2018年03月19日

火葬場待合所の建て替え【月形町H30年度予算詳細/その1】

これから数回、私が気になった個別事業や特定テーマについてお知らせしていきます。
最初は「火葬場待合所の建て替え」について。

多くの町民が北海道新聞(2月23日朝刊)の報道で初めて「火葬場待合所が建て替えられる」ことを知り、同時にとても驚き、町内ではかなり話題になっている。

というのも、今年度約4千数百万円をかけて火葬場本体と駐車場等を整備して「これで20年間は安心」と町長が言っていたからだ。当時も待合所(平成3年木造建築)は建っていたが、2,3年前に改修していて見た目に綺麗だったし、何より、葬儀の際に待合所を利用する人は少なかった(火葬が終わるまで、式場に戻って待つ遺族がほとんどだから)。つまり、待合所にこれ以上のお金をかける必要はないと多くの町民が考えている。

予算審議で明らかになったのは以下の通り
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■新火葬場待合所(本体工事 2,479万円+備品 235万円= 2,714万円/工事費財源は過疎債)
・90㎡(これまで 52㎡)
・40人が入れる休憩室
・給湯室を1.5倍の広さに(=屋外水道廃止)
・バリアフリートイレ設置(=屋外トイレ廃止)
・合併浄化槽の設置(これまでは単独槽)
・備品として テレビ、食器棚他を購入

■情報(住民課長の説明と答弁から)
・直近の利用実績:火葬31件のうち、16件は待合所の利用ナシ。8件は1〜3人の利用(← 他に細かい説明があったがメモ間に合わず)
・住民からの要望は1件もない(← ココ重要! 住民課長が明言)
・月形町議会まちづくり常任委員会から建て替え要望があったから予算化した。(← 10月31日に常任委員会は現地視察を実施し、一部の議員から意見があったとのこと。さらに、12月定例会一般質問で金子副議長が待合所建て替えの質問(要望)をしている。)

■質疑応答から
大釜議員Q)待合所の建て替えが必要なら昨年の本体工事のときに一緒に行い、1つの建物にした方が建設費も安くなるし、(除雪も含め)管理しやすかったのではないか? 
住民課長A)本体の計画を立てた当時は待合所の改修後すぐだったので建て替えの必要がないと判断した。しかし、常任委員会から要望があり建て替えることにした。
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みなさん、どう思います?

●町は、町民からの要望が1つもない中で、どうして建て替えを実施するのか? 
●一部の議員からの要望ですぐに予算化するのか?
●議会も、昨年の火葬場本体工事の予算審査の際に「待合所はこのままで良い」と判断したから了承したのではないか? 
●それを覆す予算が出された今回、その必要性を再検討したのか? 
●町民からの要望が1つもないのに、そのまま賛成するのか?

そもそも人口減少が著しい中で、公共施設の維持管理が大変になることは明らか。だからムダなものを整理して有効活用しようと公共施設管理計画や長寿命化計画をつくり、計画的に橋を修繕したり円山運動公園を廃止するなどしてきた。これが今の行政の流れ。
●利用者が少なく町民からの要望もない施設を建て替える必要があるのか?

もし、有力議員の鶴の一声で決まっていくのなら大問題だし、それを許してしまう議会もどうかと思う。

2018年03月17日

傍聴しての感想【月形町議会 予算特別委員会&第1回定例会/終了】

昨日(3月16日/金)午前中に予算特別委員会の最終審議「総括質疑」が行われ、委員長と議長を除く全議員から一通りの質疑があって(総括質疑をすると議会だよりに掲載)、その後の討論はナシで平成30年度予算(一般会計を含む計6会計)は原案可決(←ここまで傍聴)。
午後から本会議があり、議会として予算を認めて閉会しました。

今回、月形町議会の一般質問と予算審査全日程の計4日間を傍聴したので、全体的に感じたことを記します。

※ 写真は役場正面の樹木。メタセコイヤも、きたこぶしも、松も、下枝をスッキリ整えてもらってサッパリ。今年は雪が多いので、高い位置まで選定できています。雪が融けたら雰囲気が変わっていることでしょう。(3月15日撮影)

■ぼやけてぬるく、薄い緊張感
・・・ この1年の方向を決める3月定例会だというのに全く緊張感を感じられなかった。特に今年はJR札沼線や町立病院がどうなるのか町民が関心を寄せている(もしかしたら、町民はもう諦めたり呆れていて関心を寄せていないかもしれないけれど、少なくとも話題にはなっていて多数の記者が傍聴に来る状況)なのに、その雰囲気を全く感じさせない議会だった。
総括質疑は全員が行ったが必ずしも総括的でない問いも多かった。そもそも、一つ一つの事業を精査する段階で質疑を行ったのは4人の議員だけ。3人は石仏状態で一言も発しなかった。これらも緊張感が薄くなる要因だと思う。

■氷の上を滑るような質問と答弁。傍聴者の無力
・・・ 議員の質問や質疑は最初だけは勢いがあるが、答弁に疑問が残っても、真意が伝わっていなくても食い下がることなく収めていた。一方、答弁する町長は「議員と同感」を多用し、職員は狭い範ちゅうだけを答える場面が目立っていた(どこかで見たような光景)。
結局、深みのない、表面を滑るようなやりとり。私にはいくつもの疑問が残ったが、議員が納得したらそれ以上を聴くことは出来ない。傍聴者は無力だとしみじみ思う。

■町民の関心ある話題はスルー?!
2月の「議会と町民の懇談会」で町民の関心が高かったのは、町立病院の医師確保と経営の問題。町政執行方針には例年通りの当たり障りのない言葉が少しあるだけ。一般質問もなく、町立病院事業会計の予算審査での質疑はゼロ(総括質疑で笹木議員がそれとなく触れてはいたが・・・)。一般会計からの赤字補填が年々増えて今年は1億4千万円(去年より3千万円増)にもなっているのに!大丈夫なの?

■達成可能な数字だけが独り歩き
事業には目的がある。それを達成するための予算(のはず)。だけど目についたのは「実績をもとに、実現可能な範囲で予算化した」事業。テクニックとしては理解するが、それじゃあ予算を消化するだけで事業が先に繫がっていかない。
月形町をどうしていきたいのか、明確な意思とそれを具体化する策が欲しい。

■町長の想いは解った。具体的に何をやるのか?
いつものことだが、町長の「想い」を聴く場面はたくさんあった。だけど、それをどうやって実現するのかは一度も聴けなかった。予算を見てもわからなかった(明確な政策を打ちだした事業はなく、これまでの延長線上や上乗せした事業がほとんど)。
数名の議員から「計画性や検証性が不足している」との厳しい指摘に、「私もそう感じる」と答えちゃダメ。町長がやりたい「まちづくり」を実現するために予算を組むのだから。町長が提出した予算なのよ!

この辺で止めておこう。個別の事業については別立てて。

私、町長は批判されてナンボだと思ってます。そこが議論の始まりであり、相互理解の糸口になるから。
多様な社会で、批判を避けたり、批判されないことが良いことだと考えているなら、結局、何もできないでしょう。

2018年03月15日

【月形町議会 予算特別委員会/開催中】 ← 傍聴中

昨日(3月14日)午後から平成30年度の予算特別委員会が開催されています。

今日の午前中までに一般会計が終わり、午後は特別会計。そして明日は総括質疑になるもよう。
新年度の予算なので、新しい取り組みについて活き活きした説明が聴けるかも〜とか、暮らしの不都合が改善されるかも〜とか、期待をよせて傍聴しているのですが・・・ 

いまのところモヤモヤと沈んだ気持ちになっています。細かいことは後で。
今朝の北海道新聞(空知版)に大きく取り上げられた「新規就農支援事業」についても、のちほど触れたいと思います。

午後は1時30分〜 町立病院予算も審議されるので、しっかり傍聴してきまーーーす。
ふ〜〜〜

2018年03月06日

おしゃべりは大事【パークゴルフ・お茶飲み・買い物での会話】

実は昨日、たくさんの町民の方とお話ししました。

午前中はパークゴルフ協会の練習日(冬季間は土間アリーナで週1回実施)。不良会員の私は、夏冬1回ずつは参加しようと思っていて、昨日はその日。準備から片付けまで3時間。9ホール4ラウンドを回る間、会員のみなさん(人生の先輩方)約20人と一汗かきながらのおしゃべりは楽しかったです。

午後は仲良しおばあちゃんグループと、そのあとは同志のおじいさんと。話があっちこっちに飛ぶのも気心が知れているから。話題豊富でとても楽しいひとときでした。

そして最後に地元Aコープで買い物しながら知人と一言二言。あいさつ程度でも言葉を交わすと気持ちが安らぎます。元気な声を聞けてよかったです。

用事を足し終えて家に帰る頃はすっかり暗くなってました(笑)

お話ししたみなさんの誰もが月形のこれからを心配してました。JRも町立病院も温泉も確実な情報がないから噂が先行して不安感が大きくなっているようです。その中で、新年度予算の火葬場待合所の新築は関心が高かったです(必要ない、ムダという意味で)。
意外だったのは大雪の影響。大変で心配だけど受け入れている感じ。みなさん経験豊富で肝が座ってるんですよね。ちょっとやそっとの雪ではめげない。

みなさんとおしゃべりしてる頃、JRに関する町長の記者会見が行われてたんですよね。そのことは誰も知りませんでした。もし知ってたら・・・話題は全然違ってたでしょうね〜。

記者会見、知らせてくれたらいいのに【JR札沼線存廃問題】

JR札沼線の存廃問題は、昨日(3月5日)急に動き出したようだ。

「JR札沼線の沿線4自治体は、JRと個別協議に入ることに決定」
夕方、月形町役場で記者会見が行われたとのこと。テレビ各局がニュースで伝えていたそうだが、普段テレビを見ない私は全く知らず。
友人がfacebookでシェアしてくれていたので情報を得た。
https://www.htb.co.jp/news/archives_845.html

今朝(2018年3月6日)北海道新聞は1面を筆頭に、関連記事が計4ヶ所に。大々的な報道(→写真上は道新1面、下は空知面)

こんな発表をするなら、全戸に設置されているIP告知端末(テレビ電話)で「本日午後4時、JRに関する記者会見を行います」もしくは「JR記者会見、夕方のニュースで放送」くらい入れてくれてもいいと思う。だって、IPでは町の施策(高齢者を対象にしたお茶会/図書館の開館日変更/暴風雪への警戒/観光PRのテレビ放映/町立病院の診療予定・・・)や議会日程などが流されているのだから。本当に町民が知りたいことがマスコミ経由や外部情報でしか知らされないのは・・・ 悲しい。

※ 新十津川町では町民有志の「新十津川駅を勝手に守る会」の会員らに説明したという記事が、道新に写真付きで出ていた。新十津川町は以前に町民説明会も実施していて、町民と開かれた関係になっていて羨ましい。

それにしても「JRと個別に協議をはじめた上で、4町全体で存廃を決定する(HTBニュース/他)」とはどういうことなのか? 

各自治体で状況は違うし、新十津川町長は廃止やむなしの雰囲気なのに、月形町長はバス転換容認ではないという。「全体で決定」は何を意味するのか? ちっとも解らない。
解るように説明して!

今日から月形町議会3月定例会が始まる。が、今日は傍聴に行けない。知る術がない。

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