2020年04月18日

突然のJR札沼線ラストラン【新型コロナウイルス対策】

当初5月6日まで運行される予定だったJR札沼線(北海道医療大駅〜新十津川駅)は、全国的な緊急事態宣言をうけて昨日(4月17日)で運行を終えた。
 
運行最終日はいつかくる。だから受け入れている。けれど、夜9時に発表して翌日午前10時 新十津川駅発上り列車が最終運行だなんて、あまりに急すぎて・・・ JR北海道が深刻な経営危機とはいえ、このあっけなさに驚くとともに、札沼線に想い入れのあるみなさんにとっては辛い1日だったと思うと悲しい。
 
それとは対照的な報道ヘリ。あんなにたくさんのヘリコプターが汽車を追う姿を初めて見た。単なる廃線が「コロナの影響」という形容詞をつけるとニュースバリューが上がるのだろう。でも、感傷的な気分をあおっているように見えてしまって、急に冷めてしまった。悲しいね。
  
毎朝午前6時前、始発のために月形入りする回送列車が汽笛を鳴らす。ここ数日、農作業をしながらその汽笛を聴いていた。山間から響くその汽笛は「おはよう〜」と呼びかけるように、爽やかで力強く存在感があった。
そして今朝の汽笛。何度も何度も鳴らされ、まるでお別れを言っているようだった。最終列車の汽笛は報道ヘリの音でかき消されて聞こえず。残念で悲しい。
  
こんなに急な最終列車でも、駅には町内というより町外からたくさんの人が集まったとのこと。そのことからも、札沼線の廃線は既に地元住民の暮らしから離れていたということ。それを象徴する最後だったように思う。最後の日が抜けるような青空で本当に良かった。
 
JR札沼線、お疲れさまでした。

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