2008年02月04日

ゆみこの議員活動報告書3の発行

「ゆみこの議員活動報告書3」が完成しました。
報告書1・2の発行(2007.11.1)から3ヶ月、その間の活動として

●総務民教常任委員会報告(2007.11.6)
●産業常任委員会報告(2007.11.9)
●12月定例会一般質問報告(2007.12.11〜12)
●道内行政視察研修(2007.10.30〜11.1:道南方面)
●議員活動記録(2007.10.1〜2008.1.31)

を掲載しました。
町内向けには、2月5日の各紙新聞朝刊に折り込み予定です。

またweb版はこちらに掲載していますのでご覧ください。

この報告書を基に、月形町の町政について皆さんと議論できれば幸いです。

2008年02月01日

気象台調査官が語る「南極の今、北海道の未来」

ほくでん環境講演会 気象台調査官が語る「南極の今、北海道の未来」(主催:北海道電力 2008.1.31 札幌)に行ってきました。講師は札幌管区気象台調査官の岸隆幸氏で、南極越冬隊として第33次隊('91〜'93)、第39次隊(’97〜'99)に参加された経験を交えての内容でした。

南極のお話の中、私が興味をひかれたのは

○南極では雪は雲から降ってくるわけではない。ダイヤモンドダストが降り積もっていく。

○地球の過去状態は南極の氷床に取り込まれた大気を分析することによってわかる。成分分析で二酸化炭素の濃度変化、酸素の同位体分析で気温の変動。

○雪上車の排気ガスがそのまま雲になり、いつまでもそこに存在しているのが見える。
(日本では排気ガスは空気と溶け込み、すぐに見えなくなってしまう。車を乗ることで排気ガスを作り出しているという事実が実感としてないが、南極では目に見える形で存在を認識する。)

○オゾンホールが極地にできるメカニズム
(南極周辺は気流が同心円状なので冷え始めるとどんどん冷える→極低温状態になると極成層圏雲が発生し塩素が貯まる→オゾンが分解される→オゾンホール)
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最後に岸さんから伝えられた言葉

『南極は、無(限られた人と物)から無限が生まれるところ』
限られたモノしかない状況で、人は工夫し知恵を出し合って目標を達成してきた

『自然が無垢だから理解できることがある』
色々なモノ、便利なモノがあふれていると気づけなくなってしまうし、理解もしにくい

『快適な生活はどこまで必要なのか』
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私は南極には行ったことがありません(もちろんです)。ただ、山登りが好きで家族でテント泊などをします。
自分達の背負える分の食糧や道具しかない中で、いかに快適に長期間過ごせるか、知恵と工夫のしどころです。そして毎回色々なことを気付かされます。
岸さんのお話に、多いに共感できました。

私達が何かを『気付く』ためには日常と違う世界を体験することが有効なのかもしれません。
その発想から、地球を愛する会@月形は『キャンドルナイト』を実施してきたのですが、一歩進めてみてはどうかと思います。
1日限定で『50年前へ、タイムスリップ』つまり昭和35年ころ。電化製品も車もほとんどない時代を想定し、その日だけはそれを使わない生活をしてみる。
1日だけなら何とかできそう? 
町ぐるみでできたら、きっと新しい視点と行動力を手に入れられると思います。

2008年01月26日

月形・新規就農者の会

今日は1年に1度の「月形・新規就農者の会」がありました。

と言っても仰々しいものではなく、月形町の新規就農者が集まって色んな話をしようというものです。会場のセッティングも内容もその時の幹事さんにお任せで、今回は近くの会館に女性陣だけが集まっての茶話会形式となりました。現在月形町にいる新規就農者は10組、うち8人の奥さんの出席でした。

子育てと仕事の両立、子供の教育、夫との仕事の分担、作目、作業手順、地域の情報・・・。

普段別の場面でいっしょに活動している人もいれば、この会の時しか会わない人もいて、話題がなかったらどうしようと心配していたものの、話しを始めると次から次へと話題が広がり、2時間半はあっという間でした。

私が月形に来てからすでに14年、新規就農では一番の先輩です。他の人の話を聴きながら、懐かしさと最初の頃の情熱を思い出していました。色んな事があったけど通る道は同じなのかな、なんて。
結局新規就農者って、夫婦二人で決断し、問題を解決していくしかないんだなあと。

それから私たち月形の新規就農者の誇りは、今まで離農した人がいないこと。こうした仲間もそうですが、地域の方達が私たちを受け入れ助けてくれるお陰だねと、そんな話しで解散になりました。
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現在月形町では来年度の新規就農者(2組)を募集しています。詳しくは月形町のHPへ。

2008年01月24日

サケの仔魚(しぎょ)

月形町役場の玄関に2つの水槽が置いてあるのをご存じですか?
そこには「サケの仔魚(しぎょ=お腹にオレンジ色の卵黄部分を抱えている状態の魚)」が沢山います。
 
風除湿に置かれていた頃は寒さにじっと耐え、時折動く程度でしたが、玄関内に移動され水温が上がるやいなや元気に泳ぎ回り、身体もぐっと大きくなっています。
※ある情報では、今日、また風除湿に戻されたそうです。

私が最初に気がついたのは12月の終わり。
パッと見に「オレンジ色の物体」が水槽のそこに並んでいる感じでした。

そして1月の初旬。オレンジ色が半分になり黒い尻尾が目立つようになり、
一見、オタマジャクシのようでした。

そして2,3日前。
一つの水槽の仔魚はほとんど魚の形となり、スイスイと水槽の中を泳いでいるではありませんか!!
えさを食べ始めたのか? 稚魚と呼んでもいいくらいです。
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このサケは、恵庭市の道立ふ化場から「発眼卵(卵の中に目が見える状態)」をもらい受けました。役場だけでなく町内の小学校や保育園でも育てています。
役場庁舎内で育てているものは水温調節が難しく、生育適温の8℃(水温)を維持するために場所をあちこち変え、育ちすぎないように調整しているそうです。ちなみに、私が風除室で見たときは水温1℃、玄関内で見たときは10℃。担当者のご苦労がうかがえます。

それから水槽の水は、町内知来乙の名水を使っているとのことです。とても美味しい湧き水ですが雪深いところにあり、これまた担当者のご苦労が想像できます。月形の水のおいしさをしっかり記憶に留めて、戻ってきてくれたら・・・嬉しいですね。

ちなみにサケは放流後海に下り、2〜8年後に戻ってくるそうです。もし2年後に戻ってきたら、その年(2010年)は月形町の開町130年!! 素敵なロマンですね〜。
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今回もらい受けたこのサケは、千歳川を上って恵庭市のふ化場で捕獲されたもので、月形を流れる須部都川と同じ石狩川水系で採取されました。自然保護の関係から同じ水系のものを放流するようにしていて(遺伝子が混じり合わないように)、岩見沢市や旭川市でも同じふ化場で採取された卵を育て、放流しています。みんな兄弟なんですね。

それから、須部都川の奥までサケが戻るには河川改修(魚道の整備)などの課題が残っています。

たかがサケ、されどサケ。

サケにかかわることで、環境や地域、生物(遺伝子)、建築土木など様々に興味が広がり、まさしく「生きた教材」だと思いました。

2008年01月21日

「きたひとネット」設立

北海道女性農業者ネットワーク(愛称:きたひとネット)の設立総会と設立記念フォーラム2008が、1月21日午後に北大学術交流会館で開催されました。全道各地から女性農業者をはじめ関係機関(各地の改良普及センター、道庁・支庁・市の農政・農務関係)の担当者、約200人が集まり、私も同じ月形から先輩女性農業者2人と共に参加してきました。

この「きたひとネット」は、道内の女性農業者の相互交流を柱に、女性の自主自立、豊かな農村・農業の継承、情報発信を目的に立ち上げられました。当初道庁農政部などの支援を受け始められたこの事業も、2年の準備期間を経て、女性農業者による自主的なネットワークの設立となりました。
今後の活動は、リーダー人材育成や研修会の実施、会報の発行、全道フォーラムの開催など多岐にわたります。これらが動きだし女性農業者自らで運営することができれば、様々な場面で女性農業者の力がついていくことは間違いないと思いました。

設立記念フォーラム2008では「私流の農業感 〜見つけた!私のフィールド〜」と題し、それぞれの環境で自分の考えを持って活躍するパネラー(女性3人、男性1人)によるパネルディスカッションと、「どう耕そう 私のフィールド」というテーマで参加者全員が思いを述べて意見交換する分科会が開かれました。
それぞれ置かれている立場は違っても、日々の生活に問題意識を持ち、何とかしたいと取り組んでいる姿は共通するものだと思いました。
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女性の地位向上や自主自立は、農業分野に限らず昔から求められ、そして今も途上です。一足飛びに達成できなくても、身近なことから少しずつコツコツ積み上げることが大切だと痛切に感じています。
一般に農村部は、地方であり過疎地であり古い慣習が残っているために、女性の地位向上などが「遅れている」と捉えられがちですが、地域の担い手である現実から考えると「最前列」の可能性があると、私は思います。地域全体や女性自身の発想が転換できれば、すぐにでも形勢逆転できると考えます。

そのためには、自分達の行動や考えを積極的に発信し、共感者を増やすことが最も大事だと考えます。この「きたひとネット」に限らず、様々な場面で「場」を与えられた者は、自分の持っているチャネルを最大限に生かしていきましょう。
私もこのブログを通して「自分の考え・生き方」を発信し、女性の自主自立、地位向上のために役立ちたいと思います。

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