2020年02月14日

傍聴【令和元年度第4回子ども・子育て会議】

昨日(2月13日・木)の夕方開催された「令和元年度第4回月形町子ども・子育て会議」を傍聴してきました。

この会議の委員は9人(こども園保護者会1人、学童保育所保護者会1人、こども園職員2人、学童保育所職員1人、PTA連合会1人、社会教育委員1人、校長会1人、民生児童委員1人)で、今回は8人が出席。また、令和元年11月末で前任者の任期満了となったため、第3回(12月18日開催)から4人の委員が入れ替わって協議を続けてきました。
 
今回は、第2期子ども・子育て支援事業計画案と答申案の最終確認のための会議。前回の会議で「素案」に対して委員から出された意見を、役場内の2つの組織で検討し修正を加えたのが今回の「案」で、修正箇所は赤字で示されていました。
 
私はこれまでいくつもの計画策定会議を傍聴してきましたが、修正箇所を赤字で明確に示しているものは少ないですし、こんなにたくさんの修正があるものも見た記憶がありません。つまり、委員の積極的な発言と、委員と事務局の熱心で丁寧な取り組みがあったのだと推測できました。これは計画策定途中で委員の交代があったことも要因の1つでしょうが、委員の積極性と自由に話ができる雰囲気があるのでしょう。今回の会議でも発言が多かったのが印象的でした。
 
さて、第2期こども・子育て支援事業計画の中身ですが、令和2年度からの新事業等の予算措置も含め、議会には2月21日の全員協議会で説明があるとのことなので、その時の報告で触れたいと思います。その後、パブリックコメントを実施して計画が確定するとのことです。
 
 
これは私個人の問題なのですが、傍聴を終えてモヤモヤが残りました。
というのも、この計画は大規模なニーズ調査を元に積極的な議論で作り上げられたもので、充分に町民の意見を反映したものになっていると思います。一方で、私(議員)の元に寄せられる子育て支援の要望や相談は本当にレアケースで、切り捨てられることが多いです。でも、行政という公的機関が本来取り組むべきは何なのか? 大多数のニーズも重要だけれど、たった1つのセーフティネットも必要ではないのか? そのあたりの共通認識がどこまで浸透しているのか? 多様な主体が存在する「地域」の中で何をどこまでするのか・・・
 
モヤモヤが晴れないのは、月形町の方向性が見えないから。
こども・子育て支援が重要施策と言う一方で、ニーズ対応とニーズから出発した施策だけで本当にいいのか? どんな未来にしたいのか? どうやってそれを具現化するのか?
それをトップが示さない限り、羅針盤を持たない船は迷走するだけ。すでに迷走しているように感じています。


※2枚目の写真は、傍聴に行こうと車を走らせている時に見かけた風景。陽が沈んですぐの雪原をキタキツネがトボトボと歩いていました。ほぼ1日中プラスの気温で春の陽気だった昨日。キツネもモヤモヤしてたのかも。

2020年02月13日

まちづくり常任委員会・所管事務調査報告【2月5日開催/農林建設課・企画振興課】

先日の「まちづくり常任委員会・所管事務調査」の報告です。今回の対象は農林建設課と企画振興課。
 
1)2019年産・農産物の生育生産状況(農林建設課)
■米:春からの好天で生育良好、収量増。ただし8〜9月の高温で高タンパク傾向(品質低下)がみられた。販売単価は同じだったg出荷量増のため、平年よりも販売総額は増えて約10億円。
■小麦:天候に恵まれ生育・登熟とも良好。単価は若干下がったが出荷量が大増。販売総額は一昨年並みの約5500万円。(小麦は隔年で両不良を繰り返し。昨年は不作)
■大豆:好天だったが播種時期で生育にばらつきあり。全体として単価、集荷量とも増だが個人差あり。販売総額は例年並みの約4500万円。(昨年は不作)
■花き:好天に恵まれ出荷量は例年同等だったが、低単価で推移したために販売総額は1割減の約5億円。
■蔬菜:北海カンロは異常果(種苗の問題)があり収量が大きく減少。それ以外(メロン、スイカ、南瓜、トマト、ミニトマト)は好天により収量増。単価が低迷した影響で、売上総額は平年並み。販売総額:メロン5千万円強、南瓜5千万円弱、スイカ・カンロ・トマト約1千6百万円前後、ミニトマト約1億7千万円。
■生産者数:土地利用型は生産戸数横ばい。ミニトマトは増えている。一方で、蔬菜や花きは高齢化と人手不足で生産戸数減少。ミニトマトに作付け変更も増えている。
《所感》
土地利用型は順調だが、施設園芸は厳しい状況が続いている。中山間地の月形町で地域農業を守るなら施設園芸の振興は不可欠。より一層の戦略的で総合的な取り組みが必要と思う。
  
2)地域おこし協力隊の状況(農林建設課・企画振興課)
■現在の地域おこし協力隊員は4人(今年3月〜+1人)
・農業研修員(=新規就農準備)2年目。研修をもう1年延長し就農予定。
・農業支援担当(1年目):JAに派遣。産地づくりやブランド化を推進。2年目は労働力確保を中心に活動予定。
・地域振興担当(3年目:2020年4月30日まで):2年目までは農泊、3年目はJR・イベント・SNS発信担当。
・観光進行担当(1年目):観光協会に派遣。現在はJRラストランに注力。2年目は環境協会関係業務中心に。
・博物館担当(学芸員):2020年3月1日〜。博物館の価値向上やPRに期待。
《所感》
地域おこし協力隊制度の設立趣旨と照らし合わせ、本来の目的が達成できているかのチェックは必要。過大な課題設定をすれば教育や支援も必要になる。安易な配置は誰にとっても良い結果をもたらさないと感じた。
 
3)町営住宅管理状況(農林建設課)
・入居率98.1%
・町営住宅は本来、低所得者の住宅確保が目的。現実には、町内の住宅事情により「入居要件を柔軟に運用」している場合がある
・民業圧迫のないよう配慮していく
《所感》
住宅需要と所得状況などの詳しいデータを元に、月形町で求められている住宅の実態を把握する必要がある。現実には、低所得者向け一般町営住宅より高所得者も入居できる特定公共賃貸住宅が求められているのではないか。そうなれば現在進められている町営住宅長寿命化計画を見直すべき。
 
4)(株)月形町振興公社の運営状況(企画振興課)
・明確な経営改善は図れなかった
・トマトジュース製造販売に不安。昨年の材料不足による製造源で在庫不足。製造作業員の高齢化の材料確保が長年の課題(←解決できていない)
《所感》
・2019年度は「再生の方向性を見極める1年」として出発したが、現実は・・・。経営陣(社長は副町長)の経営判断が待たれる。
・生産者がほとんどいない桃太郎を使ったトマトジュースの製造は限界だと思う。来年度、町が支援してミニトマトの共同選別ラインが拡充される。そこからジュース用に原料調達できるのではないか。冷凍技術の応用など工夫できる余地はある! 
  
 
《全体を通して》
今回の所管事務調査の対象はどれも、これから月形が発展するときに核になるようなもの。お金や人の循環を生む大事な仕掛けの部分。投資と戦略の対象。
上手くいっていれば、夢やアイデアを具現化するための方策を話し合う楽しくて活気のある場になるはずが・・・ 
現実には、課題への対応をするだけで辛い時間だった。自治体の経営に戦略がないのと、近視眼的視点でものを考えているからだと思う。これは担当者というよりも経営者(=理事者=町長・副町長)の問題。明確なビジョンがほしい。

2020年02月12日

愛光園でエプロン畳み【月形町赤十字奉仕団ボランティア】

今日は、月形町赤十字奉仕団のボランティア当番日。午前9時から、町内にある愛光園(特別養護老人ホーム)で、利用者さんが食事の時に使用するエプロン1週間分を畳んでまとめる作業(約1時間)をしてきました。
 
このボランティアは月形町赤十字奉仕団が年間を通して週1回、団員2人1組で活動しているもので、団員1人あたり年1〜2回当番が当たります。今回、私は息子の同級生のお母さんと一緒だったので、こどもことや地域のことなど四方山話に花を咲かせ、作業はあっという間に終わりました(笑)
 
新型コロナウィルスが問題になっている今、老人ホームの対応が大変だという新聞記事を読んだばかりだったので、園長に確認してみたところ・・・ 最新情報を収集しながら、普段からのインフルエンザ対策+αで対応している。マスクの在庫は充分有るものの、更なる入手は困難などの状況でした。早い終息を願うばかりです。
 
園長からは「働いてくれる人(=アルバイト)いないかな〜」という要望も。
人手不足が深刻な福祉業界。愛光園では「家事の延長」程度の仕事を担ってくれる人を募集していました。例えば
・ちょっとした物の移動(←日常生活で必要な物を倉庫から持ってくるなど)
・掃除の補助(←施設全体の掃除は業者が入っているので、個人的に掃除したい人の介助やちょっとした掃除など)
・洗濯の補助(←全ての洗濯物は業者がやってくれるが、個人的に洗濯したい人の介助など)
これらの他にも「ちょっとした仕事」がいっぱいあるので、働く人の都合(働きたい日時や季節:朝6時〜1時間、週2回、12月〜3月だけ・・・等々)に合わせて対応してくれるとのこと。3〜4人で1人前の仕事量でも全然問題ないそうです。もちろん賃金が支払われるので「ちょっとした隙間時間に手助けの感覚で来てもらえたら助かる〜」とのことでした。
 
ほんの1時間のボランティアですが、活動を通して地域の現状に触れる良い機会になってます。

2020年02月09日

この現実から考える【札幌市内と新千歳空港と日本農業新聞と】

先週は日曜日〜火曜日に札幌宿泊、木曜日には新千歳空港に行ってきた。
 
まさに「さっぽろ雪まつり」期間中。なのに札幌市内のホテルには「空室あり」の張り紙があり、居酒屋も食事処も待たずに入れる状態で、地下街や地上を歩いている人の数は明らかに少ない。空港も同様。
 
最近の北海道(特に雪まつり期間)はインバウンド需要が高く、どこにいても外国語(特に中国語)が溢れ、ごった返していたのに・・・
新型コロナウイルスの影響を如実に感じる。経営者はもちろんのことバイトやパートの人にも影響が出ているんじゃないかと心配になる。
 
そう言えば月形町内でもマスクの棚は空っぽだった。そうなるのは予想もつくし(実際、私も東京に帰る娘や息子のためにマスクを買ったし)・・・ 一方で、今すぐ必要な「現場」に届いているのかが心配。上手く分け合えたら足りるものも、囲い込んだら全然足りないから。
 
ダイヤモンド・プリンセス号の乗客や乗員のみなさんは気の毒だし、申し訳ない気分。防疫上の措置として理解はするが当事者なら・・・。
武漢市の様子も。街中に大量の薬剤散布をしているが、その場を離れられずに暮らしている人もいる。今は蔓延したウイルス防除が最優先だけれど、生態バランスを崩した場所の今後が心配。
さらに言えば、防疫作戦が後手に回ったことの重大さ。他人事でない。国の(地域の)舵取りを誰に任せるかの問題。
 
 
社会がグローバル化や大規模化をめざしてきて、それはそれで意味があったけれど・・・ そこで生き抜くには知恵も備えも(質や量の)レベルを上げる必要がある(←リスクが増大するから)。
でも、やってきたのは単純化だったような気がする。同じ方向に向いて最適化することで迅速な対応はできたけれど、その場ではムダに見えた「本当に必要なもの」や「あれば良かったもの」までも追いやった(捨てた?!)と思う。そう、人間が一度に見られるもの・考えられることは案外狭くて少ない。
 
 
農業をやっていると、自然の広大さと懐の深さと生命の圧倒的な力と数量に驚かされて、いつも新鮮な感動を味わう。自然を前に謙虚にならざるを得ない。脅威と愛みたいな、複雑さや多様性がそこにある。
そう、大規模化やグローバル化を進める一方で、家族経営やら地域経済も重要視されていい。手の平からこぼれ落ちる前に、手を打ちたい。
 
先日(2月6日・日本農業新聞)中村由美子さんのコラムを読んだ。今「第2回農薬を知るつどい」を企画している。私の中では全部繫がっている。

存分に満喫【自営業(自由業)の醍醐味】

うちの家族は全員自営業。
夫 :農業
私 :農業+町議会議員
娘 :木版画摺師+ばれん職人
息子:竹細工職人+アルバイト
 
ということで、自分で自分の仕事時間を(比較的自由に)コントロールすることができます。で、1月23日〜2月6日までの2週間、北海道に全員(4人+孫1人)集合! 1ヶ月遅いお正月気分と新居の暮らし、そして23年間住んだ旧宅の最後の片付けとお別れをしました。
※娘の夫は公務員。自由がきかないので今回は自宅でお留守番です(ゴメンね)
 
2週間はあっという間、でもやっぱり2週間。みんな「ここで過ごすのはもう充分」というくらい満喫して、晴れ晴れと現実社会に帰って行きました♪
 
まあ、一番未練たらしいのは私かも。この間、出張だったり会議だったり、家族との時間が1番少なかったのが私。食事担当としてリクエストに応えたものの、一緒に過ごす絶対時間が少なかったために、孫との距離がイマイチ縮められなかった〜(涙)
 
一方、夫は・・・ 記録的な少雪のおかげで除雪作業はほぼゼロだったので、孫との時間を満喫。毎日のお風呂はもちろんのこと、普段分担してくれている家事(洗濯、掃除)も孫と楽しみ、雪遊びや送迎なども。全ての時間を一緒に過ごして「ジジ大好き〜」と。こどもは正直(苦笑)
 
まあ私の場合、家族と一緒の時間は少なくても、その分、多くの人と出会い、刺激をもらい、仕事ははかどって未来も見えた。こどもたちや孫とはいつでも会えるしね。充分満足のいく2週間でした。
 
何事も飽きるまでトコトンやる。
そうできる環境があるって幸せ♪

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