2014年03月21日

【平成26年第1回定例会/報告】まずは、平成25年度補正予算から

3月18日、予定通りに平成26年第1回定例会が終了しました。

今回の定例会は3月5日に始まり、平成25年度補正予算・条例改正・平成26年度町政執行方針/教育行政執行方針に1日間、新年度(平成26年度)予算審議に4日間、一般質問に1日間、そして最終日は月形町議会初の請願の審議。間に土日などの休会日を何日か挟みましたが、(個人的な)調査や準備などに時間を要し、議案書が配布される直前からほぼ3週間×24時間、丸々忙しかった印象です。

定例会が終わり一息つけたので、これからいくつかの項目に分けてご報告します。
まずは平成25年度の補正予算と議案審議(新年度予算に絡むものは、予算委員会の項目で)。私の視点で重要と思うものを掲載します。

写真は、今回の議案書と第1日目(3月5日)の議事日程。議案書は定例会の開始時には付箋がビッチリ付いていてシャキッとした印象もあったのですが、毎日持ち歩き何度も何度も開閉を繰り返し、メモ書きもいっぱいした結果がこれ。既にボロボロです。今日もこれを開き、メモとノートを確認しながらブログを書いています。
__。__。__。__。__。__。__。__。

平成25年度月形町一般会計補正予算
             【1億5240万円を減額し、総額32億8822万円に】

《歳入》
■財政調整基金からの繰り入れは、281万円に。
・当初見込額(1億4272万円)− 減額補正(1億3991万円)=281万円
・岩見沢市との一般廃棄物処理施設広域整備事業負担金(焼却施設建設費)
 の減額(1億3554万円)が大きく影響
・年度途中に国から要請され減額した職員給与分+予定外退職者分も
  特別職+一般職員分 = 約 3000万円
  町立病院職員分   = 約 900万円
  消防職員分     = 約 400万円  合計約 4300万円

■歳入として見込んでいた「いきいきふるさと推進事業助成金」100万円 → 0円
・まちなか歴史探索事業(予算315万円)の財源の一部として予算計上
・助成金の使途が「物品的要素が強い」とのことで不採択に。
 助成要件は「ソフト事業への助成」だったとの説明。
・予算審査時、一般財源のみで「まちなか探索事業」を行うのであれば事業規模の
 見直し等も考えられた。財源見込の甘さが問題。

■社会教育事業参加負担金 (当初予算 67万5千円 − 46万3千円)
・参加見込数に対し、実際の参加者が少なかった。特に生涯学習講座。
 ふれあい大学(高齢者大学)はほぼ見込通り。
・社会教育事業の精査(選択と集中)は、平成24年度まちづくり常任委員会も指摘。
 私も昨年9月の決算特別委員会等で指摘。改善されていない印象。

《歳出》
■障がい者自立支援等給付事業(当初予算 1億0530万円 + 618万円)
 
・障がい者福祉サービス費給付費の伸びによる
・対象障がい者数はほぼ横ばいだが、サービスの種類増と利用回数が伸びた
・今後も大きく伸びる傾向

■高齢者福祉に関する事業全般(施設入所、居宅生活支援、他)は減額
・利用者(高齢者)の財政的負担が少ないサービスに移行する傾向

■病院事業会計操出金 +7000万円
・「救急医療の確保に要する経費(3460万円)」が特別交付金から一般交付金に
 変更され、これまでの規定額(2530万円)に+930万円増額された。
・不採算地区病院の運営に関する経費(赤字補填)として+6070万円
 → 当初予算計上分 2500万円と加算して、総額 8570万円が一般会計から赤字補填

■一般廃棄物処理施設広域整備事業負担金 −1億3554万円
・入札方式の変更(プロポーザル方式 → 一般競争入札。 JV → 単独)による
 建設費の大幅削減(予定総額 128億円 → 81億9000万円に)。
 あわせて、国の負担割合(交付金額)がアップ 1/9 → 1/3
・月形町の負担総額も減額(予定額 3億8000万円 → 1億8800万円)。

■鳥獣被害対策事業 (当初予算 285万円 + 98万円)
・捕獲頭数が予定数を越えたことによる、報奨金等の増額
  シカ (予定数)15頭 → (実績)71頭
  アライグマ   70頭 →     101頭
 ※キツネ(頭数把握はなし。毎週土曜日に実施)
・被害額(農業者へのアンケートによる)H24年度 250万円、H25年度 190万円
・有害鳥獣は増加傾向。捕獲により被害が減ったのかは不明。要推移観察。
__。__。__。__。__。__。__。__。

平成25年度月形町国民健康保険事業特別会計補正予算
               【 2791万円を減額し、総額 5億0965万円に】

■減額要因は、保険給付費(=医療費)が少なく推移したことによる。
・年間を通し、保険給付費(一般、高額とも)が少なく推移。要因は調査中。
・保険給付費の減少に連動し、国や道の支出金等は減額されたので、国保会計全体
 としては余裕のない状況が続いている。基金の積み増しはできていない。
・このまま推移すれば、基金からの繰入額は当初額1000万円 → 400万円にできる。
 (最終的な数字は6月定例会で。その時に税率も審議。)


平成25年度月形町介護保険事業特別会計補正予算
               【 49万円を減額し、総額 4億6520万円に】

■減額要因は、訪問・通所・短期入所利用者の減による。
 ただ、生活に余裕がなくなって(利用を控えて)いることも考えられる。
■町内では介護保険ののべ利用者数は伸び、居宅介護 < 施設介護 の傾向が強い。
■任意事業(家族介護応援手当、成年後見人等)は2年連続大幅減額。
 これを使う家族側の抵抗感が強いのかも。今後、利用増に向けて要努力。


平成25年度月形町後期高齢者医療特別会計補正予算
               【 14万円を減額し、総額 5266万円に】


平成25年度月形町農業集落排水事業特別会計補正予算
               【 117万円を減額し、総額 1億1503万円に】

■減額要因は、使用料の減少(人口減による下水道使用量、契約者数の減)


平成25年度国民健康保険月形町立病院事業会計補正予算
         【収益的収入と支出 1085万円を減額し、7億9735万円】

■職員給与費の減額(国の要請、他)が大きい(−895万円)
■入院、外来とも患者数は伸びている。特に皮膚科と眼科。良い兆候。
 入院:H24年度実績 10,948人 → H25年度末見込 13,505人
 外来:        21,295人 →         22,050人
 ※ 婦人科はH25年度途中で閉鎖。今後、再開の見通しなし。
■一般会計からの繰入については、「一般会計歳出」の項を参照。
__。__。__。__。__。__。__。__。

補正予算の他、いくつかの条例改正がありました。

■課設置条例の一部改正(児童福祉の所管を、住民課 → 保健福祉課に)
・これにより福祉に関することは全て保健センター(保健福祉課)で行うことに。
・保育園や学童保育の入所手続き、児童手当の申請なども。

■職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正(特殊勤務手当の一部が復活)
・平成17年に(病院業務以外)全面廃止になった職員の特殊勤務手当だが、一部復活。
 復活するのは「有害鳥獣駆除手当」「犬取扱作業手当」「害虫駆除手当」
・1日につき1000円。4時間に満たない時は6割の支給。
・他自治体で最も多く取り入れられている「税務担当職員の特殊勤務手当」は
 「全く検討していない。」とのこと。

この他、
■行政区設置条例の一部改正(新たな町内会ができたことによる)
■学校給食センター設置条例の一部改正(委員の構成変更による)

を行ったが、審議の中で「現状と条例にズレがある」「本来ならもっと前に条例改正し、文言整理すべきだったのではないか」と指摘した。

2014年03月11日

3月11日。この気持ちはまだ言葉にできない【東日本大震災から3年】

3月11日が近づくにつれ、折に触れ「あの日」のことを思い出し、「あの日を境に一変した様々な人々の暮らし」に想いを巡らせてきました。

今日はその当日(3月11日)、
その時間(午後2時46分)、
予算審議中の本会議場で1分間の黙祷。

そして、今。

気持ちはまだ言葉にできません。
何かしっくりと来る言葉が紡げない。
まだ私の中では消化できていないのでしょう。
これからも「あの日」に向き合いながら、
いつか気持ちを言葉に表せる日が来ますように。

今朝、町内のあちこちには弔旗が、役場も半旗が掲げられていました。


東日本大震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。

被災された皆さんが一日も早く日常を取り戻せますように。

2014年03月09日

問題山積、一般質問は14日(金)。明日からは新年度の予算審議。【平成26年第1回定例会・一般質問/通告】

現在開会中の平成26年第1回定例会。

写真は第1日目(3月5日/水)の昼に撮影したものです。この日は一日中、春のべたついた雪がちらついていました。日中-1℃まで気温が上がったので、月形樺戸博物館の屋根雪がちょうどこの瞬間、落ちました。

さて、明日(3月10日/月曜日)朝9時30分〜、平成26年度予算特別委員会が始まります。予定では13日まで(12日午前中は月形中学校卒業式のため休会)。

今年度の一般会計予算は36億2700万円と、昨年に比べて7.8%(2億6100万円)も伸びています。いくつか伸びた要因も見受けられますが、私としてはしっくり来ていないのも事実。そして何より問題に思うのは、財政調整基金の取り崩しを(当初予算の段階で)約2億円も見込んでいること。今までにない額です。
これらについて、細かな事業予算の質疑から全体的な総括質疑まで、町民の皆さんにきちんと説明できるようにしっかり取り組んでいきます。

予算特別委員会も役場3階の本会議場で行います。
誰でも傍聴できますので、ぜひお越しください。

予算特別委員会の最初は数字の羅列ですが、その内容は身近な話題。暮らしと直結した内容が次々出てくるので、案外面白いです。傍聴者は私たち議員とほぼ同じ資料を閲覧しながら傍聴できますので、その点も分かり易いのではないでしょうか。また、最後に行われる総括質疑は例年ほぼ全議員が質問に立ちますので、普段では見られない議員の質問風景が見られるかもしれません。


では、一般質問の通告です。

今回の一般質問は3月14日(金)10時〜、大釜議員(1問/15分)、楠議員(2問/40分)、宮下(3問/120分)の順です。
質問者が3人だけだったので一般質問は14日のみになり、17日(月)は休会です。

以下、私の通告内容です。
__。__。__。__。__。__。__。__。

平成26年第1回定例会/一般質問[質問者:宮下裕美子]

1. 月形町行財政の運営と改革について【答弁者:町長/40分】

 月形町財政は近年綱渡り的であり、平成26年度当初予算でも財政調整基金から2億円の繰り入れが見込まれている。また、今後も福祉・医療分野の大きな伸びが予想され、厳しい状況は続くと考えられる。
 一方、行政面では保健福祉課が本格的に稼働し福祉分野に力を入れる姿勢は見受けられるものの、事業展開にあわせた人的配分は適当なのか疑問がある。また行政全般においても同様のことが言え、「選択と集中」が戦略的に実施されているのか疑問がある。
 これらのことを踏まえ、月形町の行財政の運営や改革をどのように進めるのか、伺いたい。


2. 月形町の幼児教育について(平成26年度と今後の事業展開)
                  【答弁者:町長 および 教育長/50分】

 月形町の幼児教育における課題については平成25年第4回定例会で指摘した。それを受けて行政側も対応を行い、平成26年2月には保護者や一般町民向けに課題解決に向けた事業案を提示す説明会を開催している。
 それによれば、平成26年度は認定こども園開設に向けた準備年として早急な事業展開があるはずであるが、町政執行方針にも教育行政執行方針にも、具体的な記述はない。
 月形町の幼児教育について、今後の方針も含め、具体的な事業展開等を伺いたい。


3. 教育行政における平成26年度の具体的な施策について【答弁者:教育長/30分】

 平成26年度の教育行政執行方針では分野別に重点項目が明記されているが、その中には「内容を工夫します」「努めます」等の表現が多く、教育委員会が主体者としてどのように事業展開をするのか、理解できなかった。
 特に「魅力ある教育に向けた年度ごとの計画は教育行政執行方針の中で示している」と平成25年第3回定例会一般質問に答弁している。具体的には何を指し、どう展開するのか。
 以上、平成26年度における教育行政全般における具体的施策等と、その中で教育委員会が主体として担うのはどの部分なのか、伺いたい。

2014年03月01日

平成26年第1回定例会の日程

いよいよ3月。今日は北海道立高校の卒業式。月形高校でも、涙を浮かべながらも希望に満ちた笑みで学舎をあとに歩き出している頃でしょう。

さて、昨日議案書が手元に届きました。
間もなく平成26年第1回定例会(3月定例会)が始まります。

3月の定例会は、平成26年度の町政執行方針と教育行政執行方針が発表される場。これからの1年間、月形町において行政がどのように展開されるのか、理事者(町長など)の「問題意識」と「取り組みの姿勢」が明らかになります。また、会期中には予算特別委員会も開催され、行政全般にわたって個別事業の目的や内容などの審議もあります。

議会としては、各議員が(執行方針や個別事業に対して)疑問点や説明不足部分を指摘しながら、「行政がやろうとしていること」の本質や具体的な内容を明らかにしていき、町民の皆さんに理解してもらえるようにすることが仕事です。
3月定例会が終わる頃には、1年後の見通しがついている・・・ようにしたいです。
__。__。__。__。__。__。__。__。

具体的な日程は以下の通りです。「基本的に(大枠の)日程変更はない」と聞いていますが、開会時間等はその都度決定されますので、詳しくは議会事務局に確認してください。

《平成26年第1回定例会》
3月5日(水)  本会議    :各種報告、平成25年度補正予算、条例審議等、
                町政執行方針、教育行政執行方針
3月7日(金)  一般質問通告〆切
        議会運営委員会:一般質問数と順番の確定
        全員協議会
3月10日(月) 平成26年度予算特別委員会
3月11日(火) 平成26年度予算特別委員会
3月12日(水) 平成26年度予算特別委員会
3月13日(木) 平成26年度予算特別委員会
3月14日(金) 一般質問
3月17日(月) 一般質問
3月18日(火) 本会議     :予算特別委員会報告、会議案、等


役場3階の議場は少し遠い場所かもしれませんが、お気軽に傍聴にお越しください。
お待ちしています。
__。__。__。__。__。__。__。__。

今回の定例会は一般質問を最後に行う日程で、私が議員になってからでは初めての展開です。

執行方針を聞いてから通告を行い、細かな予算審議を経て一般質問・・・。
一般質問するまでに様々な情報を入手できる利点はありますが、通告内容の答弁を一般質問前(予算総括等)で小出しにされたら ・・・ 一般質問が締まらない形になりかねません。つまり、議員にとってはハードルが上がり、理事者は伏線を張ることができると言えるでしょう。

どんな状況でも「本質の議論」ができれば目的は達成できるはず。

既に手元にある議案書や予算書、執行方針の原稿を見る限り、疑問点や矛盾点が散見されます。それらを一つ一つ詰めて準備を進め、状況を見極めながら対応していきたいと思います。

2014年02月28日

討論と採決を掲載【月形町議会だよりNo.8 発行】

20140220.jpg2月20日のことですが、「議会だよりNo.8」が発行されました。

町民の皆さんには「お知らせ号」と一緒に、行政区を通じて既に配布されていると思います。
町外の皆さんには[月形町ホームページ>議会>議会だより]にPDFでアップしています。
どうぞご覧ください。

月形町議会は、議会だよりを発行するようになってからまだ日が浅く試行錯誤中です。年2回の発行と即時性に欠ける問題点はあるものの、内容は日々進化させています。

今回新たに取り入れたのは3点。
■[議案審議]で一部の審議内容を掲載
■[討論]の中身を詳細に掲載(反対討論、賛成討論、採決結果)
■議会まめ知識コーナーの新設

細かな数字や議案全般については[町報 花の里つきがた]に掲載されているので省略し、議会の本質である[議論の場]でのやりとりを中心に据えました。できるだけ生の雰囲気が伝わるようにQ&A方式を多用し、間延びを防ぐように発言主旨をとらえた要約に注力しています。
また、イメージしやすい写真も配置しました(写真の一部は担当課からの借用)。

いかがでしょうか?


議会だよりNo.8では[平成24年度決算特別委員会総括質疑]に多くのページを割いています。平成26年度の予算査定の前に行われた平成24年度の決算総括。各事業結果への指摘と、町長側からの対応策などです。
この決算委員会を踏まえた上で事業展開される平成26年度予算。どう反映されているのか・・・間もなく始まる平成26年第1回定例会・平成26年度予算特別委員会へと繫がる読みどころのひとつです。


ご意見、ご感想などお寄せください。お待ちしています。

<<前の5件 122123124125126127128129130131132

▲TOPへ戻る