2020年03月14日
ボリス・ジョンソン英首相、見直しちゃったわ♪【在英国際ジャーナリスト木村正人氏の記事から/新型コロナウイルス対策】
3月14日(土)午後6時からの安倍首相の記者会見を最後まで見たけれど、全然響かなくて。集中して聴いてるはずなのに、いつの間にかBGMみたいになっちゃう。きっと文字で読んでもそうだろうなあ。
それに対して、ボリス・ジョンソン英首相!
専門家と一緒に会見して明確な方針とわかりやすいメッセージを伝えてる!
何度も読み返して、しっかり理解しようと思わされる内容。
今、私たちがほしいのは、こういう方針、こういう内容、こういう見通しなのよ〜
この危機的状況にあたって、世界中の、日本中の、それぞれの首長の能力や姿勢が白昼の下にさらされている。安心できる、信頼できる首長のもとで暮らしたい。国でも、町でも。
__。__。《以下、記事の抜粋引用》__。__。
[ロンドン発]新型コロナウイルスの流行で、ボリス・ジョンソン英首相は12日、イングランド主席医務官と政府首席科学顧問と並んで会見し「私たちの世代が経験する公衆衛生上最悪の危機だ」と宣言。「熱や咳のみられる人は1週間自宅で自己隔離して下さい」と呼びかけました。
■イギリスは「封じ込め」フェーズから感染のピークを遅らせて山を低くする「遅延」フェーズに移行します。ピークは10~14週間後にやってくるとみています。
■パトリック・ヴァランス政府首席科学顧問は「イギリスの実際の感染者は他国の検査数と陽性率を見ると5000人から1万人いるとみられます」と分析。もはや感染を止めるのは不可能なのでゆっくり感染して集団免疫を獲得すると明言しました。
■今封じ込めすぎて感染のピークがNHS(国民医療サービス)の繁忙期である冬にやって来ると大変なので一番暇な夏に来るようにコントロールする目標まではっきり示しました。
■ヴァランス顧問によると、スポーツイベントなど大規模な集会より感染リスクが高いのは密閉空間での密接な会合だそうです。今、一斉休校をしない理由についてヴァランス顧問はユーモアを交えてこう説明しました。
「休校の効果はあるものの最小限です。効果を上げるのは13~16週間以上の休校が必要になります。しかし子供に友達と会ってもダメ、おしゃべりしてもダメと言っても実行できる可能性はゼロであることぐらい最先端の数学者でなくても分かるでしょう」
■この日の記者会見によると「イギリスの感染はイタリアより4週間遅れて進んでいる。イタリアのようなカーブを描いて感染が拡大するのか否かは今後の取り組みにかかっている」そうです。イギリスの基本戦略は次の通りです。
(1)ハッピーバースデーを2回歌いながら石鹸と温水で手を洗う
(2)熱や咳の症状がある人は1週間、自宅で自己隔離→ピークを20~25%削減
(3)家族全員を自宅で隔離→ピークを25%削減(未実施)
(4)新型コロナウイルスに脆弱なお年寄りをケア→死亡率を20~30%削減
集団免疫を獲得するまで先は長いので今からあまり頑張りすぎないようにというアドバイスもありました。
- by 宮下ゆみこ
- at 19:22
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