変更(構成組合の一部が解散脱退、名称変更)
 ・空知教育センター組合規約の変更(支庁→総合振興局、幌加内町が上川へ再編、構成数1減)
 
2.肝機能障害が身体障害者の規定に加わったことにより、医療費助成制度を改定
 ・月形町重度心身障害者および一人親家庭等医療費の助成に関する条例の改正

【計画の変更】
1.月形町過疎地域自立促進市町村計画の変更
 ●月新地域情報通信基盤整備事業を平成21年度の事業として追加
 (これにより過疎債を使うことができる)

【諮問】
1.人権擁護委員の推薦
 ●人権擁護委員の増員要請に対して、本間信子氏(南耕地)を推薦
 ・任期は依嘱から3年間

【発議】
1.月形町議会議員の政務調査費を今年度をもって廃止
2.広報特別委員会の設置
 ●議会活動を広く住民に広報し、町政に対する関心の高揚を図る目的で設置
 ●定数3:委員長)笹木、副委員長)楠、委員)宮下

【平成22年度 町政執行方針】【平成22年度 教育行政執行方針】
●質疑は一般質問の形で3月15日午前10時から実施(受付締切3月8日)
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第1回定例会は毎回大変なボリュームですが、特に今回は平成21年度各事業会計補正予算において、通常の事業精査分+国からの「地域活性化・きめ細かな臨時交付金」となったために、チェックすべき項目がいつも以上となりました。また、様々な臨時交付金により会計規模が大きくなり、本来この時期に行っていた細かな事業の精査が充分にできたか・・・不安と疑問が残りました。
この点に関しては、今年9月の決算特別委員会で最終的にチェックしていきたいと思います。

なお、全体として特に気になったことが1点。国保会計と介護保険会計において給付費(保険からの支払い)が非常に伸びたことによる基金の取り崩しです。

様々な臨時交付金により一般会計は規模も大きくなり、地域にも確実にお金は回っています。加えて基金の繰り入れをせずに済みました。このことは非常に喜ばしいことです。その反面、特別の措置のない2つの保険会計は収支のバランスが崩れています。つまり現行の制度では立ち行かない状況に近づいているのに、何ら対策が打たれていないことになります。国はこの実態を把握し、(国で一元管理するなど)早急な対応を取るべきなのではないでしょうか。
この点に関しては、15日の一般質問で取り上げたいと考えています。


それからこの4月に道の支庁が再編され、総合振興局と振興局になります。今まであまり実感が湧きませんでしたが、条例の文言整理を見て「まもなくだ!」と感じました。とは言え、私たちの暮らしがどの様に変化するのか今のところ想像できません。注意深く見守りたいと思います。


議会の発議として「政務調査費の廃止」と「広報委員会の設置」が議決されました。どちらも議会活性化の全員協議会で既に決定していたことですが、このブログ意外では公表されておらず、知らない人も多かったようです。これから広報していかなくてはなりませんね。

2010年03月04日

平成22年第1回定例会・日程

明日から平成22年第1回定例会が始まります。今回から(毎年の第1回定例会に限り)議事日程が変更されました。以下の通りです。

3月5日(金) 第1回定例会 開会:平成21年度補正予算等、町政執行方針、教育執行方針
3月6日(土)〜14日(日) 本会議休会
 ★8日(月) 一般質問〆切
 ★9日(火) 議会運営委員会(一般質問に対する協議)
 ★11日(木) 全員協議会「議会活性化」
3月15日(月) 本会議開会:一般質問
3月16日(火)〜18日(木) 平成22年度予算特別委員会
3月19日(金) 本会議最終日:予算特別委員会報告、意見案、会議案

いままで一般質問は定例会初日(町政執行方針・教育執行方針前)に行われていましたが、順番を変え、執行方針に対する質問も加えた中で一般質問を行うことになりました。
例年第1回定例会で執行方針に対する質疑はほぼ全員の議員が行うものの、一般質問は若干名でした。それが今回の変更で、ほぼ全員が一般質問を行うのではないかと考えられます。

3月15日の一般質問は一年で最も活発な議論が交わされるのではないかと今から楽しみです。

町民のみなさん、全議員が質問する機会は滅多にありません。ぜひ傍聴にお越し下さい。

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