2010年06月06日

札比内小学校・校歌の作詞者も・・・

先月、北海道新聞朝刊の連載「校歌アルバム」に月形町立札比内小学校の校歌が紹介されました。

その記事を見てびっくり!!
その作詞者に「松實菱三」とあり、もしかして「町歌の作詞者 松実菱三さん」と同じ???
早速教育委員会で調べてもらったところ、確実な証拠は見つかりませんでした。

それでも、札比内小学校校歌が作られたのは昭和27年(開校30周年記念)、月形町歌は昭和20年(開町60年の記念)。
町歌の作詞者「松実菱三さん」は、倶知安町内の小中学校の校歌も作詞されていた。
「み」の字が「實」か「実」かは、旧字体か新字体かの違い。
詩の雰囲気は非常に似ている・・・。

たぶん・・・きっと・・・同一人物(私の希望的想像です)。

今年7月3日の開町130年記念式典には松実菱三さんのご息女ご夫妻も出席されるとのこと。式典では月形中学校の生徒による町歌の合唱が企画され、練習に励んでいます。(うちの中2の息子も時折町歌を口ずさむほど。)
せっかくの機会、札比内小学校の校歌も聴いていただけたらなあ・・・。
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 札比内小学校 校歌        作詞  松實菱三
                  作曲  原田 甫

 1.雲はるか 雲はるか
   学びの窓に 香も高く
   そよげ麦の穂 稲の波
   みのり豊けき 月形の
   明日をにないて いや学ぶ
   幸あり我ら 札比内 札比内

 2.天かける 天かける
   吾ら若鷹 眉あげて
   仰げあの嶺 樺戸山
   希望の徴章 誇らかに
   明日の文化を いや築く
   栄えあり我ら 札比内 札比内

 3.花のごと 花のごと
   やさしく清く とこしえに
   匂え莟の 山ざくら
   深雪に耐えて ほがらかに
   明日の理想に いや励む
   自主あり我ら 札比内 札比内

 4.打ち開く 打ち開く
   真実の扉 たゆみなく
   磨けこの精神 この体
   父祖の汗を うけつぎて
   明日の光りと いや奮う
   意気あり我ら 札比内 札比内

2010年06月05日

月形中学校 第46回体育大会

46tukichuutaiikusai.jpg先週の土曜日(5月29日)、月形中学校で体育大会が開催されました。久しぶりに朝から晴れ渡り、絶好の体育祭日和! 春からの低温と雨がちな天気で農作業が遅れてはいましたが、この日ばかりは何かと理由をつけて校庭に駆けつけ、子ども達のがんばりを遠くから応援する保護者の姿がありました。

今年の全校生は87人。午前中は個人種目(100m走、選択種目、中距離走)、午後は団体種目(全員リレー、ムカデリレー、400m選抜リレー、綱引き)で記録や紅白対抗のチーム勝利を目指し、そして最後は伝統の「学年対抗長縄跳び」まで、持てる力全てで頑張っていました。
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毎年見ていて感動する場面はいくつもあるのですが、今年特に記憶に残っているのは、やはり「長縄跳び」。歴代の記録に挑むため精鋭チームを結成し臨んだり、自チーム記録更新を目指したり。それぞれに目の前の目標は違っても、結果を出したいと必死に頑張る子ども達の姿があり、また結果を出したチームを賞賛する声と拍手、感動する涙がありました。

必死で何かをやったことのある人は、必死で頑張っている人と必ず共感できます。この日、子ども達同志、そしてそれを見ている大人達、その全てが共感できたことは大きな財産です。

月形町、まだまだ伸びシロがあります!

2010年05月28日

月形町開町130年記念 円山スギ植樹会

昨日午前、町内円山(まるやま)でスギの植樹会が行われました。参加者はこのスギ林にかかわる関係者や小中学生、一般町民など約250名。たくさんの人が月形町の歴史や自然に触れ、時代を繋ぐ担い手となったひとときでした。

月形町は明治14年(1881年)、北海道初(全国3番目)の集治監(国が管理する刑務所の前身)である樺戸集治監の開庁に伴い拓かれた町で、初代典獄(現在の刑務所長。当時は警察署長や地域の自治も担っていた)月形潔の功績を讃え姓をとって「月形村」となったのが起こりです。
今年7月1日で開町130年、空知管内では最も古い町です。

その樺戸集治監開庁10周年(明治23年:1890年)の記念事業として、円山に囚徒の手によってスギが植栽されました。望郷の念を抱いた囚人達は丹誠込めて手入れしたそうです。
このスギ林(国有林)は「まとまったスギ林」としては北限に位置し、学術的・歴史的にも価値が高いと評価され、「月形スギ保護林」として大切に管理されています。平成19年には野ネズミの食害対策(特殊粉の塗布、ネットの巻き付け)も行われました。

当初4,000本以上植えられたスギは風雪・生育不良・動物の食害等で数を減らし、途中補植などもされながら管理され、現在は約350本が残っています。最も大きなものは幹の直径68cm、樹高32mもあるそうです。

写真は平成20年に試験伐採したスギの切り株付近の標本です。根に近い部位なので星の様な形状をしています。よく見ると中心部の年輪は幅広く、周辺部は狭くなっているのがわかります。
森林関係者の話では「植えてすぐの頃(中心部が育っていた頃)は樹と樹の間に隙間があって、十分な陽光を受けることができて順調な生育をしたけれど、スギ林全体が育ち大きくなることで光りが遮られ、生育スピードが落ちたのではないか。」とのこと。なるほど〜。

さて、本題に戻ります。まず植樹に使われたのスギ苗について。

平成18年、月形町と空知森林管理署とが共同で「スギ保護対策プロジェクト」を立ち上げ、平成20年度には(独)森林総合研究所林木育種センター北海道育種場も加わって「後継樹育成対策」が始まりました。
平成20年6月保護林のスギから枝を切りとり、その穂から苗木を仕立て挿し木(1,400本)して越冬。翌春、発根しているものはヤシでできたポットに移植。未発根苗は再度調整し発根すればポットに移植。枯れたものも多かったので新たに採穂した苗木(300本)や北海道育種場で管理していた苗(570個)も加え、2年目の越冬。平成22年5月27日、最終的に1,100個のポット苗が準備できました。

植樹会場には小さな杭で目印が打たれ、植樹用の穴も開けられていました。そこにヤシポットに入った20cmほどのスギ苗をそのまま埋めて土を寄せ、しっかり押さえれば植樹は完了です。敷地が小学生区、中学生区、一般区と区割りされていたので、それぞれ穴を見つけてはどんどん植樹を進め、30分程で終了しました。
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雨続きの雨上がりで足元の悪い現地でしたが、歴史に触れながら1人4本もの苗を植える事ができ、皆満足そうに引き上げていったのが印象的でした。

また「大きく育ってくれたらいいね。」「頑張ってね。」と声をかけながら植える姿や、「これが立派に育つ姿は見られないねえ」と感慨深げに全体を見渡す高齢参加者の姿、「土を苗にかけると枯れちゃうんだ」と植え方を指導する森林現場で働く人、「これからの管理が大変だよね」と心配する人、様々な人が参加したからこそ意味のある植樹会だったと感じました。

この日の植樹会は公的な森林関係機関の協力はもちろんのこと、会場整備などの協力をしてくださった月形建設業協会や「花の里つきがたの水と緑を愛する会」の皆さんをはじめとする関係団体、役場の方々の『現場の力』で成功しました。
動いてくださった皆さん、ありがとうございました。

この苗が大きな木になるまでにはまだまだ手がかかりますが、いつかスギ林になって今日の日のことが語り継がれるようになれば・・・歴史の一部になれる幸福感を味わうことができるでしょう。

2010年05月27日

開町130年 お祝いの旗(2)

以前ご紹介した【お祝いの旗】が完成し、町内の道道(ライオンズの塔がある交差点〜石狩月形駅、ポポット前の交差点〜役場前を右折して石狩月形駅まで)脇の街灯下に取り付けられはためいています。

私が気付いたのは昨日でしたが、ちょっと前から取り付けられていたそうです。ちょっと街路樹の陰になるので見落としてしまいそうですが、1枚気がつくと次々目に飛び込んできます。既にご覧になっている方も多いのではないでしょうか。

今日は開町130年記念植樹会も開催されます。何だかワクワクします。

2010年05月18日

月形の桜(エゾヤマザクラ)

月形町内でも、とうとう桜が咲きました。

写真は今日の昼休みに皆楽公園で撮影したものです。エゾヤマザクラの花が8分咲きといったところでしょうか。ピンク色の花と赤茶色の葉っぱが同時に出るのが特徴です。

皆楽公園には3年前から桜の植樹が進められています。今年も新たに30本が植えられる予定で、植樹された桜は300本近くになります。このまだ細めの樹は葉芽が多く、全体に赤茶色。遠目には咲いているのかどうかさえ分からないくらいです。
一方、堤防縁に昔からある桜は大木となり、丸い樹形がピンク色の霞に覆われているようです。細い木の枝の先まで葉芽より花芽がたくさん付いているからなのでしょう。圧巻でした。

さ〜、月形も本格的な花のシーズンです。

庭にはようやくチューリップも咲きそろい、水仙もきれいに咲いています。
道端にはエゾエンゴサクの青と、タンポポの黄、ニリンソウの白、ヒメオドリコソウのピンクが緑色の絨毯にちりばめられて見事に咲きほこっています。

本当に素敵な雪国の春です。

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