2016年09月20日

2016年月形町長選挙に立候補

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役場前街頭演説

2016年06月15日

18 歳からの選挙権実施直前・緊急開催【6月19日(日)月形町内で森啓氏講演会】

20160614.jpg肌寒く、曇天降雨のうっとうしい毎日ですが、いかがお過ごしですか。
月形町議会は既に6月定例会を終えています。報告もできていない状況ですが、取り急ぎ告知したいことがあるので、ご容赦ください。


今度の日曜日、6月19日の午後4時から、月形町交流センターで「森啓氏講演会」が開催されます。主催は市民団体「三日月の会」。入場無料、事前申し込みなしで、町民に限らずどなたでもご参加いただけます。(問い合わせは、代表の私まで。コメント欄、もしくはポスターに記載のメールか電話でお願いします。)

演題は「住んで誇りに思える月形町のまちづくり ーその選挙を考えるー」です。


7月10日投開票の参議院議員選挙は、選挙権年齢が18歳に引き下げられて行われる初めての選挙です。様々な争点があるはずなのに、マスコミも世の中もほとんど「選挙」を話題にしていません。わずかに聞こえてくるのは、高校での主権者教育が「中立性を確保するのが難しいのでなにもしない」とか「できることなら政治に関わりたくない」「どうせ私の1票じゃあ世の中は変わらない」などの後ろ向きな姿勢と意識。年々投票率も下がっています。


そこで、「地域/暮らし/まちづくり」と「選挙」がいかに結びついているのか、地方自治の研究者である森啓先生のお話を伺おうと、講演会を企画しました。

森先生は考えを押しつけるようなことはしません。森先生が重要視しているのは「思考の軸をつくる」こと。森先生の考えを聴くことで、「ならば自分はどう考えるのか」「同じなのか、違っているのか」、自問自答するときのヒントが浮かんできます。

当日は講演だけでなく、参加者との意見交換や質疑応答の時間も設けます。先生の「熱」のある「生」のお話を聴くと、つい手を挙げて発言したくなるから不思議です。実際、私は森先生と10年来のお付き合いがあるのですが、その中で生意気にも何度か反論したことがあります。結果、様々な視点や考え方があることを認めあい、次なる方策を議論するような展開になりました。こういうことが思考を深める足がかりになると体験しているので、ぜひとも多くの人に味わっていただきたいです。


昨日、町内のあちこちにポスター掲示をお願いしてきました。みなさん快く引き受けてくださったことに感謝です。また、今朝の北海道新聞/空知版(←)にも掲載していただきました。ありがとうございます。今週末にはチラシを町内の新聞に折り込みする予定です。

この講演会の開催趣旨が多くの人に伝わり、「選挙」や「まちづくり」への関心が高まって、結果として投票率が上がることを期待しています。
町内外、年齢も関係ありません。興味を持たれた方、ぜひ、お越しください。


【お願い】講演会当日は昼過ぎまで月形町の防災訓練があり、準備の人手が不足しています。お手伝いいただける方がいらっしゃいましたら、宮下までご連絡ください。よろしくお願いします。

2016年05月19日

人、やる気、ターゲット、連続性、連携・・・【北海道自治体学会・総会&政策シンポジウム【観光と地域振興〜北海道にしかできない新たな観光とは〜】

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5月14日(土)、北海道自治体学会の総会&政策シンポジウム「観光と地域振興 〜北海道にしかできない新たな観光とは〜」が、北大にて開催されました。参加者は約150人ほどで、昨年に引き続き大盛況でした。

政策シンポジウム「観光と地域振興」の内容は・・・
会員向けには、まとめたものをニュースレターでお届けします。一般への発信は、北海道新聞が5月15日(日)の朝刊で伝えていますので、そちらをご参照ください(←写真)。

基調講演、分科会から私の感じた点は・・・
・成功事例にはキーパーソンがいる。
・「観光で飯を食うんだ!」という気概とやる気。
・今のトレンドとして、観光客の前に、地元客。小さな展開から大きく発展。
・ターゲットを絞ること。相手により求めるものが違ってくる。相手にあわせること。
・ターゲットを決めたら、そこに集中。毎年ターゲットを変えていては成果に結びつかない。
・単独での展開には限界がある。地理的連携必須。
・観光の入口は「飲み物・食べ物」。その先に「歴史・文化」。

地方の過疎化が進み、農業(基幹産業)による地域活性化が難しい状況で、「観光」を一つの起爆剤にしたいと考えている自治体は多いです。「観光(産業)」とは、人のワクワク感(=興味、趣味、嗜好、非日常・・・)を刺激して集客するもの。意志決定が速い民間業者が得意とする分野で、自治体がどう絡めばいいのか。自治体は何ができるのか。「観光による地域振興」の成功事例とそのポイントを知ると同時に、我が町に応用する場合の課題もハッキリ見えてきました。

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さて、ちょっと視点を変えて。(写真は当日の北大校内。新緑が眩しい季節です。)

これまで何度も参加している総会&政策シンポジウムですが、実は今回、初めての運営側でした。なおかつ3人いる代表運営委員の一人として、総会の主催者であったり、分科会のパネラーであったり、交流会の挨拶であったり。企画に始まり開会までの準備や当日の運営など、裏側から係わる初体験は全てが興味深く、学びの多い経験でした。

北海道自治体学会の運営委員は全道各地に居住する28人。研究者、自治体職員、自治体議員等で構成されています。(代表運営委員は3人。研究者から北大公共政策大学院院長の石井吉春氏、自治体職員から江差町職員の大坂敏文氏、自治体議員から私=月形町議会議員の宮下裕美子。)

広い北海道から集まるとなればトラブルはつきもの。くわえて、前泊や後泊が必要な人も多く、ほとんどは手弁当。それぞれに本業を抱えながらの活動は大変ですが、誰もが日常では手に入れられないものがここにあるから集ってくるのだと感じます。今回改めて、1つのものを創り上げることの面白さと難しさ、想像力と忍耐力、達成感と開放感等と味わうことができました。運営に携われたことが本当に良かったです。

それから、北海道自治体学会からのPRを少し。
北海道自治体学会では個別テーマについて「研究会」をつくり、年間を通して情報提供や議論などの研究活動を行っています。今あるのは「条例・議会研究会」「集落研究会」、そして最近発足したのが「ジェンダー研究会」です。(それぞれの会則はこちら

そのジェンダー研究会の設立趣旨をご紹介します。
興味を持たれた方、是非ご参加を。(非会員の方も、参加できます。)
参加希望の方は、私にご連絡ください。(コメント欄、メールなどで)

 私たちの身の回りにはジェンダー(社会的・文化的に形成されて性区別)が存在する。職場や学校、議会や暮らしの場面・・・。誰の目にも明らかな形となっているものもあれば、認識さえされない奥底に潜んでいるものもある。ジェンダーは女性問題ではない。市民の誰もが係わる社会の課題なのだ。
 私たち市民一人一人が、平等の権利を有し、同じ土俵で議論を交わし、ともに社会を創っていくには、価値観や文化の多様性が認められることが基本となる。だからこそ、ジェンダーに縛られた社会の歪みを紐解き、改善していく必要がある。
 そこで、私たちは北海道自治体学会内に「ジェンダー研究会」を立ち上げた。社会という大海原を「北海道」「自治体」という視点で切り取り、自治体の政策や運営におけるジェンダーについて研究し、その改善策を提言していく。 
 みなさん、研究会に参加し、いっしょに活動しましょう。

2016年02月01日

少子化も子育ても「動物」視点で考えてみると・・・【旭山動物園 園長 坂東 元氏/月形大谷幼稚園閉園記念講演会】

夕べから降り続く雪は、モサモサ、シンシン、サワサワと、今シーズン一番の降り。公式記録では45cmですが、もっと降っている感じです。

この雪のように1月は次々と仕事があり、腰を落ち着ける時間がない程。その分、たくさんの出会いがあり、学びがあり、充実した時間でした。雪のように絶え間なく降り注がれた学びや情報は、芽吹きのためのエネルギー。2月、暦が春になるように、与えられたエネルギーを「未来」や「まちづくり」に活かすべく、様々な視点からじっくり考えていきたいと思います。


さて、報告第1弾として・・・
1月30日(土)に開催された、月形大谷幼稚園 閉園記念講演会。講師は旭山動物園の坂東園長で、テーマは「つたえるのは いのち つなぐのは いのち」

たくさんの人が集まったのは言うまでもありません。お話しが盛り上がり、当初予定の1時間半から30分も延長する程(坂東園長はもっともっと話したそうでしたが、これ以上の時間の延長ができずに断念)。動物の飼育を通して感じた生きものの「生」と「死」、そしてそこから考察する人間社会の現実など、実に興味深い内容でした。(講演中は写真撮影禁止だったので、雰囲気が伝わらなくてゴメンナサイ。)

以下、私が気になった点をまとめてみました。
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■命は皆同じ:虫、愛玩動物(ペット)、家畜、野生動物
・坂東園長は子どもの頃、虫やザリガニなど生きものに興味を持ち、次に文鳥を飼うように。小鳥を診てくれる獣医がいないために次々死んでいくのを見て、獣医になることを決意。
・酪農学園大に進んだことで、あつかう動物は牛と豚。ともに家畜として長年改良され、必要な部位が特異化するよう人が作り替えた動物。生きものとしても変化していると思っていた。しかし(寿命が10年以上ある豚が)肉になるために半年で「死」を迎える時、涙を流す姿を見て「同じ生きもの」「同じ命」なんだということを再認識した。
・就職先が動物園で、野生の動物を扱うことに。いくら飼い慣らされていても動物園の動物は野生を失っていない。間に檻があることで「お互い対等な生きもの」として認めてくれるものの、ひとたび相手の距離(檻のない関係)になったら、食物でしかなくなり確実に襲われる。
・人と動物は、ともに「自立した命」。

■動物は嫌いなものを排除しない。嫌いでも認めれば一緒に暮らせる。
・野生の中では、様々な動物が共存している。捕食関係にあっても同じ場所で暮らしている。

■行動展示の原点は、動物が居心地良く。
・旭山動物園が廃園の危機にあった頃、何のために動物園があるのか?と疑問に思っていた。
・動物は本来住んでいる環境や社会性から隔絶され、狭い檻でたった一人、何十年も暮らしている。もし人間が同じように狭い部屋に一人で押し込められ、何十年もそのままなら・・・何もしたくなくて当然。そういう状況を作っておきながら、来園者が「つまらない」「飽きた」と言って見向きもしなくなったら(来園者が減ったら)廃園にしてしまっていいのか?
・何のために動物園があるのか? 動物には命がある。人間にはそこに閉じ込めた責任がある。
・閉じ込められた動物は、何をしたいのだろう? 自分がその動物だったら、どんなことをしてみたいかを考えた。→ 居心地の良さ。ありのままの姿。→ 好奇心旺盛なヒョウ、ペンギン、アザラシには好奇心を満たすように。カバは自然の川で泳ぐように。

■安全・安心の環境は誰のため?
・安全・安心の環境は、動物本来の能力を使わなくても生活できるようにしている。ということは、動物本来の可能性の芽を摘んでいる。魅力がなくて当然。その状況を作っておきながら「つまらない」「かわいそう」と言う矛盾がある。
・本来の姿を取り戻すには、能力を開発する必要がある。
・危険が伴っても、動物が持つ本来の能力を開花させた方が幸せなのでは? 
・人間も同じ動物。人間の子どもにとって、安全・安心な環境は果たして最適なのか?

■動物の世界では、ただ「仲良し」という関係・社会はない。
・動物はイヤだと思えばケンカをする。問題をその場で発散し解放することで、また仲間・仲良しに戻れる。
・人間の子どもはどうか? 監視社会が発達し、考えたり、感じたりすることができない、あるいはケンカが許されない環境になってしまった。子どもの気持ちをどう解放するのか?

■安全な環境を作ると、親は子どもを見なくなる。
・危険な場面があるからこそ、親は子どもから目が話せない。何をしてもケガをしないような場所にいたら、子どもを自由奔放に遊ばせ、親は子どもを見なくなる。
・危険な環境だからこそ、危険を回避する親の判断、親の責任が重要になる。(安全しかなければ親の判断も責任もなくなる=無責任な親の誕生)

■繁殖は難しい。少子化対策のヒント
・その場所が「命をつなぐことができる場所」だと認識しなければ、繁殖は成功しない。
・ペアリングが上手くいっても、繁殖が成功するには更なるハードルがある。
・少子化の問題と共通しているのでは? 現代社会を「命をつなぐことができる場所」だと認識できていないのではないか。安全・安心が必ずしも「命をつなぐことができる場所」ではない。

■動物の子育ては、他と比較はしない。自分の子のみを見つめる。

■動物の愛情は深い。(例:オランウータン)
・動物の愛情は、見返りを求めない。愛を注ぎ続ける。
・愛することは見守ること。
・愛は味覚を育てる。離乳期、母の胸に抱かれた子どもは、食事中の母親の口の中に手を入れ、食べているものを取り出すようにして食べる。同じモノを食べることで味覚を育て、ジャングルの中で食べられるものが何なのかを学ぶ。味覚が育つと同時に、生きる術を学ぶ。

■命を終わらせてくれる仕組みの中で、命が溢れているのが「自然」
・命は、たくさんの命の上に成り立っている。
・死が、次の命につながっている。
・死を大切にできないなら、命を大切にすることはできない。
・個体によって死の場面は違う。個体らしく生きる。

■命に責任を持つ=何も隠さない=全ての情報を公開
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坂東園長の経験から導き出された思考と考察は、全てに納得させられるものでした。

少子化の問題もしかり。安全・安心の社会が行き着く先もしかり。情報公開模もしかり。様々な動物が暮らす動物園は多様性の宝庫であり、人間社会の縮図かも。絶滅を防ぐために繁殖に取り組む動物園の使命は少子化対策のヒント!ですね。

今回の講演で動物園の学術的な価値、社会的価値に気付けたのは、私にとって大きな意味がありました。講師を務めてくださった坂東園長にも、講演会を企画してくださった月形大谷幼稚園にも感謝です。ありがとうございました。

幼稚園が閉園することを時代の流れと受け止め、その精神を将来にも引き継いでいくために、私たち大人が、子ども達の周りの環境を整える必要がありますね。


2015年02月10日

まちづくりの想いは同じ、方法はいろいろ【鹿肉&スノーシューツアー / CLUB MOON 】

雪深きこの時期、月形町内のあちらこちらに交流の場が出現します。

その目的は「まちづくり」。もっと楽しい暮らしにしたい、もっと交流を盛んにして活気を生み出したい、隣近所の知り合いを増やして安心な暮らしを・・・。まあ堅苦しく考えなくても、結果的に「豊かな田舎暮らし」の一要素がそこにあるのです。

今日はそのうちの2つをご紹介します。どちらも若者が「月形のために何かしたい」と企画・運営しています。今はまだ町内参加者が少なくて、“知る人ぞ知る”交流の場なのですが、私には魅力も可能性もものすごく感じる“交流の場”。
もし心惹かれたなら、次の機会にぜひ参加を! 

知らない場に参加するにはちょっと勇気がいりますよね。私も(こう見えて)人見知りなので、その気持ちよくわかります。でも、新たな出会いは勇気と行動から。企画・運営している“仲間”へのエールの意味も込めて、参加してみてくださいね。
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鹿肉&スノーシューツアー
「里のわくわく雪遊び in 月形・月ヶ湖」

主催は NPO法人コミュニティーワーク実戦センター月形事業所わくわーく。といっても馴染みがないかな? 彼らは「ニートやひきこもりの若者の就労支援をする団体」で、町内向けに言えば「市北の旧ブーメランの跡地に事務所を構える若者たち」です。

この「里のわくわく雪遊び」は、都市部から月形に移り住み月形で活動する彼らが、月形の良さを再発見したり、外部に発信していきたいと企画したのが始まりで、今年で2回目。いずれは外部の人を呼び込むイベントにしたいと考えているそうですが、今の参加者は口コミで集まった「友達の友達」くらいの関係者。町内からはNPOの職員と利用者と他数名、あとは岩見沢や札幌などからで総勢20人程(小学1年生も2人参加)。
晴天無風の穏やかで暖かな早春のような2月7日(土)に開催されました。

内容は2部構成。まずはスノーシュー(西洋かんじき)で雪の降り積もった月ヶ湖周辺を散策。北海道教育大岩見沢校アウトドア・ライフコースの山田先生と学生さんが、スノーシューの扱い方からコースガイドまでサポートしてくださるので、初心者にも安心。今年は1月下旬から1週間くらい降雪がなく、雪が締まった状態。その表面に前日から当日朝に少しの新雪がかぶり、とっても歩きやすい状態でした。

ツアーの途中では、野ウサギの足跡が無数に走っていて「生きてるぞ—!」と叫んでいるようだったり、雪面にはハリギリ(センノキ)の種付き枝が落ちていて太陽の熱を集めて凹みを作っていたり、太いつる性の木が漁網のように広葉樹の大木の表面を覆っていたり・・・。いつも見ている風景も、ゆったりした時間と物知りな仲間や興味の尽きない小学生と一緒だと、新鮮な輝きを放ちます。

最初の顔合わせから準備を経て、スタート地点に戻るまで約3時間。自然の起伏に身を任せて雪と戯れたり、耳を澄まして自然の息吹を感じたり、参加者同士で会話を楽しんだり、自然の中の1人時間で内面と向き合ったり・・・。自然や雪そして月形に興味が広がるひとときでした。

つづく第2部は、すぐ近くの南地区広域集落会館に場所を移し、鹿をテーマにした昼食交流会。まずは鹿肉シチュー。お料理上手なNPO関係者が数日前から仕込んでくれた、滋味深いホロホロほどける鹿肉のデミグラスシチュー。誰もが無言で何杯もおかわりしたのは言うまでもありません。添えてあった漬物は、協力関係にあるNPOサトニクラス(町内に事業所を構え、障がい者と農業をテーマにした就労支援A型の事業所。漬け物の製造販売)のもの。

一息ついて、鹿肉の提供者である公務員猟師の今井さん(実は月形町職員)から「猟師の暮らし」のレクチャー。今井さんは鹿撃ちだけでなくアライグマやキツネの駆除など、1年を通じて猟友会の仲間とともに(一部は個人で)活動していて、出勤前と帰宅後の巡回(狩猟ができるのは夜明けから日没までの間のみ)や休日の山での狩猟の様子などは、何度聞いても実に興味深い!!

そして実食。実は昼食の鹿肉も今井さん提供だったのですが、それとは別に料理好きで上手な今井さんが美味しい鹿肉の食べ方を提案。表面を湯引きした肉で作った“たたき”を3種類の特性ダレで食べたり、これまた特性ダレで揉み込んだ肉を焼いてステーキにしたり・・・。

今、口にした肉は、さっきまで遊んでいた月形の野山にいて、それを猟師が撃って、さばいて、熟成して目の前に提供されたもの。たくさんの人の手と手間が運んでくれた恵みであることが、身に染みる内容でした。
※というのは後から考えがおよぶことで、鹿肉を目の前にしたときはただひたすら舌鼓を打つのみ。人間=動物を意識させられた時でもありました。

【おすすめポイント】
月形の豊かな自然と暮らしを体験とともに紹介する企画は手作り感満点で、最初に細い糸が結んであるところ(口コミ)からスタートするところがミソかなあと思っています。派手さや大規模な集客は難しいけれど、本気の月形ファンが増えるのは確実。新たな”まちづくり”の可能性を感じています。本当は町内からの参加者がもっといて、月形の魅力を再発見し、誇りにして欲しいところ。町内外問わず、興味を持った方は連絡くださいね。取り次ぎします。
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CLUB MOON @ 月形町 dome TERA

みなさんは、CLUB(クラブ)ってわかります? 

私は全然わからなくて、DJがレコードをキュンキュン回しながらおしゃべりするディスコ? なんて思っていました。

実際は・・・ 
DJ(ディスクジョッキー)が自分好みのレコードを持ち寄り、担当時間(今回は1人1時間)いっぱいを使って切れ目なく音楽をかけていくもので、レコードとレコードのつなぎ方がスムースか、自分好みでありながら会場の雰囲気にあった選曲ができているかどうか、が重要だそう。DJは全く語らず、会場内も静かに音楽を楽しむ雰囲気。・・・かなり予想外でした。
ただ、重低音のビートが響いているのとミラーボールが回っていることから、建物に入るまでは「ディスコかも」と思わせるものがあったのは事実です。

この CLUB MOON 、実はある1人の個人が企画・運営しているイベント。出演交渉や会場の手配・準備、ポスター作りや配布、そして当日のDJも。お手伝いする仲間がいるとはいえ、入場料1,000円では到底つくれないイベントで、相当持ち出しもあるだろうなあという内容です。

その主催者、加賀一之さんは月形町在住の郵便局員(現在、美唄市内勤務)。5年前、月形郵便局勤務だった頃、「田舎でもパーティーしたい!」「月形町内でも若者が遊べる場を!」そんな想いで CLUB MOON をスタートさせました。

実は加賀さんと私、もう随分と前からの知り合いなんです。というのも、加賀さんは北海学園大学出身で森啓先生のゼミ生。森啓先生に触発されて「地方自治」や「まちづくり」に興味を持ち、いつか自分も実戦したいと考えていて、夜間に勉強を教える活動をしていたり・・・ 思考と活動が似ていることから、度々意見交換したり励まし合ったり。
お互いのフィールドは違うのですが「月形町を素敵にしたい」「月形町に活気を生み出したい」という想いは一緒で「若者を取り込む」視点も一緒。同志なんです。

そんな加賀さんが創り上げた CLUB MOON は、1,2ヶ月に1度、真夜中までの数時間、月形町内に現れる異空間です。その中に漬かっていると、ここがどこだかわからないくらい。音楽の好みはあると思いますが、私には「こんな時間が持てるのって、いいなあ♪」と思えるものでした。

【おすすめポイント】
きっとこの空間が気に入る人がいるはず。
ちょこっと勇気を出して、扉を開けてみてください。
特に、月形は田舎で寂しいところと思っているあなた、ぜひ! 
やみつきになるかもしれません。
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みなさん、どうですか? 
月形、捨てたもんじゃないでしょう?

月形には無鉄砲な若者がいるんです。夢を追いかけ、誰かと共有したいと思っている若者が。そして、それを実現できるようサポートする人たちも。私もそういう人に助けられて今に至りました。

この人が、力が、「まちづくり」の原動力。

ちょっと見方を変えれば、たくさんあるのに気づくでしょう。
私は月形に住んでから随分と育てていただきました。その恩返しは、育てていただいた方に返すのではなく「新しい芽を育てることに使わなくちゃ」と思っています。そうやって、まちの良さが引き継がれ、まちが育っていく・・・

みなさん、ぜひ一歩踏み出す勇気と行動を♪

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