町外進学高校生には支援しないんだって!【平成31年第1回定例会/その6】一般質問の報告(2)

ここからは一般質問の概要と答弁を1つずつ報告します。ニュアンスが伝わるように日常的な言葉に置き換えて書いてみます。
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1.全ての町民高校生に教育支援を
 
■Q 宮下
 月形高校存続はとっても重要なことだけど、町内には町外に通う高校生もいるのよ。町内外から月高に通う高校生には1人平均年間18.6万円(予算額)の支援をしているのに、町外に通う町民高校生には0円。例えば、岩見沢−月形間の通学バス代は1ヶ月22,200円もするのに、岩見沢市民の月高生には半額助成、月形町民で岩見沢方面に通学する高校生は0円って、なんか変じゃない? 
 
 今年入学する月高生は20人以下で1間口も厳しくなってきた。地域特例校の指定を受けるには月中卒業生のうち半分が月高に進学しなくちゃならない。とても厳しい条件だと思う。
 今の月高は先生の数が減って選択できる授業が少なくなったし、特別支援教育に力を入れていて少し前とは変わった。月高では学べないことが多いのも現実。だから町外進学を選択する子ども達が出てくる。ただ現状では町外に進学した高校生は地元から見放されたような気持ちになるんじゃないかな。また、月高を選ばなかったために親に経済的負担を強いることになり罪悪感も感じているかも。だから、0か100かのような偏重した現状を多少なりとも改善し、月形町民であることを自覚できるくらいの支援が必要だと思う。
 
 月高支援を減らせと言っているんじゃない。今までと同じように支援した上で、町外に進学する子ども達にほんの少し応援してほしい。そういう提案なんです。
 町長は「いつか郷土に戻って地域をもり立てて」とか「郷土愛を育む」と言っているけど、ならば町外へ進学した高校生にほんの少しの支援をしても良いんじゃない? そうすることで郷土愛が育つと思うのだけれど・・・
 
■A 教育長 
 月高存続は重要な行政課題であり教育課題。なんとしても月高を維持する。今、この段階で町外に進学した高校生に支援をしたら月高に進学する生徒は減る。そういう事例がいくつもある。だからやらない。それに生徒達は、月高が優遇されている(月高以外は支援がない)のを知った上で進路を選択している。織り込み済み。
 
 なお、どこの高校に進学しようとも青少年健全育成基金は受けられる。札幌に通う学生がオーストラリアへの短期研修に利用した。
 郷土愛だって町外に進学した子どもにも育っている。先日の道新に、岩見沢農業高校卒業生の「春から札幌の専門学校で学ぶ。将来は地元(月形)に戻って働きたい」という記事が掲載されていた。
  
■A 町長 
 月高に通う生徒は3年間は月形の町民も同然だ。月形町の経済にも貢献してくれている。先日の卒業式では「3年間よく頑張って通ってくれた。おめでとう」と言葉をかけた。
 月高は月形の大切な宝であり自慢。なくすわけにはいかない。だから、月高以外に進学する生徒に支援することはない。

2019年03月17日

一般質問とは・・・【平成31年第1回定例会/その5】一般質問の報告(1)全般

先日の一般質問、上坂町長と私が初めて対峙した一般質問(6項目)は、2時間半(+10分休憩2回)とほぼ予定どおりに終わりました。
この間、お互い真剣に発言していたので一見充実した一般質問と思った人もいるかもしれませんが、中身は惨たんたるもの。全く議論になっていませんでした。
 
町長の答弁は、私の質問事項を否定するところから入り(←執行側とそれをチェックする側という立場の違いがあるので、対立するところから始まるのは当然。それは理解できるが・・・)、そのあとの質問意図の解説も指摘事項も提案も全く聴く耳がなく、ただひたすらに現状の説明と正当性を主張するのみ。何一つ受け付けず、最後は感情的な部分が見え隠れし、質問前より悪い状態で終わりました。
 
この要因は、「議論に不慣れ」な町長が「一般質問の目的を理解していない」ままに議論に参加したことにあると思います。これまでの2年半一般質問を傍聴してきましたが、町長と議員との間にお友達感覚があって「急所は責めずに寸止めで終わる」という(町民にとっては)モヤモヤ状態の一般質問しかなかったので、それが一般質問だと思っていたのでしょう。上坂町長にとっては初の真剣による勝負だったと思います。なので、通告初段階で「一切聞き入れない」と決めたのかもしれません。
 
私が一般質問するときに心がけているのは「議論によって問題の現実的解決策を見つけ、早急に町行政に反映させる」ということ。だから、
●常日頃から現在進行形の町政の課題を見つけるようアンテナを張り
●関係する町民の声を聴きに行き
●個人的事例から公的な課題をみつけだし
●その課題の背景や根拠などを徹底的に調べ
●今の月形町で取り組めることを提案する。

という流れで準備を進めます。
 
一般質問に取り組むことで法令や事業背景なども調べるので、ともすれば難しく専門的になりすぎます。なので、質問の際は「この件を初めて聴く町民=傍聴者が理解できるように」「平易な言葉」で「順序立てて」「論理的」にするよう心がけています。
 
今回の一般質問が終わってから傍聴者や記者とも話しをしましたが、みなさん私の質問意図も町の課題も理解していました。なので、私の質問がトンチンカンだったとは考えにくいです。
 
にもかかわらず、同僚議員からは質問中に「長すぎる」「同じ質問を繰り返してる」「何を聴いているのか解らない」などの小さな声のヤジが繰り返されていましたし、休憩中には「質問と全く関係ない演説を延々としている」「何で最初に具体的事例を出さないんだか。それだけ聴けば済むことなのに」などの大声の独り言も。
私の発言をちゃんと聴いていないだけでなく、「一般質問は単なる質疑でない」という原則を解っていないのだと思いました。残念です。
 
ただ一つ救いだったのは、堀議長が公平な采配をしてくれたこと。
過去には、質問途中で遮られ議長室に呼ばれた上で質疑終了のようなこともありましたから。今回は、答弁漏れの指摘など標準的な対応をしてくれて信頼感が増しました。

2019年03月16日

部屋の片付けは心の洗濯【定例会の合間に】

昨日で予算特別委員会の各会計の事業別審査が終わり、あとは月曜日の予算特別委員会/総括質疑と、本会議での最終議決だけ。(と言っても総括質疑は重要で重たいのですが・・・)
 
怒濤の1週間を乗り切って、昨夜は久しぶりに布団で寝ることができました。布団ってこんなに気持ちよかったんだ〜〜〜と思ったとたんに朝でしたけどね(笑)
 
毎年そうですが、一般質問と予算審議の時は「完全のめり込み体制」なので家事は最小限。家中がとっちらかってしまったり、食事が貧相になるのは仕方ないと、家族全員受け入れています。が、今年は・・・
 
例年3月は毎日のように降雪があるのに、今年は2月16日から一度も除雪しなくてもよい、豪雪地帯にとって天国のような年。なので、夫は24時間自由を手に入れ、私の経理システムを作り、アプリ開発の勉強をしているのですが、さらに家事全般も!
 
私たち夫婦は「労働時間は等しく」「家事は得意な分野を優先に、できる方がする」という基本があって、ここしばらくの家事は、時間的余裕がある夫が大部分を担ってくれました。
本当に有り難いことです。私が議員の仕事に集中できるのは夫のおかげが過分にあります。だからこそ、それに報いるのは議員の仕事を目一杯頑張ること。何があってもめげないよ。諦めないよ。ますます集中するよ! 
 
今日は土曜日。夫は札幌へプログラミングの勉強に出かけました。
ならば、部屋を片付け掃除をしよう! 
気になっていた雪崩を起こした新聞の山がスッキリし、ホコリだらけの部屋がサッパリし、トイレはピカピカになって・・・ 心の洗濯もできました。
 
おっ! 夫が帰ってきたので夕飯にしましょう。
では、また明日。

2019年03月13日

一般質問当日のあれこれ【平成31年第1回定例会/その4】

3月13日(水)一般質問2日目。

午前10時開会。傍聴者は5人+道新記者が2人! 
12月の定例会までは、毎回、私と道新記者1人しかいなかったのに、驚きです。嬉しいです。

すぐに楠議員が一般質問2問(予定時間60分)を行い、終わったのが11時10分。
さあ、休憩を挟んで私の1問目だ!と思いきや・・・ ここで午前は終了!

なんと! 私まで廻らなかった。予告していたのにゴメンなさい。


午後1時30分、午後の開始。傍聴者は3人+道新記者2人。

私の一般質問6問(予定時間は3時間)。
途中に10分休憩を2回はさんで、午後4時13分に終了。

あまりにも「空虚」。基本認識がこれほど違っていたとは…


今日はもう疲れ果てました。追々報告していきます。

2019年03月10日

住民説明会に何を求めるか? 町側と町民側のすれ違い【月形町地域公共交通網形成計画(素案)住民説明会】

3月8日(金)午後6時〜(午後8時終了)、役場大会議室で「月形町地域公共交通網形成計画・住民説明会」があったので参加してきました。
 
会場には15人弱の町民。以前(10月24日)に開催された「月形町の地域公共交通に関する意見交換会」に参加した方がほとんどでしたが、今回初めての人も。JR代替バスの状況を知りたい人や、現在展開中のパブリックコメントに回答するために詳しい内容を知りたかった人等、それぞれに目的があっての参加です。
 
住民説明会はいつも通りの配置(教室形式の対峙型)と展開(町側から項目ごとに一気に説明その後に町民側から質問)で実施されました。説明項目は以下の通り。2.以外は10月の意見交換会とほぼ同じ内容でした。
 
1.町民アンケート結果の説明
2.月形町地域公共交通網形成計画(概要)の説明
3.JR代替バスの説明
4.町内オンデマンド交通の説明
 
10月の意見交換会に参加していた人は、2度目の資料と説明の部分については多少の理解が進んでいて、具体的な質問をしていました。
一方で、初めて参加した人にとってはチンプンカンプンだったよう。一気に早口で進められる説明のスピードについていくのが難しい上に、カタカナ用語や専門用語・略語がそのまま出てきていたので。
 
さらに町民側の理解を阻害したのは、行政全体の中での計画の位置付けや実際に動き出すまでのスケジュールなど、「全体を見通す地図」が示されずに個々の課題だけを抜き取った説明や資料だったこと。
現在展開されているパブリックコメントも同様で、地域公共交通網計画の素案概要図だけが示された資料が町報に折り込まれ「ご意見をお寄せください」となっているので、
「何を聞いているのか、何を求めているのか、さっぱりわからん!」
という参加者からの発言が象徴していました。
 
参加者からの質問がいくつか出て時間を要していたとは言え、「遅い時間ですし・・・」と進行を急ぐ町側の姿勢には疑問が残りました。だって(たぶん町側が当初予定していた1時間半なら)町側の説明と1,2の質疑応答で終わる時間設定なんです。それで住民説明会?
 
全町民に関係する地域公共交通に関するマスター計画(最上位に位置する基礎となる計画。これを元に今後の施策が展開される)なのに、金曜日の夜1回だけ役場で開催する住民説明会で終わりだなんて、アリバイ作りにしか思えないですもの。
田舎の車社会の月形町で地域公共交通を必要とするのは、学生と(圧倒的に)高齢者。その人たちが足を運べない時間帯に、市街地の役場でしか説明会を開かないなんて。ちょうどその日は同時刻に町内でお通夜が2件(←お通夜が入るかは事前に予測できないけれど、有るとすればこの時刻)。3月の金曜日は送別会等もあるでしょうから・・・。
 
説明会参加者から
「進め方が良くないんじゃない? こんな風に全体に呼びかけて説明会を開くより、公共交通を実際に使う人のところに行って話しを聞いた方がイイと思う。市街地から遠い高齢者のサークルとか、月形高校生とか、町外に通勤通学している人とか・・・」
同感です!
 
それと説明会は何度も開いて欲しい。情報には何度も触れないと理解できないですから。(1度で理解できるのは、この計画を作っている人ぐらいでしょう?!)
町民が情報に何度も触れるうちに理解が深まれば、これからの事業実施できっと役立つと思うんです。「解らない人」を基準に進めて欲しい!

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