2017年12月05日

吐き気と腹痛に襲われた現実・・・【月形町議会第4回定例会・一般質問/傍聴】

札幌や道東方面はヒドイ雪のようですが、月形はここ2日程、穏やかです。雪はサラッと降った程度で、11月5日(火)朝7時の積雪は77cmでした。

さて、本題。
今日明日(11月5〜6日)の日程で開催される月形町議会。今日は一般質問(3議員・6件)があり、傍聴してきました。

松田議員)1.JR札沼線の維持・存続について
     2.月形温泉ホテルのあり方について
我妻議員)1.人口減少社会に立ち向かう取り組みについて
金子議員)1.火葬場待合所の改修について
     2.図書館の建替えについて
     3.町立病院の体制について

何と報告していいのか・・・ 実は、議会の傍聴を終えて帰宅したら吐き気と腹痛に襲われ、2時間程眠ってしまいました。相当なストレスがかかったのだと思います。というのも・・・

町長は「(JR問題は)今もこれからも維持・存続に変わりはない」「(町立病院は)現状維持。医師確保に努める」と、判断を先送りするような答弁に終始。人口減少対策の具体策について問われても抽象的で感情的な答弁に終始。
さらに議員からは「温泉の宿泊施設(はな工房)の大規模修繕要望」「火葬場待合所の大規模改修要望」「図書館の立替要望」などがあり、それに対して「議員から指摘があったので(前向きに)検討する」というような答弁でした。

JR問題も病院経営も、私の感覚では「待ったなしの危機的状況」であり、方向性の判断に一刻の猶予もないと考えていたので、先送り答弁にショックを受けましたし、さらに追い打ちをかけたのは議員からハコモノを求める要望が出て、それに町長が応えてしまいそうな答弁をしたこと。

人口減少は予想以上に進んでいるのに、今からハコモノを建てるなんて! 
小学校の空き教室など活用できる資産があるのに! 
公共施設マネジメントはどうなっているのか? 
月形の将来がとてつもなく不安になりました。

そしてとどめは行政報告。町長の公務を記した「行政報告」を何気なく開いたら、そこには「○月○日 葬儀出席(△△家)」の文字がズラリ。

月形町では慣習として、町長もしくは代理者が町民全ての通夜と葬儀に出席しているのですが、そのことを「公務」として標記している感覚に驚きました。こんなこと以前はなかったのにと思って調べてみたら、今年度分(6月定例会での報告分)からで、上坂町長の指示で記載するようになったとのこと。

「公務」って何なんでしょう? 
それに△△家という表示はプライバシーの観点で問題ないんでしょうか。お悔やみとして町報に載せるのだって不掲載を望む遺族もいる中で、行政報告として知らないうちに強制的に公開されているなんて。調べているうちに吐きそうになりました。
久しぶりに上がった役場3階。以前はここが仕事場だったんですよね〜。ストレスフルな場所だったことを思い出しました。

明日は議案審議です。身体は嫌がっていますが、行きます。

2017年09月29日

明日(9月30日)の土曜講座はJR問題。登壇します!

間際のお知らせでゴメンナサイ。明日の開催です!

北海道自治体学土曜講座の第4回は「北海道に鉄道は必要か 〜住民の交通権を考える〜」と題して、JR北海道の維持困難路線問題を議論します。

私も報告者の1人として登壇します。

私が担当するのは「JR札沼線(学園都市線)の事例報告」。札沼線沿線住民としての実状とホンネをお話しします。あわせて、存続運動を続ける「新十津川駅を勝手に守る会」の三浦光喜さんからも取り組み報告があります。2つの側面から維持困難路線の実態・現実をお伝えできればと考えています。

この前段には、北海道教育大准教授の武田 泉氏から「JR北海道の路線廃止問題の論点」、文教学院大学特任教授の安藤 陽氏から「自治体が第3セクターによってJR(国鉄)路線を引き継ぐことの意味」という総合的な視点の報告と問題提起があります。

また、これらの報告のあとは土曜講座恒例のパネルディスカッション。北海学園大学教授の小坂直人氏がコーディネーターとなり、フロアを巻き込んだ活発な議論が展開されるでしょう。

JR問題は沿線住民だけの問題ではありません。人口縮小、都市一極集中の時代にあって、道民、国民に広く関わってくる問題です。

興味を持たれた方、ぜひお越しください。お待ちしています。
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2017年度 北海道自治体学土曜講座
第4回 北海道に鉄道は必要か 〜住民の交通権を考える〜

■日時:9月30日(土)13:00〜17:30(受付開始 12:30)
■会場:北海学園大学 教育会館1階AV4番教室(札幌市豊平区旭町4丁目1−40)
■参加費:一般1,500円/回(当日受付時)、学生無料
■申込不用(直接会場にお越しください)
■主催:北海道自治体学土曜講座実行委員会

■内容
第1講 報告
1)JR北海道の路線廃止問題の論点/武田 泉氏(北海道教育大学准教授)
2)自治体が第3セクターによってJR(国鉄)路線を引き継ぐことの意味
                /安藤 陽氏(文教学院大学特任教授)
3)廃止対象路線(札沼線)地元住民からの問題提起
                /三浦 光喜(新十津川駅を勝手に守る会・会長)
                /宮下 裕美子(元月形町議会議員)
第2講 パネルディスカッション
・パネリスト/上記4氏
・司会/小坂直人氏(北海学園大学教授)

2017年07月20日

金額や責任の取り方よりも、説明を尽くしたかが問われている【下水道使用料 750万円 徴収漏れ】

大変ご無沙汰してしまいました。みなさん、お変わりありませんか。

この2ヶ月の間に、記録的連続降雨や高温などの気象現象から、4月下旬に開示された住民監査請求の結果、月形町議会6月定例会での傍聴規則の取扱い問題など、色々あったのですが・・・ お知らせできなくてゴメンナサイ。これらのことは追々お伝えします。

さて今日は、今朝(2017年7月20日)の北海道新聞に掲載された記事(← 写真)
《徴収漏れ 月形町長謝罪  下水道使用料「月内に処分方針」》
について触れておきたいと思います。

以下は北海道新聞の記事からの抜粋です。
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◆ 概要と経緯 ◆
町の下水道使用料(農業集落排水施設の使用料)に、最長26年にわたり計約750万円の徴収漏れがあった。今年5月に住宅の排水処理方法を調べた際、下水道などの使用者リストにない水栓の存在が判明した。過去の下水道接続工事の文書などから、個人1件の徴収漏れが分かった。このため全住宅、事業所を調査し、6月に事業者1件の徴収漏れも発覚した。

◆ 徴収漏れの原因 ◆
個人1件は担当者の入力ミス(個人から申請は受けていたが、使用者リストに入力していなかった)。入力後のチェック体制もなかった。
事業者1件は確認不足。申請書類の不備に気付かず、下水道工事後の確認も不十分だった。

◆ 徴収漏れ額と請求額 ◆
 徴収漏れ額  748万9896円
 ・個人     57万6507円(1997年6月〜2017年5月)
 ・事業者   691万3389円(1991年7月〜2017年5月)
  ↓     
 請求額    114万6306円(時効・5年を超えていない分のみ)
 ・個人     11万6557円
 ・事業者   102万9749円   

◆ 再発防止策(道新記事より) ◆
上坂町長は「業務方法を再チェックし、再発防止に努める」と述べた。町は今後、管理職も含めた複数の担当者で確認するための表を導入し、チェック体制を強化する考えだ。
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【所感】
長年積み重なったために金額が大きくなっているのですが、この個人の使用料は月2千円弱。一般家庭の使用料と比較してもかなり少ない金額だと思います。この方は申請書をキチンと提出したのに処理されていなかったことで、今回5年分をまとめて支払わねばならくなった訳で、いくら時効が成立して未払いの全額請求がなくなったとは言え、突然の11万円の出費は本当に気の毒と感じました。

一方、事業者の使用料は月1万7000円、町内でも大きな事業所でしょう。26年間も下水道使用料の請求が来ないことに気付かなかったのか ・・・ 不思議です。「接続当初から請求されていないのだから分からなくて当然」という意見もあるでしょうけれど、私には何だか腑に落ちません。もちろん100万円を一度に収めなければならないことは気の毒に感じています。

今回の件はちょっとしたミスから始まり、長期間誰も気付かなかったことで大きく膨らんでしまった問題だけに、どうにか出来なかったかと悔やまれます。

【再発防止策の提案】
再発防止策としての「チェック体制の強化」で果たして改善できるのか、私はうがった見方をしています。これまでも同様のことは起きていて、その度に「チェック体制の強化」と唱えるも結局同じことが繰り返されてきました。つまり、申請書類のダブルチェック等は担当者の集中力や真面目さに頼らざるを得ず、ヒューマンエラーが常についてまわるのです。
さらに、業務量に対して職員数が減っている現状なのに、今回の件で更に書類等のチェックに人数と時間をとられてしまったら・・・ 他の業務にしわ寄せが来る → 新規企画事業に手をつけられない → まちの活力が低下する という悪循環が加速するかもと不安なのです。

だから「書類を複数で確認する」のではなく、別の仕組みを取り入れるべきだと私は考えます。

◆ 徴収漏れ対策の提案 ・・・

通常業務での注意深い取扱いは当然として、徴収漏れの時効(5年)を1つの単位として総点検(各種リストの照合)をしてはどうでしょう。今回も一斉調査で徴収漏れが発覚したので、それを定期的な作業として組み込めば見落とすことがないと考えます。
もちろん手間や時間はかかるでしょう。それでも時効がきて失効するような漏れは確実に防げますし、一斉に調査することで確認効率は良くなります。役場には様々な業務があるので、年次計画を作ってバランスよくやっていけば少人数でも対応できるでしょう。
同じチェックでも、別の時期に、別の手法で行うことでミスの確率を下げることが出来ると考えています。

人口3400人、1700戸しかない小さな自治体だからこそ、パソコンが普及し検索機能が充実している今だからこそ、可能な方法ではないでしょうか。

【私が最も問題だと感じること = 町民への説明がないこと】
今回のことで、私が最も問題視しているのは「町民への説明責任を果たしていない」ことです。

北海道新聞によれば、徴収漏れの全容が分かったのは6月。7月18日(火)に月形町議会に説明し、19日(水)に記者会見を開き、20日(木)朝刊に記事が掲載されました。発覚から公表までには時間があり、準備が整ったところで公表したように見えます。

この間、各戸に設置されたIP電話からは毎日定時に町からのお知らせが流され、公表後の20日には広報【お知らせ号】の発行があり、各種チラシを含めて全戸配布になっています。これら、町から町民に直接情報伝達できる広報媒体がありながら、そこに一切の説明が無かったということは、町民に直接説明する意志が全く無かったということ? 
町は、議会と報道機関には説明し、町民には説明していないのです。

昨今、政界と行政を巻き込んで話題になっている《もり・かけ問題》や《築地市場移転問題》は、【情報公開】と【説明責任】が求められているのはご存じでしょう。果たされていないからモヤモヤが残り、信用できなくなるのです。
全ては同じ。いかに自ら積極的に、誠心誠意説明することが重要か、信頼を得る(信頼を取り戻す)手法はそれしかないのです。


2017年05月26日

残念。ありがとう。だから前を向く。【故・出村 隆 月形町議会議員を偲んで】

月形町議会の現職、出村 隆 議員が5月22日夜に亡くなり、昨日葬儀を終えました。
出村議員は66歳。1期目の折り返しを迎えたばかりだったのに・・・。

出村さんは議員になる前からガンを患っていたものの状態はコントロールされていて、状態が悪くなれば入院・治療して回復・復帰を何度も繰り返してきました。今月初めに入院したものの2、3ヶ月で退院するものとばかり思っていたのに・・・。
あまりに急な訃報に誰もが驚き、私も気持ちの整理が付かないまま数日が過ぎました。

私が出村さんと親しくなったのは、出村さんが議員になってから。ほんの2年前ですが、議会の中で同じ志を持つ、数少ない気の置けない仲間として大切な存在でした。

出村さんと言えば、「豪快な笑い」が象徴するように朗らかで、「奇想天外なアイデア」を持つ「お酒好き」なオジサンと誰もがイメージするでしょう。出村さんは場の雰囲気を敏感に感じ取り、場が和むように気を遣う繊細さと優しさを持ち、自分流を貫く頑固さもあり、いつも素敵なところを見せたいと思っている格好つけで、曲がったことには腹を立てる正義感の強い人でした。

それを象徴していたのがボランティアや趣味や仕事。元々は刑務官。退職をしてからは社協の配食サービスの担当や行事のお手伝い、猟友会で有害鳥獣駆除、ライオンズクラブの活動、パークゴルフ協会でのプレー、道民の森・月形地区での管理員としての仕事、趣味が高じたアスパラガスやニンニクの栽培と黒ニンニク作り、夜の月形でのお酒を挟んだ楽しい語らい・・・ 

出村さんは折りに触れ町民の話を聴き、どうすれば町政に反映できるのかいつも考えていて、私のところに来ては「宮下さん、こういうときはどうしたらいいんだ〜?」「こういうのって、何とかならないべか?」と、いつも疑問を投げかけてきました。
また、議案や予算書が配布されれば「これはどう見ればいい?」「どうしてこうなるの?」「ここが変だと思うけれど、おかしくないかい?」と、すぐに電話で質問攻めにしてきました。

こんなに熱心に議員の仕事に向き合っている月形町議会議員はそうそういません。「豪快に笑っている酒好きなオッチャン」のイメージの裏で、とても生真面目で正義感の強い顔を持つのが出村さんなのです。
月形町議会は、本当に惜しい人を亡くしました。町議会から情熱の火が一つ消えて、つまらない議会にならないことを願うばかりです。

さあ、いつまでも嘆いていてもしかたがありません。出村さんを弔うためにも、私は前を向き「あしたが楽しみになる」まちづくりのために努力しなければ。

明日は、北海道自治体学会の総会&政策シンポジウムです。たくさんの出会いと学びに期待して、主催者側として活動してきたいと思います。

出村さん、今までどうもありがとう。
人生には色々あっただろうけれど、きっと好きなように生きて、楽しかったでしょう。
お疲れ様でした。そして安らかに。

2017年05月16日

参加しませんか? ご案内【2017年度 北海道自治体学会 政策シンポジウム】

20170515.jpg新緑が眩しい季節です。
今春は気温の変動が激しくて、体調管理がなかなか大変ですね。

さて、ご案内が遅くなりましたが、今年も北海道自治体学会の総会&政策シンポジウムが開催されます。当初の〆切が延長され5月24日(水)までになりました。今からでも申込可能です。
政策シンポジウムはどなたでも参加できますので、ぜひご参加ください。

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◆◇◆2017年度 北海道自治体学会 総会&政策シンポジウム◆◇◆
『持続可能な地域社会の創造とは』

■ 政策シンポジウム開催主旨 :
 「地方消滅」への危機感から、全国各地で「地方創生」の取り組みが動き始めています。出生率の向上や定住・交流人口の拡大は、いずれも日本社会が直面する重要な政策課題といえますが、一方で、全国横並びの総合戦略の策定や、都市と農山漁村が税収を奪い合うようなふるさと納税を巡る地域間競争の加熱が、本当に長い目で見た「地域社会の持続可能性」につながるのか、目先の損得を超え て、一度立ち止まって考える必要があるのではないでしょうか。
 私たち北海道自治体学会は、今後さらに本格化する「人口減少社会」における「持続可能な地域社会の創造とは何か」を、より長期的な視点かつ、実利・実践的な目線で考えていくために、基調講演に、都市計画・環境計画の分野で、住民参加型・環境保全型のまちづくりに長年取り組んできた、福井県立大学学長の進士五十八先生をお招きし、政策シンポジウムを開催します。
 分科会では、(1)農山漁村と都市の共生、(2)地域コミュニティの再生、(3)自治力の向上、の 3 つのテーマに焦点を当て、当学会のキーワードである「いま私たちができること」を掘り下げたいと思います。

【日 時】 2016年5月14日(土)11:00~17:00(9:30開場)
     ※北海道自治体学会総会:10:00~10:45(会員のみ)

【会 場】 北海道大学人文・社会科学総合研究教育棟 W203号室
    (札幌市北区北9条西7丁目)
     ※JR札幌駅北口から徒歩10分、地下鉄南北線北12条駅から徒歩10分

【定 員】 200名(参加申込が必要です)

【参加費】①シンポジウム:会員無料(要申込・参加券持参)
             団体会員は1団体5人まで無料(要申込・参加券持参)
             一般 1,000円 / 学生 無料(ともに要申込)
     ②参加者交流会:3,500円(要申込)、17:30~19:30

【プログラム】
◆研究会報告 11:00~12:00
  現場での具体的な課題として当学会が取り組む研究会の活動報告
  (1)集落研究会 (2)議会技術研究会 (3)ジェンダー研究会

◆主催者挨拶、基調講演 12:50 ~ 14:30
「(仮)農山漁村と年の多面的矯正と再生について」
 【講 師】進士 五十八 氏(福井県立大学学長、自治体学会顧問)

◆分科会 14:45 ~ 16:15
 3つのグループに分かれて、パネルディカッション形式で行います。
 ① 農山漁村と都市の交流
 ② 住民主導のコミュニティ再生
 ③ 住民が政策を作る道〜条例制定とその後の展開〜

◆分科会報告、全体意見交換、閉会挨拶 16:30~17:00

◎参加申込
 専用フォームからお申し込みできます。→ こちら
(参加申込は5月24日(水)まで。定員に達し次第締め切ります。)

◎詳しくは、北海道自治体学会のHPへ → こちら
http://jititai.net/hokkaido/

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