2010年03月28日

平成21年度第2回月形町土地開発公社理事会

3月25日午前、役場第1会議室で土地開発公社の理事会が開かれました。

議案は平成22年度の事業計画と予算で、例年通り「北陽団地」「白陽団地」「優良林間住宅地プロバンシャル月ヶ杜」各1区画の販売と、それに伴う収支と管理費等の予算化です。
現実的に土地の販売はかなり厳しい状況ですが、計画達成に向けてPR活動(HP・雑誌広告・ポスター制作・大阪でのプロモーション等)を積極的に行うことなどを確認しました。

〈その他〉として【第三セクター、地方公社及び公営企業改革の推進について】の意見交換がありました。
これは平成19年に施行された「地方公共団体の財政健全化に関する法律」を基に総務省から通達があったもので、「地方公共団体が主体的かつ早期に、第三セクター等の存廃を含めた抜本的改革の推進を支援すべき」としています。具体的には、保有土地を時価で評価し経営状況を判断することや、債務処理に地方債が発行できる等です。

月形町土地開発公社の場合、土地造成に民間金融機関の資金は借りていないので金利は発生していませんし、公社の扱っている土地は宅地であるため小規模で地価の変動も少ない状況です。理事会では平成22年度をかけて様々な検討を加えることになりました。
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景気動向を見ても、宅地を買い家を建てる状況になく、土地開発公社の事業は厳しい状況だと言えます。ただ実際に売買は成立していないものの見学者は訪れているということ、平成23年4月からは光回線が共用になるなど、明るい話題もあります。

【札幌から1時間圏内】という立地、
【光の整備された情報都会】というインフラ、
【救急対応の町立病院】の存在、
【新鮮で多様な農産物が豊富】【広い土地と豊かな自然】という環境、
そして【歴史と面倒見の良さ】という目に見えない財産。
加えて【保育園・幼稚園・学童保育所・小学校・中学校・高校、そして地域力】という子育て環境の充実も、大きなアピールポイントです。

月形は良いところですよ。

2010年03月24日

強風と農家と家族

先の連休は全国的に強風が吹き荒れ、北海道内でも農業用ハウスの倒壊等、局所的に被害が発生しました。ここ月形もひどい風で、3月21日(日)の最大瞬間風速は25m。既に春作業(苗作り等)を始めている農家もあるので被害もあったようです。

我が家では一番大きな越冬ハウスの天井フィルム(農PO)が裂けてしまいました。幸いにもハウスの中に植わっているのは寒冷地の宿根草で、この時期の外気にさらされても大丈夫。それに太くて頑丈なパイプだったので骨格には被害が無くて、ひとまずホッ。

翌22日は振り替え休日。少し風がおさまったのを見計らって、家族4人でハウスの補修へ。と、みるみるうちに雪が降り出し、風も付きだして地吹雪模様に。結局この日は補修するための道具と資材を破れたハウスに運び込んで終了。作業時間:約1時間。

翌23日。今日こそはと多少の風と雪の中、夫と二人で作業開始。破れた場所を修復するためには5m以上もある屋根に上らねばならず、夫は上に登ったまま、私は下からサポート。大きく開いた穴に蓋をかぶせるように落ちたフィルムを引き上げ、風の入り口をふさいでいると・・・雪がバサバサと降り出し、みるみるうちに積もり・・・一気に作業できなくなりました。修復完了まであと半分。作業時間:約2時間。

そして今日。朝から晴天。日が高くなると共に表面の雪がとけて作業が進むと思いきや、またも風が! こんな日は作戦が重要。いかに安全に無駄のない動きで作業できるか、状況変化に対応して作戦を変更しながら、作業を進めること3時間。補修完了!!! 
天井に開いた穴は完全にふさがり、風にも強く補強されました。
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今回の強風被害を修復するために、大人2人で都合6時間(+子ども2時間分)。どんなに大変でも生産するためには直さなければなりません。今までもこうして2人で直してきました。農家の宿命です。

毎回状況が違うので作戦もその都度違い、疲れや見解の相違でケンカになることもありました。経験を積んで、お互いの一歩先を読みながら、効率的に何とか動けるようになったかな。それでも今回のように天候急変で中途で止める場面もあります。思うようにいかないのも農家の宿命。

今回修復した越冬ハウスは、私たちがここで農業を始める以前から建っていました(元の農家が建てたもの)。私たちが引き継いでから、強風や台風、吹雪で何度か被害が出ているのですが、それが決まって休日。毎回、家族の記憶に残る出来事です。

そして今日、終業式を終えて帰宅した子ども達に「ハウス、きれいに塞がったよ。」と報告すると「え〜、スゴイ、良かったね。」とねぎらいの言葉が返ってきました。補修の大変さを知っているからこその共感。

ハウスの被害は残念でしたが、修復完了の達成感と、自分もやればできるという自信、そして家族と共感できる幸せ。ああ、農家で良かった!



3月も下旬というのに月形にはまだ1mくらいの雪が残っています。いつもより寒い日が続いてるからですね。ちなみに、この冬の降雪は約10m、平年より少し多かったくらいでした。

関東方面では桜が咲いたと聞きます。
あ〜、月形の春はまだ先かな〜。

全員協議会(2010.3.5〜18)

第1回定例会に合わせて随時開かれた全員協議会は、以下の内容が報告・協議されました(順不同)。

1.議案説明と会議等出席議員報告
 ・議会運営委員長・議会事務局より定例会の日程と一部議案の説明
 ・一般質問の取り進め方の確認(内容と制限時間)
 ・意見案と追加議案について
 ・各組織に派遣されている議員から活動報告

2.月形町・新篠津村地域情報通信基盤整備事業について
 ・臨時交付金の金額決定(当初予定より大幅増額)
   ●総事業費(月形町+新篠津村) 13億0350万円
   【月形町分】総事業費 8億8950万円(うち補助対象:8億8800万円+単費分150万円)
       ・国庫補助金:ITC交付金(地域情報通信基盤整備推進交付金) 2億9600万円
             :臨時交付金(地域活性化・公共投資臨時交付金) 5億4400万円
       ・起債   :過疎債(補助残の95%適応)           4560万円
       ・一般財源 :起債残+単費分                  390万円
   ●工事内容(月形町分):光ケーブル 延長108km、局舎整備 2カ所、
               IP告知端末機設置 1770台
   ●プロポーザル方式による応募:NTT東日本ー北海道1社のみ(2月22日決定) 

   ●月形町は通信会社より、光ケーブル使用料を得られる(光回線加入戸数×単価/月)
    ・対象世帯の2割(約350戸)が加入すれば、約300万円/年の収入
    (維持管理費の一部として繰り入れ → 月形町の維持管理費の最終的支出は40万円弱)

3.平成21年度一般会計補正予算
 ・既に補正した地域活性化きめ細かな臨時交付金だが、増額されたので再度増額補正
  (8796万5000円 → 1億0165万円)
 ・増額になったが項目は増やせない → 計画に追加工事で対応(追加議案)

4.月形町耐震改修促進計画(平成22年度〜27年度)
 ・計画策定:市町村は努力義務(国・道は必須)、策定費用は補助率100%(平成21年度)
 ・計画は地域防災計画、マスタープラン等に反映される
 ・町内の全建物が対象。町内の耐震化率は現在58.6%(推定)→(目標)90%
 
5.月形町振興公社から(はな工房食堂部門の委託事業について)
 ・既存の事業者撤退の意向(平成22年4月を目途に)
 ・今後の事業展開について議論
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光回線整備に対する国からの補助金(交付金)がやっと確定しました。
この補助金はもともと麻生内閣時の補正予算に組み込まれていたものですが、政権交代や事業仕分け等があり、金額が確定するまでに半年以上の月日が流れました。工期の関係もあり、補助が確定しなくても事業準備を進めなければならなかった担当者は、きっとホッとしたことでしょう。

それに加え、確定した補助金は補助率が大変よく、これだけの大きな事業のほとんどを国の費用で賄うことができたことは、今まで『情報インフラは国が行うべき事業』と主張していた町長にとっても朗報だったと思います。

今後はこのインフラをいかに活用するかが勝負です。道内でもいち早く光回線化になるのですから「先んずれば制す」のごとく、地域ブランド化、過疎地域や高齢者のネットワーク構築、医療・文化・教育面での活用等、アイデアを活かしていければ・・・

また一般質問でも触れましたが、この事業は月形町に収入をもたらす投資事業でもあります。この時代、自治体の収入源が税金以外にあるというのは心強い限り。町民にとっても行政にとっても利点がありウインウインの関係が築けるよう、まずは相互理解を深めることから、と考えます。

2010年03月23日

野菜の栽培講習会

今日は午後から役場大会議室で開かれた「野菜の栽培講習会」に参加してきました。

これは月形町地産地消計画推進協議会の主催で昨年から行われているもので、空知農業改良普及センターの平門専門普及指導員、南辻専門普及指導員が講師です。

今年は葉茎菜類(キャベツ、白菜、レタス、ほうれん草、アスパラガス)を中心にした栽培講習の他、ハーブや新しい(珍しい)野菜の紹介や提案もありました。(ちなみに、昨年はトマトなどの果菜類の講習会でした。)

参加者の多くは一般の家庭菜園愛好家(農家の自家野菜栽培も含む)で、直売所で野菜販売をされている方の姿も。昨年とテーマが違っているので、参加者の顔ぶれも少し違っていたとか。お目当ての「作りたい野菜」に合わせ、参加を決めているようです。また参加者のほとんどは高齢の方々でしたが、私くらいの年代もちらほら。みなさん熱心に聞き、質問も活発でした。

参加者の多くが興味を持ったのは以下の点でした。

◆病害虫の防除
(農薬を使わない方法、農薬を使う場合の注意点、農薬の種類)
◆播種時期と品種の選定
◆栽培方法と健康
(ほうれん草の栽培における硝酸態窒素の問題。葉色と健康)
◆栽培方法と食味(収穫前の水分量)
◆最新技術(アスパラガスの立茎栽培)
◆農薬全般の基礎知識と情報
◆農産物の情報
(月形メロン・スイカのほとんどは、農薬使用量が慣行栽培の1/2程度。
 美唄のアスパラは春から秋まで連続出荷、等)


いずれも栽培農家にとっては基本的なことで様々な講習会も開かれている内容ですが、一般の方や家庭菜園等小面積栽培の方に向けては、整理された情報が少ない分野なのだと感じました。
今回普及員の方は、専門用語をわかりやすい言葉に言い換え、受講者の興味に合う形で情報提供していて流石でした。普及員の仕事が農家向けだけではなく、農家と一般住民の橋渡し役であることを再認識した講習会でした。


地産地消を推進するためには「農」への理解が進まなければなりません。「農」を取り巻く正しい知識はもちろんのこと、栽培や収穫の喜び、食味や珍味の追求、「農」と「食」と「健康(身体)」の関係など、理解への切り口は無限大だと思います。

「農」のおもしろさや奥深さは様々な取り組みができること。まだまだやれることがあると思うと、力が湧いてきました。
月形には未来への種がたくさん眠っています。

2010年03月22日

平成22年度予算特別委員会

平成22年度月形町歳入歳出予算特別委員会は3月16日〜18日に開かれ、審議を終了しました。

写真は予算特別委員会中日(3月17日)の役場前風景です。前日夜に降った雪と強く冷たい西風で、地表は冬の様相ですが、空の青さと雲は春の雰囲気を漂わせています。
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平成22年度の一般会計予算の歳入歳出総額は、31億6100万円

各種財政指数の見込みは         
・経常収支比率   87.0%
・公債費比率    10.5%
・実質公債費比率(3ヶ年平均)11.1%
・公債費負担比率  20.8%
・財政力指数(単年度)    16.2%   
・財政力指数(3ヶ年平均)  16.5%
※平成21年当初予算、決算見込に比べてもおおむね良好な数字。ただし財政力指数は落ちている。

今年度の一般会計事業の中で私が気になるものは

◆開町130周年関連予算(350万円)・・・式典と各種事業(花火、美術展示、「赤い人」販売、他)
◆職員給与費(930万円増:前年度予算比1.7%増)
    ・・・職員のモチベーションアップのため、独自削減していた手当等削減分を元に戻す
◆職員研修費の内容・・・昨年と同内容の研修を予算化。

◆乳幼児ヒブワクチン接種費用(100万円)
    ・・・今年初年度。生後2ヶ月〜5歳まで96人分(1歳未満は3回、1歳以上は1回接種)
     接種費用(7,000円/回)を医療機関で支払い後、役場に申請。町内商品券で同額補助。

◆皆楽公園エリアに対する整備予算
    ・・・昨年来の臨時交付金により様々な事業が展開。繰越明許で年度を越えた工事も多数。
     ・水辺の家改修、JR客車処分、野球場芝生張り替え、サイクリングロード補修
       バンガロー新設、トイレ改修、駐車場改修等、老朽化施設の更新が中心
     ・振興計画に沿った整備。過度な整備の予定無し。
◆円山公園周辺施設解体
    ・・・旧展望台の解体、トイレの改修。歴史財産として活用できるよう、今後検討。
◆橋梁点検、町営住宅長寿命化計画策定業務
    ・・・既存施設(橋梁、町営住宅)長寿命化のための点検や計画。国の施策や補助による。

◆札比内小学校校舎等屋上防水改修工事・・・コンピュータ室等一部校舎の雨漏り修理
◆年間の新館図書購入費
    ・・・図書館:150万円、学校図書(小中3校合わせて)約50万円
     ・図書館の蔵書(3万冊)検索システムの保守管理費 21万円/年
      新入庫分(約1000冊)のマーク代+データ送信料 15万2000円
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各特別会計の平成22年度予算規模(歳入歳出)は以下の通りです。

■月形町国民健康保険事業特別会計予算   5億1917万6000円
■月形町老人保健事業特別会計予算       100万円
 ※後期高齢者医療等へ移行後3年間は会計を開けておく措置による。今年度が3年目。
■月形町後期高齢者医療特別会計予算      5130万円
■月形町介護保健事業特別会計予算     3億5818万円
■月形町農業集落排水事業特別会計予算   1億0945万5000円
■国民健康保険月形町立病院事業会計    病院事業収支 7億9035万9000円
                     
特別会計の中で気になる点

●国民健康保険会計、介護保険会計とも、財政規模が大きくなっている。
 また各会計財政調整基金からの取り崩し額が大きく予算化されている(→ 別項で詳しく)

●病院会計に対する一般会計からの繰り出しは、ルール分(交付金で手当てされている部分)を
 除き、2217万6000円と比較的少なくなっている。国の「地域医療強化」の動きによる。
 なお今年の診療報酬改定は、月形町立病院経営にはプラスになる要素が少ないとのこと。

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