2012年02月08日

「ゆみこの議員活動報告書 10」発行

本日、「ゆみこの議員活動報告書 10」を発行しました!

町内向けには今朝の朝刊に折り込みし、一部地域(飛び地の雁里地区)の方には郵送で今日・明日中にお届けできると思います。また(新聞を取っていない方などで)希望する方には別途(郵送、持参など)で配布しています。

このブログをご覧いただいている皆さんには、上記のリンクまたはホームページ・トップの「報告書10」画像からご覧いただけます。また、活動記録>議員活動報告書には過去の報告書(1〜10:PDF)も掲載していますので、あわせてどうぞ。
なお実物をご希望の場合、ご連絡いただければ郵送いたします。お気軽にお問い合わせください。
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「ゆみこの議員活動報告書 10」の内容は

■ 『災後社会』を迎えて、今なすべきこと
■ 月形町議会初! 修正案を提出
■ 第2回 にじいろ広場 開催のお知らせ
■ 宮下ゆみこ、武者修行中
■ 町歌とともによみがえる小学校の思い出
■ 愛の鐘 月形ライオンズクラブからの贈り物
■ 編集後記


前号で『月形町歌』を特集したところ、町歌に関連した「月形町の歴史にまつわる話(町歌とともによみがえる小学校の思い出・愛の鐘)」が寄せられました。
初めてこのお話を伺った時、「月形の子ども達に、ぜひ伝えたい。」という思いが、私の中を強い電流となって駆け巡りました。「よし、10号は中学生を意識して作ろう!!」となったわけです。

議員活動の中でも、特に議会に関することはどうしても堅い言葉や内容になってしまいます。それでも「中学生にも解るように」を心がけ、一部には『語句説明』も入れてみました。
(中3の息子に感想を聞いたところ「3年生の公民で習ったところだから解るよ。」との返事。私の思いが伝わったかは解りませんが、普通に読めたということでホッと一安心。協力に感謝です。)

中学生に限らず子ども達が(もちろん大人の皆さんも)読んでくれたら、とっても嬉しいです。
そのあとは、ぜひ感想を聞かせてくださいね♪

※今朝の発行でしたが、今の時間までに感想や意見など、既に2件も寄せられています。とても嬉しいですし、励みになります。ありがとうございます。


皆さんも気軽に、ご意見やご感想をお寄せください。お待ちしています。

2012年02月06日

劇団がたっこ第7回公演「ビューティフル☆サンデー」

20120204.jpg2月4日立春の土曜日の夜、この時期の恒例となった「劇団がたっこ」の定期公演が多目的研修センターでありました。今年の演目は「ビューティフル☆サンデー」、第4回公演(3年前)の再演です。

【再演】ということが何を意味するのか、会場に入るまであまりピンと来ていなかった私です。
しかし、パンフレットの文字や劇団員の発する言葉(「前作を超えるような作品」「演出の違い」「昨年よりも良い出来」・・・)などから、並々ならぬプレッシャーと意気込みを感じ、「再演とはかくも重々しいものだったのか〜」と感心。開演前から期待が膨らみました。

【ストーリー】は前回と同じ。北海道(月形町らしきところ)に住む女の子の家に、東京からメル友の男性が初めて遊びに来るところから始まります。ちょうどその日は日曜日。家族(父、母、祖母、妹、犬)そろって男性を向かい入れ、お互いワクワクドキドキするはずの初対面が何だかギクシャク。そして次々に起こる事件(町内を意識した演出もあり)・・・そして最後は「家族っていいね」「家族は元気の源」と、ほっこりさせてくれる内容です。

最初【前作との違いは?】なんて考えながら見ていた私。でもすぐに全く違った作品になっていると感じました。役柄は同じでも設定が全く違っている上に、目の前の役者にドンピシャと合致したキャラクターになっていて、とても自然で味のある人物が動き、話しをしていたからでしょう。

それに舞台も斬新。左袖前に花道が作られ、その先、会場側に突き出して小さな舞台が設置されていました。そこをうまく使って立体的な建物の構造や、異次元を表現していたのです。とても引きつけられました。

それから滑舌! 年々上手くなっています。言葉一つ一つが聞きやすく、力のこもった「言霊」に触れ、1時間40分にも及ぶ長編にもかかわらず、会場全体がずっと舞台に向いていました。

【スゴイですね!!】 小学3年生から高校3年生まで、毎年新人が入ってくるしメンバーも入れ替わるのに、年々向上しているのはスゴイことです。

公演の最後に全出演者が舞台に立ち、団長のあいさつがありましたが、その中で「劇団がたっこ」を支えてくれる大人の代表者(演出の河合先生:月形中学校在職当時に「劇団がたっこ」が誕生。演劇指導できる数少ない大人としてそれ以来ずっと指導してくださっている。現在は遠くの赴任地から通って指導。 メイちゃん:劇団OG。演出助手として河合先生をサポート。 釣崎さん:「劇団がたっこ」の発起人であり世話人。)が壇上に紹介されました。皆さんちょっとはにかみながらの登壇でしたが、そこがまた「がったこ」関係者らしかったです。

児童劇団は子ども達が主役で、大人は裏方に徹すべきかもしれません。でもこうした大人がいなければ成り立たないし、向上しないのも事実。今回登壇した代表者だけでなく、たくさんの関係者や支援者、保護者の皆さんの大きなバックアップで成り立っているのを改めて感じ、今まで以上にもっともっと「劇団がたっこ」が好きになりました。


あっ! そうそう忘れちゃならないのは【アップルパイ】。
劇中で家族愛の象徴のように出てくる「アップルパイ」は私の中で最も印象的でした。劇中から食べたくて、食べたくて・・・結局、次の日(日曜日)に食べました♪
小道具さんの力作がとっても効いていたからですね。

2012年02月03日

「震災から考える、持続可能なコミュニティのあり方」・・・地域ESD学びあいフォーラム


2月2日、札幌市エルプラザで開催された『地域ESD学びあいフォーラム』に行ってきました。

地域ESD? 

と疑問に思った方も多いはず。私もこのタイトルだけなら内容がよくわからず参加しなかったのですが、副題に「震災から考える、持続可能なコミュニティのあり方」とあったので興味を持ったしだいです。

ちなみに【ESD=Education For Sustainable Development 持続可能な開発のための教育】でした。

主催が「EPO北海道(環境省北海道環境パートナーシップオフィス)」であるように、日本でESDは環境教育からスタートしました。国際的にはユネスコ(国連教育科学文化機関)が推進していて、環境だけでなく国際理解や人権、経済などをつなげた「総合的な取り組み」であり、「持続可能な社会づくりのための担い手づくり」となっています(参考:日本ユネスコ国内委員会)。

さて、今回のフォーラムでは「震災」を題材にして「ESD」を考えました。私は今まで全く「ESD」を知らなかったのですが、今回のフォーラムに参加して、私たち月形町民が普段行っている地域活動(町内会活動やボランティア、スポーツ少年団や児童劇団がたっこの活動、障がい者の地域支援、他)や、地域と連携した学校教育(特に札比内小学校のように地域全体が関わる活動)、エコファーマー制度や地産地消のような地域内循環の考え方(経済的な活動)、地球を愛する会@月形の活動(町民向けの環境教育)などがまさしくESDでの実践であることが解りました。

「ESD」などというと理解しにくいのですが、非常に身近なものであったわけです。ただその違いは、「今までの地域活動 = 自然発生的に身近な問題の解決策」として進んできたのに対し、「ESD = 総合的な見地からの戦略的な取り組み」という点にあります。ここの違いは非常に大きい。様々な活動を続けていく上で、目の前から積み上げていくのと、大きな視点で考えていくのとでは、将来的な成果が大きく違ってくるでしょう。

月形町場合、地域や個人ではESD的な活動はどんどん進んでいますが、行政は未だ縦割りで総合的な発想がほとんどなく、取り組みも不十分。この状態のまま進んでいけば、いつか行政が足かせとなって(既に足かせとなっている部分もありますが)停滞してしまうでしょう(既に停滞しているところもあります)。行政こそがESDを必要としていると感じました。

フォーラムは満席で、入場定員をオーバーして締め切ったとのこと。関心の高さが伺えましたが、その参加者のほとんどは一般市民やNPO関係者、大学生。ラフな雰囲気が印象的でした。

以下、私の印象に残った点を中心に、フォーラムの内容を報告します。
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地域ESD学びあいフォーラム「震災から考える、持続可能なコミュニティのあり方」

基調講演「震災で見えた 日頃のESD活動の重要性と地域のつながり」
  講師:伊東毅浩氏(気仙沼市教育委員会 学校教育課 課長補佐)

■気仙沼市内小中学校でのESDの取り組み
 ・ユネスコスクールを中心として、小中学校の95%が加盟
 ・内容は学習指導要領の内容と同じだが、ESDという視点でとらえなおすと全てが関連してきて
  スッキリと理解できる。
 ・「地域が支えるESD」の事例:「鹿踊り(伝統芸能の伝承)」「うを座(児童演劇)」
 ・「地域が支えるESD」は、学校のカリキュラムにも取り入れ、発表の場も設けている

■震災時の様子(ESDの視点から)
 ・大人は(過去の経験から)避難の動きが鈍かった。それに対し、子ども達は素直に迅速に対応。
  子ども達が防災知識を持っていたから助かった。(= 学校での防災教育の重要性)
 ・「地域のつながり」が今回の震災対応や避難生活で大きな役割を果たした。
 ・ESDにより地域の枠を超えたつながりが存在(例:うを座=市内全域、都市との交流)した。
  このことで「地元つながり」と「枠を超えたつながり」とが融合し、様々なニーズにきめ細かく
  対応できた。
 ・地域を窓口とした避難生活では、100%物資を届けられる。(行政主体では行き届かない。)
 ・気仙沼市の備蓄体制はセンター方式をとっていたが、全く機能しなかった(取りに行けない)。
  → 学校を中心として、それぞれの避難所に備蓄することに。ただし、管理の問題が残る。
 ・避難所運営は市職員が行うことになっていたが出来なかった(その場所に来られなかった)。
  実際には、各学校の教員と地域で行った。→ 決定権と管理をどうするかが課題。
 ・避難所生活により学校の中に大人も子供もいる状況が生まれ、子供の教育に良い効果が出た。
  (学校が生活の場となり掃除や整頓している姿を見て、子ども達も自然体で掃除をするように。
   道徳的な面でも効果が高かった。)

■防災教育
 ・防災教育は、学校教育と地域とが一緒に行うことが大切。
 ・緊急時対応を普段から家庭内で話し合っておくことがどれほど大事か、震災で実証された。
 ・防災教育は一生もの。(防災教育を先進的に取り組んでいる中学校の生徒や卒業生は、
  何処でもリーダー的な役割を果たした。)

■震災から見えたこと
 ・「ESD=地域とのつながり」、この重要性。
 ・「生きる」とは、「自分」そして「全ての人」を大切にすること
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パネルディスカッション「震災から学ぶ持続可能な地域の作り方」
  コーディネーター:宮内泰介氏(北海道大学大学院教授)
  パネリスト   :伊東毅浩氏(気仙沼市教育委員会)
          :酒匂 徹氏(自然農園ウレシパモシリ代表、
                 パーマカルチャーデザイナー、花巻市)
           東田秀美氏(北海道避難者受入団体協議会共同代表、
             東日本大震災市民支援ネットワーク・札幌「むすびば」事務局長)

■エコロジカルな暮らしは災害にも強い
 ・地震の直接的な被害はなくても、東北一帯は流通がストップし何もない状況に。みな被災者。
 ・流通がストップした状況でも、自給自足に近い生活をしていたのでほぼ問題なかった。
  (車の燃料=BDF・廃油、暖房・調理・風呂=薪、トイレ=くみ取り)
 ・震災前に「ヒドイ」と言われていた暮らし(くみ取りや薪の生活)が、震災後は最もリッチな
  場所になった。
 ・便利さを追求したツケは大きい。

■「むすびば」の活動を通して
 ・「物資を集める」というとゴミが集まる。
  「札幌市民からのプレゼント」というコンセプトを伝えて集めていった。
 ・支援される側は常に気を使い、恐縮している。支援される側に「ありがとう」と言わせない
  工夫が必要 → 家族の隣人としてのつきあい。共に作り上げるという仕組み。信頼関係。
 ・「避難者を受け入れる」ではなく、札幌に「被災地が来た」という発想で取り組む。
 ・支援内容は時間の経過と共に変化する
  (1)避難者支援 → (2)避難者と共に作り上げる → (3)避難から保養へ(受入から取組へ)  
 ・受入団体は道内に約30、全国で約100。
  全国ネットワーク「いのちの全国サミット」が開催される。

■震災における学校や行政の現場から
 ・教員はクラスの中で組織づくりをしている=組織づくりのノウハウがある。
  それに対し、市職員は組織づくりをしたことがない。
  → 避難所運営は学校が中心の方がうまく進むのではないか。
 ・日本人はみな義務教育を受け、根底に根付いている。いつでも「学校教育」に共感できる。

■震災を通して見えてきたこと
 ・自然界に生きるには、対応力が求められる。(←→行政は手堅いことが役割。対応できない。)
 ・柔軟に対応するためには、多種多様性が必要。多様性を受け入れることが重要。
 ・変化に対応すること = 声に反応すること、実践すること。
 ・自分たちが管理できる規模を守りながら物事を進めることが重要。
 ・文化活動は(伝統を)継続していくこと。ESDにも通じる。

■課題、その他
 ・長期間の支援活動 = 金銭的なもの
 ・仕事がなくては人は住めない。被災地に経済活動が復活することが必要。
 ・(被災したかどうかではなく)コミュニティを作り上げることが全国共通の課題。
  震災でコミュニティの重要性が浮き彫りになっただけ。
 ・支援する側(受け止める側)も、時には誰かに受け止めてもらいたい。
  お互いに「受け止めあう関係」= コミュニティのあり方が重要。
 (被災者が支援を受け止めるから支援者も達成感や存在感が芽生える。受け止めるのはお互い様)
 ・年間3万人の自殺者を出している日本。この解決のヒントもここにあるのでは。
 ・未来を作って行くには、様々な選択肢から何を選ぶのか、前に進む覚悟が求められる。
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非常に考えさせられる内容でした。

月形町では昔ながらの「地域のつながり」が今も残っていますし、新たな取り組みのあって機能しています。しかし総合的なビジョンはなかったと思います。「地域のつながり」の重要性と必要性は解っていても、今後どのように応用していけばいいのかが不足していました。その点で今回のフォーラムは示唆に富んでいたと言えます。

また震災の現場の話しは非常に心に響いてきました。講師の伊東さんは「震災の語り部」という役割を自らに課し、全国各地で当時の体験やそこで得た教訓を語っています。
皆さんも機会があったらぜひ聴いて欲しい!

千年に一度の大震災を経験した私たちは、その教訓を次につなげ活かす役割があります。
私たちは「つなげる当事者」です。

2012年01月20日

全員協議会(2012.1.18)ごみの広域処理

1月18日の全員協議会での協議から「ごみの広域処理」について、詳しく報告します。

なお、3市町はそれぞれの議会に同時に情報提供しており、岩見沢市議会民生常任委員会の開催された1月11日、月形町議会の正副議長と各委員長に対し説明があったとのことです。(関連情報は→こちら
月形町議会では全議員への説明を1月18日の全員協議会で行うこととし、資料のみ事前配布を町に要請。私の手元には13日に郵送されています。

以下、全員協議会での報告と質疑の内容です。

※写真は1月19日の須部都川。久々、朝からの晴天。
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3市町による、ごみの広域処理について【資料説明】

◆広域処理施設は【破砕処理機】【焼却炉】【埋立処分場】の3つの施設から構成される

◆自治体ごとに広域処理施設の利用状況が違う
 【月形町】・[燃やせないごみ]と[資源ごみ]は自前で処理 = 月形町内既存施設の活用
      ・[生ゴミを含む燃やせるごみ][粗大ごみ]は広域処理施設で処理 → 岩見沢市へ
      ・[焼却灰]も広域処理 → 岩見沢市の埋立処分場へ

 【美唄市】・[生ゴミ]は自前で堆肥化 
      ・[粗大ゴミ]の大部分は自前の破砕機で処理 
      ・[生ゴミ以外の燃えるごみ]のみ広域処理施設(焼却炉)を利用 → 岩見沢市へ
      ・ただし[焼却灰]は持ち帰る = 岩見沢市の埋立処分場は利用しない

 【岩見沢市】・広域処理施設で全てのゴミを処理
      ・広域処理施設内にリサイクル施設を建設し、資源ゴミを処理(岩見沢市100%負担)

◆施設の規模と建設費負担割合を決定する基礎になる数字が提示された(平成27年度ゴミ量推計)
 【月形町】 燃やせるごみ  996 t(うち 生ゴミ 384 t、生ゴミ以外 612 t)
       燃やせないごみ 431 t
       粗大ごみ     42 t
       資源ごみ    300 t
        計     1,769 t

◆それぞれの処理施設の利用量に応じて負担率が計算された(費用負担シミュレーション)
 【月形町】の負担割合・・・施設整備費全体  3.25%
  (焼却施設:3.80% 破砕選別施設:1.03% 最終処分場:3.30% その他:0〜3.80%) 

◆財源
 ・施設整備には、国からの交付金(広域ごみ処理への交付)、地方債(岩見沢は合併特例債等、
  美唄と月形は一般廃棄物処理事業債)と一般財源(一部交付税措置あり)をあてる
 ・維持管理費(計画は15年間)は全額一般財源から

◆現状での負担額(基本計画段階の数字。今後精査される)
 【月形町】
   ・施設整備費:127億円(総工費)×3.25%−各種補助金等=(実質負担額)2億5900万円
   ・維持管理費(15年間の計):総額の2.88%=2億6400万円
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【質疑応答】

Q 国からの交付金の交付率が通常より低く計算されているがなぜか?
A 近年交付率が下がっている。危険率も加味して計算した。

Q [燃やせないごみ]が全ごみ量の3割にもなっている。なぜこんなに高いのか?
  何を[燃やせないごみ]とするのか?
A ごみの割合は、全国的な標準値を使用した。実際にはもっと低くなると考えている。
  何を燃やせないごみにするかの分類はこれから。

Q ごみの広域処理のためにはストックヤード建設など月形町内での施設整備が必要であるが、
  その事業はこの試算に含まれているのか? 
  この事業に乗るかどうかで負担額は大きく違うのではないか?
A 今回の試算は岩見沢市に建設する広域処理施設の分のみ。月形町単独の事業は含まれていない。
  今後協議していきたい。

Q 広域処理施設は15年間の使用で想定しているが、それ以降についての検討は?
A 耐用年数はそれ以上あるので、期限以降の使用については協議できる。

Q 月形町の焼却灰は全量、岩見沢市の埋立処分場が受け入れることになっているが、
  必ず受け入れてもらえるのか? 住民感情的に大丈夫か? 15年間の期限以降は?
A 協定で15年間は受け入れてくれる。その先も(焼却炉の耐用年数があるうちは)協議できる。
  もし受け入れ不可となっても「月形町内の最終処分場に焼却灰を絶対入れない。」と地元地域と
  約束している。それは必ず守る。
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今回提示された資料を実際に見た感想として、負担割合等のシミュレーションが非常にきめ細かくなされていて、担当者の努力の跡が伺えます。今回の事業は短期間で進めなければならず大変だったと思います。お疲れ様でした。

一方、その基礎となるデータはまだまだ精査が必要とも思いました。特に「ごみの分類」によって処理量も仕様も大きく変わるだけに、迅速に、より正確に実態を把握しなければならないと考えます。

例えば[燃えないごみ]。一般的な標準値を使用したとのことですが、一口に[燃えないごみ]といってもその分類基準は各自治体でバラバラなので、データの取り扱いは慎重にすべきです。特に【製品プラスチック】をどう扱うか(どう分類するか)で[燃えないごみ]の割合が大きく変わると推察できます。

【製品プラスチック】は熱量が高く炉を傷めるなどの理由から、これまでは[燃やせないごみ=燃えないごみ]と分類されてきました。しかし、紙や容器包装プラがリサイクルされるようになり、相対的に生ゴミの割合が増えています。その結果、熱量が低下し燃えにくくなって・・・助燃剤として重油等が必要に・・・こういう状況が全国各地で起きています。

また【製品プラスチック】は、石油を原料にできていますが用途に合わせて様々な添加物が加えられています。見た目は同じに見えますがその性質は多種多様です。海外(特に中国)からも大量に製品プラスチックやリサイクル法規制外の容器類も入ってきています。現段階では【製品プラスチック】と【容器包装プラ】を同一に扱いリサイクルすることは難しいと考えます。

これらのことから、【製品プラスチック】を[燃えるごみ]にすることの方がメリットがあり、【製品プラスチック】を燃やすことを前提に焼却炉を建設するべきと考えます。焼却炉の建設が設計段階に入る前の今、焼却炉の容量や仕様も再検討していただきたい!! 強く願っています。

それから【焼却灰】の問題も懸案事項です。美唄市が持ち帰りをするとの報告を受け、岩見沢の住民感情が気になりました。「協定で決定している事項なので大丈夫」との答弁がありましたが、こと【焼却灰】に関しては契約でもなく、経済性でもなく、感情の問題に発展しやすいだけに心配です。
現に月形町埋立処分場の地元地域の方との「焼却灰は絶対に入れない」という約束も、過去からのごみ行政に対する不信感(感情)に起因していると思います。
いずれにせよ、【焼却灰】の扱いは慎重にすべきだと思いました。

2012年01月19日

全員協議会(2012.1.18)介護保険、119一元化、雪害

平成24年第1回臨時会にあわせて開催された全員協議会では以下の内容が協議されました。概要を報告します。
なお、「ごみの広域処理」については別項目で詳しく説明します。(→こちら

※写真は全員協議会当日(1月18日)の役場南側の風景です。どこも屋根雪がスゴイですよね。
この日は1日で50cmも積もるような降りでしたが、屋根の雪下ろしをしているところがありました。待ったなしの状況です。
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【議員間協議・報告事項】主たるもの

◆平成24年度予算(議会費、監査委員費)要求について
[議会費]議員活動経費:4397万5千円(−563万7千円)
     議会事務経費:144万2千円(−3万円)
・議員年金がなくなったことにより、議員共済費の公費負担分が大きく減少(−630万円)
・旅費増の要因は、正副議長の全国研修経費と、道外視察研修5名分(+66万円)
・議会事務経費は議員活動に伴って増減あり。備品購入完了が減要因
[監査委員費]監査委員活動経費:121万9千円(±0円)、監査事務経費:6万2千円(±0円)

【町側からの協議・報告事項】

◆ごみの広域処理について(詳しくは→こちら
・広域処理施設建設費用の試算が提示される

◆第5期介護保険料の推計について
・第5期(平成24〜26年)は施設入所者が増加する予想。
 特に平成24年4月からの藤の園30床増に伴う町内入所者増が大きい。
・毎年数千万円単位で介護給付費が伸びると推計された。
  ↓
・この推計を基にすると基準段階で 3,309円/月 → 5,964円/月(+80.2%)
・激変緩和措置として、一般会計から介護保険会計の基金へ5,000万円投入したい
 (平成23年度末までに対応することで、来年度の予算では保険料を抑えられる)
※3月定例会に補正予算提出したいとのことで、質疑はなし(質疑と審議は本会議で)

◆119番一元化と出動計画の変更について
[現状]・町内の固定電話で119番通報 → 月形支所:出動指令、本所への応援要請
    ・携帯からの119、緊急通報装置 → 岩見沢本所 → 月形地区分は月形支所へ転送
[一元化]平成24年10月〜を予定
    ・固定電話、携帯電話、緊急通報装置の全てを岩見沢本所通信室が受信 → 一括出動指令
      → 月形支所担当地区(月形町全域+北村地区の一部)が対応
・情報と判断を一元化することで、様々なメリットがある。
  例)時間的ロスの解消(応援要請や転送)、人員確保の迅速化、高度工作車の利用

◆雪害対策について
□降雪/積雪状況[平成24年1月16日 午前9時現在: 月ヶ岡での観測値]
 ・降雪量 812cm(前年同日比 +448cm)・・・過去最高値 1,299cm(昭和60年)
 ・積雪量 225cm(前年同日比 +149cm)・・・過去最高値  248cm(昭和60年)

□経過と対応
 ・1月11日〜 保健センターが【高齢者の見守り】の啓発活動開始(行政区長、IP告知)
 ・1月14日〜 消防が【落雪注意】【除雪事故防止】の啓発活動開始(広報車、IP告知)
 ・1月16日 「災害対策連絡会議」を役場庁舎内に設置。職員による対応を開始
   ○75歳以上の単身世帯(105世帯)と80歳以上の夫婦等世帯(29世帯)を対象に戸別訪問
    出入口、窓、煙突などの除雪状況を確認(職員2名×10班体制で対応)
    ↓
   ○以上の項目は問題なし。屋根雪に危険箇所あり。
   ☆ほとんどの世帯が既に対応できていた=地域で支えられていた。

□その他
 ・社会福祉協議会の除雪ボランティア(札比内地区4団体、新田地区)
 ・福祉除雪サービス(高齢者事業団に委託:本人負担1/2)
 ・緊急除雪支援(保健センター、地域担当職員)
 ・大規模災害時の協定に基づき、自衛隊等に情報提供をしている。

□懸案事項(検討課題)
 ・ビニールハウスの倒壊・・・既に7件(8棟)発生。今後の降雪と雪解けで誘発される可能性大。
 ・農地の融雪遅れ

□近隣の状況
 ・岩見沢市 12月16日 「豪雪対策本部」設置(1月13日現在の積雪量:165cm)
 ・三笠市   1月13日 「豪雪対策本部」設置( 同上      :162cm)
 ・美唄市   1月16日 「豪雪対策本部」設置( 同上      :134cm)
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[介護保険]
第5期の保険料が上がることは予想していましたが、これほどとは!!! 
激変緩和措置は必要です。ただ推計を見ると介護保険の支出総額は毎年増え続けるとなっていて、先の改善が見込めません。また介護保険料改定は3年に1度なので、来年度以降に対応も気になります。これらは将来の事業展開を見通す上でも重要な事項なので補正予算審議の時にきっちり確認します。

それにしても、いろいろな面で後手に回っているとしか思えません。介護保険基金が底をつきそうなのは2年以上前には明らかになっていましたし、私も指摘してきました。いつも「制度的に対応は難しい」との答弁で何ら対策を打ってこなかったために、「一気に」という感覚に陥ったと思います。地方分権時代なのにあまりにも中央の顔色を伺いすぎていたのではないかと・・・他の自治体のような「独自施策」が今の時代は求められているのでは。

[雪害]
職員が高齢者宅を巡回したところ「ほとんどが地域の支えで対応できていた」との報告は嬉しい限りです。雪の多さは尋常ではありませんが、それを想定しての町並みや家の配置があり、除雪装備も拡充してきた月形だからこそ、都市部より積雪が多くても被害が少なくなっているのでしょう。また地域の力や知恵があるのも心強いです。

加えて、「大規模災害等に関する協定」により既に自衛隊等に情報提供しているというのも心強いです。協定の運用も「今がその時」という認識を持てるかどうかだと思います。月形と同じような協定を各機関と結んでいる岩見沢市であっても自衛隊派遣要請でのトラブル(認識違い)が先日ありました。月形でも心して運用すべき事項だと感じました。

今のところ雪害による死亡事故は起きていませんが、ケガ等は発生しているとのこと。くれぐれも皆さん気をつけてくださいね。あと少し、乗り切りましょう。

それにしても昭和60年の記録はすさまじいですね!! 総降雪量が13mで、積雪も2.5mとは!!!

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