2009年05月01日

平成21年第2回臨時会

本日午前、本年度第2回の臨時会が開かれました。

主な議案は
1.専決処分の承認(月形町税条例等の一部を改正)
   ・国会の決定から施行までに時間がなかったために専決処分したものの承認
   ・住宅ローン減税と株式譲渡税減税に関するもの 
2.一般会計補正予算
   ・緊急雇用対策(国のH20年第2次補正分)に関するもの
     ハローワーク登録者を対象に、販路開拓や観光業務、
     森林系の風倒木処理、樺戸博物館の情報処理などの人員を雇用する。
   ・役場庁舎の耐震改修工事に関するもの
   ・他
3.職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正
   ・短時間勤務者、再任用者に対する改正
   ・労働時間を8時間→7時間45分(一般職員は既に実施済み)
4.職員の育児休業に関する条例の一部改正
   ・上記3と同じ趣旨内容の条例改正
5.常任委員会委員および議会運営委員会委員の選任について
   ・任期を迎え改選
   ・全員協議会を経て、全ての委員会委員は変更なく再任。

この他、全員協議会において任期の切れる議員派遣人事(月形町振興公社役員、月形町土地開発公社理事、国民健康保険運営協議会委員)が審議され、こちらも変更なく再任されました。
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この臨時会に伴う全員協議会で、3月31日に開かれた議員運営委員会(議運)の報告がなされました。

この議運では、これまでの2年間に議員から出された審議内容で未解決課題をどのように対処するかが話し合われました。未解決課題とは、議会改革や議員報酬関係、市町村合併への対応など多岐にわたります。
今の任期は既に半分を過ぎたので早急に検討を進め、次期の議会運営等に反映させようと今年度集中的に取り組みことになりました。一部「特別委員会の設置」という案も出されていましたが、手続きや内容の問題から「全員協議会で対応する」と言うことで決定されました。

本来なら今日の全員協議会においてスケジュールや検討方法などの話し合いがなされる予定でしたが、議長不在(体調不良により本日欠席)により次回に延期になりました。
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「全員協議会」は、今までの「議員協議会」とは違い「原則公開」で傍聴もできます。町民の皆さんの前で、議会改革の話し合いがいよいよスタートしようとしています。審議を尽くし、なんとしても形にして前に進んでいきたいと考えています。発言は躊躇なく、準備は怠りなく、地方分権時代に耐えうる議会になれるよう、改革していきたいと思います。

それから写真は役場庁舎前の「きたこぶし」の花です。1週間前に比べ花びらが白くふっくらと、開花まで秒読みの状態。楽しみです。

2009年04月29日

月形町歌がもたらした、素敵な出会い

今年の初めにこのブログで「月形町歌」の存在を発見したことと、歌詞を紹介しました。
そのことがきっかけで、この4月、素敵な出会いが訪れました。

それは東京から届いた1通のメールで、月形町歌の作詞者・松実菱三さんの娘さんとの出会いです。

私の元に届いたメールには、お父様(松実菱三)の名前を検索していたところ私のブログに出くわし、お父様が月形町の町歌(当時は村歌)を作詞していたことを偶然知ったというものでした。
娘さんでも知らなかった事実が明らかになり家族の記憶が繋がっていったこと、そしてまた月形町の歴史の中に息づく、時代と場所を越えた思いを共有できたことが大変嬉しかったです。メールをやりとりさせていただきながら私自身も過去と現在を行き来し、旅した思いでした。

作詞者の松実さんは既に他界し当時のお話は聞くことはできませんでしたが、倶知安町長や雨竜町長をされていたこと、倶知安町内の小中学校の校歌も作詞されていたことなど、人となりとご功績を知ることができました。

約70年前に作られた「月形町歌」。昨年暮れにその存在を知り、今年初めに発見、そして今回の展開。そのうえ来年は月形町開町130年です。何かに導かれているような気持ちになるのは私だけではないでしょう。

早速町長に報告したのは言うまでもありません。
この後どのような展開になるのか・・・楽しみです。皆様もご期待ください。

2009年04月28日

マニフェスト・スクール北海道(ワークショップ)

「マニフェスト・スクール北海道」第2日目はグループでのワークショップです。

《第5講》会派マニフェストを作ろう!!
 講師:三菱UFJリサーチ&コンサルティング主任研究員
                   西尾真治氏

まず西尾先生より会派マニフェストの注目点と、評価の高いマニフェストの紹介がありました。
TOKYO Manifesto 2005 民主党(2005年東京都議会選挙)
 :ピープルズコメントを加え内容を充実
神奈川県議会議員松尾たかし氏のHP
 現状(課題)→私はこうしたい(政策目標)→進捗状況
 が並列されわかりやすい。その都度進捗状況を更新。
◆流山市議会内会派・新世会
◆静岡市議会・静政会
《求められる議員の資質が変わってくる。 調整能力→施策、コーディネート能力》


この後、全体を5つのグループに分け【議会改革】をテーマに、マニフェストを作るワークショップ。手順は以下の通り。

1)自己紹介・役割分担(司会、書記、成果発表、感想発表など)
2)会派マニフェストの作成(KJ法を用いて)
3)まとめ・発表準備
4)プレゼンテーション(3分/グループ)
5)審査(参加者全員による採点)、結果発表
6)感想、講評

本来はじっくり時間をかけて練り上げるマニフェスト(通常の会派マニフェスト作成には数百時間から千時間程度必要といわれている)。今回は1)〜6)の段階を2時間ほどで行うため、手法の勉強が主となりました。
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私が参加したグループ「マニフェストの会」は総勢6人(県議1、道議1、市議1、町議1、大学生2)。私の記憶をたどりながら展開を整理していくと・・・

まず【議会における課題・問題点】として『議会と市民の関係』に着目。議会側が市民に対して情報を伝えていない(伝わっていない)ことと(=発信)、市民のニーズを把握できていないこと(=収集)の2方向で問題があることに気づいた。

次に【解決策の検討】 情報の発信と収集をする場合、広い視点(多くの市民を対象)と深い視点(専門的、個別的)の取り組みがあるのではないか。また、人は変化に対して敏感に反応する(例:山形県知事が女性になって傍聴者が急増など)ことから、目先を変えた情報提供と収集の方法を検討。

【会派マニフェストの作成】 私たちのグループのマニフェストは『議員品評会の実施』。webでアンケートを採り、やめさせたい議員に投票してもらうというもの。形式的にはネガティブ・キャンペーンではあるが、その課程に議会情報や議員活動の様子、政策や採決時の賛否状況などを盛り込む。話題性で幅広い層に情報提供し、アンケート結果の分析から情報を収集する。
具体的な数値目標として、回収率80%。

【審査】5チーム中3位。上位2チーム(同点で1位)とは1点差とのこと。
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何とか時間内に間に合わせたマニフェストで、メンバーで充分協議できたわけではなく、合意形成という点においては不完全でした。ただ最終的にできあがったマニフェスト「議員品評会の実施」は斬新な視点で面白いものになったと思います(マニフェストととしてはちょっと違っているかもしれませんが・・・)。6人で自由に意見を出し合った成果だと思っています。

途中「これがマニフェストとしてふさわしいのか?」「マニフェストにするには課題が大きすぎるのでは?」などの疑問がメンバーからわき上がり、全体の思考がストップする場面もありました。私が司会者を務めたわけですが、力不足を感じた瞬間です。マニフェストとはどんなものなのか、自分自身の中に落とし込めていないのが一因でした、反省。

今回のワークショップを経験し、私自身の問題として「現状認識」と「課題の整理」「解決策の検討」に関しては考えと視点を持って進められるものの、「具体的な政策展開」「数値目標の設定」などはまだまだ勉強が足りないと痛感しました。また、良い面としては「粘り強さ」と「めげない精神」なのかと再認識した次第です。普段の議員活動と同様ですね。

新たな分権社会のために、政策立案能力はなくてはならないものになるでしょう。意識して高めていきたいと思いました。

2009年04月26日

マニフェスト・スクール北海道(講義)

4月25日(土)、26日(日)に札幌市教育文化会館で行われた「マニフェスト・スクール北海道」に参加してきました。このマニフェスト・スクールとは「地方議員がローカル・マニフェストを活用することで、住民意志による行政の実現、地方議会の活性化、政策中心の地方政治を確立すること」を目的にして、全国各地で実施されています。

今回の参加者は約30名。道内各地の市議会議員の参加が多かったものの、町議会議員も私を含めて4名、他に北海道道議や山形県議、関東方面の議員、北大公共政策大学院生もいらっしゃいました。またNPO法人ドットジェイピー(若者と政治を結ぶ活動)に所属する大学生の参加・協力もありました。

第1日目のプログラムと、私の印象に残った内容について記します。
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《第1講》マニフェスト概論 〜マニフェスト選挙の現状と課題〜
    講師:北海道大学公共政策大学院教授 山崎幹根氏 

◆マニフェストの発祥はイギリス。政党政治から派生して生まれた。
◆マニフェストとは、政権獲得後に実行する政策や提言のこと。政策の品質保証。(→政党政治の中で、政党が行うもの)
◆選挙公約との違いは、具体性、検証性。
 (政策実現の手段、期限、工程表や数値目標などが明示される)
◆地方議会の場合
・首長のマニフェスト → 総合計画に落とし込む必要がある。
・議員マニフェスト  → 本来の意味から外れる(二元代表制では政権を取れないから)
 しかし、会派として追求することはできる ≒ 具体的な選挙公約
◆マニフェストを「議会全体としての取り組み」と考えれば、議会基本条例がこれにあたる。


《第2講》議会版マニフェスト 〜栗山町議会基本条例〜
    講師:東京財団研究員(前栗山町議会事務局長) 中尾修氏

◆地方分権の時代になり、議会はダイナミックに変化すべき時を迎えている。今、議会が主役の時代になってきた。しかし現実は遅々として進んでいない、変化していない。
◆議会とは、意志決定し、確認し、チェックする機関。行政をチェックするだけの機関ではない。
◆意志決定するためには民意とつながる必要がある。
◆議会基本条例とは、市民と同じ土俵で、市民に見える形で民意を取り込もうとする、議会としての約束。
◆「地方分権」を求める地方からの声が上がってこない。地方分権が進めば力を得るのは「議会」。その議会からもっと声を上げていこう。
◆今、議会が試されている。地方議会も国と対峙できるだけの覚悟と踏ん張りが必要。

《第3講》マニフェスト首長との戦い方
    講師:前神奈川県議会議長 松田良昭氏

◆神奈川県知事松沢氏がマニフェストを掲げ圧倒的多数で当選してから、マニフェスト首長と議会との戦いが始まり、やがてマニフェストの良さに気づいた。
◆議長選挙の折り、全国初の議長マニフェストを掲げほぼ全員の賛同を得て選出された。
◆議長マニフェストには3つの目標、12の指標、54の工程表を掲げた。明快なビジョンを描くことにより、議会事務局を含め議会全体が生き生きと迅速に対応できるようになった。(マニフェスト大賞審査委員から賞賛。県民満足度No.1の議会となる。)
◆議会のマニフェストとは、気づきと覚悟(責任)を与えてくれる。議会は自分で立案し、自分で決定できる機関であるという「気づき」


《第4講》はばたけ! 地方政府時代の議員たち
    講師:早稲田大学大学院教授 北川正恭氏

◆「隠して先送り」から「出して解決」の時代になった。
◆これから本物の地方自治が始まる今、明治維新の頃と同じではないか。リスクをしょって過去のしがらみを断ち切る必要がある。非日常の決断(バックキャスティング、価値前提の経営)が求められる。
◆政治家の使命は、しがらみを断ち切って、正しいミッションに向かって決断すること。「やるんだ!」という決意で頑張るしかない。脳に汗をかいてやり抜くしかない。
◆理論なき実践は「暴挙」、実践なき理論は「空虚」。
◆「お願い」から「約束」へ。政治は契約。マニフェストは人のベクトルを合わせる。
◆全国アンケートの結果から、マニフェストをよく読んでいるのは都市部より郡部(数%の差)。
◆PDCA(Plan Do Check Action)サイクル
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私はこの日の講義を受けるまで、無所属の地方議員という立場にとって「マニフェスト」は遠い存在であり、その当事者になりうるのか常に疑問がありました。また「マニフェスト」という言葉自体なじみが薄く、自分の中に充分落とし込めていなかったのも事実です。
しかし今日の講義を聴くうちに、定数10の月形町議会においては私一人であっても議案の提出権があり(定員の1/12で可能)、少なからず政策実現の可能性があることに気づきました。(小さい町の特権ですね)。最大会派でなくても、執行権がなくても、マニフェストを生かす場があることに気づけたのは大きな収穫です。

もちろん賛同者を募り、会派的な動きの中でマニフェストを作ることができればそれに越したことはないのですが、まずは自分一人からでも始められることで光が見えてきました。

また北川先生のお話を聞いたのは今回が初めてでしたが、論理的な展開で人を引きつけ、情熱で言葉を投げてくる手法、もちろん内容に感化され、涙がこぼれるような感動を覚えました。地方分権が進み時代が大きく変わろうとする今、その当事者である議員として、小さな議会であってもやるべきことはあると背中を押された思いです。
 
理論なき実践は「暴挙」、実践なき理論は「空虚」

しっかり頭に入れて活動していきたいと思います。

2009年04月24日

きたこぶしの蕾

月形町役場前にある「きたこぶし」の木の蕾がふくらんできました。
今日の午後の様子です。

今年は暖冬少雪で、早い雪解けでした。でも4月に入って寒い日が続き、また雨が少なかったために新芽の伸びは抑えられ、春の雰囲気がなかなか感じられない日が続いていました。

今週に入って久々の雨。しっとり地面をぬらし、命を満たす潤いになったようです。

さあ間もなく、新緑と花咲き乱れる春本番です。

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