2019年10月02日

月形町の幼児教育保育無償化の取扱い【令和元年第3回定例会・報告(これで最後)】

昨日から10月。消費税率upと幼児教育保育無償化実施などが動き出しています。
今頃で大変恐縮ですが、9月定例会の議案関係の報告です。定例会報告はこれで最後です。(毎日寝落ちしてしまって滞っています。スイマセン。)
 
今回審議された議案は主に「消費税率引き上げ」と「幼児教育保育無償化」に関連した条文改正や補正予算でした。その中で「幼児教育保育無償化」は報道されている内容と実態が微妙に違っています。また、月形町独自の取り組みも付加されていますのでくわしく報告します。
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月形町では「花の里認定こども園」に通っている満3歳以上(1号認定=幼稚園タイプ/2号認定=保育園タイプ)と、3歳未満(3号認定)の住民税非課税世帯の保育料が「完全無料」になります。このための費用として 226万1千円を計上しました。
 
対象者は「完全無料」というのが重要! 
 
国からは「副食費(おかず代)は無償化対象外=保護者負担」という指示があり、これまで保育料に含まれていた副食費を別立てにして徴収することを求められたのです。ですが、月形町では子育て支援施策として町が負担することに。結果、花の里認定こども園に通う満3歳以上と、3歳未満の非課税世帯は完全無料になります。
 
さて、上記は「保護者目線」での幼児教育保育無償化ですが、今度は「月形町(自治体運営)目線」で。
 
月形町が「完全無料」にしたのは、月形町に待機児童がいないこと(=待機児童対策をしなくてよい状況)と、近隣自治体の多くが完全無料にしたこと(=足並みを揃えないと転出されてしまうかもしれない)という事情があります。
 
認定こども園の運営には国からの補助金(=国が決めた公定価格で算出)が地方交付税として配分されるのですが、月形町のような小規模自治体では基本サービスを提供するにも効率が悪くて費用がかかるので、町が不足分を上乗せして運営しています。
幼児教育保育無償化は国の施策なので、無償化にともなう費用は全て国が負担してくれるものと思いきや、副食費(おかず代)は無償化対象外=保護者負担としました。(表向きには)保護者に負担を求めるものですが、実態は「副食費分の交付税を減らす」ということなのです。もともと副食費は保育料に含められ国から補助されていたものなのに「幼児教育保育無償化」の名を借りて自治体の負担を増やす構造になっています。
 
それからもう1つ気になることが・・・
 
月形町では幼児教育保育無償化の対象者は「完全無料」にしましたが、対象外(3歳未満の課税世帯)の保育料は据え置きました。つまり、対象外の保護者は副食費分も負担し続けていることになります。国の施策部分で負担の差があるのは国の責任としても、町が新たに負担する部分(=副食費)に関しては、分け隔てなく一律に減額すべきと考えます。私はこの点を議案審議の際に指摘し「月形町こども子育て会議」で検討するよう要望しました。

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