2009年03月26日

平成20年度第4回月形町土地開発公社理事会

3月25日午後、上記理事会が開催されました。

内容は、平成21年度月形町土地開発公社事業計画と予算でした。
現在分譲中の「北陽団地」「白陽団地」「優良林間住宅地・プロバンシャル月ヶ杜」の、販売を促進することの計画と予算が提示され、承認されました。

なお会議中、平成20年度の販売実績の報告がありました。今年度は北陽団地、白陽団地とも実績0、優良林間住宅地は販売1&買い戻し1(販売後5年が経過し住宅が建設されなかったため。規定による。)で±0でした。

宅地造成から年月が経過していること、現在の景気低迷など宅地が売れる要素が乏しい現状です。それでも、様々なイベントでのチラシ配布や全道一堂に会したPR活動などの成果か、問い合わせなども数件あると言うことなので、今後に期待したい(今後も努力していきたい)と思います。

2009年03月25日

アライグマ捕獲講習会

3月19日午後、役場大会議室にて。住民課主催の「アライグマ捕獲講習会」が開催されました。

アライグマの被害はしばらく前から道内各地で報告されているのですが、ここ月形町でも数年前から被害の報告があり、年々増加傾向です。これまで月形町では「捕獲オリ」の貸し出しや注意文書の配布を行ったり、任意の被害状況調査等を行ってきました。また昨年は「まちづくりNPOふきのとう」主催で「有害鳥獣に関する勉強会」も開催されています。

今回は住民課主催としては初の講習会ですが随所に趣向がこらされ、参加者の興味や疑問に大いに答える画期的な講習会でした。約35名の参加者は2時間半の講習時間中ひっきりなしにメモをとったり、質問をしたりととても活発で、会場全体が一体感のある素晴らしい講習会でした。

これはひとえに講師を担当した住民課今井さんの力だったと思います。今井さんは今の部署に配属されてから有害鳥獣の知識を深めたいと月形猟友会にも入会し、活動を通して生態を把握したり、自ら捕獲の実践をして研鑽を積んだそうです。また「情報を伝えるために」プレゼンテーション能力を磨こうとその方面の研修も受けたとのこと。それらを総合して今回の企画が生まれ、住民のニーズにあった情報提供と伝える努力をされた結果、参加者のほとんどが満足した講習会ができたのだと、私は感じました。

さて、講習会の内容は・・・
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1.身体的特徴(アライグマとタヌキの比較:◆●は特に目立つ部分)
【アライグマ】◆尻尾・・・大きくてシマ模様
       ◆顔・・・・鼻から額にかけてまっすぐに黒い線
       ◆手・・・・人間のように長い指(2〜3歳の子どもの手に似ている)
       ◇身体の色・全身ほぼ同じ色(特徴がない) 
       ◇ヒゲ・・・白くて長い
※ 前後両足とも人間のような長い5本指を持つので、人間と同じ機能(物をつかむ、皮をむく)を持っている。また長い爪もあって力が強く、どんなところでも登ることができる(90度に立てかけたトタン板を登ることも可能)

  【タヌキ】●尻尾・・・小さくて模様なし
       ●手・・・・肉球がある(犬や猫のよう)
       ●身体の色・肩、両足、腹が黒い
       ○耳・・・・黒い線状のふちどり
       ○ヒゲ・・・黒くて短い

2.衛生上の問題・・アライグマ回虫、狂犬病の宿主

3.生態(抜粋)
 ◆キツネの放棄した巣穴、樹木のうろ、牧草ロールの隙間、廃屋・納屋などに住み着く。
  寝ぐらとして利用(自らは巣穴を掘らない)。永年利用。
 ◆交尾は1〜2月、妊娠期間は63日、3〜4月に誕生し、4〜5月に巣立ち、秋に子離れ。
 ◆出産から子離れまでは母子で行動(1度に3〜5頭出産)。同一箇所で1家族捕獲可能。
 ◆オスは単独行動であちこちに出没。
 ◆冬は寝ぐらから動かないが、春になると行動範囲を広げる(寝ぐらから1日1〜5km)
 ◆水辺を好み移動する(沢、用水路、沼、池、川、ため池、窪地)
 ◆雑食性
 ◆臆病
 ◆臭いには鈍感

4.捕獲するためには
 ◆4〜6月が最適(母子家族で行動する=一斉捕獲可能)
        (空腹が強い時期なので警戒心が薄くなり捕まえやすい。)
 ◆必ず出る場所にかける(足跡、被害状況、けもの道などの確認)
 ◆オリを仕掛ける(町民には月形町で貸し出し中 → 住民課へ申請)
          購入も可(当別町:ファームエイジ株式会社 ¥13,800)

5.オリのしかけ方と、その後
 ◆オリの後ろを壊す力があるので、必ず結束バンドや針金で補強
  (月形町で貸し出している物は既に補強されています)
 ◆オリは仕掛ける前に洗車ブラシ等で、ざっと水洗い
  (仕掛けの動きをよくするため。オリに付いた獣の臭いは関係ない)
 ◆エサはキャラメルコーンとドッグフード
  (肉系や魚系は他の動物が捕まってしまうので避ける)
 ◆右写真のように配置
 ◆捕獲できないのにエサだけなくなっているのはネズミの仕業
 ◆仕掛けたあとは毎日1回は見回り。エサの補給など(エサは乾燥した状態が○)
 ◆アライグマは寄生虫や病気を持っているので、ゴム手袋を着用する。
  もし噛まれたり引っかかれたら、すぐに病院へ。
 ◆捕まえたら布などをかぶせて落ち着かせ、衛生センターへ(安楽死)

以上の情報は転記・転送OKです。ただし「月形町役場の今井さんからの情報」と伝えてください。また、新たな情報などありましたら今井さんまで(月形町役場住民課:0126-53-2323)お寄せください。その情報を元に調査研究を行い公開するそうです。
今井さんの元にはもっと詳しい情報がありますので、興味を持たれた方は直接問い合わせてみてください。
 

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すっかりご無沙汰しております。

既に1ヶ月近くブログの更新をせず、すっかりご無沙汰しており申し訳ありません。

この期間、定例会(平成21年第1回)や予算特別委員会などの公務の他、個人的なこと(子どもの受験や卒業等)や私用パソコンの故障なども重なり、なかなか気持ちが切り替えられず、ブログに向かうことができませんでした。

ほぼ環境が整いましたので、これからは以前のように活動報告していきたいと思います。

この1ヶ月、あっという間に過ぎ去ったような感じですが、振り返ってみれば色々なことをこなしてきた感があります。季節もあっという間に進んでいるように感じるのは、その中にたくさんの変化を含んでいるからなのでしょう。
2月下旬あたり一面を覆っていた雪は、今はもうそこかしこで黒々とした地面を露出させ始めています。日の出時間も早くなり、ふと気づけば力強い太陽がサンサンと上方から照りつけ、目覚めと活動を促しています。河原は雪に覆われているものの水の流れは力を増し、川岸のネコヤナギが遠くからでもわかるほど銀色に輝いています。もうすっかり春。
春3月は、自然も人間社会も激しい変化に乗っていく時期なんですね。

皆さん、これからもよろしくお願いいたします。

2009年02月25日

「昭栄の里」のバイオディーゼル燃料製造と養鶏場の視察

今日は月形小昭栄小学校跡地にある『つきがた友朋の丘分場・昭栄の里』に行ってきました。
ここは社会福祉法人「札親会」が運営する知的障がい者通所更正施設で、養鶏(採卵)や椎茸の菌床栽培、雑誌や米袋などのリサイクル、老人福祉施設の清掃や月形町衛生センターでの分別作業などの他、昨年秋から「バイオディーゼル燃料の製造」を始めました。

まずバイオディーゼル燃料とは、廃食油(使い終わったサラダ油や天ぷら油)から軽油に似た燃料を作り出すもので、カーボンオフセットの考え方や資源の有効活用の観点から、地球温暖化に効果があるといわれています。

今回、地球温暖化防止を目的にするNPO「地球を愛する会@月形」の広報誌(2009春号)の取材も兼ねて昭栄の里に伺い、バイオディーゼル燃料製造に関するお話を聞いてきました。
詳しいことは広報誌(3月23日発行の町報に折り込みます)に載せますので、発行されましたら詳しくご紹介します。

それから養鶏場を見学させていただきました。ここでは鶏を雄雌混合で有精卵になるように平飼いしていて、「ゆめたまご」のブランドで友朋の丘直営ショップ「萌木」などで販売しています。また月形刑務所や雪の聖母園などの事業所にも卸していて、ひっぱりだこの状態です。
今日はお昼時の見学となってしまったのですが、利用者さんが昼食をとるのも忘れて夢中で鶏の世話をしていました。生きものを飼うのは大変ですが、育てる喜びはひとしおなんでしょうね。
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余談ですが、バイオディーゼル燃料を説明してくださった担当者のMさんとは以前、月形町衛生センターでお会いしたことがありました。「ゴミ分別説明会」(昨年計3回実施)のために資源ゴミ分別の様子を取材に行ったとき、利用者さんとともに作業をしていたMさんにお話を伺っていたのでした。
Mさんから「あの説明会のあと(資源ゴミの)プラとペットがとってもキレイになったんですよ。」と嬉しいお話を聞かせていただきました。現状を伝えたことで現場が改善されたなんて、最高の誉め言葉です。小さいことでも行動することが大切で、心を持って伝えればキチンと相手に伝わるんだということと、ほんの小さな行動でもそれに関わる人みんながハッピーになれることがある、ということが確信できた瞬間でした。
Mさん、ありがとうございました。
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月形町内には福祉施設や月形刑務所などのたくさんの事業所があります。そこには人材やアイデアがあって、それぞれに月形や地域のためを思って行動してくれています。それらを繋げ、発展させるのも私たちの仕事ではないかと思いました。

月形には本当に宝が多いです。それがわかって、今日も一日ハッピーでした。

2009年02月24日

スクールバスの実態調査

昨日と今日の朝、スクールバスの実態(運行経路の確認・子供たちの乗車状況・住民混乗の状況・他)を調査するため、1便(小中学生の登校用)に乗ってきました。昨日は南回り(昭栄、中和、知来乙方面)、今日は北回り(札比内方面)です。

このバスに乗る前に教育委員会で運行日誌を確認したところ、南北どちらも1便にほぼ毎日、数名の住民混乗の記録がありました(利用区間はわからない)。私は勝手に「町立病院を利用する高齢の方」とイメージしていたのですが、実態は月形高校に通う高校生たちでした。
他にもたくさんの気づきがあり、実際に乗車してみた甲斐があったと思います。

以下に詳しく記します。
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【南回り:黄色いスクールバス(定員43名):2月23日(月)】

昭栄、中和、知来乙地区(旧小学校区)+南耕地地区(一部)の小学生と中学生が対象です。この日は各停留所から小学生17人、中学生12人、住民6人(高校生5人と私)の計35人が乗車しました。

前日夜の吹雪模様から一転、気持ちの良い冬の朝でした。今朝は早朝から除雪車が出動し『7:30までに最低1車線を確保』という規定に従って、町内各地でフル稼働していました。そのお陰で、スクールバス運行時には走りやすい路面となり定時運行が可能になっています。除雪作業に従事する皆さん、どうもありがとうございます。

さて、スクールバスは7:20頃、駐車場(消防署)を出発し南耕地へ。定刻の7:24に最初の停留所に着き小学生2人が乗車。以降、運転手さんによる丁寧な運転と微妙な速度調整でほとんど狂いなく定時運行をしていました。また乗車の度に運転手さんが子供たちにかける「おはよう」の低い声は安心感があり、朝の清々しさとともに一日の始まりにふさわしい気持ちよさでした。

子供たちは各停留所でバスが来るのを黙って待っていたのですが、風よけも待避所もなく、除雪した雪で狭くなった車道の端に首をすくめて立っている姿はまるでペンギンのよう。この日は晴れで風もなく穏やかなので遠くからも目についたのですが、これが吹雪き模様だったら・・・危険を感じました。冬場の7時半〜8時は車通りも少ないのですが、スクールバスの運行経路や停留所は広く周知することが大事だと思いました。

この黄色いスクールバスは乗車定員が43人なので、途中から補助席を使っていました(子供たちもギッチリ詰めることはないので)。月形中学校に到着すると、補助席に座っていた小学生がイスを畳んでスーッと降り、中学生や高校生が降車し終えると、また何事もなかったように乗り込んできました(満員のエレベーターや電車の時みたいな感じです)。
「この動作は誰が指導したわけでもなく、自然とそうなった。」
「大人の人が乗って来たときは、子供たちがスッと後の席に移動する(前の席を空ける)。高齢の方が多いから移動するのが大変だと解っているからね。」
と運転手さんから聞き、素晴らしい社会性が育っていると感じました。

住民利用の傾向として(運転手さんからの聞き取り)
《朝》ほとんどは今朝のような状況(小中学生+高校生)。
 時折各地区から町立病院までの住民利用あり=町立病院で皮膚科や眼科などの診療があるとき。
(病院への到着は8:08。皮膚科も眼科も午後からの診療なので、それまでの間はどうやって時間をつぶしているのか? 現行の午後の便では診療時間に間に合わない。)
《午後》時には、買い物帰りの足としての利用あり(多くは町民サロンから乗車、各地区へ)。
《最終便:月形中学校を夏17:20、冬18:20》高校生と部活の中学生がほとんど。
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【北回り:写真手前の白青マイクロバス(定員28名):2月24日(火)】

札比内地区の中学生が対象です。この日は各停留所から中学生12人、住民3人(高校生1人、高齢の女性1人と私)の計15人が乗車しました。

今朝は雪がちらつく天気でした。札比内地区の道路は風の影響を受けやすく、風向きによっては吹き溜まりの中を進まなければならないとのこと。幸いにもこの日は風が弱く、吹きだまっているところはありませんでした。

スクールバスは7:18、南回りより一足先に出発します。札比内地区の最初の停留場は7:30、男子中学生2人が乗り込んできました。運転手さんの明るく元気な「おはよう」の声に「おはようございます」と小さく会釈しながら答え、いつもの席へ。その後、各停留所から続々と子供たちが乗り込んできました。
運転手さん曰く「どの停留所で誰が乗ってくるかは解っているから、姿が見えないときは心配になるよ。ちょっと待つこともある。できるだけ乗せたいからね。」
定時運行をしながら子供たちにも配慮している運転手さん。こういう大人の見守りと心遣いが子育てには欠かせないと思います。

札比内地区は一つの地域ですが、住宅が点在しているためにバス路線は縦横に長い距離を走り、停留所も各交差点等に設置されています。停留所と自宅が遠い子も多く、保護者が停留所付近まで自家用車で送ってきている光景を目にしました。また汽車も走っているので、汽車を使って月形高校に通う子もいると聞きました。これも地域の特色ですね。

それから札比内小学校付近で児童の登校風景も目にしました。冬場、歩いて登校する(できる)のは学校周辺の子どもだけで、自家用車で登下校している子(山手から川沿いまで結構な距離がある)も多いとか。このスクールバスは『中学校統合にともなう処置』ということで、中学生の登校に適した時間と路線になっています。何かの工夫でもっと利便性が上げられないか・・・考えさせられました。

途中、高齢の女性が乗り込んできました。月に何度かこのバスを利用するとのこと。「時間がキチンとしているから助かるわ。」とおっしゃってました。雪や風の中、当てもなく待ち続けるのは辛いもの。『定時運行』『安全運転』は重要なキーワードです。

そうこうしているうちに月形中学校に定刻(8:03)に着き、女性も町民サロン(役場)で降車(8:04)。
ここでふと感じたのですが、この時刻では町民サロンはまだ閉まっています(開館は8:30〜)。町内のお店や歯科、役場などが開くのは早くても8時半。それらに用事がある人がこのバスを利用したとして、開館・開店の時間までどこにいればいいのでしょう? 
今の状況では8時からやっているお店(一部の美容院など)や、お友達や親戚の家がある人しか「利用しよう」と思わないのではないでしょうか。もし町民サロンがこのスクールバスの運行にあわせ8時から開館していたら・・・使い勝手が良くなって利用度も上がるかも、と思いました。
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【まとめ】
今回初めてスクールバスの1便に乗せてもらい町内を1周してきたのですが、地域や子供たちとの関係で、上手く運行されていると感じました。『スクールバス』という使命からすれば満点に近いのかもしれません。

一方、月形町では少子化が進み、今後スクールバス利用対象の児童生徒も減ってきます。行政サービスの向上と効率化という点から『住民混乗(対象者以外の利用)』の利便性をさらに検討する必要が出てくるのではないでしょうか。
スクールバス単体の改善(路線や運行時間、運行本数の見直し等)だけでなく、月形町内の公共施設や公共交通との連動なども含め、近い将来、総合的に検討していく必要があると感じました。

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