2020年08月14日

月形町の人口が増えている! その要因は・・・

もう何年もずーーーっと減り続けていた月形町の人口が、今年6月から増えているんです! 

それも、数人というレベルでなく。それと高齢化率(65歳以上の割合)が下がっています。一時は42.1%まで上がったものが、現在は41.5%。

人口動態は町報やホームページや役場住民課窓口に(高齢化率は役場住民課窓口のみ)に掲示してあるので、気づいている方も多いと思います。私も気になっていたので調べてみました。
※ 諸事情により曖昧な表現をしていますが、確認をとるなどきちんと調べていますのでご理解ください。

データ(写真)の通り、男性人口が大きく増えています。高齢化率も下がっていることから「若い男性が増えている」→「受刑者が住民登録をしている」と思われます。
コロナ禍による10万円の特別定額給付金の受給対象者は「基準日(令和2年4月27日)に住民基本台帳に記録されている者」。この制度を知った受刑者が自分の住民票がどこにあるのか確認し、元住所で住民票が失効(職権削除)されていた場合に諸手続を行って、現住所で新たに住民票を取得したと考えられます。
これらは一般の転出転入手続きとは違う、ホームレス等の場合と同じ運用によって行われます。転入日は実際に転入した日になるので、受刑者の場合なら刑務所に入った日。基準日より前になるので、受給の対象者になるということです。

受刑者が住民登録することで何か変わることは?
●町の人口は増えますが、一般町民としての生産活動はできないので、現場は変わりません。統計分析する場合に考慮が必要になります。
●国勢調査は「基準日(調査年の10月1日)にそこに実際に住んでいる人」を調査します。受刑者は「既に住んでいる」状態ですので、国勢調査の人口は変わりません。
●受刑者は選挙権を失権しているので、投票も立候補も出来ません。

今回の件は、刑務所を持つ自治体特有の事象ですし、10万円の特別定額給付金のために表面化したことでもあります。人口が増えたからといって「月形町の魅力で移住者が増えた」のとは違うんですよね〜

手続き、統計、まちづくり・・・ 色々考えさせられます。

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