2013年12月15日

方向性決定までのタイムリミットは3ヶ月!【一般質問/月形町の幼児教育問題】

先の定例会(平成25年第4回)で私が行った一般質問のうち【月形町の幼児教育問題】についてくわしく報告します。様々な要素を含んでいる問題なので、まずは背景から。

※なお、一般質問答弁内容は私が書き留めたものを元に記載しています。速報ですので表現に若干の違いはあっても趣旨はとらえているつもりです。私の責任において記載します。
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[背景]

 月形町内には公立の認可保育園[花の里保育園]と私立の幼稚園[大谷幼稚園]があり、長年月形町の幼児教育を担ってきた。特に大谷幼稚園は来年創立60周年を迎える程。戦後、幼児教育の必要性を感じ、いち早く円福寺の境内で住職の奥さんが始めたのが起こりで、町民の愛着は深い。

 月形町は人口3800人の農業を基幹産業にした町だが農業形態は様々。時代に合わせた大規模経営もあれば小規模な労働集約型農業もある。また、収容人員が1800人にもなる月形刑務所があり公務員の数が多いのも特徴で、町内の子ども達の一定割合が公務員の子どもでもある。他に福祉施設も多数、もちろんサービス業や建設業なども。よって、保護者の労働形態は多様で所得の幅もある。

 全国的な傾向だが、少子化により一人の子どもに対する保護者の関心は高まっている。また、町内に住む刑務官家族は町外出身者や転勤族が多いことから他の地域との比較ができ『保育(教育)の質』に対する保護者の欲求は近年高まっている。

 なお、町内にはNPO法人ファミリーサポート聖十字広場が主催する認可外保育施設・ちらいおつ遊び塾「わくわくの杜」がある。廃校になった小学校(月形町から無償貸与)を活用し特徴ある保育内容で人気を集め、近隣(岩見沢市、美唄市、当別町)から通園バスで子ども達が通ってきている。現在、月形町内の子ども達は入園対象地域から外れているので入園できない。
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[大谷幼稚園が閉園することが公表されてからの状況]・・・私が把握している分

■平成25年11月12日:町政懇談会の初日、場所は交流センター。
町長「平成27年度末で大谷幼稚園が閉園すると、幼稚園理事者が11月1日に来庁した。」
※私はこの時、大谷幼稚園が閉園することを初めて知った。それ以外の情報はなし。

■平成25年11月25日:まちづくり常任委員会の教育委員会所管事務調査。質疑で
金澤議員「大谷幼稚園は平成27年度で閉園するとのことだが、今後はどうなる?」
教育次長「11月1日に大谷幼稚園の理事者が来庁。平成27年度末で閉園と伝えてきた。
     11月12日〜14日の町政懇談会で、町長から町民に知らせた。
     対応については教育委員会でも検討中。遊び塾とも話し合いを持つ。」

■平成25年11月27日:町政懇談会最終日、札比内コミュニティーセンター。質問で
某区長 「幼稚園の閉園をいつ聞いたのか?」
町長  「11月1日に初めて聞いた。」 
教育長 「・・・」
会場内にいた幼稚園関係者
    「今年の春には教育委員会に話しを持って行っているはずだが?!」
町長、教育長「・・・」
某区長 「月形に幼稚園がなくなることに不安を持っている。認定こども園は?」
教育長 「認定こども園の窓口は住民課。」
住民課長「認定こども園について検討している。」

※ここまでの段階では、大谷幼稚園閉園に関して断片的な情報が提供されるだけで、閉園に至る経過や行政との関わり、そして何よりも大谷幼稚園閉園後の月形町幼児教育をどう整えていくのかは明らかにされていない。
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【一般質問】

Q)大谷幼稚園が閉園するにあたり、行政はどのように関わってきたのか? 経過も含め説明を。また、大谷幼稚園閉園後の幼児教育環境をどのように整えていくのか?
A:教育長)
・閉園の話しは(11月1日に)突然聞いた。
・平成28年度以降については、閉園までの2年3ヶ月を使って、これからできる[子ども子育て会議]の中で保護者等の意見も聞きながら整えていきたい。
・月形町内に幼稚園の場を確保するよう努力する。
A:町長)
・教育長と同様の見解。平成28年度以降のことはまだ明言できない。

Q)閉園にあたって、大谷幼稚園側は以前から問い合わせや相談をしているのでは? 
A:教育長)
・昨年11月に最初の話しがあった。その後、今年の1月にも9月にも会っている。
・話し合う度に閉園に向けた内容が変わっているので、閉園すると思っていなかった。
・最初の時も9月の段階でも「公表しない方が良い」と伝えた。閉園という内容だけに、正式に決定していない段階で公になることは混乱を来すと考える。当然のこと。
・閉園の正式決定がなければ準備は進められない。閉園を認識したのは11月1日。それから(今後に向けて)動き出した。
A:町長)
・今年2月に閉園の話を聞いた。4月か5月の時は「数百万円の補助があれば続けられる」との話しで、しっかりとした結論を持ってきて欲しいと伝えた。
・10月23日、町がお金を出すのであれば幼稚園の収支予想などが必要と伝えた。本気で閉園すると思っていなかった。
・11月1日に文書で意志を受け取った。けじめの日が11月1日。

Q)正式でないとは言え、閉園の相談を受けているのに今まで何も動かなかったのはなぜか? 閉園の情報を聞いた段階で内々に調査は進められる。何もしないのは問題ではないか?
A:教育長)
・閉園が正式に決定していない以上、動けない。
・大谷幼稚園が(閉園せずに)長く続けられるよう、外国人英語助手の派遣や補助金の支給などのアイデアを提供した。対応はしている。

Q)閉園後の幼児教育について現状では何も決まっていないとのこと。行政は悠長に構えているようだが、そんな時間はない。行政は以下の状況に置かれている。
◎ 町内にある、ちらいおつ遊び塾「わくわくの杜」は認可外保育施設なので、幼児教育の観点から現状では幼稚園の代わりにはならない。仮にどこかの幼稚園を受入先にするなら、入園説明会が始まる前=来年夏までに決定すべき。
◎ しかし最も重要な問題がある。花の里保育園の指定管理期間は今年度末まで。
通常5年の契約だが、もし平成28年度から認定こども園とするならば契約内容を見直さなければならない。また、認定こども園ともなれば担い手は必ずしも札親会(現在の指定管理者)だけではない。よって、次期の契約期間を何年にするのか(=認可保育園を認定こども園にするのか。いつからするのか)の判断を、今年度末までに決定する必要がある。
つまり月形町幼児教育の方向性を今年度中に決定する必要に迫られている。どうする?
A:町長)
・花の里保育園の指定管理協定は単年度でも更新可能。その間に検討し結論を出す。
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Q)幼児教育を担う保育園の指定管理を単年度契約にするとは! 技術的に可能でも問題。そもそも閉園後の受入先が未定だから保護者は不安に思っている。今後の方向性を示さないまま先送りしても何の解決にもならない。早急に保護者の意向を調査し方向性を決定する必要がある。
A:町長)
・ならば、認定こども園を開設するかどうか、今年度中に方向を出せるよう努力する。
・保護者の意向調査を今年度中の早い段階で開けるように検討する。
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[一般質問を終えて/私の感想]

■大谷幼稚園閉園に対する認識
 町内に唯一の幼稚園が閉園するということは、私立公立の枠を越えて早急な対応をしなければならない場面。閉園が正式かどうかより、情報が入った段階で対応策を考え対処していくのは行政として当然の責務。もし、最初の相談(去年11月)から動き出していれば、閉園公表と同時にそれ以降の見通しも示せたはず。保護者の不安と不満は相当軽減できただろう。この問題に対する町長と教育長の認識の甘さに驚いた。

 私の独自調査では、大谷幼稚園側は「月形町の幼児教育の道筋をつけてから閉園したい」と強く願っていた。1年前、立て続けに3回も行政と面談している事実からもその意志は汲み取れる。それに対して行政側の対応と感覚は・・・正直呆れた。この1年間、時間だけが過ぎてしまったことがとても残念でならない。

 また、町政懇談会の席で「(閉園の話しは)11月1日に初めて聞いた。」と答えた件。正式な閉園の話しを11月1日と捉えていたとしても、会場から「春にも行っているはずだが・・・」という問いかけがあった時に状況を説明しても良かったのではないか? 行政と町民の信頼関係に影響があったと思う。

■対応の鈍さ
 正式決定がないうちは動けない・・・このことを言い訳に動かなかったことが問題。百歩譲って、けじめの11月1日を基点としても行政の動きは鈍かった。私が一般質問するまで1ヶ月以上の時間があったのに、問題点の整理(保育園の指定期間の問題。決定を急ぐ必要があるということ)ができていなかった。
 今回、私が幼稚園閉園の情報を初めて知ったのは11月12日だったが、何か問題がありそうだと感じたのは11月25日。それ以降、一般質問までの2週間の調査で課題は見えた。行政ならもっと専門的な情報も集められたはず。この問題に真剣に向き合っていたのか? 指示はあったのか?

■幼児教育環境に対する認識
 教育は長期展望のもとに進める必要がある。今、何も決まっていないからといって保育園の指定管理期間を単年度にするという発想そのものが、教育を受ける側(幼児側、町民側)に立っていない! 

■主体的な決意の言葉が欲しかった。
 最終的に町長からは「今年度中に方向を出せるよう努力する。」「保護者の意向調査を今年度中の早い段階で開けるように検討する。」との答をもらったが、いずれも決意の言葉ではなく、主体性を感じなかった。言われたからやるのではなく、自ら「やらなければ」と感じて発する場面ではなかったか。
「今日指摘を受けて状況は理解した。契約更新まで3ヶ月あるから、その間に最大限努力して結論を出す。」と、行政側から言って欲しかった。
町長は執行の責任者=単独で物事を決められる立場なのだから。

■町民の関心の高まりに期待
 今回の件では、私が一般質問で取り上げることを知った町民のみなさん多数から、声を掛けていただいたり問い合わせもあった。当日の傍聴も多く町民の関心が高まっているのを感じる。身の回りの課題を行政任せにせず、自ら行動することは住民自治の基本。最終決定は行政にあるとは言え、当事者が主体的に動くことは重要で期待が持てる。

 思い返せば、私が行政に関心を持ったきっかけが「認可保育園と学童保育の開設」。今から15年以上前のこと。その時、必要に迫られたお母さん達が集まり勉強し活動した結果、今の形がある。やはり当事者の想いは強い。
 今回の件でも当事者のみなさんにはぜひとも頑張って欲しい。自分たちの想いを行政に伝え、月形の未来を創っていって欲しい。もちろん私もバックアップするので、一緒に頑張りましょう。
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※しばらく前から、海外からの迷惑コメントが多く入るようになりコメント欄を停止していました。しかし今回の件は町民のみなさんの関心も高く、早急に結論を出さなければならない事例です。多くの意見や感想を聞かせていただきたいので、コメント欄を開くことにしました。

どうぞ、ご意見やご感想をお寄せください。
もちろん町内にこだわらず、どなたでもOKです。
よろしくお願いします。

2013年12月14日

定例会終了。行政にも議会にも課題アリ【平成25年第4回定例会/全般】

12月11日、予定通り2日間で定例会は終了しました。

(写真は12月10日の議案審議後の北西方面。この日は12月にしては気温が高く+3℃前後。山肌を覆うように雨雲がヒタヒタと押し寄せ、それが地面の雪で冷やされて真っ白く幻想的な景色になったようです。このあと雨雲は全町を取り囲み、翌朝までシトシト雨が降りました。)

さて、定例会を振り返ってみましょう。

私は今回、これまでの議員生活の中でも最大限に注力して準備を進めて定例会に臨みました(特に一般質問)。その成果は、期待したところまでは得られませんでしたが、行政課題を明確にし、解決に向けた道筋はつけられたので、及第点は取れたと思います。ひとまずホッと一息。

とは言え、行政課題の解決にはすぐに動き出す必要があります。特に幼児教育問題は3ヶ月のタイムリミット付き。次の定例会には答えが出てきますし、答を出すためには調査や決断など、順を追ってするべきことがたくさん。なのに年末年始を挟み物事が停滞することも考えられます。
私としてはチェックを欠かさず、状況を見極めながら最善に向けて動いていきますね。

※ 月形町の幼児教育に関しては、経過と状況を含め、のちにくわしく報告します。

それに対し議会の方は、正直、課題山積みの感があります。特に、議案審議の場面や全員協議会を含む議員間議論の場面に。
議会が議会本来の機能を果たすためには、議会(ひいては議員一人一人)の意識改革や改善努力も必要だと、改めて感じました。議会が機関として二元代表制の一翼を担い、地方自治や住民自治を体現するには、山あり谷あり、長い道のりになるでしょう。

今回、私の一般質問のうち「月形町の幼児教育」に関する場面では7名(女性6名+報道1名)の傍聴がありました。ここ数年来で最も多い傍聴者数です。暮らしに直結する話題では町民の関心も高いことがわかり、議会改革(開かれた議会)議論や議会中継への取り組みに良い影響を与えるのではないかと、期待しています。

ということで、定例会の内容をかいつまんでお知らせします。
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平成25年第4回定例会【全般】

【平成25年度各会計補正予算】(※は私の注目点)
1.一般会計補正予算(第4号)

■歳入歳出総額  34億4057万円 (+1205万2千円)
■補正予算の内容
[歳入項目]
 □一般寄付金(3件分)           132万円
[歳出項目]
 ◇地域特産品振興事業            871万7千円
  ・H25、26年度の2年間で総事業費2千万円の計画(既にH25年度分は消化)
  ・平成26年4月〜の消費税増税があるため、前倒しで資材購入希望あり。
  ・事業対象は生産振興に関する(農業改良が見込める)資材の購入。
    例)白色遮光ネット、UVカットビニル、防塵ビニル、他。
 ◇新規就農者・経営継承総合支援事業     −150万円
  ・経営継承予定者が親子間の経営移譲に変更したため、事業の対象外に。
  ・対象者と協議し、正式な手続き前に申請を取り消し。
  ※事業応募時(予算策定時)、十分な説明をしたのか?
 ◇新たな工事発注(月ヶ岡農村公園改修・職員住宅改修)295万1千円
  ・緊急性と、修繕費では賄えない範囲の内部改修
 ◇総合体育館管理経費           −216万6千円
  ・執行残による減額
  ・耐震化工事延長にともなう閉館期間の延長+例月の執行残
  ※例年同様額が減額補正される。見積が適正か? → 今後も注視

2.国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)
■歳入歳出総額      5億3753万5千円 (+13万6千円)
 ・特定健康診査等システム更新事業(備品購入)

3.農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)
■歳入歳出総額      1億1619万5千円  (−6万2千円)
 ・施設管理費(燃料費・光熱費/増、委託料/減)、他
      
4.町立病院事業会計補正予算(第1号)
■病院事業収益および費用   8億0819万8千円(±10万円)
 ・医業費用=給与費(看護師給与:−290万円)+経費(+300万円)=+10万円
 ・医業外費用=雑支出(−10万円)=−10万円
 ※看護師給与減は、年度途中に退職や採用等があったため。
  結果として数ヶ月分、人員減になった(現在は定数より2名減)。
  12月から産休復職があり、医療基準はなんとかクリアできている。

【その他の議案】
●月形町営住宅高齢者向け住宅条例の一部改正
 ◇北農場団地の一部(老朽化部分)を取り壊したことによる
●意見案
 ◇森林・林業・木材産業施策の積極的な展開に関する要望意見書
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「議会は言論の府」「本会議は町民への情報開示の場」は、議会議員の基本。本会議場で発言できるのは議員しかなく、町民への説明責任を果たすためにも、議案審議の際には積極的な質疑が必要です。議員は「傍聴者ではない」「評論家ではない」「当事者である」ことを強く意識する必要があります。
例え議員本人が全てを把握していたとしても、行政側の処理の仕方や方向性に疑問があれば質疑することは当然。議員の責務だと考えます。

今回の本会議では、議案審議において質疑をしたのは私だけでした。
そのことをある議員に問うたところ
「俺は全て理解しているから、質疑する必要はないんだ。」
とのこと。
だとしても、その理解している内容はどこで町民に伝えることができるのでしょう?

一部の後援者にのみ伝えるのでは町民の理解は広がりません。また個人の頭の中にしまっておいたのでは議会内の情報共有はできず、新たな課題の発見や改善に繫がりません。
いずれにせよ、開かれた議会に向けた議会改革を進めるのであれば、まずは「審議の充実」「情報の共有」「情報の公開」が先決でしょう。

道のりは長い。ただし、意識次第では一気に飛ぶこともできる。

2013年12月07日

月形の幼児教育環境を守らねば!【大谷幼稚園が平成27年度末で閉園】

来週の定例会、一般質問で取り上げる「月形町における幼児教育の課題と対応について(特に大谷幼稚園閉園にともなう3歳児の教育環境)」。

調査を進めるほどに、町の不作為と深刻な状況が明らかになってきています。

この調査内容を元に、来週水曜日(11日)の午後1時30分から、町理事者(町長、教育長)に真相と今後の対応を聞いていきます。月形町の幼児教育環境をどう整えていくのか、今、決断し動き出さなければならない、重要な局面です。

興味を持たれた方は、ぜひ傍聴にお越しください。場所は、役場3階の本会議場です。
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関連で・・・

大谷幼稚園の餅つき大会を見学してきました。

私はこれまで大谷幼稚園に縁がなく(私の子どもは保育園育ち)、園舎に入ったのは数えるほど。それも、ほとんどは子ども達のいない時でした。なので行事を見るは初めて。

園舎の中央、講堂の端には2つの臼が据えられ、お手伝いのお父さん数名とおばあちゃんがお二人、餅をつき始めていました。子ども達はキラキラした眼でそれを眺め、時には身体をくねらせ、時には声を出して、餅がつき上がるのを心待ちにしていました。

全部で5臼。そのうち何臼かは子ども達が子供用の杵でついて、写真に収まり・・・
園舎の窓は餅の蒸気と子ども達の熱気で水滴がしたたる・・・いや、大雨のよう。

その後の会食では、あんこ、きなこ、砂糖醤油、納豆、海苔、5つの味で大満足。真っ白で柔らかなお餅はどんどんお腹の中に入っていきました、とさ。おしまい。

昔から続く行事は全ての段取りがスムースで、歴史を感じさせる一コマでした。
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大谷幼稚園は来年60周年。月形町に幼児教育の場がなかった時代、当時の円福寺住職の奥さん(坊守)がお寺の境内で始めたのが起こり。子ども達に良い教育環境を与えたいという母親の想いから始まったとのこと。今も昔も変わらない真実です。

少子化の時代、閉園するのは致し方のないことですが、この「母の想い」「親の思い」をしっかり受け継いでいきたい。

一般質問を全力で頑張りたいと思います。

2013年12月02日

保健福祉、幼児教育、二元代表制を問う【平成25年第4回定例会・一般質問/通告】

12月10日(火)〜11日(水)に開催予定の平成25年第4回定例会は、先日一般質問の通告が〆切られ、4議員(鳥潟、楠、金子、宮下)が質問を行うことになりました。
くわしい日程は12月3日の議会運営委員会後に決定します。

以下は私の質問内容です。喫緊の(すぐに取り組むべき)課題を中心に質問します。

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平成25年第4回定例会/一般質問  [質問者:宮下裕美子]

1. 町民の実態とニーズに合わせた保健福祉分野の強化について
                       【答弁者:町長/40分】

 保健福祉は今年度の重点分野として執行方針に明記されている他、高齢化対応や国保・介護会計の改善に向けた予防事業の展開など、一歩先を見通した取り組みが求められている。一方、保健福祉はその性質上人的対応が必須で、強化には増員や人材育成が欠かせない。
 しかし、現実には実態や計画に合わせた増員がなく、現場対応に終始し、先手を打つ事業展開ができていないのではないか。
 この現実をどう改善し、保健福祉の強化につなげていくのかなど、伺いたい。


2. 月形町における幼児教育の課題と対応について
   (特に大谷幼稚園閉園にともなう3歳児の教育環境)
                   【答弁者:教育長・町長/40分】

 月形町の幼児教育は長年、大谷幼稚園と花の里保育園が担ってきたが、その一翼である大谷幼稚園が平成27年度に閉園することが決定した。このことで町内における来年度の3歳児の受入先はなく、幼児教育環境が悪化している。また、他の幼稚園では既に来年度の募集が始まっており、保護者の不安は強い。3歳児の教育環境整備は喫緊の課題である。
 これらの課題に対し、月形町はどのように対応しているのか、私立公立の枠組みでなく、幼児教育という観点などから伺いたい。また、平成28年度以降の月形町の幼児教育環境をどう整えていくのかも合わせて問う。


3. 二元代表制における首長と議会のあり方
   (主に一般質問における議論について)  【答弁者:町長/40分】

 二元代表制における首長と議会は、託された民意を背景にそれぞれの立場を主張し合う関係である。議会は合議体の機関として首長と対峙するが、その前段で、議員は質疑や質問を通して行政の課題や問題点を明らかにし、時には提案する。その過程での充分な議論により、町民の負託に応えることができる。
 昨今の本会議における議論、特に一般質問において、本質に向き合った建設的な議論ができているのか疑問がある。首長は執行の責任者であり、議員は町民の代表者であるという前提が崩れているのではないか。
 どこに課題があり、どう対応すべきなのかなど、町長の考えを伺いたい。

2013年12月01日

議会改革って、何?!【月形町議会中継検討委員会】

先日(11月25日)のまちづくり常任委員会の最後、副議長から唐突に
「私たちの任期も残り1年と少しになってきた。この辺でそろそろ議会改革の話しを始めた方が良いんじゃないか。」(のような趣旨の発言)があった。???

議会改革って、時期を見て始めるもの?

百歩譲って、期限が切られないと「自らの改革」は進められないこともあるから、全員で議論を始めることは良しとしても、何をイメージして議会改革と言っているのだろう?

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というのも、月形町議会では1年以上前から「議会の公開」をめざして、画像配信の話が持ち上がっている。町民のみなさんに少しでも議会に関心を持ってもらうには、議会審議の様子を見てもらうのが一番。でも、役場3階にある本会議場に足を運ぶのは大変(現に傍聴者はほとんどなし)。なので、画像と音声が配信できたら・・・。

それに、議場の様子が配信されれば行政側にとっても良い。まずは、議会で審議されている内容を職員一同ほぼ同時に共有できるから。加えて、予算審議や決算審議の時に議事の進捗状況を自席で把握することができ、担当職員が不要に控え室で待たなくて良いから。相当に事務の効率化ができる。

画像配信はインターネットを使ってオンデマンド放送ができれば一番良いが、町内に光通信網は整っているもののインターネットの接続は1/3程度(光回線を利用したもの。他に無線接続は実数把握できていない)。
ネット配信は次の段階として、ひとまず役場庁舎内だけでも中継できれば、1階ロビーや町民サロンでも見ることができる。もちろん職員も。

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という流れの中で、今年の9月定例会の全員協議会。
この話を詰めるために検討委員会を立ち上げようという事になった。

が、しかし・・・

副議長からは「画像配信/議会中継はいつかは必要と思うが、今すぐに始める必要があるのか。配信の是非も含め検討員会で検討すべきでは。」との意見が出た。

私は「画像配信については昨年から話を進めていて既に承認されていることだから、検討委員会では実際の画像配信に向けた調査と準備(設備、スケジュール、運用等)を進めるべき。」と意見を言った。

(いつものように)何だかハッキリ結論が出ないまま(と言うより、明確な後ろ向き意見は副議長のみで)、正副議長に検討委員会のメンバー選出を一任した。

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月形町議会中継検討委員会のメンバーは、
委員長:金澤議員、 副委員長:宮下、 委員:金子議員、大釜議員。

第1回 10月10日 委員長選出。検討委員会の目的確認と今後のスケジュール確認。
第2回 11月25日 設備業者から、設置機器の種類と費用の説明を受ける。

2回の会議の中で、私以外の3人の委員からは
・画像配信/議会中継は時期尚早。次の任期(再来年春)から始めればいい。
・庁舎内中継に350万円(インターネット配信は+10万円)は、高額。
・費用をかけて全町民が見られる環境が整えられるのならまだしも、一部の人のためだけに予算をつけることを、町民は理解しない。
・果たして議会を中継する意味があるのか。
・庁舎内に議場の画像が流れていたら職員は業務に集中できなくて、かえって支障が出るのではないか。

このような発言に終始し、いつの間にか以下の構図になっていた。
画像配信/議会中継 推進派 1(宮下)
          慎重派 3(金澤、金子、大釜)

で、最も問題なのは、
「画像配信/議会中継を行うかどうかは、この検討委員会では決められないから、12月定例会の全員協議会で状況を説明し議員全員の意見を聞く。その上で検討を続けるかどうか(全議員に)決めてもらう。」
という結論になったこと。

月形町議会中継検討委員会の会議は2回。この中で新たに決めたことも調査したことも何もない。(目的は以前から話し合われていたので文言整理しただけ。設備と予算は1年前に事務局が用意したものと同じ。業者から直接説明を聞いて、不要と思われる機器が1,2個あっただけ。)

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恥ずかしながら、これが月形町議会の実態です。
このように物事は進められています。数の論理で。

このような中で「議会改革」って何をやるのでしょう? 何を議論するのでしょう?
もしかして、もう既に「数の論理」で答が決まっていたりして・・・


もちろん議会だから、最終的に「数」がものを言うのは理解しています。
でも、その前段に是々非々の議論があって、そして「数」でしょ。
最初から「数」じゃない。

民主主義の本質は「数の論理」じゃない。
少数意見の中にある真実をくみ取るための仕組みが民主主義。

「国会」を見ても「地方議会」を見ても、議会不信は増すばかり。

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