2019年04月23日

農作業に復帰して選挙運動を考察する/ワンオペ選挙運動【2019月形町議会議員選挙】

約2週間、選挙のために遠ざかっていた農作業に今日から復帰しました。
待っていたのは、お盆用輪菊の直挿し。1日1〜2棟(8,000〜10,000本)のペースで5日間の予定。一日中正座で挿していくので、あちこち痛くなっちゃうけれど(初日は膝)、ここから始まると思うと楽しいです。
 
「ワンオペ選挙運動」の甲斐あって夫は農作業時間を確保でき、植え床の準備は万端。例年通りの時期に直挿しすることができる見込み。良かった、良かった❣️
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今回の「ワンオペ選挙運動」は、町村議員の担い手不足解決にむけた1つのアイデアを示すチャレンジでもありました。
 
町村議員の報酬が市議より低いのは、議員1人あたりの人口が少ないから。市議並みに上げることはとても難しいです。だから町村議会は議員が複業できるよう日程などを工夫しています。
それなのに、選挙になると全国一律で昔ながらの形式が常識のように捉えられ、それに合わせるために誰もがムリをしている・・・と私には見えました。
 
ムリと言えば、統一地方選挙は北海道農業にとって重要な春作業時期。働き盛りの人達は仕事を進めたいと思いつつ「おつきあいだから仕方ない」と時間を作る。それで「選挙は困りもの」「選挙はない方がイイ」みたいな方向になっているように感じています。

今、世の中は「人口減少」「少子高齢化」「働き方改革」の真っ直中。その対策は「効率化」「省力化」「多様化」です。ワンオペ選挙運動はその方向性に沿ったものだと考えています。
 

現状に問題を感じているなら改善すればいい。
不満を言って旧態依然のままなら何も解決しない。
選挙運動の主導権を握っているのは候補者。候補者が動けば社会は変わる。

 
今回、私は現状に一石を投じるためにワンオペ選挙運動を展開し、結果に結びつきました。8年ぶりのチャンス(←前回は無投票だったので、5日間フルに選挙運動ができたのは8年ぶり)、このチャンスを活かせて本当に良かったです。これなら候補者1人でできるので、志を持った人が周りへの影響を最小限にして立候補できるんじゃないかしら。女性もチャレンジしやすくなったと思っています。

  
不満があっても同じ行動をしていたら何も変わらない。
こうした小さな工夫やチャレンジが、社会を変えていくはず。


今回の選挙では、この姿勢を評価してもらえたのだと感じています。

2019年03月27日

総会&フロアーカーリング【月形日赤奉仕団】

昨日(3月26日)午前は月形日赤奉仕団の総会。そこに来賓(町、社協、高齢者福祉・保健施設、障がい者施設の代表者)が加わって会食。そして午後は懇親会。フロアーカーリングで汗を流し、笑い合い、おしゃべりをして親睦を深め、これからの1年も頑張りましょうと声をかけて解散になりました。
 
この総会で1年間の活動を振り返ってみて「月形町内はボランティアなしでは成り立たない」と強く実感しました。私のように現役世代は出番を少なくしてもらっているのですが、日赤奉仕団としては実に多くの活動をしています。一部を紹介すると・・・
 
各施設への奉仕活動
■月形愛光園(高齢者福祉施設)
・エプロン畳み=利用者さんの食事用エプロンの整理
 (1回2人・2時間、月3回、年間36回)
・タオル30枚、ウエスの提供
・愛光園祭のお手伝い(H30年度は地震で中止)
 
■藤の園(高齢者福祉施設)
・コーヒータイム=利用者さんがおしゃべりを楽しむ場
 (1回3人・2時間半、月1回、年間11回)
・タオル40枚、雑巾25枚、ウエスの提供
・藤の園園遊会のお手伝い(3人)
 
■月形緑苑(高齢者保健施設)
・昼食バイキングのお手伝い
 (1回2人・2時間、年4回)
・雑巾39枚
 
■友朋の丘(障がい者福祉施設)
・施設内行事のお手伝い=七夕、餅つき、節分、ひな祭り
 (1回3〜5人、年4回)
・雑巾25枚
・友朋祭のお手伝い(H30年度は地震で中止)
 
■雪の聖母園(障がい者福祉施設)
・雑巾25枚
・雪の聖母園祭のお手伝い(3人)
 
これ以外に、社協や町内各種団体が主催する各種行事のお手伝いにも参加している他、役員さんは町の各種審議会や協議会委員の当て職も。
 
ボランティアに対する地域のニーズは高まっていますが、会員自身の高齢化や会員不足などもあり日赤奉仕団の運営は大変。福祉の場面でボランティアが担ってきたものを【業務】にするには、施設自身の人手も賃金も足りず・・・。そして(町内には男性が多数を占めるボランティア団体もありますが・・・)この福祉系ボランティアを担い手の大半が女性だというのも気になるし、今日来賓で来られた各代表者は全て男性というのも気になる。
 
色々気になると疲れちゃいますね。でも、大事なことだとも思ってます。

2019年03月10日

住民説明会に何を求めるか? 町側と町民側のすれ違い【月形町地域公共交通網形成計画(素案)住民説明会】

3月8日(金)午後6時〜(午後8時終了)、役場大会議室で「月形町地域公共交通網形成計画・住民説明会」があったので参加してきました。
 
会場には15人弱の町民。以前(10月24日)に開催された「月形町の地域公共交通に関する意見交換会」に参加した方がほとんどでしたが、今回初めての人も。JR代替バスの状況を知りたい人や、現在展開中のパブリックコメントに回答するために詳しい内容を知りたかった人等、それぞれに目的があっての参加です。
 
住民説明会はいつも通りの配置(教室形式の対峙型)と展開(町側から項目ごとに一気に説明その後に町民側から質問)で実施されました。説明項目は以下の通り。2.以外は10月の意見交換会とほぼ同じ内容でした。
 
1.町民アンケート結果の説明
2.月形町地域公共交通網形成計画(概要)の説明
3.JR代替バスの説明
4.町内オンデマンド交通の説明
 
10月の意見交換会に参加していた人は、2度目の資料と説明の部分については多少の理解が進んでいて、具体的な質問をしていました。
一方で、初めて参加した人にとってはチンプンカンプンだったよう。一気に早口で進められる説明のスピードについていくのが難しい上に、カタカナ用語や専門用語・略語がそのまま出てきていたので。
 
さらに町民側の理解を阻害したのは、行政全体の中での計画の位置付けや実際に動き出すまでのスケジュールなど、「全体を見通す地図」が示されずに個々の課題だけを抜き取った説明や資料だったこと。
現在展開されているパブリックコメントも同様で、地域公共交通網計画の素案概要図だけが示された資料が町報に折り込まれ「ご意見をお寄せください」となっているので、
「何を聞いているのか、何を求めているのか、さっぱりわからん!」
という参加者からの発言が象徴していました。
 
参加者からの質問がいくつか出て時間を要していたとは言え、「遅い時間ですし・・・」と進行を急ぐ町側の姿勢には疑問が残りました。だって(たぶん町側が当初予定していた1時間半なら)町側の説明と1,2の質疑応答で終わる時間設定なんです。それで住民説明会?
 
全町民に関係する地域公共交通に関するマスター計画(最上位に位置する基礎となる計画。これを元に今後の施策が展開される)なのに、金曜日の夜1回だけ役場で開催する住民説明会で終わりだなんて、アリバイ作りにしか思えないですもの。
田舎の車社会の月形町で地域公共交通を必要とするのは、学生と(圧倒的に)高齢者。その人たちが足を運べない時間帯に、市街地の役場でしか説明会を開かないなんて。ちょうどその日は同時刻に町内でお通夜が2件(←お通夜が入るかは事前に予測できないけれど、有るとすればこの時刻)。3月の金曜日は送別会等もあるでしょうから・・・。
 
説明会参加者から
「進め方が良くないんじゃない? こんな風に全体に呼びかけて説明会を開くより、公共交通を実際に使う人のところに行って話しを聞いた方がイイと思う。市街地から遠い高齢者のサークルとか、月形高校生とか、町外に通勤通学している人とか・・・」
同感です!
 
それと説明会は何度も開いて欲しい。情報には何度も触れないと理解できないですから。(1度で理解できるのは、この計画を作っている人ぐらいでしょう?!)
町民が情報に何度も触れるうちに理解が深まれば、これからの事業実施できっと役立つと思うんです。「解らない人」を基準に進めて欲しい!

2019年03月04日

熱い市民と冷たい議員?【美唄市立病院建て替えを考える市民会議・傍聴】

3月3日(日)午前に、お隣の美唄市で市民団体が主催する「市民会議」が開催されると北海道新聞(3月2日朝刊)に出ていたので、これはぜひ現場の空気を感じたいと(市民じゃないけれど)行ってきました。

近隣で、市民が行政問題をテーマに大規模な集会が開かれるのは久しぶり(合併問題以来?)。テーマである市立美唄病院は以前のかかりつけ病院(小児科)で、厳しい運営状況や施設の状態は知っていましたし、今回の新聞記事で議員の関わり方に問題がありそうな雰囲気も。
でも参加した1番の理由は、この建て替えに関連して開催されていた「市民委員会(市が要綱で設置した市民からの提言を求める委員会)」に公募で参加していた友人が、噛み合わない議論に消耗していたのを知っていたから。実態を知りたかったんです。

当日は会場に50人近くが集まる大盛況。これまで3回(市内で小さく)集会を開いてきたそうですが、4回目にして初めて多くの人が集まったとか。道新記事の効果もあったと思いますが、市民が本気で「市立病院の建て替え」を考え出したのだと感じました。

■ 問題の経緯 ■
当初は35億円だった建て替え費用が、計画が進むにしたがって40億円(保健福祉センターも併設)になり、労務単価や資材費上昇をふまえて50億円(基本設計・平成30年1月)になった。その後の市民説明会で懸念の声が上がったことから、市は実施設計の延期を決定(平成30年3月)。
平成30年7月、50億円の基本設計はそのままに、市は市民向け説明会を再開(多数実施)。それと前後して「市民委員会」が設置された。

市民委員会は「市立美唄病院の建替え等について、市民からの意見等 を参考に検討し、市長に提言を行うこと」を目的に、公募の市民(2)+医療・介護関係者(4)+商工農業関係者(5)+学識者(1)の計12人で構成、委員会を6回開催。平成30年11月に提言書を市長に提出して終了。

提言書には
「市立美唄病院の建替え等の必要性は理解したところでありますが、将来負担 やその他の事業への影響の懸念から、依然として反対意見も根強くあります。
持続可能な自治体経営に向け、無理のない財政計画の設計に基づいて、事業費の 抑制や有効な財源確保に引き続き取り組んでいかれることを強く要望いたします。」
と明記。

しかし、市は平成30年12月の定例会で
「市民の皆様の意見や、市民委員会の提言、さらには市議会における議論などを通じて市立美唄病院の建替えおよび保健福祉総合施設の整備の必要性につきましては、ご理解をいただけたものと考えており、今年1月にまとめた基本設計を基本として、中断しておりました実施設計を改めて進めていくこととしたところであります。」

■ 市民会議 ■
市民委員会の委員有志が中心となって、委員会での情報を市民に伝える勉強会として「市民会議」を開催。現状をより深く知るために講師を呼んで学んだり、全議員(14人)に説明を求めるアンケートを実施した。(←2度のアンケート実施も有効な回答がない状態。1人回答を寄せてくれた森川議員は急逝。)

■ 第4回市民会議(今回)の開催目的と状況 ■
3月4日〜定例会が始まることを念頭に、市議会議員全員に出席を求め、定例会に計上される「実施設計の予算」に対する考えや説明を各議員からもらう予定にしていた。
これに対して2人の議員から欠席の連絡があったものの、他11人からは連絡なし。当日の会場に用意された議員席は空のまま。現役議員の参加は0だった。

多くの参加者を集めたものの議員の参加がなく、予定していた内容を変更して開催。市立美唄病院がどうあるべきか(立て替え反対の意見だけでなく、あるべき病院の姿や市域全体の医療体制など)について参加者で意見交換が行われた。また、現状進んでいる50億円規模の建て替え計画に対しては多くの人が反対の意向を示し、どのようにすれば設計変更などが可能なのかも話し合われた。
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市民が自分たちのこととして病院を語った本当に良い機会だったのに(間際の開催案内だったとは言え)そこに現職議員が誰一人いなかったのは非常に残念でした。
議員は採決にあたって市民以上の情報を持っているわけで、真剣に説明を求める市民への説明を放棄してしまった(今回に限らず、アンケートへの回答も不誠実だった)のは返す返すも残念でした。

ひるがえって、うちの議会は、町は、どうなのか・・・

JR問題にしても、現在進行中の町立病院のことにしても、議会や行政という機関としては不十分だと感じています(実施したというアリバイ作り程度で、町民の理解は得られないままに進んでいる印象)。本当に不十分です。
だから、せめて議員個人としては誠実に対応したいと考えています。
 
美唄市は市議会議員と市長選挙が今年6月に行われます。
月形町は町議会議員選挙がこの4月、町長選挙は来年9月です。
 
選挙だけが民意をはかる場でなく、日々の活動が市民(町民)に寄り添うものであって欲しいですよね。

2019年02月28日

月形の課題を鋭く考察【北海道大学教育学部「地域調査実習」報告会&交流会@月形】

昨晩(2月27日)月形温泉ホテルの一室で標題の報告会があるとのことで行ってきました。発表したのは北海道大学教育学部・辻智子先生のゼミ生(主は3年生5人+4年生+院生)。参加者はこの調査に協力した町民約30人。

辻先生のゼミが調査対象地域を月形にして2年目の今回は「農村の地域づくりと若者」がテーマでした。
 
ゼミ生たちは1年間月1回JRで月形に足を運び、町内各所に出向いてたくさんの町民と対話しながら調査を進めました。その中で各人が具体的課題を見つけだし、追加のインタビューなどで深掘りして考察につなげ、報告会での意見交換でさらに深め、最終的に論文集のような冊子を発行するという流れです。
 
ゼミ生が選んだ具体的課題は
1)青年と地域活動:農協青年部の事例から
2)農村社会における世代間のコミュニケーションはなぜ難しいか
    :月形の歴史と三世代へのインタビューを通して
3)月形町における新規就農の実情
4)月形町の観光とまちづくり
5)月形町にとっての月形高校
 
以前紹介しましたが、私は(3)と(5)の関連でインタビューを受けたり、1年間を通して圃場見学(農作業紹介と植物生理の解説)でゼミ生たちと関わって来たので、とても興味深く報告を聞かせていただきました。
 
ゼミ生たちの素直な問いとそこから見えた月形の実態・・・彼らは、私たちが見えていなかったもの(見て見ぬふりをしていたもの)を白昼にさらしてくれたのです。それをどう解決していくか、私たち町民にボールを投げられたと感じました。このまま受け取って終わりにするか、そのまま打ち返すのか、磨いて投げ返すか、町民側の行動にかかってます。小さな動きを大きな成果に発展させるための行動をしたいと強く思いました。
 
この調査研究は学生が主役なのですが、それを支えている辻智子先生に私は目が止まりました。学生が地域に入って調査を進めるには調整が必要で、若いが故の不躾さを辻先生が上手くフォローしたり、町民からの過大な期待や要求には言葉巧みにキチンと線を引く・・・ こういう丁寧で人間的な先生がいるからこそ現地調査ができるんですよね。辻先生の実力を改めて感じた報告会でした。
 
若い人がやりたいことを実現できるような環境を整えるには、誰かが裏方としてキッチリ行動することが必要なんですよね。辻先生が1つのロールモデルになりました。

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