2008年12月23日

『今考えよう、自治体の明日のかたち』政策提言自治体会議

12月21日の日曜午後、札幌で政策提言自治体会議主催の公開フォーラムがありました。テーマは『今考えよう、自治体の明日のかたち〜小規模町村は「特例町村」になってしまうのか?!』というもので、現在進められている小さな自治体のあり方検討プロジェクトの中間報告的なものです。参加者は約150名で、この手の勉強会でよく顔を合わせる議員仲間や、近隣町村の理事者、企画関係の管理職の姿も見られました。

プログラムは以下の通り

1.開会挨拶  プロジェクト代表 小林生吉氏
2.講演「基礎自治体をとりまく情勢」 関西学院大額教授 小西砂千夫氏
3.報告「小さな自治体のあり方の提言に向けて」 
       プロジェクトメンバー 加藤紀孝氏
4.パネルディスカッション「小さな自治体の明日のかたち」
 〜「特例町村」の考え方を前向きに受け止めつつ 我々はどんな基礎自治体を明日に向けて再構築していくべきか〜
 司 会  :小林生吉氏
 パネリスト:加藤主税氏(総務省自治行政局市町村課理事官)
       嶋田浩彦氏、都築岳司氏、加藤紀孝氏
            (プロジェクトメンバー:町村職員)
 コメンテーター:小西砂千夫氏
5.今後へのメッセージ プロジェクトメンバー 片山健也氏
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「特例町村」については平成14年発表の第27次地方制度調査会の「西尾私案」に、その考え方が示されています。私は昨年、旭川で行われた講演会で西尾氏本人から「特例町村」の考え方を聞き、共感しました。現実の(小規模自治体の)現場を見たとき、権限移譲に耐えられるだけの人員も余力もないのを感じていたからです。

今回の公開フォーラムの登壇者は皆「特例町村を議論することは、積極的に受け入れる(容認する)ということではない」という言い方をして、議論することさえも地方自治の現場では許されないことだという雰囲気を漂わせていました。このプロジェクトのメンバーは町村職員と有識者なので、議員とは比べものにならない柵があるのでしょう。そのタブーを乗り越えての公開フォーラム開催は有意義であったと思います。

講演の中で小西氏が「今考えられている特例町村制度は、該当する自治体が望んでいる形ではないと思う。ならば形ができる前に理想の形を示すべきでは」と言っていましたが、その通りだと思います。会場内のあちこちで「この議論は合併を受け入れた先の話である。合併しないという宣言をしてしまえば何ら考える筋合いのことではない。」という話も聞こえてきましたし、それに同調する意見も聞きました。でもそれでは選択肢を狭めるのではないか、後手に回ってしまうのではないかと、不安を覚えます。

私は様々な選択肢の中から「自分たちの町」にあった形を選ぶことこそが地方自治なのではないかと考えます。「選択する」ことは容易ではありません。選択肢の調査研究に始まり、我が自治体の現状の分析も必要でしょう。それらをマッチングさせ将来像を描いて、そして始めて「選択する」ことに戻ってくるのだと思います。その途中経過を省略したり、公開を怠れば住民の合意が得られず、結果として「地方自治」は行き詰まるのではないでしょうか。

このフォーラムに参加して、自治体の規模だけでなく、地方自治の考え方や進め方、基準・・・様々な要素でレベルの違いがあることを実感しました。また、この奥の深さを「制度」でいくつかに分類しなければならない困難さと不自由さも感じました。

また機会があったら、参加したいと思います。

2008年12月18日

「ゆみこの議員活動報告書5」の発行

今週の火曜日、12月16日の朝刊に折り込んだ「ゆみこの議員活動報告書5」はご覧いただけましたでしょうか?

今回の内容は
◆月形町立病院の運営
(平成19年度の決算:総務民教常任委員会+決算特別委員会から)
◆平成20年第2回(6月)定例会一般質問
 『各種協議会等の活性化について』
◆第56回北海道女性議員協議会の報告
◆宮下裕美子議員活動記録(2008.6.1〜8.31)

この号で特に読んでいただきたいのが、一般質問『各種協議会等の活性化について』です。

一般質問が行われた6月定例会の時、会場内から(現状をわかっていない! こんな質問をしたら委員がみんな辞めてしまう!等の)ヤジが飛び、(私の質問が簡潔明瞭でないとの指摘を受けて)質問中に休憩が入るなど、曰く付きの一般質問だったからです。またその後も一部の町民の方からは(間接的に)ご批判をいただきました。(もちろん私の意見に賛同する様の意見もいただいてはいますが・・・)
これらの批判の多くは人づての情報に基づいているようなので、私の意見も含めた中でみなさんに読んでいただき、みなさんのご意見を伺いたいと思いました。

本当なら議事録で一言一句読んでいただくことが最も公平公正だとは思いますが、そうもいきません。私の要約ではありますが、できるだけ議事録に沿い、その場の雰囲気も含めてまとめたつもりです。(議事録は[月形町のホームページ>議会>議会のうごき]で既に公開されています。)

ぜひ、ご意見、ご感想をお寄せください。

2008年12月10日

「ゆみこの議員活動報告書4」への質問に答えて

12月6日朝刊に折り込んだ「ゆみこの議員活動報告書4」の内容について、早速様々な方面から反響が届いています。代表的なものは・・・

◆今までよりスッキリまとまっていて良くなった。(評価していただいて、嬉しいです!)
◆政務調査費も公開するんですね。(もちろん!)
◆議員さんて色々なことをしてるんですね。(恐縮です。)
◆冬になって(農家の)仕事が少なくなって、手が回るようになったんだね
(その通りです。本当は農作業に関係なく、報告書を出さなければ・・・と思っています。)
◆今月中に4・5・6と3つも出すなんて! 大丈夫かい?
(ご心配ありがとうございます。その都度出していれば問題なかったんです。すいません。)
◆「ゆみこの目」は可愛いし、意見を載せるのはいい。(ありがとうございます。)
◆この手の報告書は継続して初めて意味がでる。頑張って続けなさい。(肝に銘じます。)

おおむね好評をいただき、嬉しく思っています。
あわせて、問い合わせも来ていますので、紹介とともにお答えします。

【質問】
1ページ目の■常任委員会から「幼児教育のあり方について」で、大谷幼稚園への補助額が460万円となっていますが、この内訳はどのようになっているのでしょう?

《回答》
大谷幼稚園の事業に対しては、一般会計>教育費>教育振興費の中から『幼稚園教育振興事業補助金』として462万7千円が補助されています。
そのうち『幼稚園就園奨励費』として266万7千円は直接保護者に、『私立幼稚園運営交付金』184万円と『幼稚園就園奨励費事務取扱』12万円は大谷幼稚園に支払われています。

ここに載せた数字は平成19年度予算で、月形町がその事業にどれくらいのお金を出しているかということです。つまり月形町側から見た支出です。
大谷幼稚園と花の里保育園は経営方式(私立:指定管理者制度)が違うので、補助の内容も違ってきます。なので今回は「月形町からの支出」という物差しでそれぞれの事業を測り、「幼児教育」というくくりの中はどのようになっているのか検討してみました。単純比較はできませんが「幼児のための教育」という観点をもてば、おのずと進むべき道が見えてくるのではないかと考えます。
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今回の報告書4に対し、今まで以上の反響や問い合わせがあったことから、私の意図する「議論のたたき台」に一歩近づけたようです。発行した甲斐がありました。

「この数字は何?」「こんな風になっているの?」「そういう考えもあるんだ!」との言葉は、皆さんが町政に関心を持ってくださった一つの証。その言葉と感心を町政に生かすために、これからも活動していきたいと思っています。

どうぞ遠慮なさらずに、お声をかけてくださいね。
次号『ゆみこの議員活動報告書5』は、12月16日(火)朝刊折り込み予定です。

2008年12月06日

「ゆみこの議員活動報告書4」の発行

 ゆみこの議員活動報告書4が出来上がりました。

前回の発行は今年の2月。3ヶ月ごと(毎定例会後)に発行しようと考えていたもののなかなか実行できず、平成20年の終わりになってしまいました。すでにHPでは公開していますが、月形町内の方には今朝の新聞折り込みで配布しました。ご覧になっていただけたでしょうか?
今回は紙面にQRコードの付けましたので、そこからこのブログに来られた方もいらっしゃるかもしれませんね。

この10ヶ月間、定例会が3回あり、それぞれに一般質問を行ってきました。また常任委員会やそれ以外の活動でお知らせしたいこともあったので、それらを1枚にまとめると項目の羅列で終わってしまいそう・・・。

この議員活動報告書は、私の議員活動を皆さんにお知らせするのも目的の一つですが、この報告書を通じて皆さんと意見交換や議論ができることを願ったものなので、一方的な「情報の羅列」では用を足さないと考えます。そこで今回はできるだけ内容を絞り込み、それぞれの概要と、「ゆみこの目」と題して私の考えを添えました。と言ってもそれでも1枚には収まりません。3枚(議員活動報告書4・5・6)に分け発行することにしました。(次号は12月中旬発行予定です。)

「ゆみこの議員活動報告書4」の内容
◆常任委員会から『幼児教育のあり方について』
◆平成20年第1回(3月)定例会一般質問『一般ゴミ処理方法の今後について』 
◆政務調査費収支報告書(平成19年度分)
◆お茶の間懇談会のご案内。略してお茶コン
◆携帯でブログ『ゆみこの日記』を読むことができます
◆宮下裕美子議員活動記録(2008.2.1〜5.31)

これを材料に皆さんとお話しできたらと思います。

2008年12月01日

12月定例会での一般質問は・・・

12月定例会(H20年第4回定例会)は12月9日(火)、10日(水)に開会します。

私は今回も一般質問を行います。その質問内容は、

「住民を対象とした危機管理について」(答弁を求める者:町長)
 ・・・住民(個人および世帯)を対象とした災害時の危機管理、
        特に情報伝達に関し、その実態と今後の展開について伺いたい。

一般質問は9日午前10時の開会後すぐに始まります。今のところ2番目の予定です。
どうぞ傍聴にお越しください。

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