秋晴れ と 冷え込み と 花【月形は切花の産地】

放射冷却による冷え込みも3日目。一昨日朝は0.1℃、昨日は1.2℃、そして今朝は2.1℃と、ちょっと緩んできました。
  
稲刈りの終わった田んぼは、排水用の溝が切られて越冬の準備万端。
大豆を刈り終えた畑には、秋播き小麦が既に青々と生育しています。(北海道の秋播き小麦は、大豆を刈り終えてから耕起・播種したのでは降雪期に入ってしまって間に合わないので、大豆の生育途中に上から種子をばらまき、大豆の熟成期間と小麦の初期生育を同居させます。北海道ならではの栽培方法!) 

とはいえ、畑をよく見れば溢れた大豆がいっぱい。地際の大豆は収穫しきれないんですね。残念で悲しい〜。

先日、友人のカーネーション農家と我が家のほうれん草を物々交換。我が家には白い花しかないので、色物はとても新鮮! 
うっとり💕 
部屋が華やかになりました。これからスカビオサが開いて変化していくのが楽しみ〜

選挙の基本を再確認【自治立志塾・例会】

10月中旬は「学び」と「情報収集」期間。最後は自治立志塾(中島興世さん主宰の勉強会)の例会。今回の会場である江別市大麻銀座商店街にある“cafeもりのすみか”に、10月19日午後に集まりました。
 
今回は「選挙」をテーマに、公職選挙法・広報物デザイン・街頭演説などについて講師を招いての情報収集と意見交換など。無所属の議員や新人にとって選挙はある意味“孤軍奮闘”。自らの志を形にするには、自らが学び、動き、理解しなければ・・・。だからこそ、こうした横のつながり重要だと感じました。
 
私も「選挙」について再確認したくて参加しました。というのも・・・
(次の次【講演会のご案内】に → つ・づ・く)

2018年10月17日

なんと! ホント? えー!!【月形町議会臨時会・傍聴】

今日(10月17日)の午前中、臨時会を傍聴してきました。メインは一般会計の補正予算。その中に「地域拠点化整備基本構想策定業務」つまりJR廃線後のバスターミナル建設に関係する予算が上がっているようなので、どんな話になっているのか興味津々で役場に向かいました。

で、とても驚いています。こんなことに650万円も使うのか!?と。

この予算の説明や質疑応答で解ったことは・・・
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■JRの代替交通としてバスターミナルの整備が必要なので、そこに別の機能をもった施設(例えば、民間事業所や店舗、他の公共施設等)を併設し、中心市街地の拠点にする。

■その基本構想をコンサルタントに依頼する。依頼内容は
1)現地調査(候補地等の地権状況、公共施設の配置や関連性・・・)
2)課題設定(3つ程度の候補地を挙げ、長所短所を比較)
3)コンセプト(整備事業のコンセプトの提案=どういうものを付加したら、時代にあった地域拠点ができるのかの提案)

■平成31年3月までにコンサルタントに基本構想(案)を提出してもらう。来年度に町民各界に伺って構想を決定 → 基本計画 → 実施計画 と進む。

■整備に時間がかかるので、JRの廃止に間に合わない。当初はバスターミナルがなくてもバス運行をする。

■JRからの支援金額は決まっている。何を複合するのかで事業のボリュームは変わるが、不足分は町が支出する。

■上坂町長の公約「駅前広場」がこの事業の根底にはあるが、必ずしも駅前になるとは限らない。街のにぎわいや利便性などを考えて進める。

※ 町長が全員協議会の席で「50年、100年先を見据えた交通体系や施設を作りたい。JR廃止という辛い想いを二度と町民に味合わせたくない」と発言。
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根本的に、本末転倒だと思いません?

「月形町に何が必要なのか」を、そこに住む町民が考えるのではなく、月形町に住んだこともないコンサルタントが一から調査をして案を作るなんて! 出発点に町民の声は1つもないんですよ。

「お金が出るから何かを作る」という思考になっていない?

もしもJRから支援金が出なかったら、こんな話にはならないでしょう。とても町民が必要を感じているようには思えない。街中空き家や空き店舗もいっぱい。公共施設や空き教室も有り余るほどある。百歩譲っても本当にそんな大規模な複合施設が必要なのかなぁ〜。

今、月形町の人口は約3200人、人口推計以上のスピードで人口減少が進んでいる。高齢化率41%で、75歳以上が1000人もいる自治体。(失礼な言い方で申し訳ないけれど)75歳以上は10年後には85歳以上=平均寿命を越えるわけで、そんな状況でバスに乗れる人がどれだけいるのだろう? 公共施設に集える人がどれほどいるのだろう?

上坂町長は「50年後、100年後を見据えた」と簡単に言うけれど、それを言うなら「余計なものは建てないで!」と言いたい。負担を背負わされるのは、若い世代であり子ども達であり未来の住民。その声が反映されずに物事が決まっていくのは、市民自治じゃない。

まずは町民と「月形町の未来」について話し合いましょう。全てはそこから。

2018年10月16日

あ〜ぁ、そうじゃない!【月形町創生総合戦略審議会・傍聴】

昨晩(10月15日)、月形町役場で平成30年第2回月形町創生総合戦略審議会があったので傍聴してきました。

町民アンケート(8月3〜14日実施)、事業者アンケート(9月上旬実施)の結果報告とKPI(重要業績評価指数=目標に対してどれだけ達成できたか)が議題でした。今回町民アンケートを採ったのは平成27年に策定した地方創生の様々な政策の中間評価をするためです。

細かいことを書き出したらキリがないのですが、1つ例を挙げてみます。

町民アンケートは18歳から69歳までの対象者(1772人)から1000人を抽出して送付、384人から回答がありました(回収率 38.4%)。回答者の33%(127人)が60代、20代+30代は19%(75人)でした。

アンケートの中に「子育て(小児医療環境)の充実について」というものがあります。全ての人に「子育て(小児医療環境)に満足しているか? 重要度は?」と聞いていて、結果「満足・やや満足が50.5%になった。基準年の満足度が22.4%だったので向上している」という結論でした。
ですが・・・ 自由記載には19人が記入、記載内容のほとんどは子育て世代の人からの要望や不満でした。委員の1人から「自由記載を読む限り満足度が50%というのは信じられない」という意見があったものの「こういう結果が出ているので・・・」と、役場担当者も委員長もそれ以上突っ込むこともなく・・・

あ〜ぁ、そうじゃない!  傍聴席から大声を上げそうに。

私の見解です。
子育てと無縁な人からもアンケートを採っているので、施策の中身や実態を知らない人(たぶん全体の7〜8割)も回答しているから満足度が上がっただけ。自由記載を見る限り、子育て中の人は不満が多いように見える。本当に「子育て(小児医療環境)の充実」を実現しようとするならデータを詳細に分析すべきで、アンケート原簿から子育て世代を抽出しその回答がどうなっているのか、再考する必要がある。

不満を解消したり施策のヒントを得ようとしたら、当事者に目を向けることが必須で、たとえ少数意見であってもそこ事実・実態があるのだから重要視しないと!

アンケート調査には多額の費用がかかっているのに、そこには多くの町民が貴重な時間をかけて考えや気持ちを書き綴っているのに、それが結果にも今後の施策にも活かされないなんて! 悲しくなりました。

審議会ではこれ以外にも的を射た質問が1、2出ていたものの、その回答は・・・

審議会はアンケート結果を受けて中間評価の答申を出すという流れなのですが、このあと「答申案を事務局(役場)が作成し、各委員に郵送して了解を得たことにする」という手続きが了承されました。このアンケート結果をどう考察するかという最も大事な部分は何も解らないまま、話し合いもせずに進めるとのこと。ほとんどの委員が一言も発せずに会議は終了しました。

全くの「アリバイづくり審議会」になってしまったんですね。

2018年10月14日

【北海道自治体学土曜講座・完結/完了】

10月13日(土)は「最後の土曜講座」「松下圭一先生追悼特集」「大塚信一氏・西尾勝先生・森啓先生の講義と鼎談」でした。演台には松下圭一先生の遺影、その横には松下先生の奥様が寄せてくれた大きなアレンジフラワーがあり、最終回にふさわしい雰囲気の会場には100人以上が集ってその時を共有しました。

登壇された3人の先生方によって【松下理論=自治体理論】【松下圭一先生の人となり】が、それぞれの視点で、独自の語り口で、具体的なエピソードを絡めて語られました。私自身松下理論を人に説明できるほど理解できているわけではないのですが、松下圭一先生の思想や人物像が今まで以上に具体的・立体的になって、私の生き方の中心に染み込んできたように感じました。

それにしても3人の先生方の語りは個性的で魅力的でした。

■大塚信一さんは編集者。松下圭一先生の最も身近なところで観察研究していたとも言え、松下先生との関わりのエピソードとそこから導かれた思考・思想の解説がとても興味深かったです。
その中で印象的だったのは・・・
「水戸黄門」「大岡越前」は面白い。だがそこに市民はいない。「最後にお上が何とかしてくれる。お上の言うことを疑問なく素直に受け入れる」という「お上意識」そのものなのに気づいていない。(日本人には)お上意識が血肉化している。

■西尾勝先生のお話しは、まるで経口補水液のようにスルスルと身体に染み込むよう。お話を聴いているだけで理解が深まる、とても優しくて充実した内容でした。
その中で印象的だったのが「シビルミニマム論」の解説。市民と行政側のせめぎ合いがとても解りやすかったです(私がここでまとめて言葉にするのは難しい・笑)ので、西尾先生の書かれた書籍でもう一度確認したいと思いました。

■森啓先生はパッションの人。先生の内から湧き上がる情熱が言葉や雰囲気から発せられ、そこに惹きつけられるのだと改めて認識しました。
その森先生が「松下理論の3つの骨子」を解説
1.市民自治(市民自治・市民・自治体)
2.都市型社会(田舎にも存在する都市型生活様式のこと←→ムラ社会)
3.政策型思考(松下理論の方法論。実践理論←→説明理論)
なるほど〜と、考えを整理することができました。

今回の土曜講座には、月刊ガバナンスの千葉編集長もお越しになっていたので記事になるでしょう。また、書籍化する予定もあるので楽しみです。
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土曜講座、長い間のご愛顧ありがとうございました。

会場には常連さんはもちろんのこと、過去に実行委員をされた方、自治体職員やOB、議会議員、市民・・・ 多くの人にお集まりいただきました。幕を閉じるにふさわしい内容と参加者だったと思います。
「これをもって完結する」と決定した側として、土曜講座がめざしたものを多くの人と共有できたことで肩の荷が下りました。

土曜講座は終わりますが「めざすもの」が無くなったわけではありません。一人一人が実践していく場面になったのだと思います。その先にもしまた必要とされたなら、土曜講座のような「場」を作りましょう。その時はご一緒に!

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