2020年03月14日

令和元年度補正予算ダイジェスト【令和2年度第1回定例会/報告1】

3月3日(火)〜12日(金)に開催された令和2年度第1回定例会の審議内容を報告します。
まずは、令和元年度の補正予算(一般会計の他、計6会計)の概要と所感。
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《一般会計補正予算》 +3億5297万7千円 → 総額 50億385万8千円

ほとんどの事業が年度末の事業精算で少額減額。いくつかの事業で大きく増減があり、その中でも私が気になるものを紹介。
■一般職員の時間外勤務手当の増加(+383万7千円)
・当初予算で「通常勤務の6%」を時間外勤務として見込んでいたが、今年は以下の理由で大幅増。
・時間外勤務手当の算出方法の変更による  +70万円
・町の課題(各種計画策定、JR代替バス、拠点化施設整備、ふるさと納税、職員のメンタル不調)が重なったことによる対応で +310万円(当初予算は1100万円なので3割増)

■ふるさと納税推進事業(+2億3032万9千円)
・ふるさと納税取次サイトを増やしたことで、ふるさと納税が大幅増。(これまで1億円を超えたことはない)
・返礼品の増加対応、収益分の基金積み立て。
・令和元年度の最終的な ふるさと納税額は 2億7200万円の見込み。返礼品の2/3は米。

■公有財産基金積立金 (+2億0831万円)
・公用地の先行取得を目的に昭和46年に「土地開発基金」を作ったが、平成7年度を最後に動きがなくなったので「土地開発基金」を廃止 → 全額を「公有財産基金」に積み立てる

■病院事業会計操出金 (-6346万7千円)
・入院収益増により病院への操出大幅減。
・当初予算時の操出金 3億0450万8千円 → 2億4103万5千円

■債務負担行為・・・詳細は別項目で説明
・(JR代替バスに関連した)夜間送迎業務:450万円 ←新年度予算で説明
・月形町民保養センター等指定管理料:2750万円 ←条例改正と新年度予算で説明


《国民健康保険事業特別会計補正予算》   +11万6千円 → 総額 4億7445万5千円
《介護保険事業特別会計補正予算》   −2997万3千円 → 総額 4億4558万1千円
《後期高齢者医療特別会計補正予算》   −217万3千円 → 総額   5825万9千円
《農業集落排水事業特別会計補正予算》  −262万7千円 → 総額   8579万9千円 
《国民健康保険月形町立病院事業会計補正予算》収益的収入・支出  5億7589万6千円

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《所感》
例年36億円程の月形町の年間予算が、令和元年度は最終的に50億円! ちょっとビックリ。
町の会計では「お金の流れ」や「管理場所」を変えると全体の金額が増えてしまう仕組みなので、実際にはこれほど「大きなお財布」になったわけではないです。

とはいえ、大きな動きのあった要因は
・IP電話の更新改良(町内全戸配布のIP電話を新しくした。約2億3000万円)
・橋や道路の改良(約2億7500万円)
・JR札沼線廃線に対する対策や補助金(これを含む企画費は約10億円←当初予算は約8千万円)
・ふるさと納税の増加(これも企画費を大きく押し上げた要因)
・基金の積み替え
・町立病院への繰出し

JR廃線(令和2年5月6日)が月形町の財政やまちづくりに大きく影響したのは紛れもない事実。お金も役場職員の時間もエネルギーも費やされています。の一方で、町民の暮らしとは結びついていないようにも感じられて・・・ 
令和元年度は各種計画(総合振興計画後期計画、創生総合戦略、子ども・子育て支援計画)の策定年(+地域拠点施設整備等の検討)で数多くの協議の場があったわけで、その成果が確認できるのは今後になります。

なお、令和元年度予算は例年に比べて変動が大きく、この補正予算が組まれた1月末の段階からも変動している模様。最終的には9月の決算特別委員会までハッキリした数字が出てこない感じです。

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