2010年06月08日

6月定例会の一般質問

6月定例会は6月15日(火)と16日(水)の2日間の予定で、一般質問は15日10:00の開会後すぐに行われます。今回の一般質問は最初に私(宮下)、次に楠議員の順で、2人のみです。

私の一般質問は以下の内容です。ぜひ傍聴にお越し下さい。
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【ワクチン接種費用の商品券による助成事業について:(町長に対する質問)】

 本年度から実施されたヒブワクチンの商品券による接種費用の助成事業は、予防医療と商工振興を兼ねた施策で評価できる。しかしながらヒブワクチンは乳幼児期の短期間に規定回数を接種する必要があり、一部の保護者にとっては初期の負担が大きく、接種開始時期の遅れや接種そのものを見合わせる場合も考えられる。ワクチン接種の予防医療的効果を考えた場合、もう一歩保護者の事情に配慮したきめ細かな対応が必要ではないのか。

 そこで以下の3点を伺いたい。

●保護者の事情に配慮した補助的な施策はないのか。
●この事業の行政評価はどの様な観点で、いつの時期に行われるのか。
●今後展開される他のワクチン接種助成について、同様の配慮や評価は検討されているのか。

2010年06月07日

2010年度 北海道自治体学会 政策シンポジウム(パネルディスカッション1)

しばらく間が空いてしまいましたが、2010年度・北海道自治体学会・政策シンポジウムのつづきです。
ここではパネルディスカッション第1部の話題を中心に報告します。
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パネルディスカッション「北海道の現場から」(第1部)

《パネリスト》
 ・宮下裕美子 (月形町議会議員)
 ・小林董信氏 (北海道NPOサポートセンター事務局長)
 ・石井吉春氏 (北海道大学公共政策大学院教授、運営委員)
《コーディネーター》
 ・久田徳二氏 (北海道新聞社木古内支局長)

パネリストの3人はそれぞれの立場で、それぞれの分野における「地方分権・地域主権」「民主党政権での変化」等について発表しました。(宮下=地方議会、小林氏=新しい公共、石井氏=経済的側面)

民主党政権になってから地域主権が叫ばれるものの具体的な形が見えない状況で、各パネリストとも「地方分権・地域主権への流れは感じるものの、確固とした変化はまだ無い」というのが共通認識でした。
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私の発言については、右のレジュメに要旨をまとめてあります。月形町議会議員として見える、小さな地方議会の現状とその議会が機能するための課題と提案です。

今回特に伝えたかったことは、

■(現実問題として)兼業議員がどこまで議員活動に時間を割けるのか

・・・地方分権・地域主権ともなれば議会の機能強化が求められ、議会活動や議員活動の増加は必須です。しかし様々な状況から議員報酬の増額はあり得ず、今後も兼業議員として活動していかなければなりません。そうなると、議会活動内容を精査し特化していく必要があります。
 私個人としては、「小さな議会の特徴(町民に近い、町民の行政に対する関心が高い、町民が深く行政に携わっている)を良い方向で活かす=議会が(行政の)広報公聴部分を担う」という役割分担になってもいいと思っています。
 議会基本条例等法整備の必要性も理解しますが、今の月形町議会にはその動きはありません。しかし、基本条例でうたわれるような議会人としての精神や活動は、町民と議会の距離が近い「小さな地方議会」では昔から目に見えない形である程度できているのではないかと考えます。現状では制度設計や条例制定に時間をかけることより、地域特性を活かした方法で条例の趣旨を実現できればと考えます。
 なおこれらを実現するためには、現状(議員の能力と、兼業を含めた議員活動の限界)を見据えた上で、不足部分のサポート体制を強化する必要があると考えます(まずは法務関係)。


教育機関としての議会や議員の役割と可能

・・・「議会は町民の縮図」といつも感じています。
議会改革の先進地:栗山町議会は、議会報告会で議会基本条例前文の朗読を行い、資料にも二元代表制の特徴を掲載、「教育機関」としての役割を担っているように見えました。それによって町民の方々も「議会をどう活用するか」という視点で報告会に臨み、積極的な意見や議論がなされていました。
月形町で実践するには、まず「町民がいつでも議員になれるだけの情報提供」を行ってはどうかと考えます。都市部に比べ存在の近い議会の利点を活かすためにも町民にもっと情報提供し、共に考え共に発する存在になれれば・・・私のできる範囲として「ゆみこの議員活動報告書」を全戸配布し、相互理解を深めたいと考えています。(道半ばですが、手応えはあります。)


■地方分権を進めるためには三者(行政・議会・住民)の理解と行動が不可欠
  議員は当事者! 行動を起こし、変革するのは自分

・・・意識を変え、行動を変化させるためには、関係する人全ての足並みが揃わなければ前に進めません。非常に難しいことです。しかしだからといって何もしないのは議員として問題がある!
議員は地域主権や地方分権を進めるための当事者です。問題提起や状況整理をする評論家や大学の先生方とは立場が違います。当事者である私たち「議員」が動かなければ!!
私は、動くことで町が変わっていくことを身をもって感じています。

2010年06月06日

札比内小学校・校歌の作詞者も・・・

先月、北海道新聞朝刊の連載「校歌アルバム」に月形町立札比内小学校の校歌が紹介されました。

その記事を見てびっくり!!
その作詞者に「松實菱三」とあり、もしかして「町歌の作詞者 松実菱三さん」と同じ???
早速教育委員会で調べてもらったところ、確実な証拠は見つかりませんでした。

それでも、札比内小学校校歌が作られたのは昭和27年(開校30周年記念)、月形町歌は昭和20年(開町60年の記念)。
町歌の作詞者「松実菱三さん」は、倶知安町内の小中学校の校歌も作詞されていた。
「み」の字が「實」か「実」かは、旧字体か新字体かの違い。
詩の雰囲気は非常に似ている・・・。

たぶん・・・きっと・・・同一人物(私の希望的想像です)。

今年7月3日の開町130年記念式典には松実菱三さんのご息女ご夫妻も出席されるとのこと。式典では月形中学校の生徒による町歌の合唱が企画され、練習に励んでいます。(うちの中2の息子も時折町歌を口ずさむほど。)
せっかくの機会、札比内小学校の校歌も聴いていただけたらなあ・・・。
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 札比内小学校 校歌        作詞  松實菱三
                  作曲  原田 甫

 1.雲はるか 雲はるか
   学びの窓に 香も高く
   そよげ麦の穂 稲の波
   みのり豊けき 月形の
   明日をにないて いや学ぶ
   幸あり我ら 札比内 札比内

 2.天かける 天かける
   吾ら若鷹 眉あげて
   仰げあの嶺 樺戸山
   希望の徴章 誇らかに
   明日の文化を いや築く
   栄えあり我ら 札比内 札比内

 3.花のごと 花のごと
   やさしく清く とこしえに
   匂え莟の 山ざくら
   深雪に耐えて ほがらかに
   明日の理想に いや励む
   自主あり我ら 札比内 札比内

 4.打ち開く 打ち開く
   真実の扉 たゆみなく
   磨けこの精神 この体
   父祖の汗を うけつぎて
   明日の光りと いや奮う
   意気あり我ら 札比内 札比内

2010年06月05日

月形中学校 第46回体育大会

46tukichuutaiikusai.jpg先週の土曜日(5月29日)、月形中学校で体育大会が開催されました。久しぶりに朝から晴れ渡り、絶好の体育祭日和! 春からの低温と雨がちな天気で農作業が遅れてはいましたが、この日ばかりは何かと理由をつけて校庭に駆けつけ、子ども達のがんばりを遠くから応援する保護者の姿がありました。

今年の全校生は87人。午前中は個人種目(100m走、選択種目、中距離走)、午後は団体種目(全員リレー、ムカデリレー、400m選抜リレー、綱引き)で記録や紅白対抗のチーム勝利を目指し、そして最後は伝統の「学年対抗長縄跳び」まで、持てる力全てで頑張っていました。
46tukichuutaiikusaia.jpg

毎年見ていて感動する場面はいくつもあるのですが、今年特に記憶に残っているのは、やはり「長縄跳び」。歴代の記録に挑むため精鋭チームを結成し臨んだり、自チーム記録更新を目指したり。それぞれに目の前の目標は違っても、結果を出したいと必死に頑張る子ども達の姿があり、また結果を出したチームを賞賛する声と拍手、感動する涙がありました。

必死で何かをやったことのある人は、必死で頑張っている人と必ず共感できます。この日、子ども達同志、そしてそれを見ている大人達、その全てが共感できたことは大きな財産です。

月形町、まだまだ伸びシロがあります!

2010年05月28日

月形町開町130年記念 円山スギ植樹会

昨日午前、町内円山(まるやま)でスギの植樹会が行われました。参加者はこのスギ林にかかわる関係者や小中学生、一般町民など約250名。たくさんの人が月形町の歴史や自然に触れ、時代を繋ぐ担い手となったひとときでした。

月形町は明治14年(1881年)、北海道初(全国3番目)の集治監(国が管理する刑務所の前身)である樺戸集治監の開庁に伴い拓かれた町で、初代典獄(現在の刑務所長。当時は警察署長や地域の自治も担っていた)月形潔の功績を讃え姓をとって「月形村」となったのが起こりです。
今年7月1日で開町130年、空知管内では最も古い町です。

その樺戸集治監開庁10周年(明治23年:1890年)の記念事業として、円山に囚徒の手によってスギが植栽されました。望郷の念を抱いた囚人達は丹誠込めて手入れしたそうです。
このスギ林(国有林)は「まとまったスギ林」としては北限に位置し、学術的・歴史的にも価値が高いと評価され、「月形スギ保護林」として大切に管理されています。平成19年には野ネズミの食害対策(特殊粉の塗布、ネットの巻き付け)も行われました。

当初4,000本以上植えられたスギは風雪・生育不良・動物の食害等で数を減らし、途中補植などもされながら管理され、現在は約350本が残っています。最も大きなものは幹の直径68cm、樹高32mもあるそうです。

写真は平成20年に試験伐採したスギの切り株付近の標本です。根に近い部位なので星の様な形状をしています。よく見ると中心部の年輪は幅広く、周辺部は狭くなっているのがわかります。
森林関係者の話では「植えてすぐの頃(中心部が育っていた頃)は樹と樹の間に隙間があって、十分な陽光を受けることができて順調な生育をしたけれど、スギ林全体が育ち大きくなることで光りが遮られ、生育スピードが落ちたのではないか。」とのこと。なるほど〜。

さて、本題に戻ります。まず植樹に使われたのスギ苗について。

平成18年、月形町と空知森林管理署とが共同で「スギ保護対策プロジェクト」を立ち上げ、平成20年度には(独)森林総合研究所林木育種センター北海道育種場も加わって「後継樹育成対策」が始まりました。
平成20年6月保護林のスギから枝を切りとり、その穂から苗木を仕立て挿し木(1,400本)して越冬。翌春、発根しているものはヤシでできたポットに移植。未発根苗は再度調整し発根すればポットに移植。枯れたものも多かったので新たに採穂した苗木(300本)や北海道育種場で管理していた苗(570個)も加え、2年目の越冬。平成22年5月27日、最終的に1,100個のポット苗が準備できました。

植樹会場には小さな杭で目印が打たれ、植樹用の穴も開けられていました。そこにヤシポットに入った20cmほどのスギ苗をそのまま埋めて土を寄せ、しっかり押さえれば植樹は完了です。敷地が小学生区、中学生区、一般区と区割りされていたので、それぞれ穴を見つけてはどんどん植樹を進め、30分程で終了しました。
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雨続きの雨上がりで足元の悪い現地でしたが、歴史に触れながら1人4本もの苗を植える事ができ、皆満足そうに引き上げていったのが印象的でした。

また「大きく育ってくれたらいいね。」「頑張ってね。」と声をかけながら植える姿や、「これが立派に育つ姿は見られないねえ」と感慨深げに全体を見渡す高齢参加者の姿、「土を苗にかけると枯れちゃうんだ」と植え方を指導する森林現場で働く人、「これからの管理が大変だよね」と心配する人、様々な人が参加したからこそ意味のある植樹会だったと感じました。

この日の植樹会は公的な森林関係機関の協力はもちろんのこと、会場整備などの協力をしてくださった月形建設業協会や「花の里つきがたの水と緑を愛する会」の皆さんをはじめとする関係団体、役場の方々の『現場の力』で成功しました。
動いてくださった皆さん、ありがとうございました。

この苗が大きな木になるまでにはまだまだ手がかかりますが、いつかスギ林になって今日の日のことが語り継がれるようになれば・・・歴史の一部になれる幸福感を味わうことができるでしょう。

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