2010年09月03日

第16回 友朋祭

2010yuhou3.jpgまたまた日付が前後しますが、8月29日(日)にあった3つのイベントの2つ目の報告です。

それは第16回を迎える友朋祭。町内にある障がい者福祉施設「札親会 つきがた友朋の丘」のお祭りです。例年10月始めに行われていた友朋祭(一昨年の様子)ですが、今年は8月末にお引っ越し。天候の安定を考えてとのことです。それに昨年は新型インフルエンザの影響で開催できなかったので「昨年の分も楽しむぞ!」とばかりに、熱い(暑い)お祭りになりました。

会場には友朋の丘利用者さんとその家族の他、町内外からたくさんの人が詰めかけました。それに友朋の丘に関係する人達(ボランティア組織や町内会、関連施設や福祉関係、厨房などの業者)の出店も多数あり、それはそれは賑やかでした。

イベントのメインは施設内に設置した本格的で巨大な「流しそうめん」だったのですが、残念ながら見ることはできませんでした。かなり盛況だったようで、たくさんの人が会場に足を運んで楽しんだとか。夏開催だからの催しですね。

2010yuuhou2.jpgそれから外のステージでは様々な余興が行われていました。写真は立命館慶祥高校のチアリーディング部の演技。ハツラツとした笑顔とメリハリのある決めのポーズ、隊形変化など、華やかなステージに会場は一気にお祭りムードになり、友朋の丘利用者さん達もノリノリになっていました。
他に太鼓(そーらプチ太鼓)、よさこい(THE北海道医療大学)もあって、とにかくお祭りムード満点です!
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友朋の丘のパワーはスゴイ! 福祉施設が核となって、たくさんの人を集めてくれました。

そこでは人と人とが繋がり、次の展開に結びつけている・・・。福祉施設が町内にあることで、雇用の受け皿になったり、交流のきっかけになったり、楽しさを作り出す素になったり・・・。

人と人とが助けあい支えあうのが福祉。
だからこそ人と人とが自然に繋がり、交流が生まれるのですね。
町内にはたくさんの福祉施設があります。それと同じだけ、可能性もあるということです。

2010年09月01日

コテージガーデンプロデュース・トマトイベントvol.2

日付は前後しますが、8月29日(日)は町内で3つのイベントがありました。

まずは「コテージガーデンプロデュース・トマトイベントvol.2」。

コテージガーデンはこのブログに何度も登場している梅木さんが経営する園芸店で、皆楽公園エリアにある旧つち工房の広い敷地を活用し、様々な展開をしています。その代表格がト・マ・ト。
コテージガーデンでは数十種類のトマト苗を販売し、その一部は敷地内で作付けして収穫、サンプルにしたり販売したりしています。この日はこのトマトが主役です。

会場には町外からたくさんの梅木ファンがカメラ片手に訪れ、トマト談義に耳を傾け、様々な品種のトマトの食べ比べをし、トマトをふんだんに使った3種のカレー昼食に舌鼓を打って大盛況でした。

それに会場の片隅には、役場の商工観光課や振興公社から「トマトすくい」なる出店も。涼しげなプールに浮かぶのは金魚ではなくミニトマト。それを金魚すくいの要領で、紙製のポイを使ってすくっていきます。
「金魚みたいに動かないのでやりやすいですけれど、トマトは重いから・・・」
とは、先日金魚すくいの全国大会に出場した役場のMさん。慎重にトマトをすくっていく姿は目を見張るものがあり、子ども達もそれをお手本に2本のポイで20個くらいはすくっていきました。(ちなみに名人Mさんは1本のポイで53個すくえたとか。見ているだけでも楽しかったです。)
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梅木さんはアイデアの宝庫ですね。それを形にしていく馬力もある。
そんな人が身近にいるのだから、もっともっと連携できたらいいですよね。

2010年07月28日

外からの視点(他自治体議員視察に同行して)

本日午後、道北のある町議会議員の方々の視察に同行する機会を得ました。この視察は議会事務局を通した正式なものではなかったのですが、先方の職員と私が北海道自治体学会で顔見知りであったことから同行させていただくことになりました。

主な視察先は「はな工房」「つち工房」などの皆楽公園エリア。

「宿泊研修施設・はな工房」の建設経緯(農林系の補助事業)や現状、「農業体験施設・つち工房」が現在は(有)コテージガーデンによって指定管理されていること、皆楽公園エリアに様々な施設が建っていることなど、説明をしながら見ていただきました。途中(アポなしでしたが)コテージガーデン社長の梅木あゆみさんからもお話を伺うこともできました。

今回の視察中、他自治体議員との会話には「外からの視点」による素直な感想がありました。
・月形町は施設が集約的なっていて、上手いレイアウトになっている。
・たくさんの施設がある。
・指定管理者制度を上手く活用している(コテージガーデン部分)。
・(夏まつりが開催される)広場もいいところだ。
・建物がきれいだ。

そう言われて、外からの視点で再度皆楽公園エリアを見てみると・・・
確かに公園や周辺環境は手入れが行き届き、刈り込まれた芝生や木々の緑が目に鮮やかでした。また様々な用途の施設(温泉、ホテル、合宿用宿舎、土間体育館、ガーデニング店、市民農園、野球場、パークゴルフ場、水辺、キャンプ場、老人施設、飲食店)が狭い範囲にたくさん建っていること、それぞれの施設は外観も程々に手入れされていることも、再認識させられました。

今までの感覚では、建設時より集客が落ち問題を抱えているという思いや、エリア全体での調和や取り組みが少なく展望が描けないなど、マイナスのイメージばかりが先行していました。

しかし皆楽公園エリアは月形町にとってかなり有用な財産であり、魅力のある場所だったのです。
知恵を絞り、今以上に外に向かって活用したなら、人や物やお金が回るチャンスがあることも確信しました。

見慣れてしまうと良いものも普通に見えてしまい、自らその価値を下げて評価しているのかもしれません。時にはこうして「外からの視点」を素直に取り入れ、可能性を探ることも必要だと、今日は肌で感じました。

○○町議会○○常任委員会ご一行様、今日はありがとうございました。

2010年07月27日

時を越えて届いた札比内小学校校歌

札比内小学校の校歌が松實菱三さんの作詞であることは以前のブログに書きましたが、その後の調査で町歌の作詞者・松実菱三さんと同一人物であることが分かり、そこから素晴らしい物語が紡ぎ出されました。

それは開町130年記念式典の前日に遡ります。

式典に参加するため、松実菱三さんの御息女、五十鈴さんご夫妻が、東京から月形町にお越しになりました。

このブログが縁で「町歌と五十鈴さん」を結んだ私としては、この機会に札比内小学校とも縁結びしたいと考え、事前に教育委員会や札比内小学校と連絡をとって準備を進めていました。

kouka1.jpg7月2日午後3時、五十鈴さんご夫妻と共に札比内小学校へ。

札比内小学校はあと1年9ヶ月で閉校となることが決まっています。子ども達の息吹が感じられる今、校歌が歌われている現場を見ていただきたかったからです。

既に放課後になっていた小学校では校長先生、教頭先生が出迎えてくださいました。

学校の雰囲気や校庭から見える風景、子ども達の様子などを伺いながら、歌詞が表現しているものを案内していただいているうちに、いつしか私は歌詞の世界に引き込まれ、気持ちは作詞者・松實菱三さんと同じ時代に飛んでいました。きっと五十鈴さんご夫妻も同じ気持ちだったのではないでしょうか。

kouka4.jpg7月3日午前9時、式典会場である月形町総合体育館。

受付の始まる一足先に、五十鈴さんご家族(2日の夕方までに五十鈴さんのお子さんとお孫さんが大阪から合流し、総勢7人に。)をお迎えし、2階の会議室へ。そこに札比内小学校の全校児童22人が入場。

kouka3.jpg伴奏が流れ、札比内小学校校歌の斉唱。

普段から歌い慣れている校歌を、自信と誇りを持って堂々と歌う子ども達の姿は光り輝いていました。それを見つめる五十鈴さんご夫妻の瞳も輝き、感激の涙も・・・
その場に同席させていただいた私も自然に涙があふれ・・・

この校歌が作られたのは昭和27年、58年前です。その時から歌い継がれ、今もこうして生きているのです。58年間歌われていると言うことは、札比内小学校を卒業した70歳くらいまでのほとんどの人が歌えるということ。みな作詞者の名前は知らなくても、「♪ 札比内 札比内」と口ずさめるのです。
この場に同席していた桜庭町長も実は札比内小学校の出身で、子ども達と一緒に口ずさんでいたのです。もちろん校長先生や教頭先生、引率の先生も。

会議室内は不思議な空気に包まれ、満たされていました。身体がフワフワと浮くような、夢見心地な雰囲気。「感動」「感激」とはこういう時に使う言葉なのだと、肌で感じたひとときでした。
こんな素敵な場面に立ち会えて、人の縁の不思議さと暖かさ、そして月形の底力を感じました。


この素晴らしい物語のきっかけは、ほんの些細なブログの記事
でした。インターネットという目には見えない『現代の技術』です。
でもこうして、かかわった人の誰もが感動・感激するような物語に発展させたのは『人の行動』でした。
 もし五十鈴さんご夫妻が月形を訪れなければ・・・
 もし教育委員会が段取りをつけてくれなければ・・・
 もし札比内小学校の先生方や子ども達の協力がなければ・・・
その他、多くの人の協力。その行動があったからこその物語なのです。


この物語にかかわってくださった、全ての皆さんに感謝します。
「どうもありがとうございました。」


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このあと式典では町歌も斉唱されました。こちらは月形中学校全生徒87名によるものです。そのことは式典の項で詳しく。

2010年07月25日

伊藤三重子氏写真展「孫」

先日、伊藤三重子さんの写真展に行ってきました。会場は町内の伊藤邸。つまり、自宅を利用したギャラリーで開催されている個展で、「孫」をテーマにした写真展です。

写真家 伊藤三重子さんは梅木あゆみさんのお母様で、今回(有)コテージガーデン創業15周年に合わせ、この写真展を企画されたそうです。

現在20歳前後になられたお孫さん達の、赤ちゃんから幼児の頃の写真がテーマ毎に展示されていて圧巻でした。カメラを意識しない子ども達の自然な表情や仕草は、子どもや孫を育てる時に見た風景と同じで、誰もが共感できるでしょう。

私が一番心ひかれたのは、眠った赤ちゃんをドアップで撮った写真(写真に写っているのは赤ちゃんのおでこから口元まで。小さな顔が写真に収まらないほどアップで撮ってある写真)。その迫力は、ちょうど赤ちゃんを胸に抱いた時の視界。視界全てを覆う赤ちゃんの顔そのもので、何だか昔を思い出し胸がキュンとなりました。とっても素敵な写真です。

私がギャラリーにお邪魔した時は他にお客様がいなかったので、三重子さんと色々なお話しをさせていただきました。

伊藤三重子さんが写真を始められたのは、40歳くらいの頃から。それまで子育て中心だった生活が終わって、やりたかった趣味を次々に手がけ、その中で写真のおもしろさに夢中になっていったそうです。もっとも趣味を趣味で終わらせないのは・・・写真を始めた当初、基本を学ぶため札幌に週1回半年程通ったそう。それ以降も学びを続け、道の写真展にも入選。流石です!

「私お花が好きで、それも自然の中で咲いているお花が好きなの。生きている、その気が違うわ。」
「自然光にはこだわっているの。やさしい雰囲気で撮れるから。でも大変なの。」
「こうやってたくさんのお花が撮れたのは、庭の花があったらね。」
「この写真は(月形町内)円山で撮ったの。朝露が残るうちに。珍しいお花があるのよ。」
「今はピンホールカメラに興味があるの。おもしろそうでしょう。」

三重子さんとのお話は話題が尽きない上に、夢を語るキラキラした目と思い出を語る満ち足りた表情に、元気と勇気をもらってきました。

私もこんな風に自分の人生を歩きたい! そう思わせてくれました。

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