2019年12月03日

💢ココは昭和か⁉️【令和元年第4回定例会/一般質問報告・その1】②臨時休校時の学童保育

本日開会の令和元年第4回定例会、今日は終日一般質問でした。
 
ガッカリ感が半端ない。私が子育てをしていた30代だったら「もうこんな町には住めない」と絶望したことでしょう。52歳の私でも、あまりの無理解と論理破綻に脱力し、時間とともにそれが怒りに変わり始めています。感情的になることがマイナスだとわかっていますが、この気持ちは抑えられません。
 
今日の質問は、①教育の目的 ②学童保育 ③町立病院 ④降雪積雪観測の4つ。この中で教育長との①はお互いの考えを積み上げることができて成果がありました。一方で、町長との②③④はどれも、通告書の段階で決めた答弁をただひたすら繰り返すだけのもの。一般質問を通じて気づきや考えを発展させ、課題解決に結びつける意志を微塵も感じさせない答弁でした。
 
さらに絶望感を感じたのは答弁内容。特に②学童保育。
(以下は私のメモと記憶から書き起こしたもの。)
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令和元年第4回定例会 一般質問/宮下裕美子
■2.臨時休校時における学童保育所の休所規定について/答弁者:町長

●Q 宮下
吹雪予想から学校が前日に臨時休校を決定した11月15日、学童保育所(町立町営)も休所した。学童保育所の根拠法や条例、設置目的から考えて休所することは不適切。同趣旨の「こども園」は通常通り開所している。学童保育も同じ運用にするべき。
「子育て支援の充実」は町内の様々な課題解決の糸口なる(人口減少対策、出生率の上昇、生産人口の確保、女性の社会進出、男女共同参画・・・)。だからこそ総合振興計画の重点プロジェクトや創生総合戦略にも掲載されている。法の趣旨を基礎として、町は上積みの施策を展開する必要があるのでは?
 
■A 上坂町長
朝からの臨時休校時は職員体制が整わないので開所できない。一旦登校したあとに休校になった場合、登録児童は小学校で昼まで待機して学童に行くことにしている。今回のようなケースは(学童保育ではなく)別の支援策で対応すべき。
行政でできることには限界がある。全てをカバーすることはできない。この件はNPO法人や社会福祉法人の協力など、町全体で取り組むべきこと。
私が民間の福祉法人の施設長時代、こういうケースでは職場に子どもを連れてきて仕事をしている職員もいた。そうやって対処してきた。職場とも協力し合うことが必要。
 
●Q 宮下
子ども連れで出勤できる職場ばかりではない。非正規で働いていたらなおさら。さらに休めば収入が減る。休めなければ子どもだけで留守番することになる。このような状況でいいのか。
町立町営の施設であり、指導員は町の嘱託職員なのだから、町長が方針を打ちだせば対応できる。どうしてできないのか? 災害時など緊急事態では役場職員は真っ先に駆けつける。それが公務員や行政の仕事ではないのか? なぜ民間を頼るのか?
 
■A 上坂町長
行政の枠の中では限界がある。狭間を埋めるのがNPOであり社会福祉法人。町が何もやらないで丸投げするつもりはない。当事者の話を聴きながら進めたい。
 
●Q 宮下
当事者の話を聴くことはいいが、それに対処するだけでは現状の枠を広げることは難しい。「子育て支援」を重要課題と位置付けて対策をするのだから、大胆に展開しなければ成果は出ない。
子育て世代の人の中には、学童保育が不十分でファミリーサポート事業もない月形町では子育てできないと、月形町外に移り住んで町内の職場に通ってきている人がいる。最新の人口ビジョンでは30代女性の転出率が高いと問題視しているが、このような背景があるのではないか。そこに力を入れる必要がある。
学童保育の充実もファミリーサポート事業もやらないというなら、重点プロジェクトにある「子育て支援策」はどうやるのか?
 
■A 上坂町長
既存の仕組みと親同士の助け合いで対応する。
なお、学童保育所について現状以上の要望はない。ファミリーサポート事業も「子ども・子育て会議」で検討したが現状必要ないという結論になった。
「子育て支援策」が重要課題だと認識している。限られた予算の中で、今ある計画をふまえた中でやっていきたい。
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今回の一般質問答弁で町長が口癖のように言ったのは
・予算は限られている
・町民の声を聴きながら進める
どちらも結局「やらない理由」として使われてました。
 
「予算は限られる」と言いつつ、何億もかかるハコモノは建てるの?
今回のケースのような臨時休校時に学童保育を開所しても年間10万円もかからないでしょ。
 
「町民の声を聴きながら進める」といつも言うけれど、町民の声を聴く機会は作っているの? 「老人クラブ、行政区長、各種審議会・・・」そこに若い人は何人いるの?
 
学童保育を休所にして、その時に「子どもを職場に連れて行く」選択肢を出すなんて⁉️ それこそ昭和の時代の話しでしょ。平成も終わって令和になっているというのに、未だにそんなことを言う人がいたなんて。それも行政の長だなんて信じられない。
それに「子どもを職場に連れて行く」のは母親だけだとイメージしているでしょ。そこが昭和❗️ 役場に子ども連れで出勤してもいいんですね? 男性職員だって連れてきますよ。連れてこられた子どもは何をしていると思っているの? 子どもの環境としてそれでいいの?
 
「公」の仕事がなんなのか、もう一度考えてほしい。
令和の時代の現実も、ちゃんと見てほしい。
自分が何を言ったのかも認識して欲しい。
 
 
外は1日中、吹雪いていました。私の心を映した鏡のようです。

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