2009年10月12日

第57回北海道女性議員協議会(総会)

今年の北海道女性議員協議会は、10月8,9日に日高管内様似町・中央公民館で開催されました。今年のテーマは『ひと(男)とひと(女)が 生きがいをもって暮らせる まちづくり』。

大会の日程は
第1日目 ・総会(議案審議 1件)
     ・講演『様似町ジオパーク(地質遺産)の取り組み』
     ・交流会
第2日目 ・研修会『AWNによるロールプレイ:男女共同参画、成年後見制度』

今年の参加者は約40名と少なく寂しいものでした。これは日程的要因(8月末の総選挙により、各議会の9月定例会がずれ込んだ)や地理的要因(様似町は日高管内でも東部に位置し札幌等中心部から遠い。苫小牧からJR室蘭本線で約3時間)、気象的要因(台風の到来)によるもののようです。
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総会で審議された議案は1件。
「特別支援教育就学奨励の補助金制度の確立(新設および改正)について」
特別支援学級(市町村立)と特別支援学校(都道府県立)との、特別支援教育就学奨励補助制度の格差を是正する要望。

補助制度の実態と障害の種類や程度などについて活発な議論が成されましたが、議案書が当日配布だったためにそれぞれの議員が充分な資料を得ることができず、最終議案の文言まで検討することができなかったのは残念でした。
ただ意思統一が図られ、要請活動を行うという方向性が確認されたことは一つの成果だと思います。

なお前回議決した4つの議案は、昨年11月に平出道議、故山田岩見沢市議、酒井岩見沢市議により道の関係機関へ要請活動が行われ、国に対しても関係機関へ郵送で要請活動が行われました。
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今年の女性議員協議会総会は、折しも今年初上陸の大型台風18号が北海道に最接近するのと同時。最接近した8日夜は風が吹きすさび、お隣のえりも町では停電、様似町でも国道の一部で土砂崩れが発生するなど、大変な状況でした。ただ関係者のご配慮で私達は予定通りに総会・交流会・研修会を終え、無事帰宅することができました。ありがとうございました。

日高管内は7町(日高町、平取町、新冠町、新ひだか町、浦河町、様似町、えりも町)ありますが、女性議員がいるのは5町で計6名。この町議6名で全ての準備を行ったとのこと、また日高管内は各自治体が横に連なっているので自治体間の距離もあり、何かにつけ大変だったと思います。

お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

この2日間、私は実に有意義な時間を過ごすことができました。様似までの約5時間、そして宿舎での長い夜、他の議員と様々な情報交換をしたり、議員になるきっかけや活動の様子などを聴いたり話したり、皆日々葛藤しながら理想に向かって努力している姿が共通していました。女性だから、思想信条が他の人とは違うからと不利益を受けたり・・・それぞれに強烈な経験を持っていました。やっぱり女性は強いです。それぞれに想いがあるからこそ「議員」として活動していけるのだと思いました。
この2日間で多くの議員とうち解けるとともに、新たな力をもらいました。

来年は釧路市での開催です。その日にみんなに活動報告できるよう、精進したいと思います。

2009年10月04日

全員協議会(2009.9.15〜17)

定例会の開催に合わせ、随時、全員協議会が開かれました。

主な協議事項と報告は

1.議案説明と会議等出席議員報告
 ・議会事務局より定例会議案の要旨の事前説明(質問は本会議で)
 ・各組織に派遣されている議員から活動報告

2.地域情報基盤整備事業について → 別項目で詳しく
 ・町内ブロードバンド(光通信)整備と双方向告知(IP)通信システムの構築
 ・地域情報通信基盤整備推進交付金、公共投資臨時交付金の活用
 ・IP告知端末のデモンストレーション
 ・各種交付金の内示は出ているが、確実に予算化できる見通しがついた時に補正する
 ・総事業費 8億8000万円

3.町道(南耕地月浜線)歩道造成事業について
 ・平成25年度、石狩川頭首工完成(=管理橋:広域農道の供用開始)に伴い、
  本路線の交通量増加が予想される
 ・供用開始時期にあわせ、歩道造成工事(平成21〜25年)
  ・歩道の造成により、歩行者の安全確保
  ・路肩幅の確保(通行車両の安全性確保、冬期間の堆雪幅確保)
  ・除雪センター前のカーブの改良
 ・総工費 1億8200万円

4.全国学力テストについて
 ・結果と傾向の報告

5.振興公社と土地開発公社の経営状況について
 ・資料配布

6.介護保険料の賦課誤り、住民税の賦課更正について(平成21年度分)
 [介護保険料]
  ・賦課計算における入力ミス、チェックミス
  ・通知書送付後に、受け取り人からの問い合わせで発覚
  ・56件 総額11,200円
 [住民税]
  ・電算システムの変更により、前年度とは違うデータを使って賦課決定。
   一部の人には確定申告の必要性があったが、案内が不足した結果、
   扶養控除などが反映されない状態での課税が発生
  ・23件 総額104万600円分
     ↓
 [対応と再発防止策]
  ・発覚後すぐに役場職員が対象者宅を訪問して対処
  ・再発防止のために、段階的チェックを強化する

7.「宮下の一般質問」の取り扱いについて
 ・今定例会において、宮下の一般質問が直前に変更になったことに対する経緯の説明(議長から)
 ・この案件は「議長預かり」とし、行政委員会と議会の関係を議長が調整する
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今定例会の全員協議会での協議・報告事項は、未来に向かう「夢」から過去の「過ち」まで幅が広いものの、そのほとんどが【お金】に関することでした。議会の役割からして「お金のチェック」は当然のことですが、国の動向に左右される小さな自治体の現状や、業務がキチンと遂行されていれば問題ないことに時間を割かなければならないこと等、いささか疲れました。

小さな財布の中身をやりくりし、いかに快適で安全な住民生活を構築するか・・・このたたき台を作る行政側は大変な作業ですし、行政側の視点で最善のものを作っているのも理解しています。
だからこそ、小さなミスで町民の信頼を損ねるのは本当に残念です。

ミスと信頼が直結しないためには、何が必要なのでしょうか。

2009年09月30日

平成20年度決算特別委員会

平成20年度月形町歳出歳入決算特別委員会(9月16〜17日)の報告です。なお用語については平成19年度決算特別委員会をご参照ください。

月形町には7つの事業会計(一般会計、国民健康保険事業特別会計、老人保健事業特別会計、介護保険事業特別会計、農業集落排水事業特別会計、月形町後期高齢者医療特別会計、町立病院事業会計)があります。各事業ごとの平成20年度の決算について、特別委員会で審議し承認しました。

私が特に注目した点について、以下に記します。
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【一般会計】
◆ 歳入総額 34億0399万7367円
◆ 歳出総額 32億9456万5885円+翌年へ繰り越すべき財源 3397万1772円 
◆ 7545万9710円の黒字決算
  ・地方交付税の大幅な増額と月形町行財政改革プランによる歳出抑制による
◆ 地方交付税は、1億0969万4千円の大幅増(H19年度と比較)
  ・普通交付税:9671万3千円増、特別交付税:1298万1千円増
  ・基準財政需要額算定中の地域振興費需要額算定方式の改正、単位費用の改正による
  ・麻生内閣の政策による増額を含む(地域活性化臨時交付金、定額給付金給付補助金など)
◆ 財政調整基金、減債基金、公有財産整備基金を取り崩さずに済んだ
◆ 経常収支比率 89.1%(H19年度比較 1.3%減)
  ・交付税の増額が大きな要因(分母が大きくなった)
  ・警戒ライン85%を上回っている(道内の多くの自治体が同様)
   → 今後も経費節減に努めることで、更なる悪化は回避できるであろう
◆ 公債費比率 12.9%(H19年度比較 0.1%減)
  ・警戒ライン10%を上回っている
   → 今後も計画的な償還により上昇することはないであろう
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【財政健全化判断比率】

財政健全化法により公表が義務づけられた4つの指標と数値

            平成20年度値    早期健全化基準 財政再生基準 
1)実質赤字比率  : ー(実質赤字がないため): 15.0%   : 20.0%
2)連結実質赤字比率: ー(実質赤字がないため): 20.0%   : 40.0%
3)実質公債費比率 : 12.1%         : 25.0%   : 35.0%
4)将来負担比率  : ー(実質的な将来負担額がない):350.0% : /

これらの数値から、月形町の財政は良好である
(月形町監査委員の平成20年度財政健全化審査意見書から)
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【月形町国民健康保険事業特別会計】

◆ H20年度の医療給付費は、H19年度に比べ減少(H19年度比:95.3%)
  H20年度国保税収入も同様に減少(H19年度比:80.4%)
◆ 減少の要因は、制度変更に伴う被保険者数の大幅な減少(1,962人 → 1,290人)
  ・75歳以上の被保険者が後期高齢者医療制度に移行
  ・退職被保険者の年齢区分の変更(75歳未満 → 65歳未満)
◆ 収支差引額 1870万6千円の黒字決算
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【月形町立病院事業会計】

◆ H20年度純損失額 7422万9101円(H19年度比:3970万2587円の損失増)
◆ 累積欠損額 5億5850万1204円、累積欠損比率 84.87%(H19年度比:12.90%悪化)
◆ H20年度患者利用者数はH19年度と比較して、1500人の減(特に外来患者の減少が大きい)
◆ 収支悪化の要因は?
  ・収入減の主たる要因:外来患者数の減少(医療費高騰、景気悪化などが考えられる)
  ・支出増の主たる要因:給与費(人件費)の増、材料費(主に薬品費)の増
◆財政状態は今のところ悪化傾向にある
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月形町の平成20年度財政規模は約34億円と、今までの縮小傾向から一転して大きくなった。これは麻生内閣時代の地域活性化臨時交付金等、国の政策によるところが大きく、一過性のものと考える。
とは言え、今年度も平成20年度からの繰越分+新たな景気刺激政策により、年度当初から町内の至る所で工事が行われ、物品が入れ替えられている。ここ数年の「交付税減額による締め付け財政」からは考えられない状態で、「お金が回っている」のは事実だ。

だからといって無駄な公共事業は将来に禍根を残す。
景気刺激・地域活性化が重要なことは理解しているが、思案する間もなく矢継ぎ早に打たれた国の政策に対し、地方が戸惑い混乱しているのも事実と思う。

となると、以前にも増して「議会の役割」が重要になるのではないだろうか。

国の施策に翻弄される行政側に対して、議会なら第三者的に冷静に判断できるのではないか。だからこそ、計画段階からの積極的な情報公開と議論が必要だと考える。特に月形町のような小さな自治体においては、議会も町の担い手の一員であり、行政と手を携えて「まちづくり」をしていかなければならないから。

議会と行政は対峙するものであるけれど、最終目標は同じ。単なる敵対でなく、丸投げでなく、依存や馴れ合いでもない、それぞれの役割を認識した中で尊重し合う「大人の関係」にしていきたい。

2009年09月29日

平成21年第3回定例会(議案)


平成21年第3回(9月)定例会は以下の日程と内容で開催されました。
上の写真はリニューアルした本会議場です。天井が低くなり、暖房効率がよくなりました。また照明を改善したのでかなり明るいです。

【日程】9月15日 本会議(常任委員会報告、一般質問、議案審議)
      16日 平成20年度月形町歳入歳出決算特別委員会(会計別個別審議)
      17日 平成20年度月形町歳入歳出決算特別委員会(総括質疑)
         本会議(決算特別委員会報告、意見案、会議案)

【一般質問】
◆ 宮下裕美子 1.高齢者に対する地域福祉計画(保健福祉総合計画)推進のための具体策について
        2.行政における事務的ミスの再発防止と、今後の展開について
◆ 楠 順一  1.「行政評価」について
        2.定住化促進事業の実施状況とその評価について
◆ 金子 廣司 1.札比内小学校の今後について
        2.市町村合併とまちづくりについて 
   
【主な議案】
1.平成21年度一般会計補正予算
 ●歳入歳出 35億5520万2000円
 ●主な歳出項目
  ・子育て応援特別手当(3〜5歳の幼児に3万6千円、対象者50人、今年度のみ)
  ・月形温泉ガス事故防止対策工事(H21.2の検査でCH4基準値以上検出のため)

2.平成21年度国民健康保険事業特別会計補正予算、および国民健康保険税条例一部改正
 ●出産育児一時金の増額
  ・38万円 → 42万円
  ・平成21年10月1日〜平成23年3月31日までの経過措置

3.財産取得について(1,500万円以上の財産の取得は議会の議決が必要)
 ●町立病院の医療器機更新
  ・全身用X線CT装置
  ・取得金額 2465万4000円
  ・契約   株式会社 竹山 岩見沢支店(入札9月8日、納期10月31日)

4.湧別町と上湧別町の合併による規約の変更(文言整理) 
  ・北海道市町村職員退職手当組合規約
  ・北海道市町村総合事務組合規約
  ・北海道町村議会議員公務災害補償等組合規約

5.平成20年度月形町の財政健全化判断比率などの報告 → こちら

6.平成20年度事業会計歳入歳出決算認定(7事業会計)
 ●平成20年度月形町歳入歳出決算特別委員会に付託 → こちら
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今回の一般質問は、質問者の個性が現れた内容とやりとりでした。
(私の詳細については別立てて報告します。『地域福祉』の観点と進め方が私と答弁側(町長)とでは違って、どこまで歩み寄れたか・・・。『事務的ミスの再発防止』については「再発防止策」で食い違いがあり、進展しませんでした。今回も不満の残る一般質問でした。)

楠議員の『行政評価』の質問は、行政評価の目的と道入手法を解りやすく示していましたが答弁側(町長)とは認識の違いがあり、噛み合わなかったのが残念でした。

金子議員からの『札比内小学校の今後』の質問に、「地域は月形小との統合で合意した。行政も積極的に支援する。」との答弁(町長、教育長)がありました。いよいよその時が来たという想いです。
また『市町村合併』の質問に対し町長は「当面は【自立】である。町民にも説明する。」と答弁し、今までの「合併の方向」から転換しました。

町長が「当面自立」と言おうが、「将来は合併」と言おうが、今月形町が置かれている状況を見れば「変わらない」と言えます。重要なのは「月形にとって大事なものは何か」「何があれば幸せなのか」「住み続けるために必要なものは」を見つけ、町民みんなが自覚することです。市町村合併問題に対し町長はひとまず腹をくくったのですから、「月形の核」となるものを求め広める議論を始めましょう。

2009年09月27日

第3回つきがた産業祭り

全国的な秋晴れの今日、月形商工会主催の『第3回つきがた産業祭り』が多目的アリーナ(野球やグランドゴルフができる土間の施設)で開催されました。

商工会が「日ごろの感謝を込めて、楽しめる場所を提供するお祭り」ということで、会場内外には飲食店の出店や地デジテレビのデモなど地元商店のコーナーの他、友好地区(新潟県旧月潟村)の梨やブドウの販売コーナー、救急救命講習会や煙体験コーナーが設置されたり、子供向けのアトラクション(スピードガンコンテスト、餅まき)があったり、どの場所も大いににぎわっていました。

そして、今回の目玉は「マグロの解体ショー」。午前と午後の2回、それぞれ1体のマグロ(約30kg/体)を、Aコープのお魚屋さんが解体していきます。普段、買い物で見慣れていた魚屋のお兄さんの手際の良い包丁さばき、重たそうなマグロ、マグロの匂い、きれいな切り身・・・マグロステージの前はいつの間にか黒山の人だかりとなり、近づいては覗いたり、声をかけたり。身近なお祭りだからこその光景を目にしました。
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今年9月の月形は、毎日曜日に催し物が開催されました。感動したり、勉強したり、食べたり、飲んだり・・・。そういえば、今年は今日までいくつのお祭りがあったのかな? 私はいくつ参加したっけ?
 
町民が、時には催す側になり、時には楽しむ側になり、それぞれの「場」を盛り上げています。中学生や高校生も、アルバイトやお手伝いで裏方の仕事をこなしていました。どちらの側も知っている町民だからこそ絶妙な間合いで物事に対峙できるのではないでしょうか。

こういうお祭りを通して自然に「月形の底力」が育てられているのでしょう。

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